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第92回『勝てるリーチ麻雀講座②~勝てるリーチの戦術~』 魚谷 侑未

2014/08/12
執筆:魚谷 侑未


第2回目の今日は[勝てるリーチの戦術]をお教えします。

【序章】

さて、今回の講座に入る前に前置きさせて頂きます。
今回の講座から、かなり型にはめて断定的に戦術を述べさせて頂きます。
上級者の中には「それじゃ強くなれない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、こちらは中級者からのステップアップを題材としています。
つまりは、「麻雀で勝てない人が勝ちに近付くための過程に必要な事」を書いて行きます。
この講座で学んだ事をいつまでも実践して欲しいということではありません。
これを実践していく内に自分で学び、考えて成長して行って欲しいのです。
なので、上級者の方からしたらつまらなく感じる講座かもしれません。
それでも宜しければ最後までお付き合い下さい。

【一章~リーチについて~】

皆さんはどんな判断基準でリーチをかけていますか?
あまり基準を作らずにあやふやにしてしまってないですか?

リーチを制する者は麻雀を制する。

こんな言葉を知っていますか?
え?知らないですか?
はい、私が作りました。
でも、そう言っても過言ではないくらい一般的な一発裏ありルールにおいて、リーチという役は大切なものになっていると思います。

では、リーチ判断の話に入る前に、リーチのメリットとデメリットについておさらいしましょう。

⚫︎メリット⚫︎

1.打点上昇。
一番分かりやすく、リーチの核になるメリットがこれだと思います。
一発裏ありルールではピンフのみのリーチが満貫になってしまうことなんて日常茶飯事です。

2.相手に真っ直ぐ打たせない。
これもかなり大きなメリットだと思っています。
リーチを受けたら自分の手の事だけを考えて真っ直ぐ打つ事って出来ませんよね?
その事により、相手のアガるチャンスを潰す事が出来るのです。

⚫︎デメリット⚫︎

1.手牌を入れ替えられない。
リーチをした後はアガリ牌以外はツモ切りする事しか出来ません。
つまり、相手に攻め返されてもオリるという選択肢がとれません。
更に、手替わり出来る高くなる牌や待ちが良くなる牌と入れ替える事も出来ません。

2.当たり牌を打たれにくくなる。
ヤミテンなら場に打たれるはずの牌が打たれなくなります。

メリットとデメリットをいくつか挙げましたが、結論を言えばメリットの方がデメリットよりかなり強いと思います。
なぜなら、最初に述べた「打点上昇」というメリットがあまりにも強いからです。

リーチをたくさん打つことで放銃が増えたように見えますが、どうか放銃を恐れないで下さい。
放銃する機会が増えた以上に、アガリの打点は上昇しています。
そして、相手のアガリがあったはずの局を潰している事もあります。
これは自分の目から見たら気付きにくいんですけどね。

今日の講座では「たくさんリーチを打つ」という事を学んで行きましょう。
「あ、このケースはリーチだったのにリーチし忘れて一発でツモっちゃった」
なんていうことは絶対にないようにして下さいね。
この一章ではリーチのメリット・デメリットについてお話させて頂きました。
それでは、リーチマスターを目指して一緒に頑張りましょう!

【二章~リーチ判断~】

CASE.1
両面待ちテンパイ

【先手の両面待ちテンパイは8割リーチしましょう。】

ピンフのみの1,000点や、タンヤオのみの1,300点でヤミテンにしていませんか?
はい!その概念を捨てて全部リーチしてみましょう。
両面待ちなら待ちの良し悪しもさほど関係ありません。
ただし、「先手である」ということが重要です。
ちなみに後手を踏んだ時はヤミテンにする場合もあります。

→残り2割のリーチしなくていいケース。

○ヤミテン満貫以上ある場合。
これは待ちの良し悪しや、局面に応じて判断しましょう。
もちろん全部リーチしてもいいです。
判断がつきにくい場合はリーチで良いと思います。

◯3段目に入った場合。
例え、他家がリーチや仕掛けを入れてなくてもテンパイしている可能性も高いです。
つまり見えていないだけで、すでに後手を踏んでる可能性があるのです。

◯その局にアガる事でトップになるorトップに限りなく近くなる場合。
はい、トップが取れる場合はリーチの必要はないですね。
でも、役がない時は当然リーチを打ちましょう。

