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チャンピオンズリーグ レポート

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第27期チャンピオンズリーグ トーナメントレポート 安村 浩司

2015/02/06
執筆:安村 浩司


第27期チャンピオンズリーグ。
日本プロ麻雀連盟員が参加できるタイトル戦で、予選は半年間で各自20半荘を行い、上位29名がトーナメント進出。
トーナメントは同一メンバーで半荘3回行い、ポイント上位2名が勝ち上がり。
ベスト28 ベスト16 ベスト8と3回勝てばニコニコ生放送日本プロ麻雀チャンネルで生放送される決勝である。

若手にとって非常にチャンスとなるタイトル戦。
決勝へ向けたトーナメントの熱い対局模様をお伝えします。

 

【ベスト28】
1卓:客野直vs藤原隆弘vs末松隆文vs小笠原奈央

A2復帰を果たした藤原に3人がどう挑むか。

1回戦、受け主体の選手が揃い、大きなアガりが生まれず、小場で進んでいく。
南4局、藤原らしい役なしヤミテン400・700をツモりトップスタート。

2回戦は客野の独壇場。
リーチとヤミテンを上手く使い分け、順調に得点を伸ばす。
ダメ押しは南4局

二万三万四万二索三索三索三索四索四索五索五索一筒一筒  リーチ  ロン一索

これをチンイツ仕掛けの末松から5,800は6,100。
末松は仕掛けを駆使して戦うが、連続ラスで大きめのトップが必要になった。

2回戦終了時
客野+33.8P 藤原▲3.3P 小笠原▲3.4P 末松▲33.7P

最終戦、小笠原が素直な押し引きを見せ、トップで藤原を交わし勝ち上がり。
藤原は、終始手が入らず、苦しそうに対局していたのが印象的だった。

1位通過:客野直 2位通過:小笠原奈央

 

2卓:吉田直vs瀬戸熊直樹vs小車祥vs本田朋広
ベスト28の好カード。
1回戦、Aリーガー2人が主導権を握っていくかと見ていたが、アガるのは小車と本田。
南4局、親・瀬戸熊。

五索五索四筒四筒五筒五筒五筒  ポン八万 上向き八万 上向き八万 上向き  ポン東東東  ドラ四万

吉田
三万四万五万三索四索二筒二筒三筒四筒五筒七筒八筒九筒  リーチ

この2人の戦いも流局。小車、本田の並びのまま終了。
2回戦、本田がややスピードよりの手牌進行でリーチ攻撃。

東3局、親・本田

本田
三万四万八万八万一索二索三索四索四索四索六索七索八索  リーチ  ドラ五万

終盤、形を崩さず粘っていた瀬戸熊。

二万二万五万五万七万七万七万九索九索九索七筒白白

本田の当たり牌である五万を引き入れ、ツモり四暗刻でリーチ!
しかし、直後に本田が最後の五万をツモり、点数以上に大きい2,000オール。
瀬戸熊、何度もテンパイを入れるがアガリが遠い。

2回戦終了時
本田+38.2P 小車+16.7P 吉田▲28.1P 瀬戸熊▲30.4P

最終戦、吉田・瀬戸熊のターゲットは小車。
東2局に吉田がリーチをかけ、高め7,700の三筒六筒九筒のテンパイが入っていた小車から、

四万五万六万七万八万九万一索一索一索四索四索五索五索  ロン五索  ドラ一索

8,000を直撃するが、小車が次局アガリ返し、そのままフィニッシュ。
Aリーガー2人が敗れる波乱となった。

1位通過:本田朋広 2位通過:小車祥

 

3卓:小町拓也vs安達紘文vs一井慎也vs小川拓麻
一井以外は攻撃型が揃った印象。
1回戦、一井が受けを意識しながらも、アガリを重ね1人浮きで抜け出す。
2回戦は小川と安達が逆襲、小町は苦しくなる。

2回戦終了時
一井+25.2P 小川+6.9P 安達+5.2P 小町▲37.3P

最終戦、一井の雀風からも、逃げ切る可能性が高いと思われたが…
東3局、終盤に一井が七筒ピンを切ると、

一筒二筒三筒三筒四筒五筒五筒五筒六筒六筒七筒八筒八筒

安達の24,000!この後にも4,000オールを決め安達が当確。
残り1枠は我慢して浮きをキープした小川の勝ち上がり。

1位通過:安達紘文 2位通過:小川拓麻

 

