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ロン2カップ2018summerレポート 菅原 千瑛

麻雀ファンの皆様こんにちは、菅原千瑛です。
先日行われたロン2カップ2018summerに出場させて頂き、そのレポートも担当させて頂くことになりました。短い文章ではありませんが、ぜひ最後までご一読いただけたら幸いです。

 

【ロン2カップとは?】


日本プロ麻雀連盟公認のインターネット麻雀サイト「ロン2」がプロデュースする麻雀対局番組。今大会はプロ雀士だけではなく、ロン2の一般ユーザーさんもロン2内で行われる予選大会を勝ち抜くことで大会に参加することが出来ます。
ユーザー代表3名とプロ雀士9名の計12名が、A卓、B卓、C卓の3卓に分かれ、戦います。
それぞれの卓のトップの方は無条件で決勝戦に進出となります。
2着の方は決勝進出をかけた敗者復活戦に進出。そして敗者復活戦でトップを取ると決勝卓に進むことが出来ます。
この敗者復活戦のもう1枠は、各卓の3着の方の中から、FRESH LIVE、ニコニコ生放送での視聴者投票を行い、最も得票数の多かった方が敗者復活戦に進むことになります。
トップでなくとも、2着3着であれば決勝進出の可能性が残ります。ただし予選で4着になってしまった場合は敗退となってしまいます。ということで、4着だけは避けたいところ。
そして今回のロン2カップ2018summerは、ロン2東南リーチバトルルール(赤3枚入り、一発裏ドラあり)にトビ終了なしを加えたルールで行われました。

MCは蒼井ゆりかプロ。メイン解説に前田直哉プロ。さらにプレイヤーズ解説として選手の1人が解説に加わります。

ロン2カップではお馴染み(?)のロボットによる(?)今回は英語のルール説明(?)という書いているこちらも謎の映像が流れ、各選手へのインタビューがあり、いざ、対局開始…

…と、ここで、まさかの。

明らかに別の種類の赤牌を入れてしまうという珍しいトラブル勃発。

放送では急遽謎のCMが延々と流れる事態に。

対局者は牌を交換し、全員で牌山を確認。

気を取り直して、対局開始です!

 

 

【予選A卓〜ユパ様と3人の女流〜】

 

100

魚谷侑未

100

仲田加南

100

菅原千瑛

100

風の谷のユパさん

 

魚谷侑未プロ、仲田加南プロは説明不要であろうかとは思いますが、女流桜花等、獲得タイトル多数のお2人。

ユーザー代表の風の谷のユパさんは対局前のインタビューで「少し緊張しています」とのこと。

さぁ、どんな対局となるのでしょうか。ドキドキ。

起家から、魚谷侑未プロ、仲田加南プロ、そして私菅原千瑛、風の谷のユパさん。

東1局、南家の仲田が積極的に仕掛けて先制テンパイ。

五万六万五索赤五索五索六索六索六索七索八索  ポン南南南  ドラ二万

私もピンフで追いつき、ドラ切りリーチの選択。

二万四万五万六索七索八索一筒一筒三筒四筒五筒七筒八筒九筒

その宣言牌のドラを魚谷がポン。

実は一発でツモアガリしていた三万を喰い取られ、テンパイした魚谷から打ち出された三万でリーチピンフ2,000の出アガリに。

東2局、放銃した魚谷からダブルリーチが入る。そして4巡目親の仲田から追っかけリーチ。

(流石だわこの人達、怖すぎ)

と菅原が思ったとか思わなかったとか…。

決着は6巡目。魚谷がダブリーツモタンヤオドラ1の2,000・4,000のアガリ。

東3局、菅原の親番。ドラ四筒
第一打に選んだ中を仲田がポン。続けて二万ポン。捨て牌はホンイツ模様。

一方ドラの四筒がトイツで赤五筒もある勝負手の私。押し返したいところ。

仲田にドラも打たれ、さらに九万のポン。ポンして、加カンも出来た筈の牌である中が手の内から出てくる。

これは200%テンパイだ!(心の中の声)

