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第107回:中級講座『構想~対応力~その壱』 山田 浩之

2015/11/17
執筆:山田 浩之


麻雀は、ルールやシステムによってかわるかもしれませんが、基本的にはトップを目指すゲームです。
ではトップを取るにはどうしたらいいのでしょう。

それは簡単です。しっかり加点し、失点を減らすことです。
つまりアガれるときにはきっちりアガって、アガれないときはしっかり守って放銃をさければいいのです。

もちろんそんなに都合よくは打てません。
アガれそうなのかどうかという感覚を磨き、読みの精度をあげ、攻守のメリハリをはっきりつけることでその理想に近づけることはできます。

先手をとって、相手がテンパイする前にアガることができればノーリスクですが、それが続くことはまれでしょう。
先手をとれたとしても、押し返されて追いつかれることのほうが多いです。
そのめくりあいの勝負に勝つためにも、テンパイまでではなくアガリまでのスピードを考え、強い最終形を作ることが大切だと思います。

それでは序盤、中盤、終盤にわけて具体的に説明していきたいと思います。
(ここでは5巡目くらいまでを目安に序盤、10巡目くらいまで、もしくは仕掛けが入ったら中盤、それ以降リーチや明確なテンパイ者がいるときは終盤とさせていただきます)

序盤のポイントは、まずその局のテーマをしっかり把握し、しっかり手を組むことです。
まだリーチや仕掛けを受けていませんから自由に打てるはずです。
アガリをのがさないように手を広げていきます。

役牌は、自分の手を狭めてまでしぼる必要はありませんが、鳴かれると相手のスピードをあげることになり、自分のアガリ率を下げることになるので先には切りません。
合わせ打ちされるとわかりませんが、相手に打ち出させることで、相手のスピードを計る指標にもなります。

アガリがかなり厳しそうなときは、何か高い手(字牌を多くもてるためホンイツやチャンタ、七対子が有効)1本にしぼって受け気味に打っていきますが、少々悪い配牌でもすぐにあきらめてはいけません。
急所を2、3牌もってくることで手牌は引き締まります。
そして4~5巡目までのツモで方針を定め、先手がとれそうなときはそのまままっすぐ進め、それ以外のときは中盤以降の戦いに備えて手牌をスリムにしていきます。

〈構想力〉
配牌を取ったら、まずしっかり構想をねることが大切です。
普段の麻雀で、皆さんはちゃんと考えていますか?何気なく字牌や端牌を切っていませんか?

現実的にあり得る範囲内で、理想的な高打点のものから妥協案まで何パターンかイメージしておくのです。
イメージをしっかり作ることで、高い手のアガリ逃しを減らすことができます。

最初は難しいかもしれませんが、続けてやっていくと精度をあげることができます。
自宅に麻雀牌があれば1人でもできますから是非やってみてください。

そしてツモに合わせて修正しながら方針を決めます。
最初に考えておくことで、打牌選択もスムーズにおこなえるようになるはずです。
そうすると周りを見る余裕ができ、相手の挙動や手出しツモ切りなどの大事な情報を見落とさなくなります。

最後に前回のリーグ戦から失敗例を

1巡目
一万三万八万九万九万二索一筒二筒南南南白発  ツモ七索  ドラ六筒

南1局北家24,200点持ちの3着目(一発裏ドラなしの連盟Aルール)

この手の最大のセールスポイントは、もちろん役牌の南が暗刻であるということです。
これがあることで仕掛けもできるし、受け駒にもなります。

理想はマンズのホンイツや123のチャンタ三色でしょう。
もう1組トイツが増えればトイトイもあるかなといったところでしょうか。

高打点が狙え、魅力的な手ではありますが、愚形しかなく、スピード感がないので仕掛けも考慮したほうがよいでしょう。
このような考えから、第一打は七索西東とツモリ、ホンイツ1本にしぼり二索二筒と打った後、4巡目にツモ九筒で以下の牌姿になります。

一万三万八万九万九万一筒九筒東南南南西白発

いま改めて見ると、狙うのはもちろん国士無双でしょう。
とりあえず八万切りで天秤にもかけることができます。

しかし、南暗刻の印象が強くホンイツしか頭にない自分は、ノータイムでツモ切り。
その後一索二索九索中と引き、国士のテンパイを逃しました。
ただ北は1枚切れで、受けていた刀川さんの手に暗刻になるので、アガることができたかはわかりません。

6種からの国士はレアケースで、全く構想に入っていなかったのですが、ツモに対応できなかった悪い例です。
みなさんはこんな失敗をしないよう柔軟な発想を身に着けてくださいね。

次回はこの続きで、中盤から終盤までをお伝えしたいと思います。

それではまた来月(^_^)/~