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第150回:中級講座『麻雀感②』 森下 剛任

2019/08/16
執筆:森下 剛任


第5稿は、前回に引き続き「麻雀最強戦2019 アース製薬男子プレミアトーナメント」東4局から「私の麻雀感②」について少しでもお伝えできればと思います。

 

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私はドラの八索を切りました。
その理由は、現状ライバルの岩崎プロのリーチで、放銃はしたくなく、まだアガリもなかったので、アガリやすい選択をしたいと思っていました。

ドラを選択したのはリーチ宣言牌がドラ表示牌だったからです。
ドラ表示牌をリーチ宣言牌にするケースは、ドラ引きを待っていた事がほとんどで、ドラがアタリ牌になるパターンが少ないからです。

放銃になるケースの一例としては

①ノーヘッドの形からのドラ単騎待ち。

二万三万四万五万六万七万一索二索三索七索八索四筒五筒  ツモ三筒

②ポンテンが取れる1シャンテン

二万三万四万一索二索三索六索七索七索三筒四筒中中  ツモ二筒

③ドラがトイツの1シャンテン

二万三万四万五万六万一索二索三索七索八索八索中中  ツモ七万

④メンツ手とトイツ手の両天秤

二万二万三万四万三索三索四索四索五索五索六索七索七索  ツモ五万

などが挙げられますが、ただ今回は早いリーチで捨て牌から選択が打てない牌姿だと思いました。
ドラ表示牌は対局するにあたり重要な牌なので、他家が切りだしてきた時や、扱いには注意が必要です。

結果は浅井プロがアガリましたが、自分らしい選択だったと思いました。

南1局、最後の親番。
この親番を使って少しでも加点したいところです。

 

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8巡目絶好のカン七万が入ります。
待ち選択で六万九万のノベタンまたは、二筒五筒八筒のタンピンの選択。
この手を決め手にしようと思い二筒五筒八筒のリーチをかけましたが、結果は流局。
今日はアガリが遠いなと感じた1局でした…。

南1局1本場
供託が2本あり、全員がアガリの欲しい場面、私の上家の平賀プロも前に出てくる可能性がいつもよりも高いと思い、前局の結果から強く鳴きを意識し配牌を取りました。

 

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8巡目分岐点が訪れました。
私は五筒切りの選択をしました。

その理由としては、浅井プロと平賀プロの捨て牌が濃く、お互いに役牌トイツで持ち合っている可能性もあるとおもいタンヤオと役牌の両天秤追いました。

 

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12巡目六万をチーして、タンヤオと役牌の最後の選択です。
私は長考後八索を選択しました。

理由は、

①タンヤオにすると流局時、ノーテンの可能性が役牌を持っている牌姿よりも高い事。

②タンヤオを選択時に、役牌をトイツ落としした時、相手の手を進めてしまう可能性がある事。

ただし、アガリを目指した場合はソウズが良さそうに見える為、タンヤオを選択した形の方がアガリやすいと思いました。

 

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結果流局しましたが、タンヤオを選択し鳴きが入らなかった場合、アガれていたので、その場ではだいぶ後悔しましたが、見直した時は役牌をトイツ落とししていたら親番が流れていたため内心ほっとしました。

南1局2本場

アガリはないものの、テンパイノーテンで何とか2着目に立ちましたが、岩崎プロが500・1,000をツモアガリ、供託も入れ4,800点リードを許してしまいます。

南2局、親番が落ち、残り3局。

前項にも書きましたが、並び順はスタート時、東家:私・南家:岩崎プロ・西家:浅井プロ・北家:平賀プロの並びです。
オーラス時、点棒を多く持っていることはもちろん有利ですが、親番のない現状3着目です。
2位までが通過のルール。オーラスでのトップ目は放銃しない限り、ほとんど勝ち上がりが濃厚です。

贅沢を言っている状況ではないのです。
私の考えでは上家がアガリに来た時に、その下家がアガリやすくなると思っています。
その為、オーラス時のアガリ競争では、平賀プロと私では私が平賀プロの下家の為少し有利、(浅井プロの点棒状況による)
逆に平賀プロが点棒を持った場合、私と岩崎プロのアガリ競争では、私の上家の平賀プロがアガリに来ない為、重要な牌を鳴くことができない状況に陥ると思われ、逆に私の下家の岩崎プロは、私がアガリを目指すため重要な牌が鳴ける状況(ツモが2倍になる状況)なのでそうならないように、目標は岩崎プロよりも平賀プロに点棒を持たれないようにするのが理想でした。

メンゼンで手が入るのが理想でしたが、平賀プロに自由に打たせない為に鳴きを増やそうと考えるのと同時に、すこしでも加点して最悪平賀プロとのアガリ競争勝負に持ち込みたいと考えていました。

 

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ですが、6巡目に平賀プロのリーチが入り、私も粘りましたが、2,000・4,000のツモアガリ。
岩崎プロとの点棒差は2,000点少なくなりましたが、正直並び順的にもこのままでは不利ですが、もっと不利な状況にならないようにこの状態より良くオーラスを迎えようと思いました。

南3局、平賀プロから岩崎プロに8,000点の移動で状況が変わります。

オーラス

 

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現実的な私の条件は、1,300・2,600、もしくは平賀プロから3,900です。
鳴いても条件が厳しいですが、岩崎プロからダブ南が出たので岩崎プロを止めるためにも鳴きました。

厳しいですが、トイトイかホンイツ又はドラを1枚使っての打点向上を狙います。次巡、平賀プロから四万が切られるものの長考の末鳴きませんでしたが、今考えると他家をとめる為にも、ドラ引きとトイトイの両天秤に受けないと駄目でした。

今回の最強戦の感想としては、アガリがない中、最後まで条件がある状況を作れたことは良いことですが、全体的に牌の残し方が前がかりすぎた事、少ないチャンスを掴めなかった事が反省点です。

次回第6項は最終講『2の矢をはなて』について紹介したいと思います。