プロリーグ(鳳凰戦) レポート

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第32期A1リーグ第3節レポート 伊藤 優孝

2015/06/15
執筆:伊藤 優孝


第32期A1リーグ自戦記:伊藤優孝

今節の対戦相手を知って少し驚いた。
偶然とはいえ、2年前の鳳凰位決定戦と同じメンバーではないか。

ヨシ!雪辱戦だ、と気合いが入る(この時の決定戦は、藤崎 瀬戸熊 沢崎。完敗だった)

1回戦

東家・瀬戸熊、南家・藤崎、西家・伊藤、北家・沢崎
東1局 私の配牌は

四万五万五万五索六索六索二筒三筒六筒七筒西白白  ドラ六索

ドラがトイツ、悪くて3,900、跳満、倍満まで狙えそうな好配牌だ。
第一ツモ四筒、打西。良い感触だ。
この時、2年前の戦いがふと脳裏をかすめる。囁きが入る。
{親は瀬戸熊だよ、連荘させると面倒だよ、ここは白がでたらサッサと鳴いて親を蹴飛ばせ、3,900で十分だろう}

すると3巡目、すぐに白が出る、考える間もなく1枚目を手拍子でポン、1シャンテンに構える。

四万五万五万六索六索二筒三筒四筒六筒七筒  ポン白白白

しかし、しだいに違和感を覚える。
これで良いの…?… 2枚目ならいざ知らず、なぜ1枚目の白に飛びついたの? 普段だったら鳴かないのに、なに焦ってるの。

確かに最悪の鳴きと言うわけでも無いし、状況によっては良い場合もある。
しかし今、この時では無い。自ら可能性に蓋をしてしまった。私のスタイルではない……悔やむ思いが大きくなる。

結局この後もこの思いをずっと引きずってしまった。あきらかに心理戦で後手を踏み雪辱したいという気持が気負いとなり焦った形となった。(2年前のトラウマなのか?)
泰然自若に構えて置くべきだったのだ… たとえ3,900でアガれたとしても、エンジンの仕上がりも伸びしろも期待できずに結局負けていただろう。
当時のことを意識していないと思っていたが気持は呑まれていた訳だ。

麻雀は究極の心理ゲームとも言われている。手順、手筋、基本対応も大事だが、心理が占める割合は大きい。
強者の戦いはより心理戦が激化する。この部分で私はすでに早ばやと負けているのだ。実に情けない…
勝負と言うものは、相手に自分を意識させ呑んだらほぼ勝ちとなる。逆に相手を意識し呑まれたら負けだ。
東1局で、この日の戦いは苦戦するだろうと自覚した。

東4局、西家・藤崎、6巡目ツモ一筒でこの形。

一万二万三万三万六万六万六万三索七索八索九索一筒二筒三筒  ドラ三万

藤崎は三色を見切り打三索の仮テンのドラ三万単騎に構えた。そして次巡、ツモ三万で2,000・3,900!
このアガリを見て、他の3人は苦笑い、(これはヤバイと感じる)このアガリの心理インパクトは大きい。
この後、藤崎を意識せざるを得ない戦いとなる。そして安の定、藤崎に主導権を取られることになった。

結果は、藤崎と瀬戸熊がブラス、私と沢崎がマイナス、東1局で自覚したからか、その後は萎縮した戦いとなり情けなかったが、不幸中の幸いかマイナスを小さく押さえることができてホッ。
藤崎と瀬戸熊は打ち盛りの40代 さすがに強い!(麻雀は40才~55才ぐらい迄が一番充実し強いと思っている)

今節は2人に返り討ちにあったが、必ずどこかでリベンジします!!応援して下さい。死神はまだ闘える!

余談だが、最近よく藤崎にからかわれる。
「ユウコウさん昔に比べ、最近麻雀も気持も随分ちっちゃくなりましたネーウッシッシイ~ チームちっちゃいにはいりませんか!」
「クウッー・・・」苦笑い (イッ、イヤダー )