プロリーグ(鳳凰戦) レポート

一覧

第29期プロリーグ A1 第6節レポート

2012/09/07
執筆:藤原 隆弘


29_a_06_01_per100_ktaiwidth110 29_a_06_02_per100_ktaiwidth110
29_a_06_03_per100_ktaiwidth110  

まず最初に、前回のレポートで、来節の見所は私がA1レポートを書いているかどうか?
と書いた件について説明させていただきます。

私は前期のB2リーグを、ギリギリの残留ポジションで終えていましたが、その1週間後に特昇リーグの決勝が控えていました。
前期のB2は3人しか降級しないので、特昇から1人加入して17名となる場合、下から4番目も降級にして16名にする規定があります。
従って、私の残留は特昇の決果待ちだったのですが、
プロリーグをマイナスの成績で終えたために昇級権利を失った魚谷プロが優勝し、幸運にも私の残留が確定しました。

もしC1リーグに落ちていたら、対局がA1と同じ時間に別の会場となるため、
A1の試合を観ることが出来なくなるので、A1レポートを誰かに代わって貰わなければならなかったのです。
これで無事、後期もレポートを書かせて頂く事になりましたので、残り半年お付き合いの程宜しくお願いします。

いやーそれにしてもA1が通算8年、A2が11年と長い間そこそこの位置にいた私が(荒さんの足元にも及びませんが・・・)、
まさかCリーグの心配をすることになるなんて、我ながら情けないが後期は6人も落ちるからもっとヤバイ・・・
いやそうではなくて早くA1に戻れるように頑張らねばでした(汗)。
ではそろそろ本題に入ります。

Aリーグは今節から後半戦に入りました。
前期をダントツで折り返した藤崎は、余裕のカウントダウンに入ります。
上位の瀬戸熊と、伊藤は最後までペースを緩めぬようにこのまま手堅くゴールする事。
中位に位置する者は、まず下位争いに巻き込まれないように気をつけながら、最後に3位に食い込むチャンスを狙います。
降級ポジションの右田とダンプは、少しずつでもマイナスを減らし、下に降りて来た者を捕まえての残留を狙います。
彼らに近い者は、引きずり降ろされないよう気をつける戦いが優先されます。

さて、最初はダントツ独走の藤崎の卓を観てみました。
中盤戦に入って調子を上げ、決定戦が狙える位置に浮上してきた実力者、前原が初戦から東場をリードし、持ち点45,000程のトップ目。
このままブレイクして、3位に迫りかけるかと思ったのだが、南入の15,000しかないラス目、藤崎の親の上家でいきなりマンズに寄せるポン。
少し早くて遠いかと思えたが、チームガラクタ総帥はこんなガラクタポンからアガリを引き寄せる豪腕も時折魅せる。
しかし、この場面は親の藤崎の6巡目リーチを呼び込んだ、

五万六万七万三索四索五索五索六索七索八索八索六筒七筒 リーチ ドラ八筒

皆オリに回るが、高目五筒が3枚ドラ八筒が2枚山。
程なく高目を引き当て一撃で浮きの2着、やっぱり今期の藤崎は沈まない。
オーラスは、前原トップ目のまま親番を迎えたが、3番手柴田が7巡目リーチ。
親の前原も追いつきこのテンパイ、

四万五万六万八索八索二筒三筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒 ドラ八筒

3面張とは言え、残り枚数が少なく、リーチの柴田が六筒を切っているのでヤミテンで押すが、
テンパイ気配が濃厚に出ているため、オリている藤崎と右田からは出そうにない。

前原が持って来たのはドラの八筒四筒七筒を勝負してのシャンポンは片割れの八索が2枚出きっている、

小考した前原は八筒をツモ切りし、柴田のドラ単騎七対子に放銃、沈みの3着となってしまった。

こういう場面で前原はまずオリない、リーチや仕掛けに怯まず押し切って連荘し、デカトップに仕上げるのを何度も目にしているが、
今回はトップ目の親とは言え、南場に入ってからはアガリが無く体勢が仕上がってなかったようだ。