4卓:新谷翔平vs冨田久志vs西川舞vs水越京子
全員がテンポよく打牌し、前に出る打撃戦となる。
新谷がドラ暗刻の8,000を冨田からアガリ好スタート。
冨田は西川のチンイツドラ1にも放銃し、後が無くなる。

2回戦は水越がトップ。冨田も浮き最終戦に望みをつなぐ。

2回戦終了時
水越+26.0P 西川+8.9P 新谷▲13.4P 冨田▲21.5P

最終戦、新谷が南場に

一万一万七万八万九万四索五索六索三筒三筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ三筒  ドラ七万

二索二索六索七索二筒三筒四筒六筒六筒七筒七筒八筒八筒  リーチ  ロン八索  ドラ二万

これをアガリ、水越とわずかの差まで詰め寄る。
オーラス。親で伏せれば勝ちの西川が

七万九万七索八索九索七筒八筒九筒東東南南南  ロン八万  ドラ八筒

冨田から18,000の決定打。
順位点の関係で条件が厳しくなった新谷が、次局条件を満たせず、水越の勝ち上がりとなった。

1位通過:西川舞 2位通過:水越京子

 

5卓:西田修vs西川淳vs中寿文vs山中翼
1回戦、チャンピオンズリーグ優勝経験のある西川が場をリードし、トップの好発進。
2回戦、ベテラン西田が

一万二万三万五万六万七万三筒三筒四筒四筒五筒八筒八筒  リーチ  ツモ五筒  ドラ八筒

三万五万五万六万七万四索四索六筒六筒七筒七筒八筒八筒  ハイテイツモ四万  ドラ六筒

この2度の3,000・6,000をアガリ、6万点オーバーまで吹き上がる。
初戦ラスだった山中も親番で加点し、浮きにまわる。

2回戦終了時
西田+41.4P 西川▲19.7P 中▲1.1P 山中▲20.6

最終戦、3者の争いとなったが、西川が競り合いを制して勝ち上がり。

1位通過:西田修 2位通過:西川淳

 

6卓:内川幸太郎vs藤島健二郎vsケネス・徳田vs安田麻里菜
ここも好カードだが、開始早々事件が起こる。

東2局、内川の手がドラドラでいいなと見ていると、終盤藤島のきった2枚切れの一筒にロンの声がかかる。

一万九万九万一索九索九筒東南西北白発中  ロン一筒

アガッたのはケネス。道中、暗刻の西のトイツ落としを見せた技ありの国士無双。
安田も負けていない。次局の親番で

三万三万三万六万六万七万七万七万三索四索五索七筒七筒  リーチ  ツモ七筒  ドラ五索

この6,000オール。
対する内川も確実にアガリを決め、高打点の応酬となる。

2回戦終了時
ケネス+37.3P 安田+31.4P 内川▲6.3P 藤島▲62.4P

藤島は最終戦意地のトップをとるが、3回戦のトーナメントではあまりに大きい失点が重くのしかかり、選択肢の少ない状態で戦うことを余儀なくされ敗退。
同様に上位2人と40ポイント離れた内川も勝負をかけるが届かず、安田・ケネスの勝ち上がりとなる。

1位通過:安田麻里菜 2位通過:ケネス徳田

 

7卓:白鳥翔vs山田学武vs石川正明vs吉野敦志
アガリ率重視のメンバーが揃った印象。
1回戦、2回戦と白鳥が白鳥らしい正確な手順でアガリを重ねる。
石川は勝負手がことごとく負け、2回戦を終え厳しい位置となる。

2回戦終了時
白鳥+37.4P 山田+16.1P 吉野+8.6P 石川▲62.1P

最終戦、吉野の親リーチ。

二万三万四万六万七万八万九万九万二索三索四索九筒九筒  リーチ  ロン九筒  ドラ九万

7,700放銃は白鳥。早いリーチで現物がなく、後スジで放銃。
その後オーラスまで白鳥の1人沈みで進み、その時点での通過者は吉野、山田。
また、この時点で、ベスト28の他の対局が全て終了しており、Aリーガーが全滅。
最後の砦となった白鳥だが、本人は知る由もない。

