プロ雀士インタビュー

第198回:プロ雀士インタビュー ダンプ大橋  インタビュアー:大月 れみ

第6期WRC優勝 ダンプ大橋プロインタビュー!

みなさんこんにちは!
日本プロ麻雀連盟33期生の大月れみです。
今回なぜか私が、大橋プロのインタビューを務めさせていだたくことになりました。
なぜだろう?話したこともなければお会いしたこともない。。
今までの優勝者インタビュー記事を読んでいるとだいたい何かしら皆さん近しい存在の方がやっている印象。

なぜ私なんだ、、、?
考えたーーーーー。

最近私が浴衣を着て撮った写真をTwitterに載せた際、「どすこい!大月部屋へようこそ」とか書いていたからまさか仲間だと思われたのかな?!?!?!

それとも日本一の高さからバンジージャンプした動画を載せた際に、皆から「バンジー大月」て呼ばれたから???語呂が似てる、、?

いや、、、違う!!きっとダンプさんは少しコミュ障ぽいから高コミニュケーション能力を持つ私が選ばれたんだ。きっとそうだ!!!!!
そういうことで私らしく、初対面の先輩にも突っ込んでいくスタイルで、今回は謎に満ちたダンプ大橋プロの生態を暴くことにしました!よろしくお願いします!

 

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大月 『今日はダンプさんの事をいちから教えて頂こうと思うのでよろしくお願いします!』

ダンプ「お願いします。」

大月 『まず、お仕事は何をされてるんですか?』

ダンプ「僕雀荘の店員だよ。毎日麻雀してるよ。」

大月 『あ!そうだったんですね!じゃあ麻雀だけで生きてるんですね!』

ダンプ「生きてる、、、?うん。地元にずっといる。めんどくさいんだよね。外に出るのが。」

大月 『なるほど(笑) 麻雀はいつからやっているんですか?』

ダンプ「本当に子供の頃から。きっかけは家族麻雀だったんだよね。そっから興味を持って覚えた。」

大月 『なんでプロになろうと思ったんですか?』

ダンプ「これ結構話してるけど、高卒で働いたんだけど、入った会社が本当に腐ってて。会社入ってもしばらくやることがなくて暇だなぁと思ってた時に見たのが連盟のHPだったんだよね。それで逆に仕事をやめるきっかけになったんだよね。」

大月 『なるほど~!』

ダンプ「でも当時は酷かったよ。プロテストの時、アガった時に役言ってたもん(笑)」

大月 『たまにいる雀荘のおじさんですね(笑)』

ダンプ「本当そう本当そう(笑)」

大月 『じゃあ、好きなプロとか目標のプロはいますか?』

ダンプ「好き、、、とかはない、、けど、、まあ仲良くしてもらってるのは藤崎智プロとかかなあ。てか僕自体本当に麻雀プロの知り合いとか少ないから、、」

大月 『なるほど!、、確かにいるイメージないです!(笑)』

ダンプ「いや、本当、割と結構ガチな方のコミュ障だからさ。(笑)だから麻雀プロとなにかしたってのがほとんどない。それこそこないだWRCの決勝の後に直さんと杉山くんとかで飲んだんだけど、麻雀プロとお酒飲むの10年振りくらいだった。」

大月 『へぇ~!じゃあ普段は地元の友達と遊んだりしてるんですか?』

ダンプ「いや、本当に友達いないの!だってほら、、今僕の携帯連絡先登録ゼロだから。」

大月 『え?(絶句)』

 

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大月 『ところで、麻雀プロ名鑑見たんですけど、ライバルは古橋プロって書いてあったんですがなんでですか?』

ダンプ「あーそれ3、4年前に書いたやつでその当時、事務局で古橋プロと働いてたからノリで書いただけなんだよね~」

大月 『あ、じゃあ特にライバルとは思ってない??』

ダンプ「うん。別に。どうでもいいかな~」

大月 『どうでもいい(笑)(笑)じゃあ古橋プロのことは眼中になかったんですね!笑』

ダンプ「うん。どうでもいい(2回目)」

大月 『あ!でもそれで思い出したんですけど、私ちょっとダンプさんコミュ障なのかなー?てもともと思ってたんですよ。(失礼)でも、この間【(ワイワイ楽しむ感じの)大会のゲスト決まりました】て古橋プロがTwitterに書いてたやつにダンプさんが【いいなあ~】て呟いていたので、え!こういうの参加したいんだ!ってびっくりしたんですよ!(笑)ワイワイするの苦手かなあって思ってたので!』

