プロ雀士コラム

プロ雀士コラム/第6回麻雀トライアスロン雀豪決定戦  ゲスト雀豪準決勝卓レポート ケネス徳田

各界の著名人雀豪を一堂に集めた『麻雀トライアスロン雀豪決定戦』。ゲスト雀豪予選A~D卓の勝者が集う準決勝が、7月12日に行われました。

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まず予選A卓を勝ち上がったのはお笑いコンビ、トータルテンボスの大村朋宏さん。
自宅に専用の麻雀ルームがあるほど大の麻雀好き。最近では様々な麻雀番組にも出演し、結果も残しています。新たな勲章を加えることができるでしょうか?

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新たな勲章といえば、現最強位でサイバーエージェント社長の藤田晋さん。
もちろん最強位に続くトライアスロン優勝を切実に願っている1人です。予選B卓では将棋棋士・広瀬章人さんとデットヒートを繰り広げての勝ち上がです。

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こちらは圧倒的強さで予選C卓を勝ち上がった、TVプロデューサー・中村喜伸さん。国士無双2回、しかも両方3人麻雀ではなく4人打ちでという前人未到の勝ち方でした。

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そして予選D卓を勝ち上がったのが囲碁棋士・水間俊文さん。囲碁棋士らしい堅い守備と、一撃必殺のアガリを武器にD卓を制しました。

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予選は1人勝ち上がりでしたが、この準決勝は上位2人が決勝に進出します。2位まででもOKということで、多少予選とは勝手が違うかもしれません。
各界の著名人同士での対決が見られるのはこの麻雀トライアスロンだけ。さて一体どんな麻雀になるのでしょうか?

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★東風戦(順位点5-15)
東1局10巡目、北家・藤田さんが

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カン二万待ちのテンパイですが、ここから打三万でテンパイ取らず。次巡ツモ五筒でリーチ。
五万六万七万九万九万五索六索七索三筒四筒五筒五筒六筒  リーチ  ドラ九筒
そして自ら七筒をツモって2,000・4,000。幸先のよいスタートを切ります。

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続く東2局も藤田さんが
七万七万九万九万九万一索二索三索五筒六筒西西西  ロン七筒  ドラ九万
中村さんからヤミテンで満貫をアガリます。この2連続満貫で藤田さんが東風戦を制します。
一方熾烈な2着争いは、オーラスに水間さんが先制リーチを。

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そして同巡、中村さんが追いつきます
三万四万五万四索五索六索七索一筒一筒七筒八筒南南  ツモ一筒  ドラ四索
が、ドラが*4である以上リーチならば*7切り。これが水間さんに当たりになってしまいました。
東風戦成績
藤田+29.7P 水間+9.7P 大村▲7.3P 中村▲32.1P
 
★半荘戦(順位点10-30)

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東風戦では残念ながら見せ場のなかった大村さん。東2局にチャンス手が入ります。

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ヤミテンでピンフドラ3のテンパイ。チンイツにならなくてもこの一万四万待ちなら充分妥協です。
が、ここは同巡に中村さんが300・500。
二索二索四索五索六索四筒五筒  ポン四万 上向き四万 上向き四万 左向き  ポン七索 上向き七索 左向き七索 上向き  ツモ六筒  ドラ八筒
大村さんのチャンス手は実りませんでした。さらに次局東3局に藤田さんの先制リーチを受けて

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純チャン三色とドラのくっつきの1シャンテンを維持。つまり*六をツモ切りましたが…これが一発で藤田さんに放銃となってしまいました。
四万四万四万五万五万六万七万七万二索三索四索七筒七筒  リーチ  ロン六万  ドラ六筒  裏八索
それでも大村さん、流局テンパイを入れつつ南1局の親番で26,500まで回復させます。そして同2本場、12巡目に先制リーチ。
六万七万八万三索四索五索五索五索一筒二筒三筒五筒六筒  リーチ  ドラ一筒
ですが、ここも一発もツモらせてもらえず。同巡に水間さんが七対子のツモアガリ。

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このアガリで水間さんが34,600のトップ目に。そしてなんと、この34,600を最後まで守り切ってのトップとなったのです

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半荘戦成績
水間+34.6P 藤田+13.7P 中村▲9.4P 大村▲38.9P
半荘戦終了時
水間+44.3P 藤田+43.4P 中村▲41.5P 大村▲46.2P
 
★三麻戦(50000点持ち、順位点10-20)
東2局1本場、東家・中村さんが親満ツモ(6,000オール)をアガリます。

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ここまで大物手がでなかった中村さんにとってこれは嬉しいアガリです

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同2本場は中村さんの1人ノーテンで流局、親が流れて東3局3本場になります。
この三人麻雀は、親番が落ちると次の局は抜け番になります。その中村さんが抜け番の時に、藤田さんが水間さんから満貫のアガリ。
一索一索一索二索三索六索六索七索七索八索三筒四筒五筒  リーチ  ロン五索  ドラ南五筒  裏三索七筒
これで三人麻雀のトップ争いは藤田さんと中村さんがリードします。一方水間さんは
3万点台まで後退。こうなってしまうと、中村さんがもう1つ大きいアガリをするとトータルで水間さんをかわしてしまいます。
トップラスで4万点、素点で45,000点近く離せばいいだけですから。
だけどそれは中村さんだけではありません。

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大村さんにとっても同じことです。この跳満ツモ(6,000オール)。そして水間さんから7,700の直撃!

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この2連続アガリで水間さんを完全にラスに封じ込め、そしてトップ目にも立った大村さん。これであと素点で数千点、かつトップを守り切れば決勝進出です。
ところが同1本場で中村さんが水間さんから6.400の直撃。
一万一万八索八索四筒四筒赤五筒五筒七筒七筒北発発  リーチ  ロン北  ドラ南  裏西
この瞬間、トータルポイントは大村さんが水間さんをかわした格好になります。
しかし次局も中村さんが水間さんの先行リーチをかわします。

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点数こそ2,600ですが、リーチ棒を含め3,600。そして何より水間さんのリーチを潰したのが大きいです。
こうなると藤田さんはほぼ決勝進出確定。実質中村さんと大村さんのトップ争いということになります。
お互い一進一退、そして運命のオーラス。

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現状1,700点差で中村さんが上。大村さんはその1,700点差を逆転できるアガリをすれば決勝進出となります。
その大村さんが6巡目にテンパイ即リーチ。

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カン三索待ち。ソーズが安い場であるとみての即リーチです。もちろん自分の*6も切っているため、早い巡目ならば三索が出てもおかしくはありません。
このリーチの一発目の中村さん

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九筒を掴んで打一索。これだと*3がすぐにでてもおかしくありません。しかも中村さんは、ノーテン罰符で逆転されてしまうため、テンパイを取らないといけません。
ですが、ここで簡単に三索を切る人だとこの舞台まで残ってはいません。しっかりと通る牌だけ切って、ギリギリまで粘って最終的に

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二筒でテンパイ、そして2巡目後に東をツモって自ら終止符を打ったのです。
半荘戦終了時
水間+44.3P 藤田+43.4P 中村▲41.5P 大村▲46.2P
三麻戦成績
中村+46.2P 大村+24.7P 藤田+1.5P 水間▲72.4P
最終成績
藤田+44.9P 中村+4.7P 大村▲21.5P 水間▲28.1P
ゲスト雀豪準決勝勝ち上がり 藤田晋 中村喜伸