最終局、白鳥が一歩一歩確認するように手を進め、条件を満たしたテンパイを入れるが、無念の流局。

1位通過:吉野敦志 2位通過:山田学武

 

全卓終了し、Aリーガーが全滅という大波乱。
その中でも7卓グルグルと観戦していて1つ気が付いたことがあるので記しておきたい。

Aリーガーは敗れはしたが、下位リーグの選手と比べて、圧倒的に麻雀の間合いがいいと感じた。
間合いとは本人の思考の量やキズ、相手との駆け引きなど抽象的で曖昧な要素の事を言っているので、上手く伝わるかわからないが、見ている側が間合いに共感出来るか出来ないかということだ。
伝わってきやすいのか、麻雀を見ていて心地良くなった。
訓練と経験が成せるものだと思うが、対局者はどう感じたのか非常に興味深い。

 

【ベスト16】
ここから前回チャンピオンの松崎と予選1位の岡田が加わり、ベスト8とかけた戦いとなる。

1卓:松崎良文vs安田麻里菜vs小笠原奈央vs吉野敦志

東1局、まず松崎の立ち上がりに注目。
終盤にテンパイ打牌でドラを強打し、そのまま1人テンパイ。気合い十分といったところか。
しかし松崎はこの後苦しい展開が続き、吉野が1人浮きトップ。

2回戦、南4局 親・吉野(45,500)

吉野
二万三万四万五万六万六万七万七万五索六索七索八索八索  リーチ  ドラ三筒

安田(16,300)もドラ暗刻で追いかけ。
そこに小笠原(35,300)が

二万二万五万六万八万八万八万二筒三筒四筒七筒八筒九筒

このリーチドラ1で追いかけリーチ。
並び的にもいかない選択肢もあるが、小笠原の勝ちたい気持ちが出ているリーチ。
見事ハイテイでツモり、2,000・3,900でトップまで突き抜ける。

2回戦終了時
小笠原+33.9P 吉野+20.1P 安田▲25.7P 松崎▲30.3P

最終戦、安田がフーロしながらも受けつつ手を進めるといった、絶妙なバランスで連荘を続け、上位2人とほぼ並びまで持っていく。
しかし、小笠原と吉野が粘りをみせ、安田に最後の一発を許さず、勝ち上がりを決めた。

1位通過:小笠原奈央 2位通過:吉野敦志

 

2卓:岡田茂vs西田修vs山田学武vs小車祥

予選1位の岡田。1回戦から持ち前の打点力を如何なく発揮。

東4局2本場 親・岡田

山田
一万二万三万四万五万六万一索二索三索一筒二筒発発  リーチ

これに対し岡田、

四万五万六万七万八万八万四索五索六索七索七索五筒六筒

ここに四筒をツモり山田の河に三万九万が切られているが、ノータイムでリーチ宣言。
一発で九万をツモり4,200オール。山田はどう捉えたか。

次局、山田が8巡目テンパイ

一万一万五万六万七索八索九索一筒二筒三筒三筒四筒五筒  ドラ五万

前局の岡田の押し・アガリを見れば、ヤミテンで親を蹴る選択もあるが、山田はリーチを選択。
今局にも表れているが、山田は自力で決着させるような強い選択をする打ち手である。
かわし手の鳴きを多用するのも同様であるが、上手くいけば、相手の手を潰すことの多いスタイル。
逆にリスクも高いので場面を見極める力が必要になる。
今局は岡田がテンパイ連荘となり、リーチの選択が結果としては裏目となったが、この局以降も山田は自身のスタイルを曲げず、積極的にリーチや仕掛けを放ち、アガリを取っていく。山田の良さが光る。

1回戦は岡田、山田の並びで終了。
2回戦、南入り時点で1人沈みの岡田が西田のリーチ宣言牌を捕える。

一筒一筒二筒三筒三筒四筒五筒六筒六筒六筒七筒八筒九筒  ロン二筒

16,000。1人沈みからの会心のアガリ。
2回戦は小車がトップでしっかりついていく。

2回戦終了時
岡田+46.3P 山田+15.7P 小車+2.0P 西田▲64.0P

最終戦、
東1局 岡田が6巡目にテンパイ。

四万四万四万三索四索五索二筒二筒四筒四筒五筒五筒六筒  ドラ五索

3着目の小車の親なのでヤミテンの選択もあるが、岡田も強いリーチ選択。

小車
五万六万二索三索五索六索六索七索八索三筒四筒四筒六筒

ツモ1で真っ直ぐ打六筒で8,000。厳しい放銃となった。
その後、小車も岡田から8,000をアガリ返すなど粘り強く戦うが、届かず。
山田・岡田の勝ち上がり。

1位通過:山田学武 2位通過:岡田茂

 

