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十段戦 決勝観戦記

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第34期十段戦決勝 初日観戦記 柴田 吉和

2017/09/08
執筆:柴田 吉和


日本プロ麻雀連盟二大ビッグタイトル『鳳凰戦』『十段戦』
全ての連盟員はこれらタイトル獲得を目指し、日々の生活で自分の欲を犠牲にしてまで麻雀力向上に励んでいる。それほどビッグタイトル獲得は、世間から注目を浴び自身が輝ける特別なステージなのだ。
前年『十段位』に輝いたのは、他を寄せ付けず圧巻で藤崎智が十段位戴冠となった。そして今年も挑戦者4名が決定し、現十段位藤崎を含めた5名で決定戦が開始される。

選手紹介(抜け番選択順)

 

100

 

藤崎 智(現十段位)13期生
第16・33期十段位
第30期鳳凰位 他多数
昨年行われた団体日本一決定戦ではキャプテンを務める程、言わずと知れた連盟の代表選手。現在行われている鳳凰戦プロリーグでもA1リーグの首位を走っており、併冠を狙う為にもまずはこの十段戦連覇を狙う。
抜け番:4回戦
選択理由
「まさか1番最初に選択権がくるとは思っていなかったので、2回戦目の抜け番が残っていたらいいなと思っていたが、最初に選択権を貰えたので迷うことなく4回戦目を選択しました。」

 
 

100

 

瀬戸熊 直樹(九段)14期生
第28・29・30期十段位
第26・27・29期鳳凰位 他多数
十段位3連覇から4年ぶりにこの舞台に戻ってきた。先日行われたAbemaTV麻雀駅伝で連盟公式ルールでの大惨敗は記憶に新しい。観ているこちら側が悔しく歯がゆかったのだから、当の本人は比ではないだろう。瀬戸熊時代復権へ、新たな挑戦が始まる。
抜け番:1回戦
選択理由
「5回戦目を選ぶと2日目に2回抜け番の可能性があるのと、3回連続で打ちたかった。初戦を観戦して誰が調子いいか見たいとゆうのもあった。」

 
 

100

 

上田 直樹(二段)32期生
第33期十段位決定戦2位
第22期特別昇級リーグ優勝
昨年は準優勝、物凄い名誉な事である。だが若手にとって世間の目から見るG1タイトル準優勝は、極論を言ってしまえば予選1回戦敗退者と同じ扱い。準優勝では何も変わらない。上田自身が身に染みて味わった一年間だっただろう。今年こそはという想いは人一倍強いはずである。
抜け番:2回戦
選択理由
「本当は4回戦を抜けたかったけど、2・3・5回戦しか残ってなくて、5回戦だけはイヤだったので消去法で2回戦を選択しました。」

 
 

100

 

青山 めぐみ(二段)28期生

二段戦から勝ち上がりを決めた。長い連盟の歴史の中でも、女性の連盟主催メジャーG1タイトル獲得は清水香織プロ(王位戦)と佐月麻理子プロ(麻雀マスターズ)の2名のみ。鳳凰・十段に限ればまだ誰も足を踏み入れた事もない、前人未到の大記録に挑む。
抜け番:3回戦
選択理由
「3回戦と5回戦しか残っていなかったが、昨日対局があり、あまり睡眠が取れていないので、今日4半荘は厳しいと思い3回戦目を抜け番としました。」

 
 

100

 

仁平 宜明(七段)11期生
第29期十段位決定戦3位
第20期鳳凰位決定戦2位
第24期鳳凰位決定戦3位
長年Aリーガーとして活躍し、決定戦に何度も進出し挑戦するもまだ獲得タイトルは無い。「今回が最大のチャンス。とにかくがむしゃらに十段位を獲りたい」と語ってくれた。
抜け番:5回戦
選択理由
「選択権がなく5回戦しか残っていなかったが、もともと5回戦を抜け番にしようと考えていた。2日目遅く会場入りできるのが大きいですね。」

 

