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チャンピオンズリーグ レポート

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第2期JPML WRCリーグベスト8B卓レポート 菊原 真人

2017/09/06
執筆:菊原 真人


8月24日
猛暑の中ここ夏目坂スタジオで決勝の椅子残り2つをかけた闘牌が繰り広げられた。
A卓からはすでに藤島健二郎、井出一寛が決勝進出を決めており、B卓の勝ち上がりにも注目が集まる。
B卓ベスト8ではベスト16を勝ち上がったこの4名が登場

前原雄大
100
近藤久春
100
中川基輝
100
大鹿糠文也
100
*ルールは日本プロ麻雀連盟WRCルール4回戦を行い上位2名が勝ち上がりとなるトーナメント形式で行われる。

立会人紺野慎太郎の合図とともに闘牌が始まった。

 

1回戦

起家から近藤・前原・中川・大鹿糠

場が動き始めたのは東3局、4巡目に親の中川に絶好のテンパイが入る。

中川の捨て牌

二索 上向き八索 上向き六索 上向き四筒 上向き

三万四万五万七万七万二索三索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ツモ四索  ドラ九筒

中川がリーチ。5枚山のアガリ牌を一発ツモで4,000オール。

続く1本場、中川のチャンスが続く。

六万六万三索四索五索六索七索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  ドラ六筒

中川が先制リーチを入れる。
全員が親の中川からのリーチに受けている中、終盤まで丁寧に回りながら自身で2枚切っているペン七索を引き戻し近藤もテンパイをいれる。

二万二万二索二索二索七索八索九索二筒三筒四筒七筒八筒

自身のツモがあと2回なのも踏まえ、二万のトイツ落としが出来るため安全にテンパイをとる九筒をチーしての打二万で確実にテンパイをとりに来る近藤。
自身で2枚切っているフリテンペンチャンターツを残してフリテンを引き戻し、中川への放銃牌を止めて、九筒チーをして安全を確保しながらのフリテン受け変えテンパイ。
中川の1人テンパイすら許さない。A1リーガー近藤にとっては当たり前のことなのかもしれないがこの冷静な判断力と守備力は流石だなといつも思わされる。
1回戦は終始攻め続けた中川に前原が迫ったがわずかに届かず1回戦は中川がトップを獲り終了した。

1回戦成績
中川+23.3P 前原+10.0P 近藤▲5.8P 大鹿糠▲27.5P

 

2回戦

起家から近藤・前原・中川・大鹿糠
東3局 親 中川
前局に満貫をアガった大鹿糠にまたチャンスが訪れる。
リーチをし、チャンス手をしっかりものにしていく大鹿糠。

二万二万四万五万六万七万八万九万五索六索七索三筒四筒  ツモ二筒  ドラ三筒

その後親番でも2,600は2,700オールとして持ち点を加点していき持ち点が5万点を超えるトップ目に。

南2局 親番 前原
北家の近藤に配牌ドラドラのチャンス手が入る。
近藤は北をポンして1シャンテンで加カン。カンドラには一筒

親の前原もテンパイが入り一筒を切りリーチに向かうが近藤がこの一筒をポン。

近藤
一索一索八筒八筒  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  加カン北北北北  ドラ北一筒

前原
四万四万五万六万六万七万七万三筒四筒五筒七筒八筒九筒

近藤はドラ7枚の倍満のテンパイで親の前原にむかっていくが、ツモ番がなくなりアガリが見えなくなったため、テンパイにこだわらずしっかりと受け、前原の1人テンパイで前原の連荘が続く。

この後も前原の1人テンパイと1,500は2,100のアガリで前原は原点付近の2着目へ浮上。
続く親番の中川も連荘を重ね、3本場で中川の遠い仕掛けが入る。

四万五万一索一索二索四索五索七索七索八索東南発中  ドラ七索

ここから打四万ですぐに打たれた2枚目の一索をポンしてホンイツ、チンイツへ。
形的には苦しい所からツモがきき、急所を埋めていきながら以下のテンパイに辿り着き、大きなアガリに結びつく。

二索二索四索五索五索六索七索七索八索九索  ポン一索 上向き一索 上向き一索 上向き  ドラ七索  ロン三索

前原には痛い放銃となり中川の猛追があるも及ばす僅差で大鹿糠がトップとなった。

2回戦成績
大鹿糠+26.5P 中川+14.1P 近藤▲0.4P 前原▲40.2P

トータル
中川+37.4P 大鹿糠▲1.0P 近藤▲6.2P 前原▲30.2P

 