それを受けてこの形。

四万四万四万六万四索六索三筒四筒四筒赤五筒北北北  ツモ六万

勝負に踏み切り、ドラを切ってリーチといく。
仲田の待ちはカン七万。私の待ちはカン五索
めくり合いの結果は仲田が4枚目の五索を掴み、9,600の出アガリに。

東3局1本場。ドラ七索
ユパさんが手役狙いの華麗な打ち筋を見せ、テンパイ。

七万八万九万三索四索赤五索八索九索七筒八筒九筒西西

巡目は深い。
しかし待望の三色のテンパイ。
リーチかとも思われたが、ここはヤミテンを選択。

これが功を奏し、魚谷から8,000の出アガリ。

冷静な判断で大きなアガリをものにしたユパさん。解説の前田プロ、佐々木プロ(自称歩く手役派?の方々)を唸らせる手役狙いが決まります。

南3局、ドラ三索
各者の持ち点は、魚谷21,700 仲田13,900 菅原49,600 ユパさん34,800

まずは魚谷がカン三万をチーしてテンパイ。

赤五万七万二索三索四索八索八索八索四筒四筒  チー三万 左向き二万 上向き四万 上向き

続いて菅原がカン六筒をチーしてテンパイ。

三万五万六万七万八万二索三索四索四筒四筒  チー六筒 左向き五筒 上向き七筒 上向き

さらに仲田が一索をひいてリーチといく。

五万六万七万一索二索五索五索五索六索七索五筒六筒七筒  リーチ

そしてユパさんも追いつく。

三索一筒一筒二筒二筒三筒三筒五筒六筒七筒八筒八筒八筒

点数もあるので無理はしないで危険な牌はやめようと思っていたところ、ひょっこりの四万でツモアガリ。

他3者の勝負手をかわしての1,000オール。

点数こそ大したことはないものの、このアガリをものに出来たことが大きく響き、そのままトップで終了。決勝進出となりました!

トップ菅原千瑛、2着風の谷のユパさん、3着魚谷侑未プロ

 

 

【予選B卓〜マムシとスズメと葵と私〜】

 

100

沢崎誠

100

石川遼

100

静岡葵倶楽部さん

100

mayummyさん

 

連日連投連勝(放送された前日もWRCのベスト8で勝ち上がりを決めている)の現マスターズであり、A1リーガーの沢崎誠プロと、今年の4月から日本プロ麻雀連盟の一員となった4代目天鳳位、すずめクレイジーこと石川遼プロ。

静岡葵倶楽部さんは以前にもロン2カップに出場経験のある実力派!
「前回3位だったのでそれ以上の成績を目指して頑張ります」

mayummyさんは紅一点!女性のユーザー代表!
「プロと打つので緊張しています。(普段の麻雀は)手役が好きです」

そんなユーザー代表の2人vs麻雀プロ2人の対局。きっと見所だらけのことでしょう!
いざ、対局です!

起家からmayummyさん、沢崎誠プロ、石川遼プロ、静岡葵倶楽部さん。

東1局、続く1本場はユーザー代表のmayummyさん、静岡葵倶楽部さんが積極的にアガリに向かい、それぞれ加点に成功。

東2局、静岡葵倶楽部さんに大物手のテンパイが入ります。

二筒二筒三筒三筒赤五筒六筒六筒九筒九筒北北発発

それに対し親番の沢崎も勝負手のテンパイ。リーチといく。

三万四万赤五万四索五索七索八索九索三筒四筒五筒五筒五筒

静岡葵倶楽部さんもリーチの一発目にドラの七筒を勝負していくも…

軍配は沢崎。静岡葵倶楽部さんの掴んだ六索で5,800のアガリ。

仮に、七筒に待ち変えをしていたら沢崎からのロンアガリとなっており、さらに開かれた手牌に見える五筒の暗刻。

気持ち的にも点数的にもここから立て直したいところ。

しかし相手はマムシ沢崎。当然手を緩めません。

東2局1本場、沢崎の連荘。

仕掛け出しの沢崎の手牌はこちら。

一万二万七万九万九万七索八索東発発  ポン白白白

ここから九万もポンして1度はこのテンパイ。

一万二万三万七索八索発発  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ポン白白白

しかし九索はフリテン。九索が切られていくやいなや六万をひいて打七索のテンパイ外し。四万七万も切っているがホンイツに戻る選択。そしてツモ二万で打八索。打ち出された二万をポンしてカン二万で再びテンパイ!

そうしてすぐにドラ九筒暗刻で1シャンテンだった静岡葵倶楽部さんが二万を掴んでしまい、討ち取りとなる。

一万三万発発  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ポン白白白  ロン二万

流石、沢崎誠。す、凄すぎる。

まだまだ!負けていられないユーザー代表!