ダンプ「いや、やっぱ呼んでもらえるのっていいじゃん(笑)あとは、藤崎さんとセットにしてくれればまあまあ僕喋るから(笑)」

大月 『藤崎さんいじってくれそうですもんね(笑)』

ダンプ「そう。だから呼んでもらえることがあれば藤崎さんとセットでお願いしたい(笑)」

だそうです(笑)皆さんダンプさんをゲストに呼びたい時は是非、藤崎プロとセットでお願いします!!(笑)

大月 『根本的な質問なんですけど、なんで【ダンプ大橋】なんですか?』

ダンプ「麻雀格闘倶楽部に出る時にインパクトあるのがいいねってなって、森山会長が付けてくれたの。当時は絶対やめてくださいって言ってたんだけど今思えば美味しいよね(笑)」

大月 『美味しい!一発で覚えますもん!』

 

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以前Twitterにこんなことを書いていたダンプ大橋プロ。

大月 『景色が変わるとはどういう感じなんですか?』

ダンプ「まあ、まず名前覚えてもらえたり、色んな方に話しかけて貰えることが増えたかな。僕の存在を知ってもらえたことは大きいよね。当時は地味な感じで日吉さんと一緒に最下位リーグの下の方を仲良く2人で争ってたから。(笑)でも、そのあとトントン拍子にAリーグまで昇級できたんだよね。」

大月 『日吉さんとだいぶ差をつけたんですね(笑)』

大月 『では、好きな言葉とかありますか?』

ダンプ「【ありえないことはありえない】っていう言葉が好きだったのね。確か麻雀格闘倶楽部入る時も言ったんだけどさ。麻雀やってるからさ、ありえないって言われることが起きたりするわけじゃん?だから好きだったの。でもさ、その後にね【鋼の錬金術師】って漫画のキャラクターが全く同じこと言ってて(笑)僕の方が先に考えてたと思うんだけどね。」

大月 『えー!ダンプさんの方がその言葉先取ってたんですね(笑)でもあんな人気漫画で表に出ちゃったらダンプさんがマネしたみたいになっちゃいますもんね(笑)』

ダンプ「そう。だからそれ以来言わなくなった(笑)」

大月 『ジンクスとかはありますか?大事な対局前になにかするとか。』

ダンプ「んーーーー。ない。、、、、ないとゆうか、僕わりとポジティブだから、前の日に麻雀負けてたら【今日負けたんだから明日負けるわけないじゃん】って思うし、前の日に麻雀勝ってたら【調子良いじゃん】て思うタイプなんだよね。」

大月 『へぇー!意外です!ポジティブなんですね!ダンプさん、以前はロン2の牌譜を見て麻雀の勉強していると言っていましたが最近も勉強方法はそんな感じですか?』

ダンプ「最近はやっぱり放送対局をよく観るようになったね。麻雀って100人いたら100通りの打ち方があると思って。だから解説とか聞くのも好きなんだよね。」

大月 『あー!私も解説聴いてこういう考え方もあるんだなーって思ったりします。』

ダンプ「否定することが嫌いなんだよね。よくさあ、他の人が打った打牌について書いてる人とかいるじゃん?これはない。とかさ。オカルト否定とかさ。でもさ、僕からするとそうやって打ってる人がいる時点で、否定してもそういう相手と打つんだよ?って思うわけ。」

大月 『たしかに!!』

ダンプ「だからやっぱりベストなのは、いいものは取り入れて、要らないものは使わなきゃいい。色んな人の考えを知れば知るほど引き出しが増えるし、その引き出しを適正な所で使えば、麻雀強くなるんじゃないかな。とは思うよね。」

大月 『きっとそれがダンプさんの麻雀の強さの秘訣ですね!』
(大月感動して拍手。パチパチパチパチパチパチ)

大月 『じゃあ~そろそろ対局の話にしましょうか!決勝までは、どんな感じで勝ち上がってきたんですか?』

ダンプ「本当に毎回ギリギリだったよ。毎回なんとか2着で残れたかな。」

大月 『決勝戦でも1回戦目に杉山プロがアガりまくってだいぶ点数持ってましたよね。まだ1回戦目とは言え、決勝で1人がボーンと抜けられるとどういう気持ちになるんですか?』

ダンプ「もう、おうち帰りたくなったよね、、、(笑)」

大月 『早い(笑)諦めないで下さい(笑)』

ダンプ「まあもちろん、やることはやるんだけどさ、いいなあ~羨ましいなあ~って羨ましがってるかな(笑)」

大月 『そこはポジティブじゃないんですね(笑)でもそこから結局逆転しましたもんね!』

ダンプ「まあ、ついてたんだけど。でも一応ああなると、やることって、優勝しか意味が無いわけだから杉山くんしか見なくなるわけ。」

大月 『ふむふむ。』

ダンプ「例えば次の半荘に最低限でも杉山くんより上の着順にいればとりあえず差は縮まるじゃん。もし自分が3着で杉山くんが4着だったとして、自分がトータルラスになったとしてもトップまでの差は縮まるじゃない。そこは大事だと思ってて。だから絶対杉山くんにだけは打たない。他の人には打ってもいいって感じで打ってた。」

