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第105回『先知なる者は鬼神に取るべからず。 必ず人に取りて敵の情を知る者なり。』 櫻井 秀樹

2015/09/21
執筆:櫻井 秀樹


みなさん、麻雀の調子はいかがですか?
勝って「俺は上手い、あいつは下手だ」などと過信してませんか?
負けて「あの仕掛けで俺がありえない放銃に・・・」など、人のせいにしてませんか?

勝ったり負けたりは勝負の常、それよりも大事なのは勝ちや負けから得る経験値です!
しっかり受け止めて次の勝負に繋げましょう!

さて、私の中級講座も今回で最終回となります。
理由は、来月からタイトルホルダーではなくなるからですね・・・

それは冗談ですが(連覇する気マンマンだし)、私なりに一生懸命考えてますので、今回も最後までお付き合い頂けると幸いです。

私の講座のテーマは「対人戦略」という事でした。
要点としては
・まずは自己分析。自分がどういう麻雀を好む傾向にあるのか?また、どういう長所があるのか?
重要なのは対戦相手にどういった打ち手だと思われているのか?

・そして次に他者分析。相手の麻雀のスタイル、思考から、麻雀に対する向き合い方まで。
結構自分と真逆のスタイルの打ち手に憧れてたりしますよね!!

・上記2点を踏まえた上での、相手の手牌読み、その局の相手の行動の先読みなど。

・相手の戦略がわかったなら、そのウラをつく一手を考えてみる。

・崩れた相手に対して一気呵成の正攻法。

このようなところでしょう。

これだけ見ると、姑息で戦略的なイメージとなり、あまり好まれない方も多いかもしれません。
私は別にこれが必勝法と言っているわけではなく、せっかくの対人ゲームですので、このような要素も取り入れてみると、一層楽しみ方も増えるのではないでしょうか?という提案にすぎません。

もちろん、多少の勝率アップも望めると思っていますけどね。

最後は過去の「中級講座」にならい、例の話題に触れてみたいと思います。
※あくまで私個人の意見ですので、講座とは言えない内容ですが。

いわゆる「見えないもの」に対する捉え方についてです。
もはや、デジタル?、オカルト?、アナログ?なんて言葉すら古臭く感じるほど、麻雀に対する考え方の多様性が認められてきた昨今ですが、みなさんはこの手の話に興味ありますか?
今、世間的にはどのうような解釈なのでしょうか?

とある麻雀打ちXさん(30代、上級者)にこの件で質問してみました。

Q、麻雀に流れや態勢といったものはあると思いますか?
X、流れの定義は分からないけど、ツイてるツイてないのいわゆる「偏り」は存在するよね。
Q、Xさんはデジタルではないのですか?
X、どちらかと言うと波とか、流れとかいうのを楽しむタイプかも。もちろん牌効率や押し引きバランスなどの知識ありきだけど。
Q、次局の結果はわかるのですか?
X、完全にはわからないけど、振り返って「ああやっぱりな」というのはいっぱいあるよ。
経験則による部分が大きいけどね。みんなそうじゃないの?
Q、では、その「波」が良い時、悪い時に普段と打ち方を変えたりしますか?
X、どんな状況でも同じように打ちます!!って言うのが恰好いいという人も多いけど、僕は結構意識して変えてるね。それが悪いとも思わないし、大きくズレてはいないと思うしね。
ちなみにどういう風に変えているかは言わないし、言う必要ないと思う。各々が経験してきた事を頭が勝手にアウトプットしているだけで、細かな状況など加味しだすと、説明する事は難しいから。

みなさんはどうでしょうか?
私は以前は、デジタルも、流れ論も、自らの精神状態がブレないための一種の「拠り所」のように考えていました。
結局どちらも「自己理論」であって、有無の証明はできないのですから、とも。

実際どちら側のプロでも強い人はいます。
※これでどちらかしか勝っていないなら話は簡単ですからね。

人間の脳って相当優れていて、過去にインプットした物事を、言語だけでなく、映像や匂い、雰囲気などでも覚えていますよね?
麻雀も同じで、過去の経験、体験から、気配や雰囲気を読み取り、勝負所を見極めていくのだと思います。

私は他のトッププロのように確固たる「理論」は無いかもしれません。
しかし、集中力を最大限に引き出せば、脳から自然とアウトプットされる情報で戦えると思っています。
もちろん、大量のインプットがあってこそですが。

誰かの「理論」を否定ばかりしているのでは勿体ないですよね?
多くの事を吸収し、血肉に変え、オリジナルの必勝法を作り出しましょう!

PS:6回にわたる私の拙い文章による中級講座にお付き合い頂きまして感謝致しております。
十段を連覇し、A1に上がるような事があれば、またこのような機会を頂き、
その際は自らの思うところの戦術を存分に表現したいと思っております。
ご清覧ありがとうございました。