プロ雀士コラム

「プロテスト実行委員会」 魚谷 侑未

プロ試験を受験したのは2008年9月の事です。
当時の私は「麻雀初心者」でした。

麻雀を覚えて1年、点数計算を覚えて3ヵ月。
「プロ」と名乗るにはあまりに未熟で、当然、麻雀の能力も足りていませんでした。

当時はまだプロ試験が1年に一度しかなく、受験者も多く集まっていました。130人ほどの受験者の中で2次テストに合格したのは約50人。

この後、半年に渡って行われる3次テスト(研修期間)にて更にプロデビューをする事の出来る正規合格者は絞られます。

〔プロテストの詳しい内容については、過去に大庭プロが書いたコラムをご覧ください〕

32期後期プロテストコラム-紺野真太郎

32期前期プロテストコラム-大庭三四郎

31期後期プロテストコラム-望月雅継

31期前期プロテストコラム-紺野真太郎

30期後期プロテストコラム-杉浦勘介

30期前期プロテストコラム-内川幸太郎

では、何故「麻雀初心者」であった私が、プロテストに合格し、今があるのでしょうか。

それは、プロ試験を受けるまでに麻雀の勉強をたくさんした、というのもありますが、麻雀に対する想いが誰よりも強く、「絶対にこの世界で一番になるんだ」という熱意が伝わったからだと思っています。

最初の一歩を踏み出すために、麻雀に関わった年月や、度合いは関係ありません。
麻雀に対する熱意、頂点を目指して歩み続ける心の強さがあれば、必ず目標に手が届くということを私の人生を持って証明してきました。

しかし、麻雀プロとして生きていく事は、容易い選択とは言えません。
志の半ば、夢破れて麻雀プロの道を諦めていった同志をこの8年間でたくさん見てきました。

簡単に生きていける世界であるとは思いませんが、努力は必ず実ります。
強い想いがある皆さんは、麻雀プロの道に踏み出して来て欲しいです。

頂点に立ちたい、麻雀が強くなりたい、麻雀を仕事にしたい、麻雀講師になりたい、有名になりたい、麻雀業界をもっと良くしたい。
動機は何でも構いません。大切なのは、麻雀プロとして生きていくための想いと覚悟です。
最初の一歩を踏み出す事は勇気が必要ですが、目の前にあるチャンスを是非掴み取って欲しいです。

ではここからは、麻雀プロを志す方々に女流プロの主な仕事や活動について説明します。
麻雀プロの世界に興味がある女性の方は参考にして下さると嬉しいです。

① 麻雀対局
活動の核となるものです。
女流プロは男性プロよりも対局機会や、テレビ対局出演などのチャンスも多いです。
主な公式戦の対局として、プロリーグ、女流桜花(女流リーグ)、プロクイーンなどがあります。
更にチャンスを掴めれば、女流モンドや最強戦などのテレビ対局にも出演する事が出来ます。
麻雀対局は、麻雀の実力を試す&上げていく機会にもなりますので積極的に参加して欲しいですね。

② 麻雀格闘倶楽部の出演
活躍次第では、KONAMI麻雀格闘倶楽部に、プロ雀士として出演が出来ます。
麻雀格闘倶楽部では実際にゲームセンターでプレイして、ユーザーさんと対局します。

③ インターネット麻雀ロン2への出演
日本プロ麻雀連盟が公認するインターネット麻雀「ロン2」日本プロ麻雀連盟のプロはプロIDを取得し登録すると、一般ユーザーの方と対戦できます。
年に一度、インターネット麻雀日本選手権というタイトル戦も行われます。

④ 戦術書出版や闘牌原作、またゲームの監修などの依頼もあります。

⑤ 麻雀荘でのゲスト
女流プロの多くが、麻雀荘でのゲストで生計を立てています。
麻雀荘に遊びに来るお客様と対局したり、接客をしたりするのがメインになります。

⑥ 麻雀教室の講師
麻雀教室の講師で生計を立てている方も男女問わずたくさんいます。
講師志望の方には、プロ試験に合格してから「講師養成講座」という講師になるための講座を無料で受ける事が出来ます。

⑥ 実況・解説・司会などの仕事
特に、実況や司会の仕事はプロになったばかりの方でも誰にでもチャンスがあります。
喋ることが好き、喋るのが得意、という人は是非目指してみてください。
プロ連盟内でも人材不足の分野ですのでチャンスは多いと思います。

⑦ その他メディアへの出演
その他にもパチンコ、パチスロ、そのような関連の番組や、競馬番組、人によってはグラビアの仕事などもあります。

⑧ 公式戦の運営、放送対局の裏方、事務の仕事など
プロ連盟を影で支える裏方の仕事です。
表には出てきませんが、とても大切で重要な仕事です。

と、主な活動や仕事内容を紹介してきましたが、他にも様々な仕事があり、どんな活動をしていくのも、どんな仕事を選ぶのも自分次第です。
自身の努力で、自分のやりたい事をやれる、夢を叶えられる世界です。

麻雀プロの世界に踏み込む事は、勇気が必要かもしれません。しかし、チャンスは待っているだけではやってきません。
私もプロテストを受験した時は、麻雀の技術がまだ追いついていない段階だったので、受験するかどうか凄く悩みましたが、今となってはあの時に勇気を出してプロ試験を受験して本当に良かったなと心から思っています。

プロ連盟は、プロ団体の中でも一番大きく、組織としてもしっかりしている団体です。
まだ麻雀プロになる自信のない人も、指導や育成の過程がしっかりしているので、きちんと学んでからプロデビューする事が出来ます。

一番大きなプロ団体で、あなたの野望を達成しませんか?才能を活かしませんか?

切磋琢磨し合う同志として、戦い成績を競い合うライバルとして、共にプロ連盟を盛り上げて行きませんか?

新しい人生の第一歩を、麻雀プロになって歩んで行きましょう。
志のある方の応募を心よりお待ちしております。