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女流プロ麻雀日本シリーズ2019 第5節レポート 中野 妙子

3月21日に女流プロ麻雀日本シリーズの第5節が開催された。
この第5節を終えて上位8名がプレーオフへ進出となる。
予選最終節なので当然見所も増えるだろうとは思ってはいたが、ここまで盛り上がるのか!というぐらい見所満載の最終節となった。

★21回戦(起家から、西嶋千春、和久津、黒沢、西嶋ゆかり)
2.3.4位の3人と、10位の黒沢との対局となった。4人とも残り2戦。
黒沢はプレーオフに残るためにはほぼ2連勝条件である。
そもそも攻撃型と言われる黒沢が、どのような攻撃をしていくのかが注目となった。

東1局からいきなり手がぶつかる。
まずは黒沢の、高め三色の先制リーチ。

 

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黒沢のアガリ牌を上手く処理していた西嶋ゆかりが追いかけリーチ。

 

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後方から和久津が追いつき、ヤミテンで1,300出アガリ。

 

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東4局、やっと黒沢がきた。リーチ一発ツモ裏4で3,000・6,000をツモりトップ目へ。
黒沢は南3局の親でも6,000オール。ここでも裏ドラをのせてくる。
さらなる加点が欲しい黒沢だが連荘にはならず、だが南4局でも先制リーチを打ち、今回は裏ドラは乗らなかったが一発でツモり2,000・4,000。
最終戦への望みを繋げた。

21回戦
1着 黒沢
2着 西嶋ゆかり
3着 西嶋千春
4着 和久津

★22回戦(起家から、宮内、茅森、西嶋ゆかり、仲田)
暫定9位の宮内は▲26.8Pでこれが最終戦。絶対的にプラスすることが必要となる。なんとかトップをとりたいところ。
その宮内がまずはドラ単騎で先制リーチ。親番ということもあるが、攻めていくぞという気持ちが伺える。
これに対してドラドラの西嶋も無筋を切ってぶつけていく。結果流局。

東2局宮内のリーチの選択が面白い。

 

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ここでピンフとはせず、三索切りリーチ。一発で西嶋から打ち取り、裏も乗り5,200。
その後茅森が12,000、2,600と加点していきトップ目になる。

南3局仲田の先制リーチに無筋を押して宮内が追いかけリーチ。
トップをとり、同卓の仲田をかわしたい宮内だが、ここは流局。

南4局宮内は満貫アガッてトップをとりたい。
まずはトップ目の茅森がテンパイ。選択はドラの中単騎。

 

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そして仲田が四暗刻テンパイ。

 

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さらに西嶋が国士無双テンパイ。

 

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宮内もドラドラになるものの、痛い1人ノーテンとなる。
が、次局先制リーチ。
これをツモって裏をのせ、トップになったのは宮内。
ただ、仲田には0.6ポイント届かず仲田をかわすことはできなかったので最終戦の結果待ちとなった。

22回戦
1着 宮内
2着 茅森
3着 西嶋ゆかり
4着 仲田

★23回戦(起家から西嶋千春、大島、逢川、亜樹)
暫定11位、12位の逢川と亜樹はかなりプレーオフ進出が厳しいと思われるポイント。
西嶋は+63.3Pで少し余裕があるので普通に攻められそうだが、大島は+26.2Pなのであまりマイナスするとプレーオフ危なくなるのでどういった戦いをしてくるか?

東1局西嶋が2,600オール。次局亜樹が2,100・4,100。
東2局親番は大島。1,300オールの後は2,100オール。35,500のトップ目になる。
そして次局ドラの一筒を重ねて役ありテンパイの大島の選択は、リーチ。

 

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ヤミテンでも十分かと思われたが、ここで一気に加点しようという意志のあるリーチは、
最後のツモ番でツモりしっかり裏を乗せて6,000オールで一気に5万点超え。
これで暫定2位まで浮上して大島のプレーオフは安泰かと思われたが、、
大島の連荘を満貫ツモって止め、さらに次局も満貫をツモッた亜樹の連続のアガリがすごい!
まずは逢川から12,000をアガリ、4,100オール、大島から12,600。
5回連続満貫をアガり8万点オーバーになる。

 

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亜樹はオーラスの親でも加点して9万点越えとなるが、最後は西嶋が大島からの直撃条件をクリアして2着に浮上する。
ここまで苦しかった亜樹が最終戦で爆発し、ただでは終わらないぞといった所を見せた半荘だった。

23回戦
1着 亜樹
2着 西嶋千春
3着 大島
4着 逢川

★24回戦(起家から、和久津、朝倉、黒沢、魚谷)
ついに予選最終戦となる。この半荘が終わって上位8名がプレーオフに進出となる。
暫定8位は仲田の+1.7ポイント。9位の宮内が+1.1P。
和久津+36.7、朝倉+13.3、黒沢▲43.6、魚谷+3,8
魚谷はプラスすることが必須だし、朝倉も2着は欲しい。
そして黒沢は大きなトップが必要なので攻撃してくるだろう、といった状況の中で最終戦が始まる。

