JPML WRCリーグ レポート

JPML WRCリーグ レポート/第30期チャンピオンズリーグ トーナメントレポート 蒼山 秀佑

8月20日激しい雷雨の中、チャンピオンズリーグトーナメントが行われた。
今回の予選は参加人数が88人と例年より多く、ボーダーは+45.5と高めであった。
チャンピオンズリーグとは日本プロ麻雀連盟員が参加できるタイトル戦、Aルールで行われる。
予選は半年間で各自20半荘を行い、上位29名がトーナメントへ。
第29期優勝者、予選1位の2名がベスト16へシードされる。
トーナメントは同一メンバーで3回ずつ行い、上位2名の勝ち上がりとなる。
 
【1卓.石立岳大、土井悟、山田学武、古谷知美】
序盤、石立にとっては厳しい展開だったが、東3局に七対子ドラドラをツモ。
三万三万八万八万九万九万二索四索四索八筒八筒白白  ツモ二索  ドラ白
このあがりをきっかけに気づけば3連勝。他を寄せ付けなかった。
もう一つの切符を掴んだのは土井。3回戦の山田との着順勝負を制し、ベスト16へ駒を進めた。
【勝ち上がり 石立、土井】
 
【2卓.藤島健二郎、大庭三四郎、藤原隆弘、北條恵美】
Eリーグ大庭が大金星を挙げる。格上相手に物怖じせず、冷静な試合展開を見せ、難なく1位通過を果たした。
逆に1回戦トップで楽勝ムードかと思われた藤原だったが以降ポイントが伸びず2回戦は24400点のラスが響きここで敗退となった。
【勝ち上がり 大庭、北條】
 
【3卓.安達紘文、鈴木秀幸、ケネス徳田、増田隆一】
打撃系が揃った3卓。1回戦増田が54000点のトップ、2回戦は安達の5万点の1人浮きで迎えた最終戦
2回戦終了時
増田+25.8安達+14.6鈴木▲13.9ケネス▲26.5
オーラス親増田流れ1本場供託1000
持ち点
ケネス46200
安達27900
鈴木24100
増田20800
ケネスは増田から5200直撃か安達から6400直撃、もしくは1000.2000ツモ条件。
9巡目ドラ七西家
一万二万三万四万五万五万九索九索一筒二筒二筒西西
一筒とし、七対子も見つつ進めるも、あがりが遠く敗退となった。
【勝ち上がり 安達、増田】
 
【4卓.HIRO柴田、小町拓也、中村慎吾、清原継光】
A1リーガーHIRO柴田の独壇場だった。開局からあがりを重ね余裕の3連勝。+108のスコアを叩く。
もう1人の勝ち上がりはチャンピオンズリーグを制したこともある中村。ラスを他の2人に押し付けた。
【勝ち上がり HIRO柴田、中村】
 
【5卓.古本知宏、齋藤豪、鮎川卓、眞鍋明広】
1回戦古本の1人浮きで終え2回戦。
平たいまま迎えた南3局親の齋藤と眞鍋がぶつかる。
齋藤
二万三万四万九万九万二索三索五索六索七索九索九索九索  リーチ  ドラ七万
眞鍋
一万二万三万六万七万八万七索八索四筒四筒六筒七筒八筒  リーチ
眞鍋は高めをツモると一気にトップへ浮上する勝負手。
しかし齋藤が四索をツモり1000オール
次局も齋藤が眞鍋から9600は9900を加点。
オーラス厳しい状況に立たされた眞鍋だったが古本から打たれたドラの南をポンし、すぐさま鮎川から12000。沈みではあるが2着へ浮上した。
2回戦終了時
齋藤+19.8古本+17.3眞鍋▲8.6鮎川▲28.5
3回戦
序盤に齋藤が抜け出し、鮎川は厳しい立ち位置。実質古本と眞鍋の同郷2人の一騎打ちとなった。
26400持ちで浮けば通過の古本だったが、ここは先輩眞鍋に軍配が上がった。
【勝ち上がり 齋藤、眞鍋】
 
