プロリーグ(鳳凰戦) レポート

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第32期A1リーグ第4節レポート 藤崎 智

2015/07/16
執筆:藤崎 智


A1リーグ第4節。
対戦相手は伊藤優孝プロ、古川孝次プロ、ともたけ雅晴プロのA1経験豊富な大先輩3人である。

前半戦の3節までのポイントは+60.1Pで4位。今期は好スタートといっていい数字である。
1回戦トップ。古川プロと45,000点を越えるトップ争いを制する。

ラス前の親番で大物手を一発決めた古川プロと、開局からアガリを積み重ねて常に局面をリードした自分とでは、点棒的にはほぼ互角であっても運量でいえば私の圧勝であった。
自分もA1リーグは6年目を向かえる。A1リーグの特徴もわかってきているつもりである。あくまでつもりだけなのかもしれませんが・・・。

とにかくA2と同じ1年間の戦いではあるが、A2より4人少ない12人というのが一番の特徴である。
もっとわかりやすくいうと、1年間で同じ人と何回も対戦することになるということである。
さらに12人中、昇級者はゼロで降級者が2人ということでメンバーの入れ替わりがどのリーグよりも圧倒的に少なく、当然一番強い者達の集まりなので他のタイトル戦においても勝ち上がっていけば自分にとって大きな障害となる者達の集まりである。

つまり何がいいたいかといえば、自分がA1にいるかぎり今期だけでなくこれから先、何度も戦うことになる相手ばかりであるという事である。
麻雀というゲーム、心理戦で勝ってしまえばもう勝負は勝ち決まりのゲームだと思っている。

なので相手に「こいつなら勝てる」とだけは思わせてはいけないのである。
先輩方の多いリーグで汚い表現で申し訳ないが、絶対になめられるわけにはいかないリーグであると思っている。
最近みんなに「ちっちゃい」と思われているので微妙なのですが・・・。

というわけで自分がA1のリーグ戦を戦う時に一番意識する点は、その日のベストを尽くすよりも、これから先も自分がプロであり続けるために相手になめられない戦いをすることである。
これは自分自身A1にきてはじめてそんな感覚になったので、今A1を目指して戦っている人達には理解してもらえないかもしれないが、おそらくA1で戦っている人はこんな感覚の人が多いと思う。

対局後のインタビューで伊藤プロが「あの四万はアタると思ったけど、100%ではない限り自分が伊藤優孝であるために勝負した」というあのセリフにもあらわれている。

話を対局に戻す。

1回戦ポイント的にはほぼ変わらないが運量で圧倒的に上回っていたという事で今日だけは古川プロには負けるわけにはいかないと考えていた。
なので2回戦苦しいながらも「マイナスを小さく抑えようではなく、プラスをとろう」として自分のスタイルを少し曲げて戦った結果ラスとなってしまった。
「忍者らしくないな」と思ったファンの方も大勢いらしたとは思うが、麻雀プロとしての「ちっちゃな」意地とプライドを掛けた半荘だったので後悔はしていない。

この日は1、4、1、1で+35.5Pで古川プロより9.4P上回った。圧倒的な運量の違いがあったのにたった9.4Pである。
鳳凰位三連覇の肩書は伊達ではないようで、まだまだ実力では古川プロの方が上である。

しかし、次に繋がる結果は残せたと思うし、「今日のベストを尽くす」という打ち方ならもう少しポイントは残せたように思うのだが、それも自分らしくていいかなと思う。
「まむし」や「熊」といった人じゃない方や、「死神」や「地獄の門番」といったもはや「この世」のものでない方々に交じって戦っているので、人間らしく弱い部分がいっぱいあるのもいいかなと思っております。

ともたけプロは今期はここまで苦しそうではあるが、このままずるずると降級するタイプではない。
近いうちに持ち前の高打点打法での爆発が起こると思う。ぜひ被害者は自分でないことを祈ります。

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