プロ雀士インタビュー

第196回:プロ雀士インタビュー 真光 祐尚  インタビュアー:北 淳一(北海道本部34期)

麻雀マスターズ決勝戦が閉幕した翌週、北海道プロリーグ戦終了後、祝勝会が開かれました。
今回第28期麻雀マスターズ優勝インタビューとして、真光プロの横顔を祝勝会の様子とともにお伝えして参ります。
拙い文章ではありますが、しばしお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
(以下、敬称を略させていただきます。)

祝勝会冒頭 真光の挨拶
『思い返せば連盟北海道の門を叩いたのは20代前半でした。西野拓也副本部長、石田雅人プロと、リーグ戦の度に西野プロの家に泊まり、夜が明けるまで戦術について語ったり、タイトル戦どうすれば勝てるんだろうって考えたり。そういうことを思い出すと、もうほんとに涙が出るくらいの気持ちになっています。優勝してとても嬉しいですけれども、それと同じくらい皆さんにただ感謝の気持ちしかありません。本当にありがとうございました。』

沢山の拍手の中、その言葉に祝勝会の発起人でもある西野プロは『やべぇ・・自分。』と涙を堪え、言葉を詰まらせていました。

 

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真光祐尚 四段(24期) 

1984年6月19日 生まれ
・血液型 A型

・第41期・第46期北海道プロリーグ(現 雪華王戦) 優勝

 

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・出生地は 北海道旭川市

・好きな言葉は 子供叱るな来た道だもの、年寄笑うな行く道だもの

・愛車は レガシー

・好きな食べ物は レバニラ、餃子

・好きなお酒は 赤ワイン

・好きな色は 黒

・好きな芸能人は 若槻千夏、ビートたけし

・好きな麻雀プロは 前原雄大 瀬戸熊直樹 前田直哉 白鳥翔 須浦正裕

・優勝について奥様は何か?

『どんな事柄でも一番になるのは大変なこと。おめでとうと言ってくれました。
気持ち良く送り出してくれたことを心から感謝しています。』

 (ちなみに、結婚記念日は10月14日)

・地方予選からの勝ち上がりでしたが、苦労されたことは?

『ベスト56進出を決め、即座に次週の航空券確保を試みるも、1便も空席がなかった。最終的に何とか無事席が取れてほっとしました。』

(※ 今期の麻雀マスターズ 真光プロが戦ってきた足跡)
2019年
1月20日 地方予選(札幌)~1位通過
4月27日 東京本選ベスト56進出
4月28日 ベスト56→ベスト8
5月3日  準決勝 8→4(3回戦)
5月4日  決勝戦(5回戦)

 

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・スタジオでの放送対局、緊張はありませんでしたか?

『過去に二度、北海道でのテレビ対局に出演した事が大きかったです。その経験もあり、普段通り緊張せず対局することができたと思います。』
 以後しばらく喜多清貴本部長・西野副本部長ともに、数年前の(かなり細かな)対局内容の話に華が咲く。

 

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・自身の雀風を一言でいうと?

『先制バランス型』

・フーロ率は大体どのくらいですか? 

『ルールにより全然違います。麻雀マスターズで打ったWRCルールだと35%から40%の間だと思います。』
(ネット麻雀では通算42%)

 

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・1回戦目東1局 親のHIRO柴田プロの第一打をいきなり両面チー、最初からかなりの鮮烈なインパクトでした。

 

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『1回戦東1局は上家から鳴ける牌が出たら鳴こうと決め、対局会場に向かいました。』

・また、その次局もすごかったですね。東2局 親の真光第一打の北を、北家柴田がポン、打二索。その二索を真光がポン。目まぐるしく飛び交う仕掛け合戦。

 

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『あの辺は激しい主導権争い。仕掛けでアガれるどうかだけでなく、その後も自分中心に局を回そうと思って鳴いていっています。』

・トータルトップで迎えた最終5回戦
東4局柴田が執念の3,000・6,000ツモアガリ。
南1局1本場 吾妻・菊田の2軒リーチを受け、真光が選択した打二万→菊田への8,300。
最終局面に向け他3人も誰一人緩めず、各自するべきこと完璧に手を進める中、菊田プロとの一騎打ちとなった最終局面。
カン五索で先制リーチに踏み切った場面は?

 

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『決して良い待ちとは思ってなかったですが、菊田プロの河に五索が切られていたことで腹を括ってリーチを掛けました。(リーチ後、菊田のカンが2つ入って、山には真光の待ち五索はあと1枚、菊田の待ち三筒六筒は残り3枚となっていた。)ピンズだけは引いてくるなと思っていました。まさに紙一重だったと思います。 』

 

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インタビューの合間も周りへ細やかな気遣いをを欠かさず、感謝の言葉を口にする真光プロ。たくさんの仲間に囲まれ、皆その表情は一様に笑顔で…。
これからのタイトル戦のこと、ロン2のこと、麻雀AIのこと… etc. 話が尽きることがない様子でした。

・森山会長からの優勝カップ授与の後、大和プロから受けた優勝インタビュー

『北海道には素晴らしい打ち手が沢山います。そこで研鑽したことが今日こうやって結びついたと思っています。是非北海道リーグともども、真光祐尚をよろしくお願いします。』

 

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過去の王位戦決勝、あと一歩のところで涙を飲んだ、浦山祐輔プロ・中村瞬プロの想いも乗せた優勝コメント。
感動して涙腺崩壊したと言ってはばからない加藤晋平プロをはじめ、どれだけの北海道選手がその言葉に涙しただろうか。
これからの北海道本部の未来が明るく照らされてくるような、そんな真光プロの人柄がすべて表したような嬉しいコメントでした。

 

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真光プロが好きな言葉として挙げていただいた句には、次の続きがあります。

来た道行く道二人旅、これから通る今日の道、通り直しのできぬ道

 

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このインタビューを通じ、真光プロの様々な思いを聞かせていただけたこと、この場で北海道の麻雀界への新たな1ページの時間の瞬間に立ち会わせていただけたこと、本当に感謝の念に堪えません。

同時にこれから通る今日の道を、たゆまぬ研鑽を惜しまず進んでいかねばと、身が引き締まる思いです。

 

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最後に真光プロの口から、現在は家業の都合で休場している北海道プロリーグ雪華王戦への復帰を、前向きに検討しているとの力強い言葉がありました。
もしかすると近い将来、真光祐尚プロVS現雪華王 山屋洋平プロとの直接対局が観られることになるかもしれませんよ。

 

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