【6卓.小車祥、岡田茂、高谷圭一、吉田直】
オーラス、岡田と小車の持ち点が全く同じになった。
親番の小車はやや不利だが、このままの点数で終わればトップ回数の多い小車が通過。
6巡目ドラ四万
小車
六万六万五索七索七索八索九索三筒四筒四筒六筒七筒八筒
岡田
七万九万七索七索八索一筒二筒三筒五筒五筒六筒六筒七筒
両者一向聴。どちらかがあがるかに見えたが、両者ツモが伸びず、先に通過を決めていた吉田が1000.2000をツモ。岡田が通過となった。
【勝ち上がり 吉田、岡田】
 
【7卓.東谷達矢、西田修、西川淳、田中史孝】
ここでもAリーガーが強かった。西川が2回戦連続で1人浮き。他は三つ巴状態で始まった最終戦4000オールをあがった東谷がそのままリードを保ち勝ち上がりを決めた。
【勝ち上がり 西川、東谷】
 
 
ベスト16
ここから前回王者阿部謙一と予選1位の庄田祐生が加わる。
1回戦
【1卓阿部謙一、吉田直、西川淳、土井悟】
前回王者阿部に早速の試練が訪れた。
8000、12000と放銃を重ね一時箱下▲8000点まで行く。
ベスト16から入るのは気持ち的にもコントロールが難しいのかもしれない。
ここでトップを取ったのは土井。ベスト28では苦しくも、勝ち上がりを決めたことで勢いがついたか。
1回戦順位点含み▲34pの阿部。対するは好調土井とAリーガーの吉田と西川。
残り2回戦で一矢報いることが出来るか。
100
2回戦、阿部が王者の意地を見せる。
東2局の親番を7本場まで積み一挙7万点オーバー。そのまま半荘を終わらせ、Aリーガー2人を箱割れさせ、3回戦でも土井とワンツーフィニッシュ。勝負を決めた。
【勝ち上がり土井、阿部】
 
【2卓.庄田祐生、齋藤豪、北條恵美、東谷達矢】
ここから登場の新人庄田。今回参加者が多かったこともあり、新人はこの庄田のみ。厳しい戦いが予想されたが、8月に爆発的なポイントを叩き出して1位通過となった勢いがあった。
東2局西家ドラ8
四万五万一索二索三索四索五索六索七索八索九索四筒四筒  ツモ三万
東3局南家ドラ七
二筒二筒二筒四筒四筒六筒七筒八筒八筒九筒  チー四筒 左向き三筒 上向き五筒 上向き  ツモ七筒
立て続けに満貫をツモり大量リード。
この回5万点オーバーのトップを取る。
100
1回戦同様1位2位の庄田と北條がワンツーフィニッシュ。
2人が抜け出したことにより齋藤と東谷は少し厳しいかった。3回戦東谷がトップを取るも2回戦までの差を埋めることはできず、ここで敗退となった。
【勝ち上がり、北條、庄田】
 
【3卓.HIRO柴田、増田隆一、岡田茂、石立岳大】
東3局HIRO柴田が魅せる。
石立の5巡目先制リーチに対して、押し返し14巡目
四万四万三索四索四索五索五索四筒四筒五筒五筒六筒六筒  ツモ三索  ドラ三索
4000.8000!
ベスト28に続きここでもトップを取りゲームを優位に進める。
2回戦
南2局
親番のHIRO柴田が巻き返す先制リーチを打つ。
この局を勝負所と見た増田。無筋を連打。力強く追っかけリーチを打つ。
柴田
二万三万四万一索一索三索四索五索六索七索八索三筒四筒  リーチ  ドラ一筒
増田
三万三万三万一索一索六索七索八索一筒一筒発発発  リーチ
待ちも厳しく、不要にも見えたが一筒をツモるという気持ちがリーチという選択をさせたのかもしれない。
しかしここはHIRO柴田が増田を打ち取る
二万三万四万一索一索三索四索五索六索七索八索三筒四筒  ロン二筒
2900点のあがり
これで浮きに周り、2回戦もプラスかに思えたがオーラス親の石立が牙を剥く。
一万二万三万四万四万一索一索一索四索五索六索四筒五筒  リーチ  ツモ三筒  ドラ一索
この4000オールで一気に1人浮き、
続く1本場でHIRO柴田から5800は6100をあがりHIRO柴田をラスに沈めた。
3回戦は浮いている石立、HIRO柴田がそのまま局を回し勝ち上がりを決めた。
【勝ち上がり石立、HIRO柴田】
 
