プロリーグ(鳳凰戦) レポート

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第31期A2リーグ第1節 C卓レポート

2014/05/02
執筆:紺野 真太郎


6年ぶりのA2復帰。文字にしてしまえばなんてことないことに思えるが、やっているこっちはたまったものではなかった。どれくらいたまったものではなかったかというのは、どれだけ丁寧に細かく説明しても多分伝わらないと思うし、伝える必要もないと思う。今はただ、対局が放送されるという状況をありがたく思いつつ、自分の麻雀を観てもらえればと思う。

1節目の対戦相手は、ダンプ大橋、黒沢咲、河井保国の3名。

大橋との付き合いは長いが、リーグ戦では初対戦。一緒に働いていた時期もあり、その頃は偉そうに色々アドバイスをおくったものだが、G1タイトルもA1昇級も先を越された。惜しくもA1からは降級してしまったが、A2でははっきりとした格上である。

黒沢とはC1以来の対戦。その時は偶然河井も同卓だったのだが、私が勝ち頭であった。しかし、昇級したのは黒沢で、その勢いのままA2まで上がり、2年前にはA1にも届こうかという戦いぶりを見せた。間違いなくトップ女流の1人である。

河井はC1から一緒に3連続昇級で上がってきた。最初は良く言えば超攻撃的、悪く言えば荒っぽい雀風という感じであったが、Bリーグに上がった頃から攻撃的な部分は残しつつ、粗さが薄まった印象を受けていた。舞台に負けなければ怖い1人となりそうだ。

開局そうそう軽いハプニングが起こる。東1局、親の河井が切った二索に大橋が「チー」をかける。・・・大橋が止まった。手元を見ると、開かれるべき一索三索のターツが一筒三筒と開かれていた。

「・・大橋でも緊張すんだな・・」

立会人藤原により正しい開示ののち続行が確認され、そのまま流局。プロであろうが人間なので間違いは起こるものだが、開幕戦の東1局ということも影響したのだろう。それはいいのだが、大橋の1人テンパイであったことの方に違和感を覚えた。

「大橋だけじゃないんだな・・」

場を支配する緊張感。打開する為というわけでは無いが、私は戦前1つだけ決めて卓についていた。

南2局2本場、西家ドラ六索

一万一万二万二万三万三万七万九万三索五索七索三筒三筒

イーペーコーが確定している1シャンテンでカン八万とリャンカンの四索,六索受けの残る形。
私は、どんなテンパイであろうが、最初に先手でリーチの打てるテンパイが入ったら必ずリーチを打つと決めていた。これも文字に書いてしまうと大したことではなく思えるが、「リーチ」の声が出てこなくなってしまうこともある。私が臆病なだけかもしれないが、その臆病さを封じ込めるために決めたことだった。

カン八万を引き入れ、ドラのカン六索待ちでリーチ。

正直幸運だった。一発ツモ(勿論、役としての一発は無いが)は六索。ラス牌であり、東4局に

四万四万四万六万七万八万三索五索四筒五筒六筒七筒七筒  ドラ四索

このリーチを王牌に3枚封じ込められた河井とは対照的であった。

1回戦をプラスの2着で終え、手ごたえを感じ、2、3回戦も大きく浮き3回戦終了時点でプラスは60を超えていた。しかし最終4回戦でその勢いは止まった。

東4局1本場4巡目、親番で字牌をラフに打ちだし、大橋、河井に仕掛けられ、受けに廻らされてしまった。

一万一万三万四万五万八万九万二索三索七筒八筒東中  ツモ三筒  ドラ一筒

ここからの打中はまだ良い。だが6巡目の

一万一万三万四万五万八万九万二索三索三筒七筒八筒東  ツモ六索

ここからの打東は無い。その答えは5巡目にある。私は5巡目のツモ八筒をツモ切りしていた。
目一杯に攻めるのならここで打東だろう。攻める攻めないの考え方は人それぞれだが、少なくとも私は目一杯にしなかったのだから、次の六索で広げるのは矛盾している。六索を残したいのならばここはペンチャン落としであろう。

「丁寧さが俺の持ち味じゃ無かったのかよ」

勝負に行く時は何だろうが切る。しかし、そうで無い時は何であろうが切らないのが、自分の信条。
この場面ならギリギリまで引きつけ切り出すべきだったと思ってる。

結局、沈み3着で終了。3回戦までのポイントを減らしてしまった。

終わってみれば+55.5Pと好スタートを切れた形だが、どこかであのカン六索をツモれた幸運を生かし切れなかったのではないかと思う自分もいる。

ただ、もう終わったことであることも確かである。
反省すべきは反省し、前を向いて1年間戦い抜きたいと思う。

A1 A2 B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 対局消化数 合計
1 櫻井 秀樹(山口) 65.8

4/40

65.8
2 紺野 真太郎(静岡) 55.5

4/40

55.5
3 白鳥 翔(東京) 46.8

4/40

46.8
4 ダンプ大橋(神奈川) 41.7

4/40

41.7
5 二階堂 亜樹(神奈川) 22.7

4/40

22.7
6 滝沢 和典(新潟) 22.0

4/40

22.0
7 内川 幸太郎(長野) 10.8

4/40

10.8
8 仁平 宣明(福岡) 10.2

4/40

10.2
9 刀川 昌浩(東京) ▲ 4.7

4/40

▲ 4.7
10 石渡 正志(神奈川) ▲ 6.1

4/40

▲ 6.1
11 佐々木 寿人(宮城) ▲ 16.1

4/40

▲ 16.1
12 前原 雄大(東京) ▲ 16.8

4/40

▲ 16.8
13 河井 保国(茨城) ▲ 26.6

4/40

▲ 26.6
14 四柳 弘樹(富山) ▲ 56.0

4/40

▲ 56.0
15 黒沢 咲 (東京) ▲ 71.6

4/40

▲ 71.6
16 山井 弘(富山) ▲ 79.6

4/40

▲ 79.6

昇級者 2名   降級者 4名
昇降級ライン:順位枠内に表示

※同点の場合は期首順位が上の者を上位とする。