女流プロリーグ(女流桜花) レポート

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第8期女流桜花 第3節レポート

2013/08/30
執筆:安田 麻里菜


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白熱した闘いが続く女流桜花も、いよいよ中間の3節目(全5節)。
昇級、降級のボーダーラインが見えてくる時期でもあります。

私はいつもより早く会場に到着。
成績表をにらみながらボーダーチェックをしていると、そこへ王プロが現われました。
成績表を前に2人でボーダー談義。

王「今日を入れて残りの3節、全部60Pプラスすれば昇級出来るよね?」
私「ということは180 Pのプラスでしょ。かなり余裕だと思うよ」
王「じゃあ3節全部+60Pする!」

満面の笑みで、そう言い切った王プロ。
明快かつ豪快な物言いに、私も思わず頬を緩めてしまいました。
何て気持ちのいい「昇級宣言」なのだろう!
これは対局後に、もう一度王プロにインタビューしてみようっと。

第3節の対局が始まりました。
私の卓は、清水プロ・宮内プロ・仲田プロ・朝霧プロの5人(Aリーグは今節から3卓5人打ち)。

東1局、起家の仲田プロが先制リーチ。
この親リーチに対し、清水プロが真っ向勝負!
強い牌を押し通し、ドラをツモりあげて
清水「ツモ! 2000・4000!」
こうなると、もう清水プロのペースです。終始卓上を圧倒。
ゲーム回しの巧みさと、絶妙な押し退きの呼吸で、卓内トップをものにしたのでした。
これで清水プロは一気にプレーオフ圏内。
さすがとしか言いようがないゲーム運びだったと思います。
私も悪くはなかったのですが、あと一歩手が届かずといった感じで、まだまだだなあと反省することしきりでした。

さて、別卓の様子はどうでしょう。
あちらの卓では、またしても和久津プロが爆発中!
和製アマゾネスが、そのパワーをいかんなく発揮しておりました。
本当に和久津プロの「暴走モード」は怖い。
その猛攻にジッと耐えていた黒沢プロが、東4局に次の1シャンテン。

一万九万一索九索九索一筒九筒東東南西白中

ここに発を引いて打東北待ちのテンパイ。
北は場に1枚切れ。
和泉プロと古谷プロは押している風で、和久津プロは完全にオリ。
どうなるんだろうと、緊張しながら観続けていると、やがて数巡後に、
黒沢「ロン、32000」
古谷プロが北をつかんでしまったのです。

決して好調とは言えない状態の中、それでも諦めずにしっかりと大物手を作り上げてくるところに、黒沢プロの強さ、風格を感じました。
こういう麻雀が打てるからこそトッププロなんだなあと痛感したしだい。
私も頑張らなきゃいけません。

そうそう「豪快宣言」の結果が気になる。
さっそく王プロの元へインタビュー。

王「ちょっと目標に届かずだったかな?」
 ああ、そうなんだと思い、王プロのポイントを確認してみると、何と+77P!
私「えーと、目標の+60Pを楽々クリアーしているのですが、どういう意味?」
王「あ、実はね、対局開始前に皆さんに“今日は80P以上プラスします!すみません!”と言っちゃったの」

そう言って茶目っ気たっぷりの笑顔を見せる王プロ。
どこまで豪快な方なんでしょう。一応、本日の勝因を訊ねてみると、

王「やっぱり前日の調整がよかったんだと思う」

とのことでした。
そうなんです、対局に備えた「調整」は、私たちプロにとってとても大切なことなのです。
その場で一緒に話を聞いていた、小宮山プロにもお話をうかがいました。

小宮山「プロ生活で初めてというくらいの最小トップを取っちゃった」
 
聞けば流局なしで、31,000点台のトップだったそうです(女流桜花は30,000点持ち)。
点棒が大きく動くケースはよくありますが、こういう小場の展開は本当に珍しい。
実力が均衡し、他者にアガらせないように牽制しあった結果なのかもしれません。
その闘いを観戦してみたかったです。

女流桜花も残り2節。
まずはプレーオフに向け、しっかりとポイントを頭に入れながら、終盤の闘いに臨みたいと思います。