【4卓.大庭三四郎、安達紘文、中村慎吾、眞鍋明広】
大庭の調子が良い。
東4局南家ドラ北
二万三万三万五万五万八万八万東東南南北北  ロン二万
この12000を終盤に安達からあがる。
打った安達は断?九のみの聴牌。眞鍋からリーチが入っていた。大庭の最終手出しが五万、リーチ者の現物で聴牌維持の打牌だった。
少々焦った放銃にも見えた。
1回戦は大庭がこのままトップを取った。
2回戦も絶好調大庭が止まらなかった。
絶妙な押し引きをみせこの回もトップ。
2位と60ポイント近く離し当確、他3人の争いとなった。
3回戦、中村に大物手が入る。
東2局
一索一索一索二索三索四索五索七索七索八索八索九索九索  ロン六索  ドラ八筒
この16000。打ったのは大庭。8巡目で割と早い段階だったので責めれないであろう。
このまま中村が加点を続け7万点近くのトップを取り、大庭と共に準決勝の切符を掴んだ。
【勝ち上がり中村、大庭】
 
 
ベスト8
【1卓.大庭三四郎、土井悟、石立岳大、庄田祐生】
この日絶妙な安定感を誇っていた大庭が初めて崩れる。
東1局に土井からリーチが入る。
土井
四万五万六万六万七万六索七索八索三筒四筒五筒七筒七筒  リーチ  ドラ六万
それに対して親の大庭
九万九万四索六索八索東東南南南  ポン白白白  ツモ五万
白は2枚目をポンしていて、リーチを受けてこの形は少し厳しい。
今日の大庭を見る限りオリに回るかと思われたが大庭の選択はツモ切り。
8000の放銃となった。
東4局
親番の庄田に勝負手が入る。
五万六万六万六万七万七万七万八万八万九万白白白  ドラ六索
六万は切れていて、九万は2枚切れ。一手変わり四暗刻の聴牌。
ここにラス牌の九万を掴んだ石立が飛び込む。
続く1本場も26は2700オールをあがりそのまま1人浮きのトップ。この日の好調さが伺えた。
1回戦終了時
庄田+42.5土井▲8.2大庭▲10.9石立▲23.4
東1局
1回戦精神的に少し揺らいでいたように思えた大庭だったがここで腹をくくる。
七万八万九万九万九万一索二索三索八索九索七筒八筒九筒  リーチ  ドラ三筒
先制リーチの土井に対して一筒三筒を切ってのリー チ。
カン二筒より待ちがいいと読んだのであろう。この選択が正解。
すぐさま七索をツモり6000オール。
負けじと、石立、土井の両者も加点し庄田をラスにし、最終戦を迎える。
2回戦終了時
庄田+22.8大庭+10.9土井▲4.0石立▲29.7
3回戦
後のない石立。
苦しいながらも聴牌へこぎ着けリーチ
一万一万八万八万九万九万五索五索八索八索五筒五筒発  リーチ  ドラ発
空振りに終わったが正確な山読みを見せた。
そして好機は突然訪れる。
石立
二万三万四万六万七万四索五索六索七索七索五筒六筒七筒  ツモ五万  ドラ七索
東4局にこの3000.6000をツモり45500点の1人浮きに。この時点で大庭をまくる。
しかし、この日の大庭はここでは終わらなかった。
南3局親番大庭
五万五万六万六万九万二索二索七索七索南南西西  リーチ  ドラ三筒
このリーチを受け石立
三万四万七万七万八万八万一索二索三索三筒三筒三筒七筒七筒
絶対に間違えれない局面。打三万を選択。しかし、聴牌をすることは出来ず、15巡目に大庭が九万をツモ。
原点復帰するあがりで勝負あり。
最少失点で抑えた庄田と共に明日の決勝へと進んだ。
【勝ち上がり大庭、庄田】
 