以前ベテラン選手がある決定戦前のインタビューで「鳳凰や十段の決定戦はある意味思う存分楽しみたい。」と話していた。
実績十分のベテラン選手はそうかもしれない。だが若手、青山・上田にとっては今後の麻雀人生がかかっており、泥まみれになり這いつくばってでも掴み取りたい大決戦だ。
十段位獲得の後には、連盟タイトル戦シードの他に、最強戦ファイナル、モンド杯、天空麻雀、日本シリーズ、麻雀格闘楽部等、多数メディアへの出演チャンスへの道が明確に開ける。絶対に負けられない戦いなのである。
歴史と伝統ある日本プロ麻雀連盟のビッグタイトル『十段位』だからこそ、賞賛され絶賛される価値がある。
今年はどの様なドラマがあり、最後は誰が掴み取るだろうか。

※以後、対局者のコメントは、すべて対局後にご協力頂き記載しております。

 

100

 

1回戦(起家から、藤崎・仁平・上田・青山)抜け番:瀬戸熊

初戦は高打点を順番にアガリあう激しい展開で幕を開けた。

東1局2本場 ドラ:四万
西家:上田

二万三万四万四万四万七筒七筒  ポン中中中  ポン西西西  ツモ七筒

2,000・4,000は2,200・4,200

東2局 ドラ:三万
東家:仁平

一万一万三万四万五万一索二索三索三索四索一筒二筒三筒  リーチ  ツモ五索
2,600オール

東4局 ドラ:東
東家:青山

七万八万九万四索五索六索二筒二筒二筒七筒八筒九筒東  リーチ  ロン東

藤崎から7,700

南入し、ここまで藤崎だけ高打点がアガれていない藤崎の親番。

 

100

 

10巡目、ツモ五筒からノータイムで中のトイツ落としを選択した。

 

100

 

九筒を暗カンしている。
上田12巡目、三索をツモり待望の四暗刻テンパイ。リーチを打っても誰でも切りそうな待ちだったが上田はヤミテンを選択した。基本リーチ選択率が高く、先手を主張するケースが多い上田だからこそ余計意外なヤミテンに思えた。
上田「まだポイントが離されている状況では無いので、出アガリ跳満の出やすい七索のアガリでも良いかなと思いました。リーチしたら生牌の七索は出ないかと思いヤミテンに構えました。」

 

100

 

上田の待ちは3枚山に眠っていたが、藤崎の中トイツ落としが功を奏し、追いつき追い越しての3,900オールのアガリとなった。

 

100

 

10巡目、藤崎が中のトイツ落としを選択せず、12巡目上田の切った中を鳴いていたら、四筒で上田の四暗刻ツモアガリの未来があったのも面白い所だ。

南3局

 

100

 

12巡目にメンホン・七対子・ドラ2を北単騎でテンパイしていた藤崎。
14巡目に仁平から4面待ちリーチが入るがこちらは早々と純カラで藤崎大チャンスと思われたが、北は山に深く最後のツモ番でツモってきたのはドラの八筒
自身のツモ番は無く、場にピンズが高く、リーチ信頼度の高い仁平のリーチとオリる要素はふんだんに揃っていたが、藤崎の選択はドラをツモ切って仁平の最終ツモにアガリを求めた。
これが決定戦特有の頭取り用戦術なのか、自分の状態や仁平の状態を重んじでの選択なのか不明ではあるが、現十段位の意地が強烈に伝わってくるプロの一打だった。

藤崎「七筒がワンチャンス。八筒が3枚見えなので当たれば高いけど、当たる確率は高くない。もし振り込みになっても、その後にはさほど響かないけど、オリてもし仁平の最後のツモが北ならその後悪くなりそうでそれが一番怖かったです。」
上田「この局の藤崎さんの八筒切ってのテンパイ維持が、今日一番印象に残っています。気合入ってるな、僕もぶつけていって戦わないとなと思いました。」

オーラス仁平が上田から5,200点を出アガリ、浮きの2着に浮上するが、藤崎が絶好のトップスタートを決めた。

1回戦成績
藤崎:+19.4P 仁平:+5.0P 青山:▲6.2P 上田:▲18.2P

 

2回戦(起家から、青山・瀬戸熊・仁平・藤崎)抜け番:上田

藤崎 VS 瀬戸熊。もう数えきれない程、何度もタイトル戦決勝で激闘を繰り広げてきた連盟の2トップ。2人のG1決定戦対決は第5期麻雀グランプリMAX以来となるので約3年半ぶりか。
このエース2人の対決を待ち望んだファンも少なくないはずだ。実際長い間ライバルとして連盟を麻雀界を牽引してきた2人の対決は、否が応にも世間の注目が注がれる。

