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ロン2カップ2017Autumnレポート 日吉 辰哉

2017/10/20
執筆:日吉 辰哉


昨今麻雀プロの活躍は多岐にわたる。
テレビ、インターネットでの対局はもちろん、ゲーム機、更には紙面を賑わすことも多々ある。

そんな麻雀プロとリアルで対局できるイベント。それがロン2カップである。
ロン2カップでは日本プロ麻雀連盟、公式オンライン麻雀サイト「ロン2」での成績上位者の方をお迎えし、トッププロとのガチンコ対決が繰り広げられる。
そんなロン2カップ2017Autumnの模様を日吉辰哉がレポートいたします。

今回の実況は大和プロ、メイン解説は滝沢プロの両名とこちらも豪華面子です。
そしてこのロン2カップにおいてはすでに名物と言っていいでしょう、大庭三四郎プロ作成による勝ち上がりシステムの説明VTR!
毎回趣向を凝らしてのVTRですが今回はWRCラスベガス大会直前と言うこともあり全編英語での案内となりました。(分かりやすい日本語テロップ付き)
これには実況解説の両名、更にはプレーヤー解説の方も大笑い。次回のVTRにも期待したいですね。

それでは対局の模様をお伝えしましょう!
なおシステムは予選各卓トップ者が決勝進出、2位は敗者復活戦へ、3位が投票決戦へ、4位は敗退となります。投票決戦で勝ち上がった者が敗者復活戦へ進み、敗者復活戦のトップ者が決勝進出となります。

 

 

予選A卓

 

起親から黒沢、瑠美、アルさん、和泉

ユーザー代表のアルさんは、ロン2カップ出場がなんと4回目を数える実力者。過去にはロン2カップで優勝という成績を収めています。
そんな実力者を迎え撃つのは、連盟女流プロの先頭を走り続ける3名。

まずは東1局5巡目、アルさんが以下の先制リーチ

二索三索三索四索四索六索六索五筒五筒六筒六筒七筒七筒  リーチ  ドラ六万

なんと高目リャンペーコー。
これに和泉が追い付き14巡目にリーチ。こちらはドラ暗刻のピンフ、イーペーコー。

四万五万六万六万六万七万七万八万八万九万九万四索五索  リーチ

開局早々ぶつかり合うも軍配はアルさん。
五索でのツモアガリで2,000・4,000。
安目ながら絶好のスタートを切った。

和泉は開局で競り負けたものの、その後アルさんからの直撃もあり好位置をキープ。
逆に開局を制したアルさんは、それ以降苦しい展開が続く。テンパイはするものの追いつかれ放銃という厳しい展開。

対して瑠美も苦しい展開ながら、丁寧にアガリを手繰り寄せ着実にポイントを積み重ね、徐々に足場を固めていく。

そして黒沢は配牌は悪くとも驚異的なセレブツモで手をまとめていくがこちらもアルさん同様アガリが遠い。
それでもしっかりと粘り、和泉との点差2,000点で迎えたオーラス。
最後は黒沢の1人テンパイで逆転の2着滑り込み、アルさんは無念の敗退となった。

予選A卓
トップから瑠美、黒沢、和泉、アルさん

 

 

予選B卓

 

起家から藤崎、夢未来さん、カイザーソゼさん、荒

ユーザーの夢未来さんは3回目の出場、アルさんにも負けず劣らずの実力者。カイザーソゼさんは初出場。対局前のインタビューからは緊張感が伺える。
そんな両者が荒、藤崎の激辛コンビに立ち向かう。

予選A卓同様、東1局から手がぶつかる。
まずは荒が先制リーチ

四万五万六万七万八万九万二索二索二索四索五索発発  リーチ  ドラ西

続いて8巡目に藤崎が追っかけリーチ。

一万一万三索三索六索六索二筒二筒六筒六筒八筒八筒発  リーチ

そして9巡目、カイザーソゼさんの手牌がこちら。

三万五万六万四索五索三筒三筒三筒四筒五筒六筒東発  ツモ三万

東発共に初牌とはいえ勝負手。カイザーセゾさんの選択は安全牌の打五万。冷静にオリの選択。
結果は藤崎が荒に1,300の放銃となったがカイザーソゼさんの受けの強さが光った1局となった。

結果を先に記すと、荒はこの半荘4着となり敗退となる。
しかし負けてもただでは転ばぬのがトッププロ。荒のスーパープレイを1局紹介したい。

東3局1本場、荒は2巡目で以下のテンパイ

二万二万二万三万三万七万八万九万七索八索九索八筒九筒  ドラ六筒

リーチで問題ないように思えるが荒の選択はヤミテン。
そして8巡目藤崎から以下のリーチ。

四万四万六万七万三索四索四索五索赤五索六索一筒二筒三筒  リーチ

荒はこのリーチを受け八万を掴まされる。そしてあまりにもあっさりとオリを選択。
実況者の立場であれば大興奮で大騒ぎの1局も、視聴者の立場では寒気を感じ言葉を失う1局となった。

