女流プロリーグ(女流桜花) レポート

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第10期女流桜花第5節レポート 澤村 明日華

2015/09/23
執筆:澤村 明日華


初めてのニコ生対局から5カ月程が経った。
麻雀以外のことにも変に意識をもっていかれていたあの頃と比べ、少しずつ配信対局にも慣れ、麻雀だけに集中することがだんだんできるようになってきたように思う。

第1節のときの自分の配信を見ていると、表情も固く、肩にも力が入っており、そこからは「心ここにあらず」が窺える。
結果はもちろん惨敗。
ここは、攻める姿勢も、麻雀に集中もせずに、安易に勝たせてくれるような人たちではない。
それに比べ第4節では、肩の力も抜け、ややいきすぎにも見えるが攻撃的な姿勢。
「勝ちたい。」
自分のことながら、その意思がはっきりと画面越しに伝わってきた。

迎えた女流桜花第5節。
対局者は和泉、黒沢、瑠美という豪華すぎるメンバーで、黒沢さん、瑠美さんとは会話すらまともにしたことがない。
大先輩方との対局を控え、1節目同様の緊張感が自分を包んでいた。

1回戦目を+20.9Pで終え、少しだけ強張っていた肩の力がぬける。
だけど、前回とは違う。やはりどこか、集中できていない。
先輩たちの、一挙一動に振り回されている。この感覚をどうにかしないと、1節目の二の舞だ。

しかし、その感覚を払拭することができず、時間が待ってくれるわけもなく、対局は進んでいく。
2回戦目、3回戦目と少しずつ沈み、1回戦目のプラスがどんどん溶けていく。
もともとの「事勿れ主義」というか守備型というか、日和見なところが幸いしている、といっていいのか、大きな失点をせずに「済んでいる。」
いいことでもなんでもない、ただ闘っていないだけ、大事に至っていないだけだ。
もういっそのこと、テレビ対局に出られたつもりにでもなれたらよかったのだろうか。

そして+6.4で迎えた最終戦。ぐっと現実に引き戻されることが起きた。

東4局4本場、供託2本、親番。

六万七万二索三索四索四索五索二筒三筒四筒五筒五筒七筒  ドラ八筒

7巡目に、上家の黒沢さんが河に放つ六索に「鳴かなきゃ!」と頭では思いつつ、体がついていかない。
私の手は次のツモ牌に触れていた。
次巡、瑠美さんが2枚めの七索を仕掛け、私がツモ切った二万がそのまま放銃となる。

「1,000は2,200」

はい、と返事をして点棒を払いつつ、「それは、私がやらなきゃいけなかったことだ」という思いが頭から離れない。
先輩方との対局に萎縮している場合ではなかったのだ。
結局最終戦も▲3.7Pで終え、この日のトータルは+2.7Pとなる。

「勝ちたい」
あの気持ちはいったいどこへ行ってしまっていたのだろうか。
情けない。闘わないといけない場所で、闘いを避けていったいなんになるというのか。
これじゃあ1節目と同じだ、現にあのときと同じもやもやとしたものに包まれている。
もやもやの原因は分かる。
やるべきことをやって負けたのではなく、やらなければいけないことをやらずに、できることもやらずに負けたからだ。
空気に呑まれちゃいけない、あの空気を破らないと前には進めない。

ここは、そういう場所なのだ。

ここまで、ネガティブなことばかりを書いてきた気がします。(笑)
だからといって、本当に1節目と全く同じだったかというと、そうでもなく、もちろんあの頃よりは闘っていて、前にも出ることも多くなったと思います。
放送対局への緊張が少しずつほぐれてきているのも事実です。
自分を責めてばかりいないで、できている部分をしっかりと認め、いいところはそのまま伸ばして、足りない部分を補っていこうと前向きな気持ちです。

残りは最終節、そしてプレーオフ、決定戦と、まだ先を諦めてはいません。
こんな、自分の糧になるような場を少しでも多く踏んでいけるように、強くなるために、少しでも長くこの場所で闘っていきたいと思います。

こんな拙い文章を最後まで読んで下さったみなさま、貴重な時間を割いてくださり、ありがとうございました!