3卓:客野直vs西川舞vsケネス・徳田vs小川拓麻

東1局 親・客野

三万五万七万八万八万九万六索七索八索二筒二筒三筒三筒四筒  ドラ八万

ここから打三万八万を持ってきてヤミテン。ケネスから一筒が出て11,600。
難しい選択だったが、正解を選び好調を持続。
ケネスは点棒の出入りが激しく、小川も攻めの意識が強く打撃戦となる。
西川だけは様子見といった印象。1回戦は客野、小川の並びで終了。

2回戦、東1局

ケネス
三万四万五万四索五索三筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒  ツモ六索  ドラ五索

1,300・2,600。三色の手がわりを待ち、初戦ラスの焦りを感じさせない。
しかし、終わってみればまたも客野、小川の並びで終了。

2回戦終了時
客野+50.0P 小川+15.3P 西川▲22.0P ケネス▲43.3P

最終戦、我慢していた西川の大物手が決まる。

八索八索八索東東西西  ポン北北北  ポン白白白  ツモ東  ドラ西

4,000・8,000。親被りは小川。この時点で西川とほぼ並びになる。
南1局 南家 小川が渋いヤミテン。

四万五万三索四索五索六索七索八索三筒四筒五筒六筒六筒  ロン三万  ドラ二筒

西川から7,700の直撃で再び突き放す。一進一退の攻防。
南3局、西川の最後の親番で逆転を狙う。
中盤、力のこもった発声でケネスがリーチ。
西川も押し返しテンパイを果たすが、次の瞬間、ケネスが手牌を倒す。

一万一万一万二万二万二万六万六万六万七万七万七筒七筒  リーチ  ツモ七万

本日2度目の役満。
このアガリで逆転したケネスがベスト8へと駒を進めた。

1位通過:客野直 2位通過:ケネス・徳田

 

4卓:本田朋広vs安達紘文vs西川淳vs水越京子

1回戦、本田が親番で積みトップ目に立つ。
道中に、西川

二万三万四万二索三索四索五索六索六索六索七索二筒三筒  ドラ六索

このテンパイも本田がかわしトップで終了。
2回戦は西川が水越から11,600をアガリ先制。
安達も積極的に攻めオーラスの親番で加点し、トータルトップとなる。

2回戦終了時
安達+22.2P 西川+11.5P 本田+8.4P 水越▲42.1P

最終戦、水越が中盤派手な捨て牌に手出し南
不穏な空気が流れるのも束の間、次巡九筒を手牌の横に置く。

一万九万一索九索一筒東東南西北白発中  ツモ九筒

水越、執念の国士無双をアガリ、一気に横一線の展開に。
南3局、西川が役牌ドラ3をツモり1人抜け出す。
オーラス、西川以外の3人が8ポイント差以内の大接戦。
西家の安達が8巡目に

四万四万六万六万六万五索六索七索七索五筒六筒六筒七筒  ドラ三筒

七索をチーして打六筒。苦しい形だがテンパイ。
その六筒を西川が仕掛け、きったのは...七索
安達が1,000点のアガリで勝ち上がりを決めた。

1位通過:西川淳 2位通過:安達紘文

決勝まであと1つ。準決勝を勝つことの意味合いは非常に大きい。
ここからは体力と共に、決勝のかかったプレッシャーとの勝負となる。
各自、疲れを感じさせない表情で卓につく。

 