 

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まずは和久津が先制。朝倉の仕掛けに対し、ドラをすっとツモ切り、さらにテンパイでは朝倉のアタリ牌の八筒を止めてカン七筒待ちにしてしっかりツモる。

 

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東2局には親番の朝倉が、黒沢の先制リーチに対しカン三筒待ちでリーチをぶつけ、ラス牌をツモって4,000オール。

大トップが必要な黒沢だが、テンパイまでいくもののなかなかアガリに結びつかない。
東3局でも親番で先制リーチを打つが、

 

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ここから九万をチーから入った和久津がチンイツの2,000・4,000をアガる。
黒沢も厳しいが、点数を削られていく魚谷も厳しくなっていく。

南2局についに大物手がきた。
黒沢の四暗刻リーチ。これがなんと残り山4枚!

 

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これは今シリーズ初の役満が出るのではないかと思われた。
ここにドラが暗刻の魚谷が追いかけリーチ。この待ちも山に残り4枚。

 

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黒沢の放銃となり、魚谷のアガリとなる。
オーラスの魚谷の親番、魚谷は一時プレーオフに残るのも危ういかと思われたが、しっかりとノーテン罰符を払っても残れるという条件にまでくる。
最後は和久津がアガって予選最終戦は終了となった。

24回戦
1着 朝倉
2着 和久津
3着 魚谷
4着 黒沢

この結果でプレーオフ進出者8名が決定した。
プレーオフに残らなかった選手も、それぞれの持ち味をしっかり見せてくれ、最後の最後までどうなるかわからず、見ごたえがありすぎる試合となった。
予選最終戦でこの盛り上がりとなったら、プレーオフも見逃せない!

システム

■予選全24回戦(各自8回対局)を行いポイント上位8名がプレーオフ進出
■プレーオフ全4回戦(各自2回対局)ポイントを持ち越し上位4名が決勝進出
■決勝全4回戦

予選成績

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 8回戦 合計
1 茅森早香(第11期女流最高位) ▲ 6.4 27.9 25.0 ▲ 9.7 37.8 ▲ 7.4 28.8 15.4 111.4
2 西嶋千春(第18期女流最高位) 30.5 ▲ 13.7 9.6 26.9 11.6 12.9 ▲ 14.5 ▲ 6.8 56.5
3 和久津 晶(連盟会長推薦) 18.2 15.0 20.8 39.9 ▲ 7.3 ▲ 20.2 ▲ 29.7 18.8 55.5
4 朝倉ゆかり(第12期RMUクラウン優勝) 27.8 6.3 50.9 ▲ 22.1 ▲ 8.3 ▲ 21.1 ▲ 20.2 29.3 42.6
5 西嶋ゆかり(連盟会長推薦) 32.4 16.2 11.3 9.1 ▲ 36.3 14.1 0.8 ▲ 16.0 31.6
6 大島麻美(第16回女流モンド杯優勝) 26.5 ▲ 7.8 28.6 ▲ 14.3 ▲ 10.1 ▲ 20.0 23.3 ▲ 18.6 7.6
7 魚谷 侑未(女流プロ麻雀日本シリーズ2018優勝) ▲ 51.9 17.0 33.6 ▲ 6.9 ▲ 27.5 6.1 33.4 1.9 5.7
8 仲田加南(第13期女流桜花) 14.3 ▲ 35.1 25.8 ▲ 26.1 21.5 46.7 ▲ 18.1 ▲ 27.3 1.7
9 宮内こずえ(連盟会長推薦) ▲ 23.7 14.4 24.1 4.4 9.7 ▲ 33.7 ▲ 22.0 27.9 1.1
10 二階堂 亜樹(連盟会長推薦) 2.6 ▲ 33.9 ▲ 10.3 4.3 ▲ 41.1 ▲ 20.6 ▲ 30.0 81.7 ▲ 47.3
11 黒沢咲(連盟会長推薦) ▲ 13.1 ▲ 8.8 23.8 ▲ 39.3 ▲ 20.4 ▲ 29.2 43.4 ▲ 50.0 ▲ 93.6
12 逢川恵夢(第17期女流雀王) ▲ 44.7 ▲ 37.5 ▲ 5.6 ▲ 12.0 ▲ 33.8 8.9 7.2 ▲ 56.3 ▲ 173.8

★3/29(金)★
プレーオフ1回戦 茅森早香VS朝倉ゆかりVS西嶋ゆかりVS仲田加南
プレーオフ2回戦 西嶋千春VS和久津晶VS大島麻美VS魚谷侑未
プレーオフ3回戦 1位VS 4位VS 5位VS 8位
プレーオフ4回戦 2位VS 3位VS 6位VS 7位
実況:日吉辰哉
解説:勝又健志・白鳥翔