東2局

 

100

 

青山5面待ち、高め一通のリーチ。
親番の瀬戸熊が完全1シャンテンから一発で高め一筒をつかみ放銃となった。

四万五万五万一索一索四索五索六索三筒四筒発発発  ツモ一筒

流れを重んじる打ち手の瀬戸熊にとって、入りの初戦・親番でド高めを一発放銃スタートの心境が気になった。

瀬戸熊「また欲にかられて、くだらない放銃をしたな。と思いました。」

親番・完全1シャンテンとくれば、誰もがしょうがないで済ませてしまいそうな放銃だが、本人は至って冷静に受け止めて、謙遜されていた。
また、7,700点をアガった側の青山のコメントが面白い。

青山「テンパイの瞬間はヤミテンの選択肢の瞬間がありました。他家の親、特に藤崎プロ瀬戸熊プロに連荘させたくなかったので、交わしていけるなら毎回交わしていきたかった。」

このコメントでも解る様に、若手は普段画面越しで観ているビッグネーム選手と実際戦う事になると、麻雀で戦う以前に有名選手のネームバリューとの戦いになる。それがG1タイトル十段戦の舞台+藤崎・瀬戸熊のネームバリューとくればなおさらである。
別の局で青山にコメントを求めても、「藤崎が・・・瀬戸熊が・・・」と2人を意識しすぎている様なコメントが多かったのが印象的だった。

東4局 親:藤崎

 

100

 

12巡目ドラの白を重ねてテンパイ。八筒九筒がどちらも2枚切れで手変わりも少なく、下家にピンズが高そうでもリーチ選択をする人が多そうだが、藤崎はヤミテンを選択した。
結果はあっさり次巡七筒ツモで2,600オールのツモアガリとなった。
この様に大多数がリーチ選択しそうな手牌を、藤崎はヤミテンに構えてアガリを取る印象的な場面が、前年十段戦の序盤であったのを皆さん覚えていらっしゃるだろうか。前年はこの様なオリジナルヤミテンから流れを一気に掴み、ポイントを量産し十段位を獲得した事が思い出される。当時、観戦記を担当されていた荒プロも絶賛のヤミテンだった。

藤崎「ピンズが高くリーチをしても出アガリはあまり期待できない。リーチをかけた方が連荘率は格段とアップするとは思ったのですが、ドラが重なってのテンパイなので連荘だけではなくてアガリの確率を上げるためにドラ暗刻などの手変わりもみました。」本当に藤崎の胆力には頭が下がる。

今半荘は、青山が7,700点のアガリからスタートしきっかけを掴めるかと思ったが、南1局に瀬戸熊へ中途半端な7,700放銃などで徐々に点棒を減らし、終わってみればラスでの終了となり、藤崎の2連勝となった。
麻雀は、他のプロスポーツと同様にホームコートアドバンテージは確実に存在すると私は考える。映像対局経験・スタジオ独特の雰囲気・半荘合間の番組スケジュール等、Aリーグなどで毎月の様にスタジオで打ち慣れているAリーガー3人は上田・青山とのアドバンテージ差は大差だ。

対局後に青山が「緊張してフワフワしていた。麻雀の前に所作を気にしてしまう。」とコメントしていたが、早く対局に入り込んで自分の麻雀をぶつけて欲しい。休憩時間の合間、不安そうに深呼吸している彼女の姿を見てふとそんな事が頭をよぎった。

2回戦成績
藤崎:+16.6P 仁平:+4.2P 瀬戸熊:▲8.2P 青山:▲12.6P

2回戦終了時成績
藤崎:+36.0P 仁平:+9.2P 瀬戸熊:▲8.2P 上田:▲18.2P 青山:▲18.8P

 

3回戦(起家から、藤崎・瀬戸熊・仁平・上田)抜け番:青山

藤崎の連勝で迎えた3回戦。「3連勝を狙っていた。」と藤崎は語ってくれた。
一方、瀬戸熊・仁平は、「藤崎さんをマークしていた。」と同じ回答だった。

東1局1本場

 

100

 

