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第149回:中級講座『麻雀感』 森下 剛任

2019/07/22
執筆:森下 剛任


第4稿では、「私の麻雀感」について少しでもお伝えできればと思います。

今回は、先日行われました「麻雀最強戦2019 アース製薬男子プレミアトーナメント」を振り返りながら、対局中に考えていたこと・感じたことについて書いていきたいと思います。

まず、「麻雀最強戦2019 アース製薬男子プレミアトーナメント」は、準決勝は1回戦勝負でA卓・B卓から2名が勝ち上がりのシステムです。
さらに、決勝戦も1回戦勝負で優勝者を決定するというスプリント勝負です。

準決勝の私の対局者は、平賀プロ・浅井プロ・岩崎プロの3名でした。

対局者の対戦経験や対局中のイメージによって、細かな部分で戦い方を変えますが、その時は平賀プロだけが対局経験があり、浅井プロ・岩崎プロの2名とは初手合いだったため、自分自身との闘いであると思いながら対局に臨みました。

 

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スプリント勝負の戦い方で私が気にしていることの1つに、「自分自身と対局者との調子」があります。
自分が好調であれば展開も良い方向に向かいますし、逆に不調であれば厳しい展開となっていきます。

好調・不調の判断材料として、私は「序盤に自分のアガリがあるかないか」が重要だと思っています。

東1局

 

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私は起家スタートとなり、起家でひとアガリ欲しいと感じていた場面ですが、配牌は良いとは言えません。
好配牌ではありませんが、アガリを逃さないように手牌を進めます。

そのような中で、6巡目に南家の岩崎プロから先制リーチ!
何ら特徴のない捨て牌で、待ちや打点も不明な先制リーチ。

 

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私の手牌は七対子のイーシャンテンでしたが、安全に現物の九索をトイツで切っていくのではなく、発から切り出しました。

発から切り出したのは、、
「開局で誰が好調か不調か分からない」、
「捨て牌からターツ外しや対子落としがないため、待ちや打点が読みづらい」、
「自分が親である」、
「可能な限り一発で放銃しない」、

このような理由から、字牌から切り出しました。

自分にテンパイが入ったら、オリる選択肢はありませんでしたし、どこかでリーチをかける気でいました。
1シャンテンのままだった場合も、ある程度は踏み込んで押していこうと思っていました。

結果は、

 

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岩崎プロが浅井プロから六筒九筒待ちの8,000点を出アガリします。
この瞬間に、岩崎プロの好調を意識し、今後の展開を予想しました。

まず考えたことは並び順です。

スタート時の並び順は、東家:私、南家:岩崎プロ、西家:浅井プロ、北家:平賀プロの並びです。
浅井プロの立場から考えると、勝ち上がりを狙うために今後はアガリを目指す回数が多くなると予想され、更に浅井プロの下家の平賀プロが若干アガリ易くなるかなと思いました。

このような展開予想から平賀プロが私より先に加点すると、下家の私は厳しい立場になるなと思い、平賀プロよりも先に加点するために理想はメンゼンでの高打点ですが、仕掛けていくこともかなり意識しました。

そのような展開予想をしていましたが東2局、

 

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平賀プロの1,000・2,000ツモで自分の思惑通りには進みませんでした。

岩崎プロ・平賀プロの2人にリードされた東3局。
まだアガリを取れていない状況で、優先すべきテーマは自分がアガることでした。

私の手牌は、

 

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五筒が2枚、八筒が2枚の4枚見えで、私の選択候補は、

(1)ピンズの形を決めず、ソウズの変化に期待が出来つつ、白のポンテンもかけることができ、ドラを使い切る選択。
(2)ドラを手放すが一番アガれそうな選択。まだ点差は大きく離れていないため、まずはアガリ優先か?
(3)五筒八筒が4枚見えているので、ピンズの形を決めてソウズの選択肢をとれる選択。

私の直感はドラの三索切りでしたが、ピンズの形を決めきれず、またドラの三索を下家の岩崎プロに鳴かれるのを嫌って無難な打一索としました。

その後の結果は、

 

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他家が鳴いていた可能性はありますが、ドラの三索を選択した場合、白での一発ツモを逃した形がよく分かります。
しかも岩崎プロがソウズに寄せているのは分かっていましたが、ここまで入っているとは思いませんでした。

東4局。
テンパイ・ノーテンで岩崎プロとの点差を縮めましたが、前局を勝負局として、ドラの三索を切っていたら白でのアガリがあった可能性がある点と、テーマに則する選択が取れなかった点を踏まえて、この時点での自分の感触はよくありません。
そのように思っている所に、岩崎プロの先制リーチが入ります。

 

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この場面、あなたなら何を切りますか?
次回は、この対局に関し続けたいと思います。