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第66回『三人麻雀』

2012/06/14
執筆:滝沢 和典


今年度より、日本プロ麻雀連盟公式オンラインサイトロン2で三人麻雀がスタートし、
麻雀トライアスロン雀豪決定戦、麻雀格闘倶楽部のゲーム機などでも日本プロ麻雀連盟の三人麻雀ルールが採用されている。

【ツモアガリは均等払い】

四人麻雀のアガリ点を基本として、親のアガリ点は子のアガリ点の1.5倍。
ツモアガった場合は2者の点数の支払い額が同じで、親は子の倍支払うことがない。

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例えばこのツモアガリは16,000オールとなる。

【マンズの2から8がない】

マンズの2〜8を使用しないことも大きな特徴だ。数牌が減れば手牌構成が読みやすくなり、読む価値が出てくる。
特にホンイツ、チンイツなどの一色系に関しては、一色少ないだけでかなり絞りやすくなる。


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上家の親が二索を打っている。
これが四人麻雀だと、マンズかピンズかは判別できないが、三人麻雀ならピンズのホンイツが本線と考えて良い。
もちろん配牌が整っているだけかもしれないし、他の手役も想定できるが、
視点となっている南家の手牌にこれだけソーズがあふれていると、必然的に他家にはピンズが入っている可能性が高くなる。

答え合わせをしてみると、

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親の手牌はピンズの一色手となっている。
ちょっと極端な例ではあるが、自分の手牌の枚数は他の手牌を推理するときの判断材料の一つとなるのである。

【チーがない】

また、三人麻雀には「チー」がないということも四人麻雀と大きく違う点だ。
特に一色手やトイトイなどに対応する際、下家のチーを警戒する必要がない。
四人麻雀では下家がわかりやすく仕掛けた(または仕掛けを前提とした手を組んでいる)とき、急所となる牌はギリギリまで絞るのがセオリーである。

例えば、このような局面・・・

66_04

親番でドラがトイツになり、攻めるべき手格好になった。
図は四人麻雀のものであるが、三人麻雀には「チー」がない。
西を仕掛けた下家がソーズのホンイツと仮定したとき「チー」される心配がないということは、
下家にテンパイが入っていなければ、現状ソーズは打ち放題ということだ。

しかし、「チー」がなくとも「ポン」はある。
二索八索を比較すると、2枚持っている分二索のほうがポンされる可能性が低いため、両方打ち出すなら二索から。
これは四人麻雀で、下家以外の仕掛けに対応するときと同じ考え方だ。
大雑把に言えば、この局面でソーズの打ち出しを遅らせるのが四人麻雀、先に打ち出しても良いのが三人麻雀、ということになる。

仕掛けが遠いタイプなら、ソーズの打ち出しを早めるのも手段だが、あくまで基本的な話しとして考えていただきたい。

【一、 九、北の性質】

一万九万はホンイツを無視すれば北と同じ性質の牌となっているが(常に北家がいない状態で局が進んでいるため)
稀に役満に関係するときがあるので注意が必要だ。例えばこのようなとき、

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上家が仕掛けた一筒は、下家のリーチが入った後にポンされたもので、その後さらに加カンしている。
ざっと捨て牌を見渡すと、役牌がすべて場面に出ており、チャンタ系かトイトイ系のアガリ役しか見当たらない。
ここで親が掴んだ九万はまだ場に顔を見せておらず、トイトイなら本線中の本線と言えよう。単なるトイトイなら良いが・・・・
この局の結果はこうだ。

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トイトイ系の最大級の手役、清老頭であった。

例として、良く出る役満の確率を挙げるとこのようになっている。

四麻 三麻
国士無双 0.25% 3.02%
四暗刻 0.37% 1.94%
大三元 0.21% 0.85%

※ロン2で約4万半荘の実測値

三人麻雀はスピーディーな展開が多くなると同時に、大物手が頻出する。
他を圧倒する攻撃力も重要であるが、三人麻雀ならではのセオリーを叩き込んでおくことも大切なことであろう。

四人麻雀に比べまだまだ研究の余地がある。
新しい発見を楽しんで自分なりの教科書を作っていただきたい。