対局番組レポート

特集企画/天鳳位vs.連盟プロ対抗戦 第4節レポート:ケネス徳田

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~生き残りを賭けた残留争い~
 
いよいよこの第4節で脱落者が2名決まる。
10名中下位2名が敗退。現状だと勝又プロ、藤崎プロが敗退ライン下。もっとも8位の前田プロもほぼ藤崎プロと並んでおり、しかも残り半荘数も藤崎・勝又両プロより1回多く残っており、これを有利と見るか不利と見るか…。
いずれにせよ、この3者がいわば「手負いのトラ」で第4節に挑む。ある意味リスクがない3者に対し、逆にこれまで以上にラスのリスクがある上位陣。その隙を下位陣がうまく突くことができるなら…。
 
~忍法・復活の術!?~
 
現状7位のかにマジンさんも決して安泰とはいえない。残り2戦を残しており、1度でもラスを引くとたちまち敗退争いに加わってしまうことになる。
だが16回戦東1局、起家で4,000オール。
 
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内心ホっとしたアガリであったであろう。この12,000の貯金をなんとか守って2着で終了。
そしてこの半荘は藤崎プロがトップ。
 
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すずめクレイジーさんとのトップ争いをこの三暗刻直撃のアガリで制し、残留争い一歩リード。
さらに17回戦東1局、3,000・6,000スタート。
 
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そしてオーラスもトップ目のASAPINさんから
六万七万二索三索四索赤五索六索七索二筒二筒三筒四筒五筒  リーチ  ロン八万  ドラ八筒  裏五索
満貫の直撃でトップ逆転。快心の2連勝で負債を返済する。
 
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逆に16回戦で勝又プロ、17回戦で前田プロが痛恨のラスを引いてしまい。残留争いは実質ここで終了となってしまう。
 

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~決勝を見据えたバトルもシビアに!?~
 
実質残った8名も敗退争いは免れたとはいえ、決勝進出4名の争いが残っており、ヘタにポイントを削られるわけにはいかない。
18回戦ではトータルトップのASAPINさんがトップを取ってさらにポイントを伸ばしている。
 
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下家の瀬戸熊プロが4巡目に南の同巡二鳴き、そして西六筒と手出し。オリるだけなら東西があるが、ASAPINさんはここから打七万とした。
これが瀬戸熊プロのアガリ。
五万六万五索六索七索九索九索七筒七筒七筒  ポン南南南  ロン七万  ドラ五筒
1,000点で3着確定のアガリ。瀬戸熊プロにとってはかにマジンさんにトップを取らせない、ASAPINさんも瀬戸熊プロの仕掛けが安いと判断しての七万打ちである。
順位点が大きいルールでは、2者の思惑が一致すると、こうした鮮やかなコンビネーションが見られるのである。
一方、自力で決勝を睨むのが独歩さん。
 
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19回戦、僅差の南2局でこの3,000・6,000のツモアガリ。微差のトップ目からダントツトップに。2着は就活生@川村軍団さんがオーラスでしっかりとアガる。
 
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~連盟プロの意地を見せるのはやはりあの男か!?~
 
決勝進出争いも天鳳勢がリード。ここまで上位4名が天鳳勢という、ただでさえ予選敗退が2名も出ているという連盟プロにとっては屈辱的展開。だがこの予選最終戦で光が見えた。プロ連盟の最終兵器がここにきて大活躍。
 
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東1局でトータル首位のASAPINさんから満貫直撃。
四万五万四索赤五索六索四筒赤五筒六筒東東  ポン中中中  ロン六万
東3局ではメンホンツモアガリ。
一万一万一万二万三万四万四万赤五万六万九万九万発発  ツモ九万
ダントツトップでむかえたオーラスの親番。
 
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東ポン北カンで12,000テンパイ。「天鳳位vs.連盟プロ」1シーズンルールでは「オーラス、トップ目の親のアガリは強制終了」というルールがあるため、佐々木は得点を伸ばしにいった。もっとも結果は流局であったが。
もしこれが佐々木の立場が天鳳勢だったとしたら…おそらく決勝進出ボーダーを争っているすずめクレイジーさんからの直撃3着落としを狙ったであろう。
いずれにせよこれで佐々木がトータル4番手に浮上。
 
予選成績

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 8回戦 合計
1 ASAPIN(初代天鳳位) 24.1 91.6 24.2 ▲ 3.3 21.1 ▲ 0.7 54.3 ▲ 82.1 129.2
2 独歩(三代目天鳳位) ▲ 77.2 24.1 77.9 ▲ 8.8 25.6 74.4 ▲ 77.0 61.3 100.3
3 すずめクレイジー(四代目天鳳位) 32.5 ▲ 87.1 55.2 64.6 ▲ 6.2 22.1 ▲ 3.9 15.8 93.0
4 佐々木寿人 57.3 ▲ 102.3 17.8 19.9 38.3 ▲ 4.8 ▲ 4.7 71.1 92.6
5 就活生@川村軍団(九代目天鳳位) ▲ 9.1 2.4 67.5 35.6 ▲ 1.8 ▲ 78.8 22.0 20.2 58.0
6 かにマジン(八代目天鳳位) 22.9 25.2 ▲ 3.4 ▲ 8.3 ▲ 110.2 69.8 18.5 21.3 35.8
7 藤崎智 ▲ 3.0 65.8 ▲ 78.8 25.8 ▲ 96.8 ▲ 19.7 59.6 66.7 19.6
8 瀬戸熊直樹 ▲ 106.3 ▲ 2.8 75.8 ▲ 82.1 53.2 59.4 21.2 ▲ 1.7 16.7
9 勝又健志 ▲ 81.9 ▲ 91.6 70.0 ▲ 73.5 ▲ 4.2 58.1 ▲ 74.2 ▲ 73.9 ▲ 271.2
10 前田直哉 82.9 ▲ 1.6 ▲ 91.2 ▲ 92.3 ▲ 2.2 ▲ 88.0 ▲ 76.8 ▲ 4.8 ▲ 274.0

 
プレーオフは各自半荘2戦。トータルトップのASAPINさんですら全く安全圏ではないというのが、この戦いの熾烈さを証明している。
 
【「天鳳位vs.連盟プロスケジュール」】
プレーオフ:9/22(木祝)
決勝戦  :10/23(日)