プロリーグ(鳳凰戦) レポート

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第32期A1リーグ第3節レポート 古川 孝次

2015/06/29
執筆:古川 孝次


試合の前に言い聞かせている。
「盲牌して打牌しないこと、必ず目で見て確認して切る」
「エイヤーッと気合で切らない」
「いい麻雀を打とう」

最初の「盲牌して切るな」
皆さん高齢になってくると気付くことであるが、指で牌をなぞってみても若い時みたいな百発百中なんて、まずありえない。
以前、南場の南家で南をツモって、ホンイツ、トイトイ、ダブ南で跳満あるのに、発だと思って、盲牌して打牌してしまった。こういうミスはけっこうある。必ず目で見て確認。
当たり前のように直さなくてはいけないだが、試合にのめり込んでくるとやってしまうんだなぁ、でも皆さんは注意してくださいね。
荒さんなんか、言い得て妙で全部盲牌すると、「全てが白に感じてしまう」と言っている。ジョークではあるが、適切な表現だと思っている。

2番目の「気合で切る牌はなるべくなくそう。」
危険牌を切るときはもう一度自分の頭の中で反すうして切る、切らないを考えてみようということです。

3番目の「いい麻雀を打とう」
麻雀ファンが、映像を通して私たちの麻雀を見ているから、絵になるようにと思いながら打つようにはしている。
そう気を付けてはいるが、自分の感覚を大事にしてるから、試合に入ってしまうと忘れてしまうことが多い。
しかし、これから麻雀も紙から映像に変わっていく中で、魅せる麻雀を打つ人には必ずファンがついてくる。
だがこの世界は勝たなくてはいけない。いや、勝ち続けなければ忘れられてしまう。

今節は3節目である。
まだ試合の半分も来ていないから、様子見の所もあるが、勝ち組と負け組がはっきりしてきた。
私はというと+6.0P中間地点。そろそろチャージして得点を稼がなくてはいけないと思いながら、今節を迎えた。

1回戦目に3倍満をアガったけど、最速、最高の打点だと自負している。

配牌
四万八万六索一筒一筒二筒二筒七筒白白白発中

2巡目に一筒をポン。名古屋に帰って、この一筒を鳴く人と鳴かない人で聞くと半分半分という答えが出た。
ある人は鳴くことによって手牌が読まれてしまうという意見もあったが、私は読まれても良い。相手に警戒してもらって、手牌進行を遅らせる意味合いもあるのだ。

迷ったところは5巡目の発西(ドラ)、七筒の3択を考えたとき。発は大三元の可能性を追い、西はドラで切れないから、当たり前だと言えば、当たり前である。でも、私のこの七筒に手をかける時間はほんの数秒である。
私がまだ第一線でやれると自覚した瞬間である。そして、6巡目に西(ドラ)をツモって発切りのテンパイ。
最後に西(ドラ)をツモって、

二筒二筒西西白白白中中中  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  ツモ西

ホンイツ、トイトイ、三暗刻、白中、ドラ3で13飜のトリプル(三倍満)である。
私の麻雀の最高形というところか?

他の場面、近藤プロのリーチに四万を放銃した。
私の最終形は

一万二万三万九万九万一索二索四索七索八索九索一筒二筒

二万が入ってのテンパイで、そこに四万を切り1,300の放銃であったと思う。

もう1つのハイライト、メンホン、七対子の跳満をアガった。
こんなに手が入るのも珍しいが、麻雀ってつくづく思うのである。
最初から安手でさばいていると、次の配牌も1,000点か2,000点の手しか入ってこない。ドラも来ない、ドラがあっても使えない、そんな展開になってしまう。

やはり大物手を狙って、それが成功(アガリ)すれば、次からもそんな手が来るのである。
要は人生と同じで、努力して成功を掴めば、おのずとそんな人生になっていく。麻雀も同じである。
たまにドラ3が来たりしてアガるが、努力して手牌を作れば、次回の展開も上手くいく。次につながっていくのである。
もちろんその間にアガリがでればなおさらである。

今節を終わってみて、身に染みて分かった。
麻雀って人生の縮図、オーバーな言い方かもしれないがそのように思うのである。