プロリーグ(鳳凰戦) レポート

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第30期プロリーグ A1 第3節レポート

2013/06/07
執筆:勝又 健志


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第3節。まだまだ序盤戦とはいえA1リーグでは毎節激しい戦いが繰り広げられている。
さぁ今節はどのような戦いが見られるのか。今節、私が注目したのは現在トータルポイントがプラスの沢崎、伊藤、荒、朝武の卓であった。

1回戦
東1局に先手を取ったのは、起家スタートの朝武。
6巡目に以下のテンパイが入る。

六万七万三索四索五索六索七索七索七索七索八索三筒四筒  ツモ五筒  ドラ二筒

親番で6巡目ということを考えるとリーチにいくのが自然ではあると思うが、朝武はドラの振り替えを見てダマテンに受ける。そして次巡、荒より2900のアガリとなった。

このアガリをどう見るか?「親番でのこの勝負手を2900で終わらせるのはもったいない。リーチを打つべきだ。」と考える打ち手も多いだろう。当然その考えも正しいと思うし、私もこの手牌をもらったらリーチにいくであろう。
しかし、朝武の選択はダマテンであった。
このアガリは私にはとても怖く映る。なぜなら、朝武はこの手牌を勝負手とは考えていないということだからだ。目先の点棒には眼もくれず、流れを掴むこと一点に的を絞っている。一局単位ではなく、どのように決定戦に残るかを考えた一年を見据えた戦い方であった。

この後は沢崎が1000、2000、2000は2300と打点はないもののアガリを積み重ねていく。
そして迎えた東3局2本場。
6巡目に親の沢崎が白をポンしている状況で、7巡目朝武の手牌は以下になった。

三万三万三万三索四索八索八索八筒八筒東東中中  ドラ四索  ツモ発

そして沢崎の捨て牌が

北八万西八筒七万四万九万

北西の切り出しからホンイツの可能性は低いであろうが、十分に打点を感じさせる捨て牌である。
ここでの選択は3つ。完全に受けるならば七対子に決める三万切り。バランスよく攻めるならば対子落としから様子をみて、ツモが伸びれば打発といく八筒切り。そして、まっすぐに攻めきるならば発のツモ切りである。
朝武の選択は発のツモ切りであった。この発を沢崎がポン。局面は一気に煮詰まった。
9巡目沢崎に

四索五索六索七索二筒三筒四筒  ポン発発発  ポン白白白  ドラ四索

のテンパイが入ると、朝武にも

三万三万三万三索四索五索八索八索八索東東中中

のリーチが入る。決着はすぐについた。
朝武が東を引き、価値ある3000,6000のアガリとなった。

東1局にあのタンピンをダマテンに構える打ち手が、今局は発を打ち切り跳満をものにする。A1で戦うトッププロの実力を見せつけられた半荘であった。
この後は、朝武が当然のように流れを掴みトップとなった。
これは余談だが、朝武が八筒切りもしくは三万切りを選択していたら、朝武が暗刻になった八索が沢崎に入り、沢崎の連荘が濃厚であった。
2回戦東3局。1回戦で流れを引き寄せた朝武は、わずか6巡で

五万五万五万二索二索二索七索七索八筒八筒発発発  ツモ七索  ドラ八筒

親の四暗刻を引きあがりダントツとなり、見事に2連勝を飾った。

一方、苦しい戦いを強いられている3人だが、荒は2半荘連続でプラスをキープしている。
劣勢に立たされてもポイントをキープする荒のその技術も、やはりトッププロのそれであった。
3回戦も東1局に朝武が荒のリーチに追いかけ、荒より12000を打ち取る。朝武好調の中でも粘っていた荒からのアガリだけに、朝武の独壇場になるかと思われたが、伊藤、沢崎も黙ってはいない。
3回戦は伊藤が、4回戦は沢崎がトップを取り切り朝武に独走を許さなかった。
特に沢崎は、3回戦までで約△60と非常に苦しかったのだが、ワンチャンスをものにしてきっかけを掴むと、一気に攻め切り67000点の大トップをものにした。
朝武がトータル首位に躍り出たが、まだまだ接戦で目の離せない戦いが続く。

第4節組み合わせ
A卓 前原 雄大 vs 柴田 弘幸 vs 古川 孝次 vs 伊藤 優孝
B卓 朝武 雅晴 vs 藤崎 智 vs 望月 雅継 vs 荒 正義
C卓 沢崎 誠 vs 近藤 久春 vs ダンプ大橋 vs 猿川 真寿