プロ雀士インタビュー

プロ雀士インタビュー/第82回:小島 武夫

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第9回天空麻雀 男性大会を優勝した小島 武夫プロ

麻雀界のトップとしてもう何年も第一線で活躍し、常に観る人を意識し、その豪快な打ち筋で周りを魅了する打ち手。
それがミスター麻雀、小島武夫。
そして・・私のおじいちゃん!

天空麻雀決勝当日、優にメールが届いた。
おじいちゃんからだ。

「天空、優勝したぞ。」
「おじいちゃんおめでとう!流石だね!」

という訳で、前置き若干短いですが、今回のインタビュアーは、
日本プロ麻雀連盟27期生、小島優がお送りします!!(皆さん、はじめまして!)
ちなみに、今回のインタビューは、連盟初の祖父&孫によるインタビューになります!乞うご期待!!笑

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おじいちゃんの家でのインタビュー・・・
優「遅くなってごめん!今仕事終わってさ。(汗)」
小島「いいや、構わないよ。そんなことよりご飯食べたのか?」
優「まだ!」
小島「そうか、じゃ煎餅を食べなさい。」
そういっておじいちゃんがお煎餅をくれた(笑)
ちなみにお煎餅は好きだからOK!
優「でさ、早速天空麻雀のインタビューに入りたいんだけど!」
小島「優がインタビューっていうのもな。ガハハハ。」
優「それもそうだね(笑)対局の内容を聞く前に、改めて麻雀に対しての考えみたいなものを聞かせてもらいたいんだけど。」
小島「そうだな。まあ一番はやっぱり面前で手を作ることだな。鳴くのがダメなんじゃない。面前で色んな手役を見ながら牌組みするんだよ。
別に毎回アガったりしなくていいんだ。そうしたら必ず勝負に行かなきゃイケない時が来る。
そういう時に簡単にベタオリしないで攻めていく事が大事なんだ。だから振り込むことを怖がらないでいいんだよ。
かといって、何でもかんでも攻めればいいっていうのはまた違う。勝負だからね。押し引きの見極めも大事だよ。」

優「あー。流れとかってこと?」
小島「まあそんな感じだな。せっかく自分が勝負に行けるときに、オリて勢いを殺してしまうのが一番やっちゃダメなんだよ。」
優「最近、おじいちゃんの言ってることが本当に良くわかる気がする(笑)」
小島「そうか。じゃ少しは強くなったのかな?ガハハハ。
まあ、あれだよ。面前で手を進めた方が打点も高いだろ?おじいちゃんはね、プロの中でもかなり打点が高い方なんだ。
テレビで麻雀する機会が多いからね。そこで1,000点や2,000点の手ばかりアガってもつまらないじゃない。」

優「まあ、確かに見てもらっている訳だから、プロとして恥ずかしい麻雀はあんまり打ちたくないよね。」
小島「うんうん。」
優「だけど勝ちたい!って時とか無いの?」
小島「今はもうそういうのは無いよ。優とかもそうだけど、若い子達にもっとカッコいい麻雀を打ってもらいたいと思っているよ。」
『天空麻雀優勝について』
優「じゃ、本題の天空麻雀のことを、途中の心境なんかと合わせて聞いていきたいんだけど。」
小島「いいよ。」
優「決勝は1回戦と2回戦があったけど、1回戦の方は東1局から高打点が飛び交っていて、かなり皆の気合が感じられたんだけど。おじいちゃんもかなり攻めているよね!」
小島「そりゃやっぱ気合も入るよ。」
優「1回戦はおじいちゃんがトップで、次に灘会長、ヒサトプロ、荒プロの順にオーラスを迎えるんだけど、1回戦の全体的な雰囲気というか、感想というか・・・どうだった?」
小島「まあそうだな。展開は良かったよな。オリるときはオリる、攻めるときは攻める。
攻めるときは打点があったからな。まあ俺は手を作るからな。ガハハハ」

優「さっすが!おじいちゃん!」
小島「勝っちゃう時なんてそういう風になるもんだよ。麻雀だからね。
何でもかんでも上手くいくわけじゃないけど、自分に勢いがあるときは展開も自分にとって有利に動くことが多いんだよな。」

優「2回戦目はおじいちゃん的にはどうだった?」
小島「んー。リーチをかけてもアガれなかったりしたから、俺は普段はやらないけど役牌を一鳴きしてみたりさ、流れを変えにいったなー。」
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優「優が気になった局は南1局なんだけど、荒プロからリーチが入り、その手は待ちがカン六索で、リーチ、三色、赤2枚の満貫手。
その後、おじいちゃんにテンパイが入るんだけど、雀頭が南でソーズ六索六索七索の打牌選択が六索七索の場面なんだけど、
普通・・・というか、追いかけるならアガリやすそうな両面に取りそうだけど、おじいちゃんは七索切って追いかけるんだよ!
すごいなーと思ったんだけどあれは何で?」
小島「まあ、あれはさ、荒くんからのリーチに対して六索が打ちづらかったっていうのが一番だな。南も生牌だったしな。」
優「なるほど!あと、優勝の決め手になった局はどれ?」
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小島「そうだな。灘麻太郎から北で5,200を直撃したところだな。
トータルのトップ目からのアガリだったから、オーラスになったときの条件が良くなったわけだからね。」

優「最後は、おじいちゃんがアガリトップで、見事にツモアガって優勝だったんだね!」
小島「そうだな。ガハハハ。」
優「(おじいちゃん、そろそろ眠そうだな・・・)じゃ、夜も遅いしそろそろ帰るね!」
小島「そうだな。そうだ、お茶があるから持っていけ。この「活命茶」はうまいよなあ。」(名古屋のお茶らしい。これを大体くれる!)
優「わかった、ありがとう。じゃまた来るね!オヤスミ!」
小島「おう。」

おじいちゃんはよく、自転車で近くに買い物にいったり、近所のゲームセンターで、麻雀格闘倶楽部をしたり・・・
仕事は、地方にゲストで呼ばれたり、本も出したり、解説をしたりと、かなり多忙な日々を送っています
76歳とは思えないくらい元気で、パワフルな、自慢のおじいちゃんです!

だけど最近、髪の毛が気になるみたいです(笑)
フサフサだから大丈夫だよ!!
おじいちゃんの様な麻雀プロを目指しているから、優が一人前になるまで麻雀教えてね!
P.S. 皆の先生なのにタメ口インタビューですいませんでした!(笑)
以上、小島優でした!

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(このインタビューは2012年5月現在のものです)