東3局3本場、静岡葵倶楽部さんが石川から8,000は8,900のロンアガリを決める。

七万八万二索二索七索八索九索二筒二筒三筒三筒四筒四筒  リーチ  ロン九万  ドラ四万  裏七索

ユーザー代表と麻雀プロの意地のぶつかり合いは続きます。

南3局、親の石川もリーチで攻め、

一万一万一万一索三索八索八索四筒赤五筒六筒七筒八筒九筒  ロン二索

これを一発でmayummyさんから討ち取り。

1本場、「やられたらやり返す、倍返しだ!」と言わんばかりに今度はmayummyさんが…

三万赤五万七万八万九万二索三索三索四索四索赤五索二筒二筒  リーチ  ツモ四万  ドラ東  裏二筒

リーチツモ赤赤裏裏のアガリ!

最後はmayummyさんが2着になるアガリを決め、終始安定していた沢崎がトップを守りきる形となりました。

トップ沢崎誠プロ、2着mayummyさん、3着静岡葵倶楽部さん

 

 

【予選C卓〜日本プロ麻雀連盟、男の戦い〜】

 

100

森山茂和

100

瀬戸熊直樹

100

佐々木寿人

100

杉浦勘介

 

こちらは以下をご覧の通り日本プロ麻雀連盟の男子プロ4名での戦い。

麻雀攻めダルマvs本当は怖い!?三河のメガネ男子雀士vs手役アーティストvs卓上の暴君

この”ほん怖メガネ男子”のキャッチフレーズは恐らく黒○真生プロが直前に閃いてつけたに違いないと確信しています。

何故なら私の”清純派黒魔術師”というキャッチもこの方の気まぐれと閃きによるものだったから…。笑

そんなことはさておき。
さぁ、熱い戦いが火蓋を切って落とされます!

起家から、佐々木寿人プロ、杉浦勘介プロ、森山茂和プロ、瀬戸熊直樹プロ。

序盤はじりじりとしたせめぎ合いが続きます。

大きな点棒の移動がないまま迎えた、東4局2本場。ドラ三筒

七索を暗カンした親番の瀬戸熊がこのテンパイ。当然リーチ。新ドラ発

八万八万二筒三筒四筒赤五筒六筒七筒七筒七筒  リーチ  暗カン牌の背七索 上向き七索 上向き牌の背

ここに北を重ねて追いついた佐々木の追っかけリーチ。

一万一万三万三万五万五万三筒八筒八筒九筒九筒北北  リーチ

勝負を制したのは佐々木。
裏は乗らずとも見事ドラの三筒をツモアガリ、3,000・6,000は3,200・6,200を決めて一歩抜け出した形に。

そして南2局、ドラ八万
瀬戸熊からリーチが入り、

四万四万八万八万一筒一筒六筒六筒九筒九筒東東中  リーチ

親番の杉浦の手に浮いていた場に1枚切れの中。これが一発で12,000の放銃となる。

きっと杉浦も『中で12,000とか卓上の暴君の方がよっぽど怖いわー!ほん怖ー!』と思ったことでしょう。(※あくまで想像です。事実とは異なる可能性大ですが悪しからず)

南3局、ここまで静観していた森山だが最後の親番を迎え、当然黙っていない。

7巡目のリーチをツモアガリ。2,000オール。

五万六万七万一索一索七索八索九索七筒八筒東東東  リーチ  ツモ六筒

1本場、ドラ六筒。仕掛けてもツモアガリ。4,000は4,100オール。

赤五万六万七万五索六索八索八索六筒六筒六筒  ポン八万 上向き八万 上向き八万 上向き  ツモ四索

このアガリで森山はトップ目になるも、2本場は2着目で競っている佐々木からの15巡目リーチ。

三万四万赤五万六万六万二索二索三索四索五索二筒三筒四筒  リーチ  ツモ二索

これをハイテイでツモアガリ、2,000・4,000は2,200・4,200で佐々木が再逆転を果たします。

そして最後まで攻めの姿勢を崩すことなく勝負に行った佐々木が自分の手でオーラスもアガリきり、トップを飾りました。

トップ佐々木寿人プロ、2着森山茂和プロ、3着瀬戸熊直樹プロ

視聴者投票では予選A、B、C卓の3着の中から、瀬戸熊直樹プロが敗者復活戦に駒を進める結果となりました。

 

