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第121回:中級講座『入りかた』 仲田 加南

2017/02/16
執筆:仲田 加南


麻雀ファンの皆様こんにちは!
(第4期・11期)女流桜花の仲田加南です。

久しぶりのタイトル獲得で、絶好調の私ではありますが、昔から人に何かを教えたりするのは苦手でして、そして、そもそも私自身が未熟な部分も多いので、この依頼を引き受けるかどうか非常に迷いました。
しかしせっかくいただいたチャンスなので、一生懸命言葉にしてお伝えしてみようと思います。
拙い文章になると思いますが、これから数ヶ月間お付き合いお願い致します。

私がとにかく一番大事に思うこと。
それが「入りかた」です。
勝てた日はこれが良かったし、負けた日はこれが悪かったと、いつも思っています。
たくさんある反省点の中で、一番のチェック項目ですね。
そんな大事なことなのに、何故いつもちゃんとやらないの・・・?
それはこれをしっかり意識するようになってから(今まで決めがゆるかった)まだ日が浅いからなのと、分かっていても誘惑に負けることがあるからです。

誘惑に負けた例を挙げると、女流桜花決勝3日目。

 

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起家でチーテンの2,000オールをアガるんですが、自分で「チー」と言った瞬間に、『あ、今日は負けるかもな』と正直思いました。
そのくらい悪い入りかただったと思います。
※タンヤオドラドラの1シャンテンで、いくら薄い二筒五筒とはいえ、いくらライバルの魚谷プロの仕掛けがあるからとはいえ、いくら総合トップ目の最終日とはいえ、まだ拾ってはいけない2,000オールだったと後悔しています。
もちろん、このせいだけとは言えませんが、これが沈みの3着スタートとなり、苦しい1日となりました。

逆に良かった1日目と2日目の入りかたは、
≪1日目≫リーチを受けて、受け気味に回り、テンパイ。

 

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そして次局またリーチを受けて、同時にテンパイで追いかけリーチ→1,000オールツモ。

 

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≪2日目≫南家の松岡さんの1人テンパイで流局。(メンゼン、受け気味)

 

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次局は全員ノーテンで流局。(メンゼン、受け気味)

 

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そして東3局、発をポンした宮内プロから出たドラの七索をポンしてテンパイ→7,700出アガリ。

 

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3日間全て私のアガリからスタートしているのは結果論で、ツイてるだけだと思いますが、1日目と2日目は慎重に受けから入って、行ける時が来たら行く、という自然な入りをしているんです。
最初からバタついてないんです。

人によっては、3日目のチーテン2,000オールも自然でしょ?と思うかもしれないし、実際に同じことをするプロも多いかもしれません。
でも東1局親番のこの手を、

七万七万八万三索四索八索八索八索三筒四筒四筒五筒六筒  ドラ七万

自ら2,000オールにしてしまうのは違うと思うんです。

麻雀においての基本は、見える最大限の打点を目指すこと。
しかしそこに点棒状況があったり、場況があったり、他者の攻撃があったりで、それに伴い、徐々に妥協したり折り合いを付けながら、最善の選択を続けるものだと思います。
ヨーイドンのフラットな状況においては、よほどのことがない限り、基本に忠実に、大事に手を進めていくことが大前提だと、私は思います。

例えば、たくさん勝ちたい、勝たなければいけない条件戦の試合。
少しでも多く加点したいからといって、普段しないリーチを最初からする行為、ローハンド(見合っていない)なのに最初から強気で押す行為、それは違うと思うんです。
勝ちたい日こそ、落ち着いた丁寧な入りかたをして、徐々に攻撃を強めていくことをおすすめします。
ホップ、ステップ、ジャンプ。
いきなりは飛べません。
1半荘は10局くらいあるものです。最初の何局かは、助走に使う気持ちでゆったりとやった方が上手くいくケースが多いのです。

次回は『入りかた②~入れなかったとき』を予定しています。