【2卓.HIRO柴田、北條恵美、中村慎吾、阿部謙一】
いきなり北條に大物手が入る。
東1局6巡目北條ドラ北
三索三索三索発中中中  ポン八索 上向き八索 上向き八索 上向き  ポン白白白
いきなりの倍満聴牌。次順に中を持ってくるとアンカン。リンシャンから四索をツモり発をリリース。
三索三索三索四索  暗カン牌の背中中牌の背  ポン八索 上向き八索 上向き八索 上向き  ポン白白白
安めの五索をツモ。
手堅く2000.4000とする。
しかし、その後放銃が続いてしまい、この回北條はラスに。倍満聴牌のまま進めていたらまた違う結果になっていたかもしれない。
1回戦終了時
阿部+27.1HIRO柴田+4.4中村▲11.2北條▲20.3
2回戦
1回戦なんとか浮きで終えることができたHIRO柴田。ここでも流石の安定感を見せる。
この回も厳しいながらもあがりを重ね、34600点の浮きで終える。
この回トップは北條。阿部からチートイドラドラを打ち取るなどして上位陣に食い込み最終戦へ望みをつなぐ。
2回戦終了時
阿部+18.0HIRO柴田+13.0北條▲2.5中村▲28.5
運命の最終戦
東場は平たく終わり南2局
阿部
三索四索八索八索九索九索九索  ポン白白白  ポン四索 上向き四索 上向き四索 上向き  ロン二索
HIRO柴田から5200点のあがり。
HIRO柴田にしては少しらしくない放銃であった。
南3局
中村27700
柴田29200
北條31900
阿部31200
親番は北條
HIRO柴田とラス親の阿部はこの親を落としたいが、手が入らない。
そうこうしているうちに北條が聴牌。
一万二万三万二索三索一筒二筒三筒七筒八筒九筒九筒九筒  リーチ  ドラ八万
一索をツモることができれば余裕になるが、ツモったのは四索
それでも1人浮きのトップ目に立つことに成功する。
1本場は親の北條が1人聴牌。2本場は500は700オール。北條は当確か。
HIRO柴田と阿部は着順勝負
3本場先制したのはHIRO柴田
二万三万四万四索五索六索一筒二筒二筒二筒三筒南南  リーチ  ドラ中
二筒は1枚切れていて南は1枚北條が持っている。流局でも1人聴牌なら大きいと思われた13巡目にHIRO柴田 が渾身のツモ!
大きな1000.2000は1300.2300のあがりとなる。
オーラス親番阿部
HIRO柴田と北條はあがれば決勝。
阿部は連荘が必要。
7巡目HIRO柴田
二万三万三万四万五万六万七万八万九万二索二索二索七筒八筒
から決めに行く打二万のリーチ!
そして12順目、HIRO柴田はそっと九筒を手元に置いた。
【勝ち上がり 北條、HIRO柴田】
 
決勝は以下の面子となった。
大庭三四郎(Eリーグ)
庄田祐生(D3リーグ)
北條恵美(C2リーグ)
HIRO柴田(A1リーグ)
決勝に残れば所属リーグや、年数は関係ない。
どういった決勝になるか楽しみである。