プロ雀士インタビュー

第193回:プロ雀士インタビュー 沢崎 誠  インタビュアー:齋藤 麻衣子

時は第35期鳳凰位決定戦の真っ只中、巷では前原雄大、魚谷侑未の三冠王という話で盛り上がりをみせていた。現在麻雀マスターズ、マスターズリーグという2つのタイトルを保持し、自他共に認める頑固者であり、自他共に認める超の付く負けず嫌いのこの男が第5期WRCリーグ決勝という舞台に上ってしまったわけである。しかも対戦相手は「あの」前原雄大。過去にも数々の激闘、死闘を繰り広げてきた強敵である。この方が燃えないはずがないという舞台が出来上がってしまった。
私がデビューした時すでにトッププロとしての地位を築かれていたのですが、ちょっとしたご縁でデビュー当時から可愛いがってもらっていたので、あの方の家からは結構遠いのですが、私の家の近くの居酒屋に来てもらう事にしましょう。お酒好きなあの方の事です。美味しいお酒が飲めるのであればきっとどこにでも来てくださるはずです。というわけでインタビュアーは私齋藤麻衣子が務めます。では「あの方」に登場していただきましょう。この方です。

 

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マムシこと沢崎誠プロです。

齋藤「とりあえずWRCリーグ優勝おめでとうございます。わざわざ遠くまで来て頂いたのに、私1人では酔っ払っても絡みづらいと思ったので、キヨちゃん(清原プロ)も呼んでおきました。沢崎さんが酔っ払った頃に到着するようにしておきましたので、それまでにWRCリーグ決勝の話を聞かせて下さい。じゃあまず、対局始まる前から聞かせてください。やっぱり前原さんは意識しましたか?」

沢崎「うん、意識はしたよ、ゴジラはやっぱりつぇえからな笑。但し、前原プロとHIRO柴田君は鳳凰位戦の真っ最中だからかなり消耗してるはず。だから普通にいけば仲田さんと自分の優勝争いになるような気はしてたよ。でも前原プロから意識を外すことはできないよね。」

齋藤「1回戦目トップ、2回戦目2着ときて調子よさそうでしたが、3回戦目も序盤に大きく点棒を増やして好調に見えていたのですが、そこで事件が起こりましたね。(仲田プロへの国士無双放銃)その時の気持ちをお聞かせ下さい。」

 

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沢崎「うん、これで面白くなったと思ったよ。なんてね笑。でもまだトータル2番手にいたし、前原プロとの差も決して届かない点差ではなかったので、勝負はまだこれからだと思ったね。ただ、国士無双をアガった後の仲田さんの攻撃力にはちょっと驚いたよ。まぁ知ってはいたけど、よく勉強してるよね。やっぱり。」

齋藤「それでは最終戦について伺います。特に東1局!圧巻の7本場がありましたが、特に4本場の時のチンイツの4,000オールのアガリが強烈でしたね!」

 

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沢崎「あの一色手はかなり遠かったけど、対局者3人ともかなり攻めの強い人達で、前に出て来る局面だから十分勝負になると思ったよ。だから賛否両論あるみたいだけど自分の中では必然の鳴きだと思ってるよ。」

 

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齋藤「なるほどぉ…(経験値が違いすぎる…)7万点まで持ち点を伸ばして、圧勝ムードも漂ったように見えたのですが、そこからの仲田プロが強かった。で最終的に南2局の裏3の放銃で7ポイントちょっとの差まで来ましたよね?!あれはさすがの沢崎さんでもちょっとクラっときたんじゃないですか?」

沢崎「そうね…ちょっと危なくなったね。ドラの六索暗刻にしての九索勝負なので、ロンは充分想定できたけどまさか裏3で12,000点とはね。」

齋藤「そこから沢崎さんの点棒が削られた事によって、前原プロもかなり近くなり、その後、前原プロのアガリで結局3人の優勝争いでオーラスを迎えてしまいましたよね。」

沢崎「もうこうなったら自分を信じるしか出来なかったので、自分を信じて打ったんだけど、とにかくオーラスに前原プロに鳴かせた発は失敗だったよ。発を鳴かせさえしなければ結果的にはその局で終わってたのに、無かったはずの1局を作っちゃったので正直一度逆転されるのは覚悟してたよ。だから次の局にカン四索の役なしテンパイを入れるんだけど、絶対にアガれないと思ってた。ただ、一度逆転されても必ず連荘で次の局があるので、そこでもう一度逆転する覚悟で戦ってたよ。そしたらまさかのカン四索ツモ。自分が一番ビックリしたよ笑。いつもの前原プロなら間違いなく逆転されてたと思う。だけど、流石のゴジラも鳳凰戦の真っ只中では厳しかったのかもしれないね。」

齋藤「そうですね…じゃあ最後になりますが、沢崎さんの今後の目標って何かありますか?」

沢崎「ないっ!!!笑」

齋藤「それじゃあ締まらないので、若手プロへのアドバイスなどはありませんか?笑」

沢崎「うーん、そうだね…最近の若い子達は型に捉われすぎているように僕には見える。もっと自由に打って欲しい。そして何より楽しく打って欲しいと思うよ。」

〈ここで清原プロ登場〉
ここから更に2時間程麻雀談義に華が咲いたのだが、私にはついて行けず、ただひたすら頷くのであった。

 

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