【ベスト8】

1卓:小笠原奈央vs岡田茂vs客野直vs安達紘文

開局から手がぶつかる。
安達が先制リーチをかけるが、親の岡田が一歩も引かず、

五索六索八索八索四筒四筒四筒五筒六筒六筒六筒七筒八筒

この1シャンテンからツモ四筒六筒を勝負するが

安達
六万七万八万二索三索四索六索七索八索七筒八筒北北  リーチ  ロン六筒  ドラ八万

三色の高めで8,000。安達が立て続けにアガリ45,000を超える。

東4局 親・安達
岡田が先制リーチ。親の安達の手牌に目を移すと、

一万三万四索五索五索六索六索七索八索九索一筒一筒五筒

このドラドラ1シャンテン。ここに八筒を持ってくる。
安達の立場だとほぼオリないなと考えていると、安達はノータイムの打三万でオリ。
気になったので対局後に聞いてみたところ、安達は流れというよりも先手や後手を踏まえ、手牌で押し引きするタイプだという。
今局は点数のある親番であっても徹底的に受けるという打三万ということか。
岡田が500・1,000をツモる。

1回戦は安達の大トップで終わるが、客野も要所で確実にアガリ浮きをキープ。
2回戦、客野の2,000オールでスタート。
同1本場にもチャンタドラドラのテンパイを入れるが、小笠原がピンフをツモり簡単にはブレイクさせない。

南2局、4巡目に親の小笠原が南をポンして以下のテンパイを入れる。

一筒二筒三筒三筒四筒五筒五筒六筒九筒九筒  ポン南南南  ドラ二索

直後に岡田がドラの二索待ちの七対子でリーチ。お互い勝負所。
小笠原が二筒をツモり、小考。二筒は現物、五筒六筒は無筋。
小笠原は無筋の打五筒一筒四筒七筒待ちにとると、岡田が持ってきたのは四筒。大きな5,800。
結果は現物をきる打二筒と同じだが、過程が違う。小笠原の攻めの意志がこもったアガリであった。

南2局、親 岡田 1回戦大きなラスで落とせない親番。

三万四万四万六索七索三筒三筒四筒五筒北北白白  ドラ三筒

7巡目に出た白を鳴かず。焦りを微塵も感じさせないどっしりとした岡田らしい麻雀を打つ。
15巡目に出た白をポンして1シャンテン。良くてテンパイ止まりだと思ったが、そこから僅か2巡でツモアガリ。

六索七索一筒二筒三筒三筒四筒五筒北北  ポン白白白  ツモ八索  ドラ三筒

このアガリを見て逆転も十分あるなと感じたが、客野がしっかりリーチでぶつけ、岡田の親が落ちる。
オーラス、大人しかった安達がドラドラ七対子をツモり6,000オール。決勝へ大きく前進。

2回戦終了時
安達+60.4P 客野+15.0P 小笠原▲17.2P 岡田▲58.2P

最終戦、小笠原が積極的に攻めるが、小笠原に立ち向かう理由のある人がいないため、重苦しい場が続き、アガらせてもらえない。
南1局に客野が1,300・2,600をツモり40,000点を超える。
苦しくなった小笠原だが、最後の親番で怒涛のリーチ攻勢をみせる。

南2局

五万五万五万四索五索六索二筒二筒四筒五筒五筒六筒七筒  リーチ

南3局1本場

三万四万五万四索五索六索五筒六筒七筒九筒九筒発発  リーチ

どちらもツモれば満貫の手だが、最後の1枚がやってこない。客野もしっかり受け流局。連続の1人テンパイ。
南3局2本場

四万五万七万七万二索三索四索五索六索七索五筒六筒七筒  リーチ  ドラ二索

小笠原3局連続のリーチ。今度こそ決まるか見ていると、客野がスッと八索を押す。
結果はすぐに出た。

三万四万五万七万八万九万四筒五筒七筒八筒九筒北北  ツモ三筒

客野が自力でアガりきり、決勝への切符を手にした。

1位通過:安達紘文 2位通過:客野直

小笠原「悔しいですが、勝ちたいという気持ちを表現できたことは良かったと思います。また出場して頑張ります!」
岡田 「力不足でした。特に精神面の弱さが敗因となったかなと思います。以前に比べ、かかる事はなくなったのですが、勝ちたいという気持ちが上手くコントロール出来ず、押し引き、選択ミスをしたと思います。またしっかり稽古して、チカラをつけたいと思います。」

 

2卓:吉野敦志vs山田学武vs西川淳vsケネス徳田

東2局、山田・吉野両者が5,200~8,000まで見える1シャンテンからポンテンにとり、捌き手にする。
山田・吉野共にアガリの回数の多いタイプであり、その流れにケネス、西川も加わって非常に仕掛けが多い対局となった。
東場は本手を捌き手が交わす展開が続いた。

