プロ雀士インタビュー

第86回:西川 淳

はじめまして。
18期生の桜井紘己です。

この度、同期の西川淳が第22期チャンピオンズリーグを制し、
本人からのご指名を受けましてインタビュアーを務めさせて頂くことになりました。
よろしくお願いします。

086
インタビュアーの桜井 紘己プロと西川 淳プロ
086

〜都内某所にて〜

桜井「優勝おめでとうございます。」
西川「ありがとうございます。」
桜井「最近強いですねぇ。何かあったんですか?」
西川「いや、実はね…」

〜ここはリレーエッセイでも書かれていたので割愛〜
西川淳のリレーエッセイはこちら

桜井「ふむふむ。まとめると、試合前ウナギを食べたのがよかったと。」
西川「うん。そういうことだね。」
桜井「では決勝戦を通じて、一番良かった点と悪かった点を教えてください。」
西川「良かった点は、いいメンバーと打てたということかな。」
桜井「具体的には?」
西川「なんていうのかな、これは1つの例に過ぎないんだけど、決勝戦を通じて誰1人牌をこぼさなかったとかね。」
桜井「ほう。」
西川「誰もこぼさないってすごいことだと思うのよ。プロなら当たり前かもしれないけど。」
桜井「確かに全員がってのはなかなかないかもしれませんね。」
西川「俺自身は君に言われてから1年半くらいずっと意識していた事なんだけどね。」
桜井「そうだったんですか。」
西川「そうだよ。君には色々影響されてるんだよ。今回の決勝だって少し前に君が十段戦のベスト16に残ったこととかすごくいい刺激になってるんだよね。」
桜井「そうなの?」
西川「うん。だから俺もやらなくちゃって。」
桜井「そうでしたか。いやー。堀内プロ強かったね。あれは。」
西川「まあ、また残ればいいじゃん」
桜井「もちろんそのつもりですよ。では続けます。悪かった点は?」
西川「これは恥ずかしい話なんだけど、開始直後は気持ちがふわふわしていて、浮き足立っちゃったことかな。1回戦東2局なんてひどいよね。」
桜井「5,200を放銃した局ですか?」
西川「うん。あそこは第一打で六筒を切らなくちゃいけないのよ。スタイル的に。」

1回戦東2局、親の西川第一打北切り

二万五万七万八万九万五索六索七索七索九索六筒八筒九筒 ツモ北 ドラ一万

桜井「そうすれば北が重なって三色のテンパイを取れていたと。」
西川「うん。二筒で放銃した時も普通に切っちゃっていて、まさにふわふわしていたという感じ。」
桜井「なるほど。でも南1局はよくリーチ打てましたね。ぼくならヤミテンにしてしまいそう。」

1回戦南1局2本場、南家の西川15巡目に九索切りリーチ

二万二万一索一索六索六索九索二筒二筒三筒南発発 ツモ三筒 ドラ七筒

西川「あれは強烈にアガれるイメージがあったからね。」

直後に、北家の福光から3,200は3,800のアガリ。

二万二万一索一索六索六索二筒二筒三筒三筒南発発 ロン南

親で連荘中の柴田の親を落とす大きなアガリとなった。

桜井「どの辺で勝ちを意識したんですか?」
西川「してないっていうと嘘になるね。やっぱり4回戦かな。」
桜井「あの親番の連荘はすごかったですね。あのペン四筒ツモがでかかったんじゃないですか?」

4回戦東2局、南家1本場13巡目、
親の羽山のリーチ宣言牌である五万をチーし、次巡に四筒ツモアガリ。

四索五索六索二筒三筒五筒五筒六筒七筒八筒 チー五万 左向き四万 上向き六万 上向き ツモ四筒 ドラ四万

この後始まる西川の大連荘を予感させるアガリであった。

西川「あれはよかったねー。今回ポイントとなった局は3つだと思っていて、1つは今言ったペン四筒ツモと、あとはペン七索ツモ、中バックかな。」
桜井「ペン七索は1巡目の一万を仕掛けた局面ですね。普段からこれは仕掛けるんですか?」

2回戦東3局、南家3本場供託3本1巡目、

一万一万二万五万七索八索六筒九筒九筒北白発発 ドラ九索

北家の柴田が切った一万をポン。

西川「うん。よくやるよ。場を制圧するっていうのかな。意識させたいから。」

同局15巡目、

四索四索七索八索八索九索九索発発発 ポン一万一万一万 ツモ七索

親の柴田のリーチをかわし、1,300・2,600は1,600・2,900のツモアガリをものにした。

桜井「なるほど。中バックもひやひやしましたよね。」

2回戦東1局、北家1本場16巡目、

一万二万三万七筒七筒七筒八筒八筒中中 チー二索 左向き一索 上向き三索 上向き ロン中

西川「うん。実はロンって言って牌を倒す時、ぐしゃってやっちゃったんだよね。」
桜井「それだけ力が入ってたってことですね。」
西川「そういうことだね。というかせっかくの機会なんだしさ、2人の出会いみたいなことも書いてよ。」
桜井「えー。」
西川「君がまだ大学生の時に、某インターネット麻雀サイトで知り合ってさ、すごいことじゃない?」
桜井「すごいですよねー。プロになったのもたまたま同じ時期だったわけだし。」
西川「すべては必然だと思うんだよね。出会ったのもそうだし、プロになったのもそう。」
桜井「ふーん。」
西川「ほら、あの写真載せてよ。プロの研修中に2人で取ったやつ。」
桜井「あーあれですか。あの頃は痩せてましたねぇ。20キロくらい痩せてたかな。西川さんはあまり変わってないですよね。」
西川「いや、全然違うよ。10キロくらい太ったよ。」
桜井「えーそうですか?」

086
研修時代のお二人

西川「あの写真お互いの結婚式でも使ってたよね。」
桜井「そうでしたねー。いい写真ですね。」
西川「うん。お互い結婚できてよかったよね。」
桜井「うん。よかったよねってなんの話ですか?」
西川「じゃあそろそろまとめようか。」
桜井「えと、今回優勝してどう思いましたか?」
西川「これによって何かが変わればいいかな、って思ってる。例えば視野が広がるとかね。」
桜井「今後の目標は?」
西川「リーグ戦を頑張ることかな。あとやっぱり王位戦で勝ちたいね。あの大会には敬意を表してる。プロアマ混合っていうのもいいよね。」
桜井「研修生時代にベスト16まで残っていましたよね。」
西川「うん。あの後もう1回残ってるんだけど、やっぱりプロになった時からあの大会だけは特別な思い入れがあるからね。」
桜井「なるほど。頑張ってくださいね。」
西川「お互いにね。」
桜井「本日はありがとうございました。」
西川「ありがとうございました。」

同期でプロになったものの、西川淳は現在B1リーグ、私はC2リーグ所属と、
大会成績だけではなくリーグ戦成績においても大きな差がついてしまっています。
今回インタビューを行ってみて、その麻雀に対する情熱に関しても大きな差があると感じてしまいました。
今後の西川淳に期待すると共に、私も負けていられないなと思ったのであります。

最後までお付き合いありがとうございました。

086

(このインタビューは2012年9月現在のものです)