若獅子戦 レポート

第1期若獅子戦予選レポート

【第1期若獅子戦がついに開幕 107名の新鋭が一堂に会する】

3/12(金)に若獅子戦が開幕した。30歳未満の若手からエースの誕生を願う、プロ連盟の期待を背負った新設タイトル戦だ。

 

 

自分のために創られたタイトルと信じて疑わない獅子達107名が集合。開始前の会場には緊迫した空気が張り詰めていた。

 

 

瀬戸熊直樹から改めて大会の趣旨やルール説明があり、現鳳凰位の佐々木寿人から激励の言葉が贈られた。

 

 

会場には審査員として、前原雄大、藤崎智、滝沢和典の姿もあった。出場選手全員の所作、発声、手組み、勝負勘などを細かくチェックし、次世代を担う優秀な打ち手を見極める重要な仕事である。若獅子戦はタイトル戦であると同時に、プロテストに合格した若者の中から特に光る選手を見つけるためのオーディションのような側面もあるのだろう。

参加者の中にはすでに放送対局に出ていたり、実績のある選手も居る。その中から数名紹介しよう。(順不同)

庄田祐生
第30期チャンピオンズリーグ優勝

 

 

渡邉浩史郎
The Legend of Dragon Youth2020優勝

 

 

藤井崇勝
第30期新人王戦優勝
鳳凰戦B2リーグ所属

 

 

安部颯斗
麻雀最強戦2020 全国アマチュア最強位決定戦優勝

 

 

木暮 智貴
第15期 北関東プロリーグ優勝
第20•22期 北関東プロアマ混合リーグ優勝
第10期両毛カップ太田リーグ優勝

 

 

鈴木誠
2019最強戦全日本プロ代表決定戦 決勝進出
The Legend of Dragon Youth2020 決勝進出

 

 

山田樹
第8期麻雀プロアマ競技会 決勝進出

 

 

岡崎涼太
第8期WRCリーグ 決勝進出

 

 

櫛田利太
第8期WRCリーグ 決勝進出

 

 

対局が始まる。熱気と静寂が共存するような空間に、牌の音だけが響く。

 

 

若獅子戦は予選から決勝まで全て一発裏ドラのあるWRCルールで行われる。
1日目で5回戦を行い、上位52名が翌日への挑戦権を得る。
2日目はポイントを持ち越してさらに5回戦。最終的に上位12名を目指す戦いだ。

 

 

スタートダッシュを決めればもちろん有利だが、全部で10回戦あり、公式ルールよりポイントの変動が激しいので、序盤が良くてもセーフティーリードとは言えない。
対局者の打牌選択を観ていた感じでは、良い順位の者は翌日も見据えた12位を目標に加点し、52位が危うい者は積極的に勝負に出る。ルールも相まって真っ直ぐな手組みからの即リーチが多く、打撃戦になる卓が多かった。2日目の後半はポイント状況が明確になって来るので、手牌以外の要素で判断する手組みや押し引きが今日より増えると思われる。

 

 

淡々と時間は進み、僅かな打牌音と発声以外の音が一切ない、静まり返った空間だが、各卓内ではいくつもの熱いドラマが繰り広げられていた。
2回戦を終えて最下位、そこから怒涛の3連勝で2日目に進出を決めた選手も居た。
4回戦を終えて初日敗退の心配はなさそうと判断し、さらなる加点を目指して四暗刻を作ってツモった選手も居た。
大事な局面で一生忘れられないほど後悔の残る一打を選んでしまった選手も居ただろう。

 

 

1日目が終了。この結果上位52名が翌日の予選に進出となった。
2日目も気合いのこもった闘牌に期待したい。