プロリーグ(鳳凰戦) レポート

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第31期A2リーグ第9節レポート 滝沢 和典

2014/12/24
執筆:滝沢 和典


最終節は上位4名が同じ卓で半荘4回戦を打つ。
A2リーグの昇級者は2名。つまり、上位4位以内で最終節を迎えなければA1昇級への道は、ほぼ閉ざされてしまう。

先に第9節の対局を終えた仁平宣明がプラス79.0Pと大勝したため、今節同卓の前原雄大との90P差を逆転することが私の目標となった。

90ポイント差を逆転することは容易いことではない。まして、百戦錬磨の前原雄大が相手では尚更である。
今日はとにかく、誠実に打ち、じっくりとチャンスを伺おうと心に決めて対局に臨んだ。

1戦目、前原の不調も味方し、オーラスに僥倖の跳満ツモ。前原との点差が22.7P縮まったが、自分の麻雀は100点満点で言えば30点ほどの内容であったと思う。
打って変わり、2戦目は非常に良い内容で打つことができ、90P差あった前原との点差は31.2Pまで縮まっていた。
しかしこの時、成績表に目をやると、自分の得点が15Pほどしかプラスしていないことに気が付く。

3回戦も好調で、東4局の親番ではトータルで約10ポイント差ほどまで詰め寄っていた。
そして南1局、前原の親番。
北家でピンフ三色の1シャンテンとなった私は、西家・佐々木寿人のリーチを受けてこの手牌。

三万四万六万七万八万二索三索一筒一筒二筒三筒四筒四筒中

佐々木のリーチはメンツ手模様の捨て牌。序盤に五筒が打たれており、四筒中では四筒の方が明らかに危険度の高い牌ではあるが、1対1に持ち込むべく打四筒とした。
そして次巡、上家である佐々木の捨て牌には四索が置かれる。もちろん仕掛けず中を手出しすると、親番の前原がポン。
前原には手変わりがなく、打ち出した牌もおとなしい牌であったことから、リーチの一発目に中を打っても、おそらく仕掛けていたはずだ。その場合、佐々木がツモ切る四索が私のツモとなり、テンパイする。
その後、三色が崩れて受けが悪いピンフの1シャンテンとなった(数巡後、五万でのアガリも私の目からは確認できていた)
それにも関わらず、前原の仕掛けに対して、1シャンテンから無理な牌を打って連荘を許してしまった。
本来ならここで撤退するのが厳しい打ち方で、じっくり打つということであろう。

「心に決めた」どれだけ軽薄な決意だったのか。終わった後に気づいても時すでに遅し。
知らず知らず、前原との点差以外は興味がなくなっており、来た球を素直に打つこともできなくなっていた。得点表に目をやったとき、これで良いんだと我に返っていればまた違った結果が出ていただろうか。

その程度のミスが結果に大きく影響するわけがない、前原の復活は偶然の出来事だから、反省点にするのはおかしいと言う者もいるだろう。
しかし、そういった因果関係云々を語る前に、甘い一打を打った事実を厳しく受け止め、来期に繋げたいと思う。

もちろん今期の昇級を諦めているわけではないが、降級の心配がないからと言って、無茶な大振りを繰り返すことは“一か八か”で打つも同じ。
それはやはり、麻雀に対して不誠実なような気がしないでもない。

※文中敬称略