プロリーグ(鳳凰戦) レポート

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第30期プロリーグ A1 第6節レポート

2013/09/17
執筆:勝又 健志


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いよいよ第6節と後半戦が始まった。
まだ残り4節あると自分の麻雀を貫くのか、それとも現在のポイントを踏まえ思いきった策にでるのか。
そういったところも見所のひとつである。

東1局、A卓でいきなりの大物手が炸裂。
親の近藤がリーチ後に八万をツモ切ると、沢崎からロンの声が。

八万八万白白発発発中中中  暗カン牌の背六万六万牌の背  ロン八万

ホンイツ三暗刻トイトイ小三元の三倍満であった。
(Aルールではダブル役満はなく、白をツモっても32,000点となる)

続く東2局も沢崎が、

二万二万三万三万四万四万二索三索四索三筒四筒八筒八筒  ドラ八筒  ロン二筒

このタンピン三色イーペーコードラ2の跳満。
このまま沢崎が突き抜けると思われたが、百戦錬磨の荒と古川は数々の技を繰り出し、しっかりとプラスをキープした。一方、厳しい24,000点の放銃スタートとなった近藤は、箱を割った1人沈みのラスとなってしまった。

A卓は、沢崎が1回戦のリードを守って+30.6Pとし、トータルでも+121.9P。決定戦争いで一歩リードした。

近藤は2回戦で1人浮きのトップを取り返したものの、3、4回戦に繋げることができず▲27.6P。
降級ボーダーと約55P差と厳しい位置になってしまった。

続いてC卓3回戦。1、2回戦を連勝とした望月が、東1局に伊藤とのリーチ合戦に競り勝ち1,300・2,600を引き、今半荘もリードしていく。続く東2局の親でも、藤崎の三色リーチを掻い潜り3,900のアガリ。持ち点は早くも40,000点を越え、望月の独壇場となりつつあった。しかし、伊藤がこれに待ったをかける。
東3局1本場。先手を取ったのはここまで不調の猿川。本手が入り6巡目にリーチ

二万三万四万七万八万四索五索六索五筒五筒七筒八筒九筒  ドラ五筒

ここまで、リーチにはしっかりと対応していた伊藤だったが、相手が不調の猿川ならと全面対決にいく。
7巡目

三索五索七索八索九索一筒八筒北北白白中中

ここから中をポン。すぐに北もポンして追い付く。

三索五索七索八索九索白白   ポン北北北  ポン中中中

次巡、二索を引き万全の形になって押していく。決着は16巡目、猿川が一索を掴んで伊藤のアガリとなった。

二索三索七索八索九索白白
ポン北北北  ポン中中中  ロン一索

仕掛けた瞬間は形が苦しいのだが、大局を見極めた素晴らしいアガリとなった。
伊藤はオーラスにも

一筒二筒三筒四筒四筒四筒五筒五筒六筒六筒六筒七筒八筒  ロン六筒  ドラ西

このアガリを決めトップとなった。
続く4回戦でも伊藤は1人浮きのトップを取り、この日+57.3P。一気に決定戦圏内に浮上した。
4回戦でも伊藤の戦い方で興味深い局があった。西家の藤崎が、一万ポン、西ポンと仕掛けたところで、伊藤の手牌は以下。

四万五万七万九万一索一索二索四索二筒三筒四筒五筒白中  ドラ三索

ここから白を打ち出していく。藤崎の2フーロを考えれば到底攻められる牌姿ではない。
しかし、相手との距離感を見極められているからこその攻めである。
流局となりアガリには結びつかなかったが、伊藤の最終形は、

四万五万一索一索一索二索三索三索四索五索三筒四筒五筒

ここまでに育っていた。伊藤のその判断力は見るものを惹き付けるすばらしいものであった。

来月に行われるプロリーグ第7節からは、ニコニコ生放送で配信予定となっている。
これまで麻雀番組といえば、タイトル戦の決勝戦がほとんどであった。決勝戦は誰もが優勝を目指した攻めと攻め、意地と意地のぶつかり合いが醍醐味だが、リーグ戦は12人中3位になるための戦いである。

荒の言葉を借りれば「いかに1年をまとめるか」。そういった戦いである。
その中には、勝ちにいく戦いだけでなく「負けない戦い」といった、これまでの決勝戦にはなかった面白さが詰まっている。

トッププロがその全てを懸けて戦うリーグ戦は、間違いなく熱いものになるであろう。