CASE.2
カンチャン待ちテンパイ

カンチャン待ちはアガれない…なんて悪い印象を抱いていませんか?
いーえ。そんな事はありません。
待ちは両面待ちの半分になりますが、アガリ率は両面待ちの半分にはなるわけではありません。
カンチャン待ちでも、迷わずに両面待ちと同じような感覚でリーチをかけていけるようになりましょう。

[この中で3つ満たしたら無条件でリーチを打ちましょう。]

1.手替わり枚数がアガリ枚数の2倍以下の時。
2.リーチをかけて2,600点以上の打点であること。
3.出アガリ、もしくはツモアガリが凄く期待出来る待ちの時
4.先手であること
5.親であること

しかし1がものすごーーく重要になります。1の比率はこの中でも高めにして下さいね。

それ以下の場合は、状況と合わせて判断して欲しいです。

1のケースを紹介します。

ニニ13456(234678) ドラ5

これは極端に手替わりや打点上昇の多いケースになります。
アガリ牌が現状は2の1種4牌であるのに対して嬉しい手替わりわりが
→二、345678

7種22牌もあります。
ということで、手替わり枚数が7倍近くになるので、この手はヤミテンが正解ということになります。
上記の3つの条件を満たしたらリーチと言いましたが、ヤミテンにするメリットが大きくある場合は自己判断でヤミテンにして下さい。
リーチを打たない事によってアガリ牌の2を打たれ、他家にアガリ切られたとしても後悔しなくて大丈夫。
リーチを打つべき手牌ではないので仕方ありません。
今までリーチをかけてきた人は、このように考えてきちんと気持ちを切り替えましょう。

逆に、赤が絡むこんなカンチャン待ちは即リーチと行きましょう。

三赤五七八九11234(234)  北家  ドラ北

赤五七11789(123)南南南   北家  ドラ北

上は三色の手替わりが、下はチャンタの手替わりがあります。
しかし、基本はどちらも即リーチと思って下さい。
上の手牌は例え二を引き入れたとしても三色は確定しません。現状より打点が下がるケースも多い上に、手替わりが嬉しいのは二と六だけです。

下の手牌は八九引きでチャンタ、四引きで良形への手替わりがあります。
しかし、チャンタになる場合の八引きではチャンタが確定せず、九引きはカンチャン待ちになります。
そして、赤は使えない牌となりますから、結局1ハンしかアップしません。
四引きは確かに嬉しいですが、その牌だけを待つのは非効率的です。

つまりは、赤絡みのカンチャンの場合、ものすごーーーく有効な手替わりがたくさんあるケース以外は即リーチを打ちましょう。ということです。

CASE.3
シャンポン待ちテンパイ

シャンポン待ち、好きですか?
私は結構好きです。
でも、昔はどうしようもないくらい愛してるってくらいに好きだったので、大きく好きのレベルは落ちました。

シャンポン待ちを愛しすぎてる人は、愛情は少しだけ抑えましょう。
それは何故か?

牌効率を考えて手牌を進めた時に、シャンポン待ちにはなりにくいということです。
なので、よくシャンポン待ちになる!という人はまずは自分の手牌進行の仕方を見直してみましょう。
(この理由については次回の牌効率の章で詳しく説明しますね)

麻雀は出アガリを狙う局面も多くあります。
もちろん、出アガリを狙う事も時には大切です。
しかし、麻雀の基本は「ツモ」であるのでツモアガリを目指す手作り、打ち方をして欲しいのです。
そうする事によって、自然と最終形がシャンポン待ちになることが減って行くと思います。

と、前置きが長くなりましたが、シャンポン待ちを作るなということではありません。
手順でシャンポン待ちになるケースも多々あります。

ということで、シャンポン待ちのリーチについて考察していきます。

○出アガリし易い待ちの場合は、打点に関係なくリーチで良し。
字牌が絡むケース、19牌が絡むケース。
ギリギリ28が絡むケースでしょうか。
ヤミテンでも役がある場合は、28の絡むケースから手牌と相談してください。
逆に、安手の3~7の待ちになる場合は、平場ならヤミテンをお勧めします。
出アガリし易い待ちの場合は、相手に押し返されたとしても戦えるケースもありますが、3~7待ちの場合は押し返された場合に、他家からのオリ打ちなどを狙えることも少ないので、圧倒的に弱くなってしまいます。

