プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第37期鳳凰戦B1Select後期第4節レポート

【B1セレクト後期第4節 藤原が絶好調 増田も粘り強くプラスキープ】

後期B1リーグは残り2節。この日は中位陣4名の対決が放送対局に選ばれた。

 

 

ともたけは超攻撃型。第一打から手役を意識した打牌選択は、安手のアガリ逃しも生むが、大物手が決まり出せば手がつけられなくなる。
一方、藤原は守備意識の非常に高い打ち手だ。今日のメンバーと現状のポイント状況から、まずは降級しないポジションを目指し、好調を感じて初めて攻めに行くだろう。もし序盤から失点すれば亀の防御で残留に焦点を合わせる。
猿川、増田はどちらも攻撃型だが、一辺倒ではない器用な立ち回りをする。猿川はプラスがあるので様子を見ながら攻め、増田の方が攻撃寄りに打って来そうだ。

1回戦、親番猿川がリーチ、ともたけがヤミテンで2人テンパイ。別の局はともたけがリーチ、猿川ヤミテン。藤原と増田はノーテン。
アガリがないままテンパイ料でジリジリと差がついていく。

均衡を破ったのはともたけ。カン三万チーからの仕掛けで跳満ツモを決めて大きくリード。
これを親被りした増田も負けじとアガリ返す。北発ホンイツで満貫ツモ。

 

 

南2局2本場、親番藤原がドラを引いて七対子テンパイ。待ちは九筒。河は変則手に見えるので端牌とは言え出やすい待ちでもないが、親なのと残り巡目の多さで跳満ツモを狙える即リーチとする。リーチ後に六筒が通る。ともたけが後スジでトイツ持ちの九筒落としで12,600を放銃。
この浮きを守った藤原がトップで1回戦が終了。

浮きの2着は守れたともたけだが、本当の試練は2回戦からだった。
南2局に増田が一通のペン三索でリーチ。しかし藤原がピンズのホンイツ仕掛けで押し返す。ともたけは藤原に九筒が打ちきれずソウズに手をかけ、増田に5,200放銃。

 

 

南3局2本場では猿川のリーチに南ドラ3の手牌で押し返すが、北が重なりホンイツの種が揃ったことでリャンメンターツだった六筒が出て行ってしまう。
2回戦は増田がトップ。ともたけの1人沈みとなる。

3回戦は東4局に猿川が中ドラドラの6,400をヤミテンにしたのが大正解。その後のツモで手牌が伸びて三暗刻の跳満をアガる。

 

 

オーラスで2着目の藤原がピンズ気配。アガリトップの猿川はダブ南が鳴けたが、切った二筒がすでに藤原のチンイツ18,600のアタり牌。藤原が次局もアガって1人浮き濃厚となるが、増田が高めの中ツモで浮き2着になる。

4回戦も藤原と増田リードで進むが、やっとともたけのアガリが出る。メンタンドラの7,700を増田から。中スジでの放銃だが増田も三色含みの1シャンテンの勝負打牌だった。
南3局にともたけがドラ六万を切って先制リーチ。789三色完成のピンフ。ドラ切りだから安いと思うなかれ。やっとともたけらしい麻雀になって来た。これは是非アガリたい。

 

 

ドラ暗刻の藤原も追いつく。仮テンの役なし南単騎。今後良い待ちに変われば生牌の南を叩き切ってリーチだろう。
しかし、先に南を勝負したのは増田だった。藤原はロン出来ず、2巡後に増田が一索ツモアガリ。ともたけと藤原の勝負手を蹴る力強いツモのみだった。
オーラスは親番増田にタンヤオイーペーコードラドラが入るが藤原がアガリ切って終了。

 

 

藤原がトップ3回、浮き3着で+78.7Pと大躍進。増田もプラス。バランスの良さが光る1日だった。藤原に大物手を放銃したともたけと猿川が共に大きなマイナスとなってしまった。

 

 

この結果により最終節の卓組みが決定。

1位 明石定家
6位 増田隆一
7位 櫻井秀樹
14位 鮎川卓

2位 中川基輝
9位 猿川真寿
10位 荒正義
16位 中村慎吾

3位 井出康平
5位 藤原隆弘
12位 福島佑一
15位 刀川昌浩

4位 白鳥翔
8位 柴田吉和
11位 森下剛任
13位 ともたけ雅晴

最終節のみ日曜開催、1/24(日)を予定しております。
セレクト卓は13:00から放送開始、どの卓が配信になるかは追って発表致します。

(文:編集部)