 

【敗者復活戦〜シャークを投票で打ち破ったクマ、復活なるか!?〜】

 

起家から、風の谷のユパさん、mayummyさん、瀬戸熊直樹プロ、森山茂和プロ。

東1局は瀬戸熊の赤赤が決まる。

三万三万赤五索六索七索三筒三筒四筒四筒赤五筒  チー四万 左向き五万 上向き六万 上向き  ロン五筒

タンヤオ赤赤の3,900をユパさんからアガる。

東2局はそのユパさんが赤赤のリーチ。

一万二万五万赤五万五万六万七万八万五索六索七索赤五筒五筒  リーチ

負けじと瀬戸熊もリーチで追いかけるも、両者の後スジとなった三万を森山から捉え、ユパさんのアガリ。

東3局、「予選よりもトップを取るために積極的に攻めたい」と話していたユパさんがリーチをツモり、連続でアガリを決める。

二万三万四万赤五万六万七万六索六索三筒四筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ五筒

東4局、予選同様、親番を迎えた森山が黙っている筈もない。

二万三万四万五万六万七万二索二索三索四索五索五索六索  ツモ四索

リーチツモタンヤオピンフの2,600オールのツモアガリ。

勝負はまだまだこれからだと言わんばかりのアガリをみせます。

そして1本場、流局となるもこのリーチで1人テンパイ。

三万四万三索四索五索七索八索九索三筒四筒五筒発発

続く2本場、まずは瀬戸熊の先制リーチ。

五万六万七万八万八万九万九万九万一索二索三索四筒赤五筒

続いてmayummyさんが追っかけリーチ。

赤五万六万七万四索赤五索六索六索七索八索三筒三筒四筒五筒  リーチ

さらには森山が2人の欲しい六筒を暗刻にしてテンパイを入れて粘り、3人テンパイで流局。

3本場、ドラ四万
森山のリーチはドラドラの

四万四万六万七万八万二索三索六索七索八索九索九索九索

追いついた瀬戸熊、

六万六万七万二索二索三索三索四索四索一筒一筒七筒七筒

ここに七筒をひいて、六万切りリーチの選択に踏み切ります。

瀬戸熊のリーチの一発目、無情にも、森山の河に放たれたのは七万
そしてすぐ四索を森山が力強くツモアガリ。4,000は4,300オール。

“麻雀とは良く出来たゲームである”とは、まさしくこういうことを指すのでしょう。
誰かがアガリを逃せば他の誰かにチャンスが行く。そう、これが麻雀。

しかしあながち瀬戸熊の選択は間違いとも言い切れず、それより何より前局の粘りで連荘を繋げ、流れを掴み、自身のアガリに結びつけた森山が1枚上手だった、ということなのでしょう。

うわぁ全然この後戦いたくない…!でも、やっぱり、戦いたい…!!

そんな思いがこみ上げてきた1局でした。

その後、mayummyさんが瀬戸熊から8,000、瀬戸熊がユパさんから8,000、と3人の激しい乱打戦になるものの、トップ目の森山の点棒が減ることはなく局が進み、森山にとって優位な展開のままに終焉を迎えました。
クマ、復活ならじ。

勝ち上がり森山茂和プロ

 

【決勝戦〜百戦錬磨の猛者達の中に紛れ込んだ仔鹿〜】

さぁさぁ決勝戦の面子が揃いました!
沢崎誠プロ!佐々木寿人プロ!森山茂和プロ!私!

対局前のインタビューで”美女と野獣対決”と森山会長は比喩して下さいましたが、まるで”猛獣達とその檻に放り込まれた産まれたての仔鹿の対決”とも言えるでしょう。(言い過ぎかもしれませんが本当にそんな気分ではありました)

しかし麻雀は水物!ここはひとつ腹を括って、大先輩方に思いきりぶつかって行こう!!と自らを奮い立たせて臨んだ決勝戦。対局開始です!