『僕は七対子・ドラ2をリーチするほど弱くない』藤崎を知る者なら必ず耳にした事のある程、有名なフレーズであるが、リーグ戦以外のタイトル決定戦では七対子・ドラ2リーチをときおり見せる。
もちろん場況ありきでの事だが、短期決戦や普段同卓する事が少ない対局者情報というのが大きな要因ではないかと推測する。
今局は中スジの六筒単騎でリーチを打った。リーチ時点でドンピシャの山に3枚眠っていた。
藤崎にリーチを打った思考を質問すると、明確な答えを頂けたが、でもまだ書かないでとの回答だったので、戦略的なリーチだった事は間違いない。

又、13巡目の瀬戸熊手牌。

一万二万三万五万七万八万九万一索二索三索四索四索六筒  ツモ西

高打点の見える1シャンテンで、見ている側からは六筒がいつ出てもおかしくない手牌と思っていたが、生牌のツモ西で早々と完全撤退とした。

瀬戸熊「六筒が微妙に怪しいと思っていたのと、七対子の可能性があるなと思ったので、やめました。」

又、仁平が自身今日一番印象に残っている局と語ってくれた。
藤崎のリーチ次巡、仁平の手牌。

五万六万七万一索一索七索七索一筒二筒三筒東東発  ツモ七索

一索で迂回を選択した。

仁平「ここまで藤崎さんの追っ手が自分しかいないので、どこかで藤崎さんにつっかけなくちゃと感じていました。感覚的にドラ発は通りそうと思ったけど、当たってしまったらとリスクが大きすぎる勝負。でも七索暗刻の感触からここはいくべきでした。結果は、恐らくリーチをかけていれば、リンシャンからの一索ツモアガリ。東を鳴いても、危険牌を切らずに、最後のツモで発のツモアガリ。ここが流れを変えるチャンスでした。今日一番の勝負所を完全に間違えた。」
悔しそうに言葉を噛みしめながら語っていたのが印象的だった。

東2局 親:瀬戸熊 ドラ:発

一万二万三万五万六万七万一索二索三索一筒三筒九筒九筒  リーチ  ロン二筒

仁平から7,700

東2局1本場 ドラ:六筒

二万三万四索四索四索一筒二筒三筒四筒四筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ一万

1,000は1,100オール

東2局2本場 ドラ:三筒

三万四万五万七万八万三索三索五索六索七索三筒三筒三筒  リーチ

親の瀬戸熊、2連荘後のドラを暗刻にしてのリーチ。とうとう来た!クマクマタイム来た!そう期待したファンも多かったのではないだろうか。
この連荘中は自分の時間が来ているという感覚はありましたか?との質問に、瀬戸熊「これをアガれば、来るなと思ってました。」

待ち牌は山にまだ眠っていたが、瀬戸熊に舞い込むことはなく、ここは流局となり、次局に上田がサバキを入れ瀬戸熊の親が流れた。
今回クマクマタイムは、あと一歩の所で不発に終わったが、やはりあの爆発力には期待せずにはいられない。今決定戦でも必ず見せてくれる事だろう。

南1局1本場
この日、藤崎が一番印象に残っていると語ってくれた局。

 

100

 

親の藤崎7巡目。下家瀬戸熊がマンズのホンイツ模様で5巡目に白を2鳴きしている。
このドラもなく生牌の南七万八万が3枚切れ)が浮いている手牌から、3連勝目指し攻める意思を持ったダブ南をぶつけていった。
藤崎にテンパイが入ったのが14巡目と終盤になってしまったが、ドラを叩き切ってのリーチ宣言。この藤崎の意思のこもったリーチに対して、さすがの瀬戸熊も撤退を余儀なくされた。

二万三万四万七万八万九万八索八索八索四筒五筒東東  リーチ  ツモ三筒

結果はたかが1,000オールだが、見ている側にとっては鳥肌ものだった。
藤崎「八万が3枚切れていたので七万から切りたかったのですが、南を打つ気がないのに七万から切るのではワガママ過ぎかなと思いました。南から切ってもしポンされればマンズはなにも切らずに形式テンパイでも粘るつもりでしたし、南が通ればマンズも全て押す気でいました。」

藤崎は4回戦目が抜け番の為、今半荘で本日は終了となった。
藤崎「今日は展開が良かっただけで、絶好調ではなかったです。あまり同卓する機会の少ない、上田君・青山さんを掴みきれなかったという印象ですね。人ではなく場のイメージが湧かなかったので、長考が多くなってしまった1日でした。内容は全くダメでしたね。」

