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第92回『態勢的な打ち方①』 猿川 真寿

2014/08/19
執筆:猿川 真寿


今回も、持点=態勢値という設定にさせていただきます。
トップ目から順番に、態勢に合わせた打牌の打ち方を説明していきます。。

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配牌は悪いが、態勢は1番手。ここは手なりで真っ直ぐ進める方が良い。
よって打九筒ととりあえずしておく。

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2巡目の北家の白を2番手がポン。
1打目の東から打点は分からないが、形は整っている可能性が高い。
ただ、かわし手が有力。
危険度は上がっても、本手ならば東はもう少し引っ張っても良いように思えるから。
ドラが暗刻などの場合も考えられるが、基本的に態勢のいい時は、受けない方がトップを獲ることに係わる事が多いと体感している。

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今度は4番手からリーチが入った。
仕掛けが入った後、上家にも拘らずドラ表の二索を切っていることから、それなりに手はまとまっていると考えられる。今局はここで撤退。

攻めづらい牌姿ということも逆に良い展開だと私なら思う。
ここでいう撤退とは、受けるのではなく保留の1局とする。

打牌自体は、オリを選択するので変わらないが、今局自体、単体の1局となっている場合が多い。
3番手ではなく4番手からリーチが入った瞬間に、白の仕掛けが奇襲の可能性を示唆すると感じるのではないだろうか?

奇襲とは、本来の基本と違う動きや打牌をすることによって、場を捻じ曲げる行為である。
先ほど保留の1局と記したが、今局でアガった者の態勢が上がるかどうかは奇襲によって分からなくなる。

次に2番手の立場で考えてみる。

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第一打は、本来南を打つのが普通だと思うところ東としている。
これは、逆切りというもので、先ほど説明した奇襲の1つ。

態勢のいい親が東をトイツで持っていた場合に、好タイミングで鳴かれる可能性が高いので、先に鳴かせてツモをずらすことが目的。

もう1つは、手順を変えることによって、手牌速度を読みにくくする効果もある。
私がこの奇襲を使う時は、3番手か4番手の場合。

理由は、自分より態勢の悪い者に浮上のきっかけを与える可能性が生まれやすいから。
2番手で使う時は、短期決戦のトップ取りの時ぐらい。
通常のリーグ戦なら、2番手にいるならば状態をキープすることの方が大事なので、出来るだけ紛れて欲しくないと考えるからである。

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白が重なってポンをした。これも牌姿を考えたら、鳴かないことのほうが圧倒的に多いと思う。
よって、これも奇襲の1種と考えたほうが納得いくであろう。
態勢の良い親の反撃が怖いので手が進まなかったら、白を落とすぐらいじっくり手組みする方が、態勢を維持し易いはず。

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ラス目からリーチをかけられた局面は、本譜を選択したとしたらある程度は真っ直ぐ向かう方が良いと感じる。
今局の最悪な結末は、親が真っ直ぐ押し返してきて、親のアガリが付いてしまうこと。
それだけは避けたい。

打点はないけども1シャンテンであり、攻めの姿勢を見せて親に引いてもらう方が良い。
放銃で終わったとしても、仕掛け自体が微妙と言えるのでしょうがないと思えてしまう。

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今度は3番手が発をポンして攻め返してきた。
ここがヤメ時。

どちらかが本手の可能性が高く、3番手からは2番手もテンパイに見えていてもおかしくない。
それにも拘らず、押し返してきた3番手も高確率でテンパイと考えるのが自然。

オリに回りたいところだが、現状、安牌がないので凌げるかは分からない。
ただ、四索七索をツモってきたり鳴けた時は、腹を括ってドラ以外は押し返すのも、相手が本手だった場合は好転するのでいい。

今回、西家については批判的なことを書いたが、リーグ戦だったらという話なので、本譜のようなタイトル戦の途中の対局にそぐわないのは当たり前だと思って欲しい。

この時の西家の狙いは、親落とし1点だろう。
一打目の東といい、白1鳴きといい、心理的な働きで親を楽にさせたくないという気持ちが伝わってくる。

次回は、3番手、4番手の立場で考えてみたいと思います。