対局番組レポート

特集企画/インターネット麻雀日本選手権2013レポート

昨年に続き、インターネット麻雀の頂点を決める闘い「インターネット麻雀日本選手権2013」
その決勝戦が7月20日に行われました。
予選は、『ハンゲーム麻雀4』『ロン2』によって行われ、それぞれのサイトから32名が本戦に進出。
両サイトの予選には日本プロ麻雀連盟のプロも参加しました。
そして勝ち上がった64名により、ロン2でトーナメント形式の本戦が始まり4名が決勝に進出しました。
ベスト16などはニコニコ動画に於ける、『日本プロ麻雀連盟チャンネル』でその模様を様々なプロが解説しながらお送りし、決勝戦はニコニコ動画で生中継され、こちらもロン2での対局となりました。
決勝に勝ち上がったのは、日本プロ麻雀連盟から、前原雄大プロ、二階堂亜樹プロ、安田麻里菜プロ、
そして、ロン2の予選を勝ち上がったユーザー代表のクラピカさん、以上の4名となりました。
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二階堂亜樹 前原雄大
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安田麻里菜 クラピカさん

前原プロはなんと、昨年の「インターネット麻雀日本選手権2012」の優勝者でもあり、今年もノーシードでここまで勝ち上がってきました。
そしてクラピカさんは、今現在、ロン2内での『ロン2ネットTV』で放映中の『ロン2カップsummer』でもTV対局の権利を獲得した実力者でもあり、この大会にも期待が持てます!
そして僕自身は、この決勝戦でMCを務めさせて頂き、始まる前から少し緊張していて何もハプニングなど起きませんように・・・と願っていたのですが・・・。
何と僕よりも緊張していた、選手の安田プロが試合開始前に間違って他の対局ルームに入ってしまう、というハプニングが!
対局開始が少し遅れてしまったのですが、1回戦目の解説を務めた佐々木寿人プロのトークにも助けられ、1回戦がスタートしました!
1回戦東1局は、前原プロが500・1,000のツモアガリと静かな立ち上がりでスタートし、東2局は亜樹プロが、東3局は安田プロが安手ながらもアガリを拾います。
クラピカさんは雰囲気に飲まれなければいいな、と思っていたのですが、東4局の親番で亜樹プロのリーチと安田プロの仕掛けを受けるも、落ちついた打ち回しで1,500を亜樹プロからアガることに成功。
しかし、同1本場、安田プロが早いリーチで2.000・4.000のアガリをものにします。
三索四索五索七索八索九索一筒二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ツモ一筒  ドラ一筒  裏六筒
負けじとクラピカさんも南1局で満貫をツモアガリ、南2局、南3局、親番の南4局でもアガリをものにし、4連続のアガリで安田プロを抜き去ります。
しかし、1本場では安田プロがアガリ返し、安田プロがトップで1回戦が終了しました。
続く2回戦も、東1局、安田プロが親の前原プロから5,200点をアガリます。
今日はどこか噛みあわない様な印象の前原プロですが、親番での爆発力の凄さは誰もが知るところだけに、まだまだ分かりません。
東2局も、安田プロが三色のテンパイをしっかりと亜樹プロからアガリます。
亜樹プロも調子が悪そうですが、試合開始前の視聴者優勝者アンケートでは、なんと36%もの支持を得て堂々の1位ということもあり、応援してくれている視聴者の為にも巻き返しをはかりたいところです。
その亜樹プロ、東3局に北家で4巡目の先制リーチを打ちます。
一万一万二万二万三万四万五万六万九万九万五索六索七索  リーチ  ドラ五索 
8巡目、クラピカさんが、
五万五万六万七万八万一索一索二索三索八索九索五筒六筒七筒
この形で追いつきます。一索は前巡、前原プロが打っている為、一索を切ってヤミテンにするかと思いましたが・・・クラピカさんはここで闘う姿勢を見せ即リーチ!すぐ前原プロも追いついて3人リーチとなるのですが、ここを制したのはクラピカさん。亜樹プロから1,300のアガリとなりました。
このアガリは点数以上に大きなアガリに感じました。
南1局でもクラピカさんの好プレーが出ます。
クラピカさんの7巡目、
