プロリーグ(鳳凰戦) レポート

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第31期A2リーグ第4節レポート 紺野 真太郎

2014/07/16
執筆:紺野 真太郎


+88.1P

人それぞれ違うだろうが、私の場合はプロリーグにおいて30ポイントも浮けば「今日は勝ったなあ」と実感できる。88.1ポイントも浮いた日には、軽いお祭り騒ぎである。
しかし、今回このポイントを叩き出したのは私ではない。
数々の異名を持つ前原雄大であった。

前原の実力からして1年間のリーグ戦を戦えば1、2回は当たり前のようにあることだが、目の前で叩かれたことがただただ悔しかった。

1回戦、前原からはあまりオーラというか存在感、威圧感は感じなかった。
どちらかと言えば、受けに回らされてる感じだった。

1回戦南3局、前局の1,300・2,600で多少の手応えを感じていた南家の私が16巡目に

三万四万五万五索六索七索四筒四筒六筒六筒七筒七筒八筒  ドラ七筒

このテンパイ。
巡目や六筒が自分から4枚見えてるのに、八筒は自分の1枚しか見えてないことから、リーチにはいかなかった。
すると次巡、親の前原は上家の切った一筒をポンする。
この時は、形テンの親権維持だと思っていたし、実際そうであった。
しかし、ハイテイ牌は八筒であった。滝沢に流れた八筒は音も無く吸収され流局。
前原と私の2人テンパイ。滝沢だけが起きた出来事を理解していたことであろう。

南4局、滝沢のピンフテンパイで打ち出されたドラの発を前原が仕掛ける。
親のこちらとしても、タンピン三色1シャンテンで引く気も無く、滝沢も余程の牌以外は押すつもりであっただろうが、結果は前原のツモアガリ。トップを取られてしまった。

この時は前原がトップで終了したことに軽い違和感を覚えたが、あの流された八筒のことを知った今はなんとなくではあるが、理由がわかる気がする。

2回戦東3局、南家の私は6巡目にこの手牌

一索二索三索六索八筒九筒九筒東東南南白白

ここから1枚目の白を動き、打六索南九筒が1枚づつ切られており、このタイミングで動いたが、ピンズが埋まらない限り、最終形が弱くなりそうなので、ここは動いたのはともかく打九筒でホンイツへの渡りを残したほうが良かったかと思う。そうしていれば、南をポンした段階で打六索とし、

一索二索三索八筒九筒東東  ポン南南南  ポン白白白

こうなり、捨て牌的にもソウズのホンイツに見えなくもなく、なんとかなったかもしれない。

一索二索三索九筒九筒東東  ポン南南南  ポン白白白

しかし、現実は最終手出し八筒のこのテンパイ形で、待ちが透けてしまった。
こんな隙を前原は見逃さない。

11巡目、前原は一索を打ってきた。この一索はかなり強い。
だが、前原には九筒と何かという読みがあるので押されてしまった。
こちらとしてもこの一索は強烈で、いつリーチが飛んでくるかと身構えていたが、リーチは来ず、テンパイか好形の1シャンテンか計りかねていた。
もしこの打一索の時にリーチと来られていたら全力でオリていた。
2つ仕掛けを入れさせた、下家のテンパイと戦うにはどう考えても分が悪いからだ。

西五索三索とツモ切ると三索に声がかかった。

一万二万三万一索二索四索四索六索七索八索一筒二筒三筒  ドラ五筒

点数は2,600。ただこの2,600はただの2,600ではない。
完全に裏を取られたことを意味する2,600。格闘技ならばマウントポジションを取られたに等しい。

前原はこの局をきっかけに、この回もトップで2連勝。
その後も手を緩めることなく4連勝を決められてしまった。

15年目にしてようやく実現した前原とのプロリーグでの対局であったが、壁の厚さを再認識させられた。私は壁を乗り越えるタイプではないので、打ち破るしかないのだが、少しでも壁にヒビなり穴なりを空けられればよかったが、そうは出来なかった。

今期もう一度対局機会がある。その時は少しでも壁にダメージを与えられるようにしたい。