 

100

 

起家から、私菅原千瑛、佐々木寿人プロ、森山茂和プロ、沢崎誠プロ。

東1局、8巡目リーチは沢崎。

三万四万赤五万八万九万七索八索九索三筒三筒赤五筒六筒東  ツモ七万  リーチ

絶好のペン七万を引き入れてのピンフ赤赤リーチ。

これを一発で掴んだ佐々木が8,000の放銃。

東2局、ドラ八筒
私は2枚目の南をポンしてこの形。

三索三索六索六索八索八索八索東東東  ポン南南南

四暗刻ならずだったが、それでも満貫のテンパイ。

親の佐々木は私が切った八筒をチーしてこの形。

一万一万一索二索三索四索赤五索六索八索九索  チー八筒 左向き六筒 上向き七筒 上向き

流局間際に森山もテンパイ。

四万四万五万五万六万六万六索七索二筒三筒四筒赤五筒五筒

ハイテイで私が持ってきたのは七索
ツモ番もなく、かといってソーズも全て危険。ツモ番がないだけに東を切る選択肢もあったが、ツモ切りとしてしまい、これが佐々木への12,000。手痛い放銃となってしまいます。

続く1本場、沢崎から飛んできた4巡目リーチ。

二万三万五万赤五万五万七万八万九万赤五索五索七筒八筒九筒  リーチ

9巡目四万のツモアガリ。さらに東3局も8巡目リーチをサクッと3巡後ツモアガる。
つ、強い…。

反撃の狼煙を上げたい!そんな想いが実ったか、東4局、このテンパイ、リーチ!

二万三万四万三索四索五索七索八索九索三筒四筒六筒六筒  リーチ  ドラ四筒

数巡後、二筒をツモり、裏ドラは三筒。2,000・4,000のツモアガリ!!!

そして南入。
落とせない最後の親番がやってきました。

南1局、3段目にテンパイはこの形。ドラ七筒

七万八万九万七索八索一筒一筒二筒三筒五筒六筒七筒八筒  ツモ六索

九索が場に4枚切られており、巡目の深さと六万九万をひくと三色の変化があることに加えて既にソーズの二索三索四索が捨て牌に並んでしまっていることから、ここは打五筒で役ありのヤミテンを選択。
沢崎から一筒で2,900の出アガリとなります。

なんとか繋いだ親番。連荘です!

南1局1本場、ドラ六索
沢崎が白ポン、九索ポン。
対して私はこの形の1シャンテンです。

四万四万赤五万六万七万八万六索七索二筒三筒四筒九筒九筒

勝負だ!と思ったのも束の間、森山からリーチ。

赤五索五索六索七索八索三筒三筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒

なんとこれを一発ツモ!

私は跳満の親被りとなり、最後の親番が落ちてしまいます。…悲しい。

南2局、ドラ五索。11巡目リーチは沢崎。

八万八万三索四索四索五索五索六索四筒赤五筒六筒中中  リーチ

追いついた私もリーチ!

一万二万三万五万赤五万五索六索七索八索九索二筒三筒四筒  リーチ

さらに親の佐々木も追いつく!

二万三万八万九万九万一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒  ツモ六筒

八万!(涙)
沢崎が一発で佐々木から討ち取り、8,000。
佐々木もここで親番が落ちてしまいます。

続く森山の親番も沢崎がきっちりとヤミテンにしていたピンフドラドラをツモアガリ、いよいよオーラス。

トップ目の沢崎と2着目の森山の点差は17,900点。オーラスの親番が沢崎であることから、跳満をツモると森山の優勝。
沢崎はトップ目なのでアガっても、当然流局で伏せても、優勝となります。

オーラス、ドラ二索

そしてそれは11巡目。
森山のアトミックリーチが炸裂!!!

四万五万二索二索二索三索三索四索四索五索八筒八筒八筒  リーチ

三万六万はリーチ時点で山に3枚。

ツモれば大逆転優勝!ツモればサヨナラ満塁ホームラン、奇跡の逆転劇です!!

森山のツモにも力が入ります。残り3回、2回、1回…。

最後まで、三万六万が森山の前に姿を現わすことはなく、流局となりました。

優勝は沢崎誠プロ!

 

100

 

普段のお茶目な笑顔とは裏腹に、麻雀に対する真摯な姿勢と鋭さにはいつも圧倒されっぱなしです。今回も遺憾無くその強さを見せつけられました。
この決勝戦という場で、優勝した沢崎プロは勿論のこと、森山会長、佐々木プロと同じ卓を囲むことが出来て、とてつもなく光栄で、とても幸せでした。
春夏秋冬、ロン2カップは続きます。
次回も熱く激しい戦いになること間違いなし!
ロン2カップ2018autumn、ぜひぜひお見逃しなく!!