大月 『なるほど』

ダンプ「トーナメントとかでさ、僕他の人と少し考え方が違うと思うんだけど。自分が残るとか優勝することを考えるんじゃなくて、まず自分が脱落しないことを考える。で、他に脱落者を作っていく。2人勝ち上がりとかだったら1人脱落者がいたら勝ち上がれる確率が50%から67%になるじゃん。そういうゲームだと思ってる。」

大月 『なるほど~!そして2回戦目で杉山くんがラス目になったこの局。』

 

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ダンプ「あー!この後、直さんに四筒切られてリーチかけられて僕が8,000放銃したやつね。2回目の帰りたくなった時。」

大月 『五筒切るか六筒切るかの所で解説の方は【ダンプは両面待ちにするでしょう。】って言ってたのを見事に裏切って高めのトイトイに受けての五筒切りだったのですが、なぜこっちの受けにしたんですか?ホンイツドラドラの親の満貫で充分高いし、アガリやすさなら両面待ちにするかなと思ったのですが。』

ダンプ「両面にしませんよおお!(笑)だってさ、あれ、結果直さんから打たれたのが四筒だったけど、じゃああの状況で浮いてたのが六筒でもドラでも直さん打つでしょ。だからあの状況では出た時に後悔しないように打点が高い方にうけるよ。まあだから後悔はしていないんだけど、、、打たれりゃそりゃ直さんの当たり牌掴むよねって思ったよ(笑)」

大月 『麻雀あるあるですよね(笑)』

ダンプ「とは言っても直さんだから打ってもいいってのはあったね。もしもあれが杉山くんだったらあの七索は打たないからね。」

大月 『なるほど~!』

ダンプ「そのあと伊達さんにタンヤオドラ3打ってまた帰りたくなったよね(笑)」

大月 『3度目の帰宅願望(笑)』

ダンプ「やっぱ勝つ日はあーゆうの掴まない気がするから今日は僕の日じゃないんだな~とか思いながらやってたよ」

大月 『でも結局ダンプさんが勝ちましたよね!(笑)裸単騎もありましたね(笑)』

ダンプ「あの二索ね(笑)」

 

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大月 『観てる方としては、せっかく裸単騎だったのでツモ牌上に載せて【T】にして欲しかったです(笑)』

ダンプ「でも怖くない!?(笑)あれで上に載せて滑って牌倒しちゃったらチョンボかもしれないでしょ?(笑)そんな怖いことできない!(笑)」

ここで堂々とTにする佐々木寿人プロをどうぞ。

 

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大月『その後、トータルトップになったダンプさん。直さんも最後のインタビューで【ダンプさんが押す所でちゃんと押してた】と言っていましたが、親の直さんからリーチが入って一発で三筒を押してアガリきったこの局とかのことかなあ?って思ったのですが、これはなぜ押せたんですか?』

 

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ダンプ「あれ結構僕の中では算数なんですよ。あの時点で6,000オール引かれるとほぼ並ばれる点差だったのね。だから12,000打っても並ぶじゃない。じゃあもしもオリました。4,000オールつもられたら点差が8,000点差くらいになる。次に交わせる手が入って交わしたとしても残り2局で僕ラス親で満貫ツモ条件とかになっちゃうかもしれない。だったら、僕もテンパイしてるわけだし押した方が得かなって。やっぱり自分が勝ってるうちに勝負しないと本当に何も出来なくなるから。もしあそこで打ったとしても最後、親番も残ってたしね。」

大月 『なるほど~!!』

ダンプ「だからああいう時は2回チャンスがあるって思うんだよね。2回あるチャンスのうち1回勝てばいいわけだからオリてチャンスを逃すよりも戦った方が得だと思うんだよね。」

大月 『なるほど×100。本当に強かったです!!かっこよかったです。優勝本当におめでとうございます!!』

ダンプ「ありがとうございます!」

大月 『じゃあ最後に、、この先の目標を教えてください!』

ダンプ「やっぱ一応Mリーグがあるから、、、Mリーガーになれたらいいなあとは思うかな。」

大月 『おおお!応援してます!!ではインタビューはこの辺で。ありがとうございました!!』

ダンプさん、コミュ障って言いながら意外とものすごーく話してくれました!!(笑)ダンプさんありがとうございました!

ちなみにチーズ料理をご馳走して頂きました!ごちそうさまでした!

ダンプ大橋プロ。
第6期WRC優勝本当におめでとうございます!!!

 

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