その後、南2局ではユーザーさん同士のぶつかり合い。
カイザーソゼさんが4巡目に先制リーチ。

四万五万三索三索四索赤五索六索二筒三筒四筒発発発  リーチ  ドラ六万

10巡目、夢未来さんが同テンの三万六万で追いつきリーチ。
14巡目に決着。この同テン対決を制したのはカイザーソゼさん。三万を引き当て価値ある2,000・3,900。
この後もアガリを重ね続けたカイザーソゼさんが1位通過。激しい2着争いを制したの藤崎となった。

予選B卓
トップからカイザーソゼさん、藤崎、夢未来さん、荒

 

 

予選C卓

 

起家から内川、佐々木、白鳥、猿川

こちらは次代の日本プロ麻雀連盟を背負っていくであろう連盟員同士のガチンコ対決!
バランス型の内川、白鳥に対して、攻撃型の佐々木、猿川という印象。
しかしそんなことは関係なし!同世代の意地と負けん気のぶつかり合い。
普段は仲が良い一面も垣間見えるが、卓に着いたその瞬間から一気に戦闘モード!

この半荘全12局で、4者から卓上に投げられたリーチ棒はなんと14本!
特に内川の気迫がすごい。攻めに攻め、見事トップ通過を果たしA1リーガーの実力を見せつけた。
この激しい殴り合いの末、マットに膝をついたのはのは白鳥、猿川の両名となった。

予選C卓
トップから内川、佐々木、白鳥、猿川

 

そして皆さまお待ちかね、投票決戦です!
卓内3着の3名によるもう1つの熾烈な争い。投票数がトップの選手には敗者復活戦に進出します。
今回は和泉プロ、夢未来さん、白鳥プロの3名での争い。これまで幾多の波乱を巻き起こしてきた投票決戦でしたが・・・
今回は順当に和泉プロの勝ちアガリとなりました。ちなみに得票率は50%を超えていましたとさ。白鳥人気もまだまだだなぁ。

敗者復活戦

 

起家から黒沢、佐々木、和泉、藤崎

決勝戦のシートは残り1つ。これを争う戦い。
まずは佐々木が一気に抜け出す。持ち味の攻撃力を発揮し、東場の親で持ち点は50,000点を超える。

追いかける形となった3者。まずは和泉、むかえた親番の10巡目。

一万二万三万七万九万七索七筒八筒九筒西西発発  ドラ二索

ツモ九索で三色が見えるもこれをツモ切る。これが好判断。12巡目に八万をツモリ即リーチ。
西を一発で引き当て6,000オールのアガリで佐々木を追走。

この後、藤崎もアガリを重ね佐々木に迫る。オーラスの親番では逆転のリーチを放つも流局。
次局は佐々木が自らのアガリで決着となった。

敗者復活戦
トップから佐々木、和泉、藤崎、黒沢

 

 

決勝戦

 

起家からカイザーソゼさん、瑠美、内川、佐々木

さあいよいよ決勝戦。初出場のカイザーソゼさんも予選同様の戦いが出来れば十分に優勝の可能性はあるだろう。

その立ち上がり、これはもはや定型といってもいいかもしれない。まずは佐々木が2,000・4,000で先制。

これに待ったをかけたのは内川。
東3局1本場、親番の内川は以下のテンパイをヤミテン。

三万四万五万一索二索三索三索四索五索七索七索東東  ドラ七索

終局間際テンパイを狙ったカイザーソゼさんから12,000のアガリとなる。
更に次局もカイザーソゼさんから11,600のアガリ。
カイザーソゼさんにとっては厳しい決勝戦となってしまった。

追いかける瑠美と佐々木の両者。
まずは瑠美。連荘中の内川の親を落とすべく、明らかにホンイツテンパイであろう内川に向かって勝負を挑む。

東3局4本場、瑠美は以下のテンパイ。

三万四万三索四索赤五索六索六索七索八索九索  ポン東東東  ドラ九索

この手で内川にぶつけていく。アガリには至らなかったが瑠美の気迫を感じた1局となった。

しかし、親番が流れた内川はこの後も順調に、そして高打点のアガリを決める。気付けばオーラスを迎えた時点でその持ち点は75,000点を超えていた。
オーラス、親番佐々木の持ち点は30,800点。いくら攻撃力が持ち味とはいえこの点差は果てしなく遠い。

南4局を1,000オールのアガリでつないだ南4局1本場の配牌。

一万一万八万一索三索三索一筒三筒三筒五筒八筒東西北  ドラ西

厳しすぎる配牌。ノーテン流局の可能性さえもあり得る。
しかしこの手牌が驚異的な伸びを見せる。

9巡目で以下の1シャンテン。

一万一万三筒三筒三筒五筒五筒西西白  暗カン牌の背三索 上向き三索 上向き牌の背

そして迎えた13巡目、佐々木は西を引き入れる。そしてリーチを宣言。
山に残っているアガリ牌は五筒が1枚。奇跡の逆転四暗刻にたどり着けるのか。

迎えた運命の14巡目。ツモ五筒は・・・
内川。

執念で佐々木のアガリ牌である五筒を吸収。佐々木の奇跡の逆転劇は夢と散ったのである。

ロン2カップ2017Autumn、栄えある優勝はA1リーガー内川幸太郎。
優勝の瞬間その端正な顔がわずかにほころんだ。

 

 

次回もトッププロに立ち向かう強者ユーザーがこの夏目坂スタジオに集結するであろう。
それはあなたかもしれないのです。
次回の開催が今から非常に楽しみである。