プロ雀士コラム

第6回麻雀トライアスロン雀豪決定戦  ゲスト雀豪予選C卓レポート ケネス徳田

各界の著名人雀豪を一堂に集めた『麻雀トライアスロン雀豪決定戦』。

4月21日に行われた「ゲスト雀豪C卓」には、各界の勝負師たちが結集いたしました。

まずは競輪選手・伏見俊昭さん。競輪選手としてトップクラスの活躍と同時に2004年アテネオリンピック(自転車競技)では銀メダルを獲得。

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そして麻雀も第2回麻雀トライアスロンで決勝進出経験もあるなど、この大会の相性は抜群です。

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続いてはボートレーサー・白井英治さん。昨年までは「無冠の帝王」というありがたくないニックネームを付けられてましたが、昨年の8月に悲願のSGタイトルを獲得。
ちなみにボートレース界では麻雀が盛んで、西日本の比率が多いためか四人麻雀よりも三人麻雀が主流とのことです。

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3番手はプロデューサー・中村喜伸さん。人気番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」のプロデューサーとして有名な方です。打ち手として、先日行われた映像対局に出演。その時は、安田麻里菜プロ・井上絵美子プロが相手でしたが見事完勝いたしました。

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そして俳優・風間杜夫さん。「われめDEポン」5連続優勝など、四人麻雀の実績は芸能界一と言っても過言ではありません。三人麻雀も学生時代に相当打っていたそうで、死角はなさそうです。

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各界の著名人同士での対決が見られるのはこの麻雀トライアスロンだけ。さて一体どんな麻雀になるのでしょうか?

 

★東風戦(順位点5-15)
開局からぶつかり合います。

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東1局、6巡目に風間さんがドラ暗刻のタンヤオをテンパイします。

三万四万五万四索四索四索七索七索三筒三筒三筒五筒七筒  ドラ三筒

カン六筒待ちでヤミテンに構えます。もちろん変化すれば違う待ちになりますが、これがなかなか変化しません。

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10巡目に東家・白井さんがダブ東暗刻の1シャンテン。

一索三索七索八索九索六筒八筒八筒東東東中中

中のポンテンですが、そうなると六筒が出てしまいます。白井さんにとっては七筒を入れるか風間さんの待ちが変わるかしないと放銃となってしまいます。

ですが、12巡目に六筒が重なって打三索。これで放銃回避です。
同巡、北家の中村さんにテンパイが入ります。

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七筒を重ねて七対子のテンパイ。中を切ればタンヤオもつきますが、ここは五万切り。ション牌の中タンキでリーチにいきます。

このリーチを受けて勝負手の風間さんもカン六筒待ちのまま追っかけリーチ。どちらの待ちも山に1枚ずついましたが…勝ったのは中村さんでした。自ら中をツモってのアガリです。

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このアガリがきっかけだったのか、なんと東2局、東3局、東4局と全部中村さんがアガるというパーフェクトゲームで終了してしまいました。

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東風戦成績
中村+35.4P 伏見▲0.8P 白井▲11.1P 風間▲23.5P

 

★半荘戦(順位点10-30)

東1局は全員ノーテン。その次局東2局1本場、北家・白井さんの6巡目。

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絶好調の中村さんの親を流すべく、七索を切って即リーチにいきます。すると9巡目にツモアガリ。裏ドラ1枚で1,000・2,000、これで中村さん以外の人にもアガリが出ました(笑)

その後、それほど点数状況に大きな動きもなく小場で進みます。がしかし、南2局で事件が起こります。

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10巡目で中村さんになんと国士無双のテンパイが入ります。白は場に2枚切れ、そして伏見さんが1枚持っています。

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白が出るか!? だけど伏見さんはツモってきた四筒をツモ切ります。2巡前から中村さんの国士無双を警戒しており、一九字牌を完全に抱え込みにいってるのです。

ですが同巡、ドラトイツで勝負手の風間さんに白が来ます。

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勝負手なので、前巡九万を先切りしています。となるとこの白も…やはりまだテンパイしてないと見て勝負しますが通らず。32,000の放銃となってしまいました。

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この国士無双が決め手となりこの半荘戦も中村さんが制しました。

半荘戦成績
中村+79.5P 伏見+35.4P 白井▲19.9P 風間▲95.0P

半荘戦終了時
中村+114.9P 伏見+34.6P 白井▲31.0P 風間▲118.5P

 

★三麻戦(順位点10-20)

すでにトータル2位と80P近くもリードしている中村さん、ですがこの三麻戦で思わぬラス、特にハコを割るくらいまで失点すると黄色信号くらいは灯りそうですが…東4局になんと!?

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中村さんが本日2度目の国士無双。しかもトータル2着目の伏見さんからの直撃です。親の国士無双なので48,000点。

実質この国士無双で三麻戦の勝利も決まった…と思われましたが、まだまだドラマは続きます。

東4局1本場は流局し南1局2本場、伏見さんが親番で…

四筒四筒六筒六筒六筒南南南白白白発発  ツモ発  ドラ六筒

なんと四暗刻ツモ! 24,000オール(48,000点)のアガリとなります

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これでハコ寸前からとりあえず原点の5万点台に復帰。そして次局南1局3本場では

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三筒六筒七筒八筒九筒の5面待ちメンチンを中村さんから直撃! 同4本場は

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発とドラ九万のシャンポン待ちリーチを風間さんから一発でアガリ18,000。これで9万点台、一気に中村さんを射程圏内に捕らえます。

ですがこれはあくまで三麻戦の順位のみ。やはりここまでのトータルポイントを考えると…中村さんをラスにしないと逆転は厳しそうです。

南3局、風間さんがようやくこの日初アガリ。そして連荘し35,000点まで回復します。

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ですが、やはり最初のアガリが遅すぎました。ここまでアガリが遠い日は風間さんにとっては初めてかもしれません。

最終的には中村さんがこの三麻戦もトップ。怒涛の3連勝でこの「ゲスト雀豪C卓」を制しました。

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三麻戦成績
中村+57.3P 伏見+20.4P 風間▲25.0P 白井▲53.7P

最終成績
中村+172.2P 伏見+55.0P 白井▲56.0P 風間▲172.2P
ゲスト雀豪予選C卓勝ち上がり 中村喜伸

次回のメンバーは!

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5/17(日)18:00~

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