南1局 親・西川 6巡目テンパイ

西川
四索五索五索六索六索七索八索九索東東東発発  ドラ二索

このヤミテンに構える。西家の吉野が追いつき

四万四万二索三索四索二筒三筒四筒五筒六筒七筒西西  リーチ

西川はヤミテンで押し続けるが四万をつかみ吉野2,600のアガリ。

南3局、トイトイドラドラのテンパイを入れた西川だったが、山田のメンホン七対子に放銃し、1回戦は1人沈みのラスとなる。

2回戦、初戦に続き東場は小場でまわるが、ケネスが、打点のあるように見える捨て牌を上手く使い、遠い鳴きも混ぜながら場を支配し始める。
南2局、親・ケネス

山田
五万六万七万五索二筒二筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒九筒九筒  ドラ五筒

ここから打九筒でテンパイ外し。打点を追った一打だが、そこに西川からリーチが入る。
ケネスが宣言牌の五筒をチーして七万を勝負。次巡、カン三万をツモり1,000オールのアガリ。
点数以上に西川・山田の手を潰す大きなアガリ。
連荘のケネスが加点し、私が準決勝の分岐点だと感じた3本場へ。

親のケネスがチャンタ仕掛けで2フーロ、西川と吉野も仕掛け返し局の終盤へ。
山田が残り4、5巡でピンフドラドラの1シャンテンから、形式テンパイの仕掛けを入れる。
3人が仕掛けている状態で、最高がテンパイの手牌を、リスクを負って残り4、5巡維持出来るのか。
難しい判断かもしれないが、点数を取りに行くとしたら、アガりの可能性を残した戦いを見たかった。
結果は、次巡ケネスが2,000は2,300オールをツモり一歩抜け出す。

南3局 親・山田
西川
二万三万三万四万四万五万三索四索五索二筒二筒三筒五筒  リーチ  ドラ六索

ケネス
五万六万七万六索六索三筒四筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒  リーチ

親の山田も追いつきリーチといくが宣言牌が四筒。西川が勝負どころを制し原点を超える。
2回戦はケネス、西川が浮いて最終戦へ。

2回戦終了時
ケネス+32.2P 吉野▲2.3P 山田▲6.4P 西川▲23.5P

東2局、山田のホンイツテンパイに、西川が押しきり3,900オールをアガリ、トータル2着へ浮上。
同1本場、ケネスが中ポン、九筒ポン。ブラフなのだが、捨て牌とテンポで戦い、西川が1シャンテンからドラの中をツモリ後退させられる。
北家の吉野は仕掛けをみて七対子に的を絞り、終盤ドラを重ね、ケネスに危険に見える七筒を勝負!最終手番でアガリ牌の一万を力強くツモリあげ再逆転。

さらに東4局

一索一索四索五索五索六索七索七索八索九索白白白  ツモ三索

2,000・4,000でリードを広げ、勝負あり。
吉野は良さであるそつのない麻雀に加えて、勝負勘が冴えていた。
ケネスは手役へのこだわりと、対人戦略を織り交ぜた麻雀で勝ち上がり。

1位通過:吉野敦志 2位通過:ケネス・徳田

西川「吉野さんいい麻雀でした。悪いときの生命線である七対子の精度がいまいちでしたが、精一杯打てました。」
山田「気持ちのいい戦いでした。」

ニコニコ生放送で放映される決勝のメンバーが決定した。
連盟のタイトル戦では全員が初決勝となった。

正直展開は全く読めないが、初タイトルのプレッシャーの中で変化する精神状態とどう立ち向かっていくか、私も含めて若手にとって、参考になる面白い対局になりそうで、今から楽しみである。
最後に決勝進出を決めた4名の選手のコメントで締めさせていただく。

安達「リーグ戦と特昇リーグで負けているので、鬱憤を晴らしたい。優勝します!」
客野「今日は押し引きが良かったです。決勝は初めてなので、はずかしい打牌をしないように頑張ります。」
吉野「決勝で勝って今までお世話になった人達に恩返ししたいです。」
徳田「棺桶に入ったところから四暗刻をツモってよみがえった!」

2/11(水祝) 13:00

決勝放送はこちら