3回戦成績
上田:+15.2P 藤崎:+7.9P 瀬戸熊:+4.9P 仁平:▲28.0P

3回戦終了時成績
藤崎:+43.9P 上田:▲3.0P 瀬戸熊:▲3.3P 仁平:▲18.8P 青山:▲18.8P

 

4回戦(起家から、上田・青山・瀬戸熊・仁平)抜け番:藤崎

抜け番の藤崎以外、全員マイナスポイント4名の対局。今日プラスで終わりたいと誰もが思う事だろうが、好調藤崎が抜け番となり各者の戦い方にも注目が集まった。

東2局 親:青山 ドラ:八万

四万四万五索五索五索四筒四筒四筒白白  ポン八万 上向き八万 上向き八万 上向き  ツモ白

青山の8,000オールが決まる。

青山「配牌を貰った時は、リーチ・ツモ・ドラ1で手を進めましたが、八万が重なった時は七対子にシフトしました。あの形になって八万以外から仕掛けてもアガれるイメージもなかったので。瀬戸熊プロから八万が出た時は体で反応しました。」

青山さんに8,000オールと申告され何か想う所はありましたか?

瀬戸熊「特には思わなかったですが、藤崎さんとの点差しか考えてなかったので。ただ浮きが最低条件の半荘だったので、苦しくなったなあと思いました。」

東3局 親:瀬戸熊 ドラ:一索
素点を稼ぎたい青山に大チャンス。7巡目と早い巡目にドラの一索を暗刻にしてテンパイ。役無しヤミテンを選択した。

六万六万六万七万八万九万一索一索一索八索九索中中

手変わり牌をツモる事なく、中が出る事もなく、13巡目親の瀬戸熊よりリーチが入った同巡。

 

100

 

ツモ六筒でドラ一索に手をかけ、あっさりギブアップ宣言をした。
今半荘51,200点持ち、素点を持っている・自身ドラ暗刻と攻めやすい要素が揃っていてのベタオリは弱気に映った。
序盤で得た点数を守るのではなく、この点棒をいかに使って素点をのばす事ができるか・戦える時は強く戦うが決定戦頭取りを勝ち切る戦い方と私は考える。
決定戦は初である青山にとって、普段経験する事がない頭取り特有の思考・優勝が見え始めた時の猛烈なプレッシャーと自分自身との闘いなど、初決定戦での乗り越えなければならないハードルは本人が想像している以上に高い。

南4局1本場 ドラ:五万

四万五万六万七万八万五索六索七索五筒五筒六筒七筒八筒  リーチ  ロン三万

オーラス、上田が瀬戸熊から7,700は8,000を出アガリ、浮きにまわって終局となった。

4回戦成績
青山:+31.5P 上田:+9.1P 瀬戸熊:▲15.0P 仁平:▲25.6P

4回戦終了時成績
藤崎:+43.9P 青山:+12.7P 上田:+6.1P 瀬戸熊:▲18.3P 仁平:▲44.4P

 

青山「ずっと緊張していました。初日はまだトーナメントの様に打とうと決めていたので、結果は良かったと思います。でも内容は疑問が残ったり、反省しなきゃいけない事がたくさんありましたので、2日目はまた違う気持ちで臨みます。」

上田「リーチや仕掛けの信頼度の高いメンバーでの決定戦なので、アクションに対して警戒しながら打とうと思っていました。特に藤崎さんのヤミテン警戒していました。勝負手が全然アガれなかった印象がありますが、ポイントがプラスで終われたので良かったです。」

瀬戸熊「3回戦目は2連勝している藤崎さんが調子がいいのがわかっていたので、藤崎さんに走られない様に打ちました。今日は最低の出来だったので、1週間リフレッシュしていい麻雀を打てるよう頑張ります。」

仁平「5回戦が抜け番なので、現状トータル最下位の自分が10回戦抜け番濃厚なのは仕方ないと思うが、5位敗退になってしまっては意味がないのでポイントを意識しながら、特に藤崎さんには厳しく打ちます。自分らしく打って流れが来たら、その流れを逃さないつもりで休まず走り続けます。」