3回戦

起家から近藤・大鹿糠・中川・前原

起家の近藤が連荘し45200点まで加点。リードを保ったまま南場へ。
南1局に2,000・4,000ツモ、南2局に2,000点ロンとトータルトップ目の中川が2着目まで浮上し勝ち上がりに王手をかけていく。

南4局
先制リーチは大鹿糠

二万三万四万五万六万七万八万八万五索六索七筒七筒七筒  リーチ  ドラ五万

これをアガれば3着に浮上、ツモや前原から直撃となれば2着に浮上となるのだが、前原はリーチに通っていない三筒、ドラの五万を切り出し、その後テンパイを入れリーチ。1,000オールのツモアガリ。

一索二索三索四索四索五索六索七索四筒四筒四筒六筒七筒  ツモ五筒  ドラ五万

続く1本場も大鹿糠から先制リーチ。大鹿糠はドラ待ちの七対子だがツモればトップ。
これに仕掛けて前に出たのが前原。2回戦までのポイントを考えればなんとしてもトップが欲しい場面。
大鹿糠が満貫ツモまでならばトップを守れるため無理をしない選択もあるように思えたが、まるで前局の再現のように大鹿糠のリーチをかわし、流石前原と思わされるアガリをものにし、この連続のアガリから3回戦は前原が制した。

3回戦成績
前原+22.6P 近藤+10.1P 中川▲9.6P 大鹿糠▲25.1P 供託 2P

トータル
中川+27.8P 近藤+3.9P 前原▲7.6P 大鹿糠▲26.1P 供託 2P

 

4回戦
起家から大鹿糠・近藤・中川・前原

東1局に大鹿糠から5,200東2局に中川から12,000を近藤がアガリ、この瞬間に近藤がトータル1位となり、通過を狙う前原、大鹿糠のターゲットが中川に変わる。この時点で順位点を入れ前原と中川が3.4P差と接戦になる。
このまま近藤の勢いが止まらない。

東3局 親番 中川

近藤に選択が訪れる

五万六万七万八万八万九万三索四索五索七索七索四筒四筒四筒  ドラ七万

ドラの受け入れを残す四万七万待ちのリーチもあるかに思えたが、近藤は打九万のヤミテンを選択。
次巡持ってきた八索を引き入れ打七索のリーチを選択し、この手をアガリきる。
ドラ筋の四万七万にアガリが厳しいとみてうまくいけば見返りが大きい選択よりも、アガリやすさを重視した形での勝負でしっかりアガリをものにした。

続く東4局にも近藤スペシャルが炸裂した。

東4局 親番 前原

親の前原からリーチが入り近藤は

九筒九筒西西西発発  ポン二筒 上向き二筒 上向き二筒 上向き  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  ドラ一索

このテンパイに無筋の八索を持ってきて当面のライバルの親の前原への放銃は避けたいため打西を選択。
その次巡、前原の河に五索が通り八索はスジになり近藤がツモってきたのは発
結果、アガリ逃しとなったのだが、あの時にドラも見えていない親に無筋の八索を行くのはギャンブル要素が強い選択かもしれない。

八索へのくっつきでテンパイを組み直すためそのまま西を切るかと思われたが五索が通りスジになったこと、八索が1枚切れておりシャンポンにも比較的通りやすそうな事、九筒西の山にいるかどうかを考慮し、近藤は八索を切りフリテンのシャンポンに受け変え九筒をツモアガリ、近藤スペシャルを見せ60,000点付近まで突き抜け通過を濃厚にした。

大鹿糠の親が落ち実質中川と前原の一騎打ちになった南4局。
中川は自分で終わらせに行くためリーチにいく。近藤も配牌10種11牌から中川のリーチと同巡に国士無双をテンパイ。
最後は近藤が大鹿糠から国士無双をアガリ、4回戦は近藤の1人舞台となり近藤が9万点の大トップを獲りベスト8B卓は幕を閉じた。

4回戦成績
近藤+76.7P 中川+3.2P 前原▲17.6P 大鹿糠▲62.3P

トータル
近藤+80.6P 中川+31.0P 前原▲25.2P 大鹿糠▲88.4P 供託2P

通過者 近藤・中川

これで決勝メンバーが出揃った。
優勝すれば井出は王位に次ぐ新たなタイトル、藤島、近藤、中川は悲願の初タイトルになる。
想いのこもった熱い対局になるのは間違いないだろう。
栄冠を手にするのは誰なのか??見逃せない闘いになりそうだ。