プロ雀士インタビュー

天空麻雀14女性大会優勝特別インタビュー:和泉由希子

gpmax2012

一見クールで近寄りがたい雰囲気。そして、いつもキラキラしたオーラを放っている。
そんな大先輩に、口下手な私、井上絵美子にちゃんとインタビューできるのか・・・ドキドキの中、
アイスドールこと、和泉由希子プロへのインタビューは始まった。

井上「天空麻雀14女性大会での優勝、おめでとうございます!!優勝された時のお気持ちは?」

和泉「ありがとう。今までこずえちゃんと決勝であたって、一度も勝ったことがなかったの私。
だから今回は、特別すごく嬉しかった。」

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事務局で対局の映像を見ながら、インタビューは進んだ。

井上「ラス前で17,000点。どうやって優勝したんですか!?何が起きたのか気になる!」

和泉「ハハハ。ね。勝因はこのラス前の四万をチーできたことかな。」

その時の手牌はこちら。

二万三万六万一索二索三索四索七索九索三筒四筒東東

5枚目の一万四万で、四をチー。最終的に、

赤五万六万七万二索三索四索赤五索東東東  チー四万 左向き二万 上向き三万 上向き

五索で5,800点の出アガリとなった。

和泉「この次局の、親の跳満が入った時も、ヤミテンにしていたのは良かったかなーって。」

その時の手牌がこちら。

五筒五筒五筒七筒八筒九筒南南南西西北北  ドラ北

この手はしっかりヤミテンで18,000点のアガリ。
ついにここでトップに立った。

井上「普段もこういう手はリーチしないことが多いですか?」

和泉「いや、私リーチ大好きだから、なんでも結構勢いでリーチうっちゃうんだけど、珍しくヤミテンにできて良かったなーって思ってる。」

そして最後もしっかりとツモり、自分の手で優勝をつかんだ。
どんな場でも冷静に判断し、今自分がやるべきことをしっかりできる和泉プロ。格好良すぎます!!
そして、憧れの先輩にもっともっと近づきたくて、私の質問攻めは続いた。

井上「メンタルはどうやって鍛えていますか?」

和泉「メンタルは未だに・・・」

井上「そうなんですか!?全然表情などに出ないですよね。」

和泉「そうだね。・・・アイスドールだからね。」

なんてカッコいいのでしょう。これこそ本当のプロだと鳥肌がった。

井上「この人だけには勝てないなーって方はいますか?」

和泉「それは、最近までこずえちゃんだった。決勝では本当勝てないなーて思ってたんだけど、今回初めて勝ったので、なんか自分の中では一歩のぼったなって気がして、すごく嬉しいです。」

井上「麻雀で、嬉しかったり悔しかったりで、泣いたことってありますか?」

和泉「あるよ。人前ではないけど。惜しかったタイトル戦で悔しくてとか、あとやっぱ優勝してだね。でもその場ではあまり実感なくてボーっとしてて、放送されてから見てくれた人に、感動しましたって言われて私も感動するみたいなとか。」

この言葉を聞いた瞬間、なんだか私も感動した。
私も和泉プロの様に、人を感動させられるプロに早くなりたいと、心から思った。

井上「麻雀以外で好きなことはありますか?」

和泉「旅行と恋をすること。旅行は結構行ったなー。」

井上「海外とかもたくさん行ってますか?」

和泉「海外はね、恐くて行けないの。ハワイとかグアムとか、言葉が通じるとこならいいのだけど・・・。オーストラリアはすごく良かったよ。」

井上「南国的な感じが好きなんですね。」

和泉「んーそういうわけではない 。私、海よりどっちかっていうと山派なんだよね。北海道は自然がいっぱいで好き。」

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井上「恋の方は?どういう人がタイプですか?」

和泉「男くさい人。なんかえらそうな人が好き。」

井上「オレ様的な?」

和泉「うん。なんかこうえらい人でいてもらって、よしよしってされているくらいがいいかな。」

井上「結婚願望とかすごくあるって聞きますが」

和泉「うん。もう結婚するするするする!2年以内に結婚するってこの前宣言した!私は先に行くよ。笑」

井上「もし結婚しても、麻雀プロは辞めませんか?」

和泉「うん。そのつもりですが・・・。りんかちゃんみたいなスタイルが理想だよね。一応専業主婦で、ちょくちょくゲストとかタイトル戦は出る感じ。」

井上「スポーツは何かやっていましたか?」

和泉「高校の時に、ソングリーダーてゆうダンスみたいのをやってたくらいかな。」

井上「じゃ別にスポーツマンだったって感じではないですか?」

和泉「でもね、それは全国3位になったことあるよ。」

井上「すごいですね!!」

和泉「でも先輩達がすごく上手くて、私は後ろでチョロチョロって踊っていただけ。でもやっぱすごーく厳しかった。」

和泉プロにも、皆と同じような青春時代があったんだなーと。なんだか少し安心した。

井上「お酒がすごく好きと伺っていますが?」

和泉「全然そんなことないよ。あれば飲むけど、全然ウーロン茶でいい。最近なんて、ご飯食べに行ってもウーロン茶だったりするし。家でも飲まない。」

と、意外な返答が。

和泉「でもなぜかみんなにそう(お酒大好きだと)思われてるんだよね。」

見た目で好きそうと判断されがちな和泉プロ。意外とウーロン茶派なことに私も少しビックリした。

井上「わたし、天空への道で優勝して、天空麻雀15に出演が決まったんですよー!」

和泉「あーそうだよね。おめでとう。」

井上「ありがとうございます。初出場なんですが、何かアドバイスもらえますか?」

和泉「んー、でもまぁ、あんまり考えすぎてもね。もう負けてもともとくらいで腹くくっていった方が逆に私はうまくいく気がする。変に緊張して変に考えちゃうと、手が止まっちゃうから。」

井上「そうですね。。。今から緊張しちゃう・・・」

和泉「私も今でも緊張するよ。特にいい手アガった後の次の局が緊張するってゆうのすごくよくわかる。プルプルしちゃう。だから深呼吸しながら牌をきるようにしているよ。緊張すると回し切りができなくなる。笑」

和泉プロでも緊張するんですね!プルプルしちゃうんですね!少し安心しました。

井上「それでは、最後に応援してくれている皆様にメッセージをお願いします!」

和泉「プロになって11年が経ち、いろいろな経験をしました。嬉しかった事も悲しかった事もありますが、いつも皆さんの優しさに支えられてきたと思っています。前が見えなくて立ち止まる事もあるけれど、一歩ずつでも進んでいけたらと思うので、これからも背中を押して頂けると嬉しいです。末長く、よろしくお願いします!」

和泉プロと話した4時間は、本当にあっという間でした。
インタビューをするのが初めての私に、優しく気を使ってくれて、アドバイスをくれて。
クールで近寄りがたい先輩から、穏やかで優しい憧れの先輩になりました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
和泉プロの人間的な一面が、皆様に伝わったでしょうか。

和泉プロ、天空麻雀14、女性大会優勝、本当におめでとうございます!!