観戦していた荒鳳凰位曰く「アレは八索(現物)切って回らなくちゃダメだから・・・」
私も同感であった。

ブレイクチャンスを逃した前原は、この日少しマイナスし、トータルも僅かにマイナスとなった。
逆転トップをプレゼントされて勢いがついた柴田は、3回のトップを決めてプラス50Pで今節A1の勝頭、負債を殆ど返済し決定戦が狙える位置に戻した。

週2回連盟道場で勤務する柴田、8月は50荘程打って順位率が2.00で+440P(プロリーグとほぼ同じシステム)と、
素晴らしい好調状態を見せていたので、今節の勝ちは私は予想していました。
この調子を最後まで維持することが出来れば、決定戦進出も可能でしょう。

最初のラスでどうなるかと心配された右田も、終わってみればプラス。
と言うことは、何とあの鉄より固い藤崎が、2回戦から当たり牌を掴みまくりで、3ラスを喰い大幅に貯金を減らしてしまったのです。
266Pあった貯金が178Pに減っただけなので、まだ笑っていられますが、もう一度こんな事があると史上最大の事件となります。

さて、2位に着ける瀬戸熊の卓はどうだったのでしょうか!?
1回戦の南2局、20,000点持ちでラス目の親の瀬戸熊にチャンス手。
5巡目でこの形、

一索一索四索五索六索六索二筒二筒三筒三筒四筒四筒八筒九筒 ドラ四筒

僕ならまだ5巡目だし、大事にアガリたいからピンフリャンペーコーになれば最高と思いつつテンパイを壊しますが、瀬戸熊は即リーチ!
彼が時折見せる、親の先手で高くて愚形で河に迷彩もない、一見運否天賦のようにも思えるリーチですが、時折使うということは、
瀬戸熊の経験則の中では勝算があるに違いない、この理由については、彼に直接尋ねるか彼の本を読んで研究して下さい。(書いてあったかな?)

これを空振りしたらラススタート濃厚だったが、瀬戸熊にとって幸運だったのはリーチ後に四筒を引いてきた事(これも想定内だろうが)
ダンプにとって不幸だったのは、あと数巡で流れるときに手詰まってしまった事(これも瀬戸熊の想定内か?)、

安全牌に窮したダンプは、後スジの七筒のトイツに手を掛け轟沈した。

息を吹き返した瀬戸熊は、この日40Pほど上積みしA1でただ1人6節オールプラス。
トータル140Pで首位・藤崎に迫りかけた。
その安定感と踏み込みの鋭い闘いぶりは、A1でもピカイチ!僕の推メンである。

1回戦の親満オリ打ちで、今度こそ御臨終かと思われたダンプだが、最終戦で突然噴いて特大トップ。
またマイナスを少し減らして、奇跡の残留へ希望を残した。

もう1つの卓では、3位の伊藤が朝武に捕まりかけていたのだが、最終戦で気合いを入れ直して挽回し何とか帳尻を合わせた。
藤崎のまさかの大コケで、少し面白くなってきた上位争い。
まだ早いかも知れないが、ポイント的にもここまでの闘いぶりから見ても、上の2人はほぼ当確と言っても良いのではなかろうか?

現実的には中位の者の標的は伊藤となる。
伊藤は、残り4節最後まで気を抜かず追って来る者にスキを見せない戦いをしなければならない。

朝武、前原、望月と、一発で噴き上がる力を持った鳳凰位経験者が好位置に着けているので、終盤戦にかけてまだ一波乱ありそうですね。

第7節組み合わせ

A卓 右田 勇一郎 vs 朝武 雅晴 vs 沢崎 誠 vs 前原 雄大
B卓 望月 雅継 vs ダンプ 大橋 vs 伊藤 優孝 vs 藤崎 智
C卓 近藤 久春 vs 瀬戸熊 直樹 vs 石渡 正志vs 柴田 弘幸

簡単な見所と予想

A卓 早く降級ポジションを抜け出したい右田だが、相手がベテランの強豪3人でキツイ面子。下手をしたら最下位に落ちるかも・・・
B卓 伊藤を狙う望月が、直接対決のチャンスにチャージをかけてくるだろう。ダンプが浮いて藤崎がまたも沈むようなことになると・・・
C卓 瀬戸熊が首位に立ち、決定戦を確定させる節になるような気がする。近藤と石渡はここで負け頭となってしまうと・・・

ではまた来月お楽しみに!