プロリーグ(鳳凰戦) レポート

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第32期A2リーグ第1節レポート 藤原 隆弘

2015/04/30
執筆:藤原 隆弘


僕にとっての30回目となるプロリーグ開幕戦は、夏目坂スタジオからの生配信となった。

通算8期在籍したA1リーグから6年前に降級し、更に2年でまさかのBリーグ堕ち。
直ぐに戻れるさとタカをくくっていたのだが、なんとA2に戻るのさえ4年もかかってしまった。

その間にAリーグの対局は連盟チャンネルでの生放送となり、麻雀業界と連盟の目覚しい進化、発展を嬉しく思う一方で
「どうしてこんな肝心なときに多くの人に観てもらえる闘いの場に自分が居ないんだ。」
との悔しい思いも抱いていましたが、ようやく帰って参りました!

今期からはA2リーグも1卓ずつ全対局が生放送になりましたし、間に合った!っていう感じです。
A2のメンバーを見渡すと年寄りは僕1人、次に古株の石渡君でも10歳下でその他は20歳以上年下の息子みたいな後輩ばかり。
若い人達のスピードやパワーに圧倒されないように僕らしい闘いで尚且つ決果を出さねばなりません。

死ぬまでに一度は鳳凰位を獲りたい!そのためにはもう1つ上に戻らねばならない。
年齢的にあと何年頑張れるかわかりませんがもうあまり長くは無いと思うと少し焦ります。

しかし上を見ると、A1には4人も60歳以上の先輩方が居るではありませんか(驚)
前原さんも僕も来年は還暦です、もし僕がA1に戻れれば来期のA1の半分が60歳以上になるかもですね(笑)

連盟の先輩方は年をとっても化物のように強い人だらけです。まだまだ現役で上で頑張っている先輩達を見ると、僕が先に引退するわけにはいかないし、勇気と希望が湧きます。
気力、体力が続く限り、最年長鳳凰位を目指して出来る限り頑張ります!

開幕戦のカードは、2ヶ月以上前から決まっており、僕の相手は内川君、ヒサト君、紺野君の3人でした。
内川とヒサトは前期最終戦までA1昇級を争った実力者だし、第15期新人王の紺野は、9年前までA2に居たがその後8年間もC1あたりまで漂流し昨年ようやくA2に戻った猛者。
3人ともそう遠くないうちにA1に昇り鳳凰位を争うはずだし、将来の連盟を背負って行く人達であろう。

相手にとって不足無し!僕はこの開幕戦をとても愉しみにしていた。
しかし、同じリーグで闘う相手となれば簡単に踏み台になるわけにはいかないし、舐められちゃあいけない。
こういうのは最初にガツンといわせておかないと・・・

対局の前週には休暇を取って家族と沖縄旅行に出かけ、パワースポットを回って運気を高め、心と身体を癒し、万全の備えで対局に臨んだ。
勿論、全員が開幕に向け充分に調整してきているだろうから勝負の決果はどう転ぶか?
私はどんな展開になろうと気持ちを揺らさず、最後まで落ち着いてカッコ良く潔く普段より少しだけ強めに打とうと決めていました。

開局、私は南家スタート、ドラは西で起家の内川がまず先制リーチ、同巡、上手くタンピン三色のテンパイに持ち込んで高めの四筒が親リーチの現物。

二万三万四万四万五万六万四索五索六索八索八索五筒六筒

今日の、いや今期の運試しで全部押すつもりだが、ドラの西がきたらどうしようか?
危険牌を切って現物待ちのヤミテンがバレないうちにヒサトか紺野がオリウチしろ!
なんて考えてる間もなく、内川が七対子ドラ単騎をツモって6,000オール。

「チクショーツイてやがるな、こっちはタンピン三色蹴られたしヤバイかな?今日は内川マークか?」
なんて思ってると、次局は3面張リーチで親落としに成功し、迎えた親でメンタンピンをツモるなど連続して手が入る。
4.000オールは失敗したものの、手が落ちずに南場では内川をマクっていた。

ヒサトが一番調子悪そうだったが、ラス前の親のヒサト、さすがにこのままでは終わらないと終盤リーチ。
同巡僕もテンパイ。

二万二万四万二索二索二索三索二筒二筒三筒三筒四筒四筒  ツモ三万  ドラ五万

ツモ三万とくれば怖いけど、二万を勝負しなければ漢じゃないよね、「ヒサトはツイてないようだし、どうせガラリーだろう、テレビでタンピン三色テンパイしてアタリ牌以外でオリたら最低だしな」と自分に言い聞かせて、二万をそっと勝負するとツカンポヒサト君の次のツモは四索!箱下用の黒い点棒を頂いた。

どうせなら追いかけリーチだったかな?と思いつつ、大事な初戦を気持ちよくダントツトップスタート。
「今日は100Pくらい稼げるかな?」なんて急にポジティブになる私。

2回戦目は先制リーチの紺野から満貫を打ちとったヒサトがダントツになる。
「さすがヒサト、1回で挽回するなんて打たれ強いなあ」
でも私は浮きの2着をキープ出来たので、最初が箱ラスのヒサトがトップなら他の2人が苦しくなるので悪くない展開。

3回戦目は、開始前に点数表の点数を見てしまったのが悪かった。
40P以上浮いたポイントを守ろうかなんて、”ちっちゃい”気持ちが心を過ぎって強く闘えず、ボールを置きに行ってしまった結果、2着ながら僅かにマイナス。
ヒサトに1人浮きを許しトータルでも迫られた。ホントにヒサトは逞しい。

最終4回戦がその日の締めくくりであり最も大切。
最後にラスなら今日の頑張りが僅かなプラスで終わるし、トップで締めればかなり手応えのある勝ちとなる。

今日は好調なんだから最後もトップを取りに行き、最低でも卓内勝ち頭で終わらせようと気合を入れ直して臨んだ。

2連勝と波に乗るヒサトから、東場で満貫を打ち取り手応え有りだ。
その後は、内川のテンパイを警戒して受けた食い三色の西単騎をホーテイロンとか、ドラポンの内川にヒサトが勝負したロン牌の南を七対子で頭ハネとか、マンズ模様で仕掛けた内川が切ったドラの九筒を山越しの待ち変え単騎でヒサトから親満貫が取れたりとか、全てが出来すぎのように上手く回り、僥倖と言ってもいいくらいに想定以上の開幕ダッシュが出来た。

最後まであまり苦しい場面が無かったのでネクタイも殆ど噛まなかった。

100

こんなに気持ちよく勝たせてもらったのは久しぶりだ、「チョー気持ちイイ!」

数日間はウキウキだったが、まだ始まったばかりで後9節も残っている。
ツキに恵まれず、展開も悪い苦しい節も必ずくるだろう。ネクタイを噛みまくる時もあるだろう。
そんな時でも今日のように慌てず焦らず落ち着いて、バランス良く打ち抜ければ最後まで昇級争いが出来ると信じている。

まだ対戦していない12人のメンバーも強敵ぞろいだし、今後の対戦を愉しみにしている。
全員でA1に負けないくらいのレベルの高い麻雀を打ち、より良い対局を配信できるように努めましょう。

でもA2の皆さん、僕と対戦するときには先輩を立て、年寄りに優しくあまりムキにならないようにお手柔らかにお願いしますよ、皆さんと違って先が短いんだから(笑)