○出アガリしにくい待ちの場合は、打点と手替わり次第。
3~7待ちは基本的に出アガリがしにくく、山にあるかどうかも読みづらい事が多いと思います。
山にあると確信がある場合は、カンチャンのケースと同じように考えて下さい。
手替わり枚数はどれだけあるか。打点がどの程度あるか。先手であるか、後手であるか。
色んなケースがありますので、自分の中で基準をある程度設けてみてくださいね。

安い!待ちが悪い!後手!
これを避けてリーチを打って行きましょう。

CASE.4
単騎待ちテンパイ

はい、最後のケースになります。単騎待ちテンパイ。
ここでは七対子の単騎待ちの話は除外させて頂きます。

メンツ手での単騎待ちのリーチって難しいですよね。
打ちづらいなーと思う人もたくさん居ると思います。
しかし、ガンガン打って行きましょう。

ドラクエの作戦で言うなら、
両面待ち→ガンガン行こうぜ
カンチャン待ち→みんながんばれ
シャンポン待ち→みんながんばれ
単騎待ち→ガンガン行こうぜ
くらいの気持ちで戦いましょう。(気付いたら全部攻撃系の作戦だったよ…)
つまり、リーチは偉いって事ですね。

単騎待ちでリーチを打つというのは、もちろん優秀な単騎待ちに限られます。
単騎待ちで何でもリーチは絶対ダメです。
優秀な単騎というのは、オタ風牌→役牌→他家から見て当たらなそうに見える牌です。

最後に注意点です。
それは、どんな手でも単騎待ちリーチを打っていいわけではありません。
流石にこれでリーチを打ったら勿体無いなーと思う場合は、ヤミテンにしましょう。
例としては、単騎以外がタンピン系の手牌などですね。

強い単騎待ちというのは、他家からの出アガリを期待出来るのももちろんですが、使いにくい牌で場に打たれていない牌だと山に生きている可能性も高くツモアガリも期待出来ます。
自分で待ちを選択が出来るというメリットもありますから、単騎待ちって敬遠されがちですが是非試してみてください。

【三章~先手と後手~】

[先手と後手について]
さて、今回の講座では耳が痛くなるくらい[先手・後手]という単語が出て来たと思います。
何故先手であることが重要であるか。
それは、一章で説明したメリット・デメリットが関連して来ます。

[後手で攻撃した場合]
◯相手に真っ直ぐ打たれてしまう。
もう他家が先制でリーチを打っていたり、仕掛けたりしている場合、真っ直ぐ打つしかない事が多くあります。
つまり真っ直ぐ打たせないというメリットが減ってしまいますね。

◯当たり牌を更に打たれにくくなる。
こちらはリーチのデメリットですが、2軒から攻撃されたら他家は更に当たり牌をうちにくくなりますね。

と、後手を踏む事でメリットが減りデメリットが増える、つまりリーチのリスクが少し増えます。
しかし、その後手でのリーチのリスクを考慮した上でもリーチを打った方が得な場面も多々あります。
これについては事例が多過ぎてこちらの講座で書くことは出来ません。
だから、後手でもたくさんリーチを打ってみてください。
リーチを打つことにより、どの局面のリーチ判断が正しくて、どの局面でのリーチ判断が間違ってるかが見えてくると思います。
それは、リーチを普段打たない人には知り得ない感覚です。
最初から正解を導き出せる人はいません。
常に正解を導き出せるようになるには、多くの鍛錬と長い時間が必要なのです。
少しずつ、強者になるべく歩んで行きましょう!

【終章】

はい、第2回の勝てるリーチ麻雀講座はこれで終わりになります。
分かりづらい講座だったらごめんなさい。
要約すると【たくさんリーチを打ちましょう】って事なんですね。
ただ、リーチを打たない方が得な場面もちょこちょこ出てきます。
そのケースが分かりにくいなーと思う方は、そのケースを肌で感じるためにもやっぱりたくさんリーチを打って下さい。
きっと、「このリーチはやり過ぎた」と思えるケースと遭遇出来るはずです。
そんなケースと遭遇出来るということは、1つ成長したということだと思います。

それでは、第3回【勝てる牌効率講座】でお会いしましょう!