三万四万二索二索四索五索六索三筒四筒五筒六筒七筒白  ドラ白
このタンピンの好形の1シャンテンに、こちらも生牌の発をツモって白を打ち出すと、下家の親の前原プロがポン。そして同巡、上家の安田プロが五筒を切ると、前原プロのドラポンを見てチーテンをいれます。
結果はすぐに、前原プロが五万を掴み放銃となり、クラピカさんの見切りの良さが光った一局となりました。
この後、ラス親でもクラピカさんが連荘し、2回戦はクラピカさんがトップで終了。
2着に安田プロと、前原プロ、亜樹プロにとっては厳しい展開となってしまいます。
3回戦、東1局から亜樹プロ、クラピカさん、前原プロの手がぶつかり合います。3人の最終形は、
亜樹プロ 
四万四万四万七万七万七万西北北北  ポン八万八万八万  ドラ西
クラピカさん 
三万三万六万六万六万西西  ポン一万一万一万  ポン発発発
前原プロ 
五万六万七万一索二索三索六索七索八索四筒五筒六筒西  リーチ
ここもクラピカさんが力強く三万をツモり大きな3,000・6,000のアガリ。
前原プロは東3局に、
一索二索三索八索八索一筒二筒三筒四筒五筒七筒八筒九筒  リーチ  ドラ七筒
この本手もアガリに結びつけることができず、あと一牌が遠く苦しい展開が続きます。
南1局を迎え、ここまで我慢していた亜樹プロが連荘に成功し、40,000点を超えるトップ目に立ちます。
前原プロも苦しいながらも、らしい仕掛けで、テンパイをいれていた安田プロから16,000をアガリ、3回戦は亜樹プロがトップ、前原プロが2着と、まだまだ分からない状況になってきました!
3回戦が終わってトータルの成績は、
クラピカさん+32.3P
安田プロ+12.0P
亜樹プロ▲14.5P
前原プロ▲29.8P
こうなっていましたが、4回戦安田プロの4,000オールから始まり、クラピカさんも親で11,600点を亜樹プロからアガるなどして、下位2人にとっては厳しい展開となってしまいます。
亜樹プロも東4局
三万四万六万七万八万二索二索三筒三筒四筒四筒五筒五筒  ドラ二索
これをリーチし、一発ツモ!4,000・8,000をアガるなどして喰らいつきますが、オーラス、クラピカさんが渾身の満貫をアガリ、クラピカさんがトップ、安田プロが2着と2人の優勝争いとなりました。
4回戦が終わってトータルは、
クラピカさん+56.6P
安田プロ+25.1P
こうなっており、最終戦オーラスを迎えて、親は安田プロ。現状ではクラピカさんが優勝です。
しかし、安田プロ1度テンパイ連荘すると、配牌ドラドラの手を丁寧にまとめリーチ!
四万五万六万七万七万二索四索一筒一筒一筒五筒六筒七筒  リーチ  ドラ七万
これをアガれば優勝で、テンパイをいれていたクラピカさんから打ち取りトータルトップに立ちます。
しかしその後、1,600・3,200ツモ以上で優勝のクラピカさん。その配牌は・・・
二万九万二索二索五索八索九索二筒九筒東南西白  ドラ北
さすがにこれは厳しいかと思われましたが、最後まで諦めないクラピカさんがこの形にまとめてリーチ!
四万四万二索二索二索八索八索五筒六筒七筒九筒九筒九筒  リーチ
何と山に4枚生きていたこのリーチ、見事八索をツモり、クラピカさんの優勝となりました!!
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今回で2回目となったインターネット麻雀日本選手権は、ユーザーさんの優勝で幕を閉じました。
インターネット麻雀のユーザーさんの数もどんどん多くなっていることもあり、レベルがどんどん上がっているなぁと感じました。
決勝の舞台となったロン2でも、牌譜再生機能を使ってあの瀬戸熊鳳凰位も格段にレベルアップしたと聞きます!これを読んでくださっている皆様も、今から来年の大会に向けてインターネット麻雀の練習をしてみてはどうでしょう!
僕も来年はMCとしてではなく選手として・・・この大会に出たいと思います!
今回はインターネットの対局でしたが、ロン2内のロン2ネットTVや、ニコニコ動画の日本プロ麻雀連盟チャンネルで、これから色々な動画や生放送を配信していく予定ですので皆様是非ご覧になってみて下さい。
ロン2ユーザー代表のクラピカさん!本当におめでとうございました!
とてもかっこよかったです!
インターネット麻雀日本選手権2013 決勝戦はこちら