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天鳳位vs.連盟プロ対抗戦 第3節レポート:ケネス徳田

2016/08/12
執筆:ケネス徳田


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~二階堂亜樹プロも苦戦?~

 

6月5日、オンライン麻雀『天鳳』にて「二階堂亜樹杯」という大会(http://tenhou.net/cs/2016/06ak/)が行われた。二階堂亜樹プロの著書『勝てる麻雀の基本』発売記念イベントとして行われた大会である。

 

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もちろん二階堂プロも参戦し、4時間目一杯参加ユーザーと対戦。その結果は…
亜樹「フルボッコにされましたね(笑)」

打牌選択の早さと攻撃と守備のメリハリが、天鳳ユーザー全体の印象であったと語る。大会冠にもなっているゲストプロにすら厳しい天鳳…その頂点に君臨する天鳳位たちだからこそ、この『天鳳位vs.連盟プロ』でもひたすら厳しい麻雀を見せてくれる。

 

~連盟プロにとっても厳しい状況~

ここまで2節10回戦終わっての成績が次の通り。

 

予選成績

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 8回戦 合計
1 就活生@川村軍団(九代目天鳳位) ▲ 9.1 2.4 67.5 35.6 ▲ 1.8 94.6
2 前田直哉 82.9 ▲ 1.6 81.3
3 すずめクレイジー(四代目天鳳位) 32.5 ▲ 87.1 55.2 64.6 ▲ 6.2 22.1 81.1
4 かにマジン(八代目天鳳位) 22.9 25.2 ▲ 3.4 ▲ 8.3 36.4
5 ASAPIN(初代天鳳位) 24.1 24.1
6 独歩(三代目天鳳位) ▲ 77.2 24.1 77.9 ▲ 8.8 16.0
7 佐々木寿人 57.3 ▲ 102.3 17.8 19.9 ▲ 7.3
8 瀬戸熊直樹 ▲ 106.3 ▲ 2.8 75.8 ▲ 82.1 53.2 ▲ 62.2
9 藤崎智 ▲ 3.0 65.8 ▲ 78.8 25.8 ▲ 96.8 ▲ 87.0
10 勝又健志 ▲ 81.9 ▲ 91.6 70.0 ▲ 73.5 ▲ 177.0

 

予選は各自半荘8回(予選敗退下位2名)。スケジュールの問題なので、ここまでの対戦回数に偏りはあるが、ラスが▲70Pのこのルールでは、現在首位の就活生@川村軍団さんとはいえども、1回のラスでマイナスになりかねない。ということは現状3位のすずめクレイジーさんといえども、残り2回2連続ラスだと予選敗退の恐れもある。つまり未だ予選通過の当確ランプ誰にも出ていないということになる。

ただ逆に下位陣にとっては辛い展開であることには変わりない。現状予選敗退位置にいる9位の藤崎智プロ、10位の勝又健志プロも数字の上では2連続トップ、3連続トップでプラス圏内には復活する。とはいうものの、「ラスだけ回避すればいい上位陣」に対してのトップ狙いを続けていくのは非常に厳しいものである。

予選もいよいよ後半戦。前半戦以上に着順取りに長けた天鳳位と、爆発力に定評のある連盟プロの持ち味が随所に現れる。

 

~連盟プロ顔負けの攻撃力~

 

順位点がどの競技麻雀よりも低く設定されているプロ連盟のルール。ゆえに素点の価値は高く、小さいトップより大きい2着の方がポイントが上の場合も多々ある。

順位点が大きいルールでは、素点の価値はそこまで高くないとされているが、それでも3万点ちょいのトップよりは5万点6万点のトップを取るに越したことはない。リーグ戦形式においてはこの20P、30Pの上乗せが後で響いてくるからである。

さて、11回戦東4局。 東家・ASAPINさんが6巡目に先制リーチ。

七万八万四索四索六索七索八索一筒一筒一筒六筒七筒八筒  ドラ七索

高目六万の三色。に対して、8巡目に北家・佐々木寿人が追いかける。

 

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こちらもメンピンドラ2の勝負手。トップ争いを決める大事な勝負所である。結果は、4枚の六万を17巡目にASAPINさんがツモって4,000オール。
これで5万点を超えたASAPINさん。貯金が出来たと守備的に打つどころか、ここがチャンスとばかりに前に出る。同1本場、かにマジンさんの先制リーチ。

 

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これに対し9巡目に追いつくASAPINさん。

一万二万三万三万三万六万七万七万三索四索赤五索三筒五筒  ツモ四筒  ドラ三筒

ためらいなく追っかけリーチ。終盤までもつれるものの、結局16巡目にかにマジンさんが八万を掴んで12,000の放銃となってしまう。

さらに南2局でも東家・かにマジンさんのリーチに対し、二筒単騎のヤミテンで返り討ちに。

三万四万赤五万六万七万八万三索四索五索二筒四筒赤五筒六筒  ロン二筒  ドラ中

結果7万点オーバーの大トップ。トップの順位点+50Pだけではなく素点で40Pも上乗せした。実質2連勝に近い数字である。

 

~決勝を見据えた天下分け目の決戦~

 

 

この日トップ発進したASAPINさん。その後2着、3着で、この日4回目の15回戦。14回戦で独歩さんに大きなトップを取られ、その独歩さんとの2戦連続での対局となる。

さて第2節終了時まではトータル2位につけていた前田直哉プロだが、この日ここまで痛恨の2連続ラス! 一気に敗退ラインまで追い込まれてしまう。

その前田、東1局で7,700スタート。

 

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放銃したのは南家・ASAPINだが、

三万四万赤五万二索二索四索五索七索九索四筒赤五筒東東  ツモ二筒  ドラ八万

この2シャンテンからの放銃。プレイヤー解説の瀬戸熊直樹プロも「これは非常に珍しいですね」と語っているように、ドラポン相手に2シャンテン、しかも安全牌がある状態、しかも現在トータルトップでもあるというのにこの放銃とは?

答えはおそらく「10人8位の予選通過」ではなく「10人→8人→4人の決勝進出」をこの時点で見ていたのかもしれない。つまり現状8位予選通過狙いの前田・勝又両プロよりもトータル2位の独歩さんをマークしていたならば。むしろ勝又・前田への放銃は独歩さんの順位を下げることになる。

もちろん自分がラスを引けば意味がないので、そこは多少失点しても挽回する自信があるのだろう。現にこの放銃の次局、わずか4巡目にこのポンテン。

 

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1回で失点を取り返したくなる気持ちを抑えて、アガれる手はコツコツアガって返すこの姿勢が大事なのかもしれない。結果は西大明カン、発ツモアガリで800・1,600と点差を詰めていく。

そして南1局、ASAPINさんがラス目でのリーチ。

 

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赤1枚のカンチャン待ち。ラス目ならばむしろこういったリーチはかけやすいのもこのルールの特徴である。特に微差の接戦の場合、1度の放銃も致命傷になりかねない。さらに現状親が独歩さんということあり、ツモって親カブリさせるチャンスにもなる。

だが東家・独歩さんはこのリーチには引かない。ピンフ・ドラ2の1シャンテンで無スジ連打。独歩さんもASAPINさん同様、この局の敵はお互いであるという認識である。トップを取った方が決勝1番乗り、そう言っても過言ではないくらいの勝負所である。

結果、2,000・4,000でASAPINさんのツモアガリ。これで独歩さんが親カブリでラス争いが混戦に。

 

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勝又プロが南3局1本場で待望の満貫ツモ。そしてオーラスは前田プロが3着確定のアガリで、独歩さんがラスに転落。ASAPINさんは2着で上々の結果となった。

 

予選成績

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 8回戦 合計
1 ASAPIN(初代天鳳位) 24.1 91.6 24.2 ▲ 3.3 21.1 157.7
2 すずめクレイジー(四代目天鳳位) 32.5 ▲ 87.1 55.2 64.6 ▲ 6.2 22.1 81.1
3 独歩(三代目天鳳位) ▲ 77.2 24.1 77.9 ▲ 8.8 25.6 74.4 ▲ 77.0 39.0
4 佐々木寿人 57.3 ▲ 102.3 17.8 19.9 38.3 ▲ 4.8 26.2
5 瀬戸熊直樹 ▲ 106.3 ▲ 2.8 75.8 ▲ 82.1 53.2 59.4 21.2 18.4
6 就活生@川村軍団(九代目天鳳位) ▲ 9.1 2.4 67.5 35.6 ▲ 1.8 ▲ 78.8 15.8
7 かにマジン(八代目天鳳位) 22.9 25.2 ▲ 3.4 ▲ 8.3 ▲ 110.2 69.8 ▲ 4.0
8 前田直哉 82.9 ▲ 1.6 ▲ 91.2 ▲ 92.3 ▲ 2.2 ▲ 104.4
9 藤崎智 ▲ 3.0 65.8 ▲ 78.8 25.8 ▲ 96.8 ▲ 19.7 ▲ 106.7
10 勝又健志 ▲ 81.9 ▲ 91.6 70.0 ▲ 73.5 ▲ 4.2 58.1 ▲ 123.1

 

次回でいよいよ予選が終了、敗退者2名が確定する。瀬戸熊プロ、独歩さん以外は残り2回以上残しており、まだまだどうなるかはわからない。下位3名もトップ・3着でも予選通過が見えるだけに、全員油断は禁物である。

 

【「天鳳位vs.連盟プロスケジュール」】
予選第4節:8/13(土)
プレーオフ:9/22(木祝)
決勝戦  :10/23(日)