麻雀マスターズ レポート

麻雀マスターズ レポート/第23期マスターズ 本戦レポート

4月26日(土)新橋 AM11:00
「このマスターズも今年で23期目を迎えます。マスターズが初めて開催されたとき、僕はまだ30代でした。時代は過ぎ、今年からベスト8(準決勝)、決勝と日本プロ麻雀連盟チャンネルで生放送されます。プロはそのチャンスを未来に繋げ、アマチュアの方はこの大会を大いに楽しんでください。」
 
「昨年マスターズを優勝することが出来て、たくさんのチャンスを頂きました。今年も、チャレンジャーの気持ちで臨みます。」
 
日本プロ麻雀連盟森山茂和会長と現・マスターズ小車祥の挨拶ののち、第23期マスターズ本戦が幕を開けた。
全国の一般予選、プロ予選を勝ち上がりこの本戦に進んだ選手は216名。
本戦のシステムは日本プロ麻雀連盟Bルール(一発裏ドラあり)をまず4回戦(50分打切)
戦い、そこで成績プラス者がたすき掛けで(各卓の順位の和が一緒)5回戦目を行う。
本戦出場選手の内訳は以下のようになった。
日本プロ麻雀連盟151名
最高位戦日本プロ麻雀協会15名
日本プロ麻雀協会16名
一般34名
そして5回戦に進んだ内訳を比べてみると、、、、、、、、、、、
通過率は5回戦に進んだ人数÷本戦出場×100%(各団体、一般ごと)
連盟79名(通過率52%)
最高位戦9名(通過率60%)
協会12名(通過率75%)
一般12名(通過率35%)
プロの通過率では一発裏ドラありのBルールでは連盟よりも、最高位戦、協会のプロが勝り、一般の方は普段打ちなれている馴染みのルールとはいえ、プロの前に後れを取った。
ここで、4回戦で惜しくも敗退した面々の紹介
 
【連盟】

100

小島 武夫

100

沢崎 誠(A1、現最強位)

100

ともたけ 雅晴(A1)

100

望月 雅継(A1)

100

前田 直哉(A1、現グランプリMAX)

100

二階堂 亜樹(A2)

100

佐々木 寿人(A2)

100

仁平 宣明(A2)

100

黒沢 咲(A2)

100

中村 毅(昨年十段戦3位)

100

安村 浩司(グランプリ準優勝)

100

羽山 真生(元王位)

100

ガース・ネルソン

100

中川 由佳梨

100

優木 美智

100

松岡 千晶

100

立花 つくし

100

大久保 朋美

100

斉藤 麻衣子

100

ケネス・徳田

 
 
【最高位戦】

100

近藤誠一(前最高位)

100

水巻渉(元マスターズ)

100

石井一馬(元マスターズ)

100

佐藤聖誠(元發王)

 
 
【協会】

100

矢島亨(協会)

 
 
【一般】

100

牧野卓人さん(元マスターズ)

100

伊藤康宏さん(王位戦3位、インターネット選手権優勝)

 
 
5回戦目終了時ベスト56トーナメントが行われる。
ここにシード選手が加わる為112名中成績上位52名が通過。
ここで1位になるとベスト16へのジャンプアップとなる。
5回戦開始前、藤原審判長からボーダーが40ポイント以上の予想になると発表された。
そしてここでもう1つ。
今年から、予選、本戦含め最終戦は現在の自分のポイントの持ち点を卓内で開示することが義務づけられた。
これはどういうことかと言えば、まずそれぞれの目標設定が分かることでどのような戦い方をするか明確になる。
例えば、トップ条件なのか、浮き条件なのか、特例で言えば1位通過を狙っているなど。局面に於いての相手の狙いが分かる。そして敵は卓内ではなくボーダーが軸になる。
条件が残っている間は自分が勝ち上がるための最善を尽くし、諦めずに戦う事はプロとして当たり前の事である。
この開示を行ったものの、プロとして全く理解していない者も予選、本戦通じて少なからず見受けられた。トリプル役満(今年から複合役満が導入)という条件はある意味条件ではない。幕の引き際は己に任せられているはいるものの、いずれにせよプロらしく美学をもって戦って欲しいものだ。
さてベスト56への最終5回戦で惜しくも敗れた面々の紹介
 
【連盟】

100

森山茂和(会長)

100

灘麻太郎(名誉会長)

100

荒正義(A1)

100

藤原隆弘(競技委員長)

100

山井弘(A2)

100

ダンプ大橋(A2)

100

白鳥翔(A2)

100

内川幸太郎(A2)

100

刀川昌浩(A2)

100

河井保国(A2)

100

吾妻さおり(現女流桜花)

100

手塚紗掬(プロクイーン5位・王位戦5位)

 
 
【最高位戦】

100

村上淳(最高位戦、元最高位)

100

新井啓文(最高位戦、現最高位)

 
 
【協会】

100

五十嵐毅(協会、代表)

100

二見大輔(協会、前王位)

 
本戦1位通過の紺野真太郎(+157.9)はベスト16へジャンプアップ。怒涛の5連勝だった。

100

紺野 真太郎

 
そして40ポイント前後と予想されたベスト52のボーダーは大木亮典の48.7ポイント。
約10ポイント以上ボーダーが上がったことになる。
ベスト56本戦トーナメント
「相手の体が温まってる分ここから出るのはやや不利なんだよ。」
これは何年か前の瀬戸熊の言葉ではあるがタイトルホルダー。これも宿命。
ここからの登場は5名。

100

鳳凰位・藤崎智

100

現十段位・瀬戸熊直樹

100

昨年2位・四柳弘樹

100

昨年3位・西岡慎泰

100

昨年4位・勝又健志

ここからは同メンバーで半荘2回戦を行いトータルポイント上位2名が明日のベスト28トーナメントへ駒を進める。つまり、ここから敵は卓内にいることになる。
戦い方は今までと大きく異なる。(今までのポイントは持ち越さないため、2位通過も52位通過も同じ。ただし卓組は順位によるたすき掛け)
 
 
ベスト56トーナメントダイジェスト
1卓(四柳VS大木VS猿川VS穴澤)
2回戦共に四柳は連帯。シード組の実力を見せる。
猿川は2回戦目、南場の親で大フィーバー。初戦ラス、この親を迎えた時もラス目と厳しかったがA1リーガーの実力か、ワンチャンスをものにした。
大木、穴澤さんも勝ち上がるチャンスがそれぞれあっただけに悔やまれるだろう。

100

猿川 真寿

100

大木 亮典

100

穴澤 義則さん(昨年王位戦4位)

 
1位通過 四柳弘樹 2位通過 猿川真寿
 
卓(西岡VS魚谷VS小池VS須藤)
こちらは、前・女流桜花・魚谷と現・女流最高位小池の興味深い卓組。
男性陣は、女流2人が2回戦共に連帯するのを阻むことが出来なかった。

100

魚谷 侑未

100

小池 美穂

 
1位通過 魚谷侑未 2位通過 小池美穂
 
卓(勝又VS鳥居VS斉藤VS安田)
トーナメントマスターでもある勝又は、調子が良くないなりにも番手通過。
安田はわずか6ポイント差で敗退。

100

安田 麻里菜

100

鳥居 裕一

 
1位通過 鳥居裕一 2位通過 勝又健志
 
4卓(藤崎VS滝沢VS丸江VS本多)
鳳凰位の登場、しかしまさかの連続ラス。
滝沢が裏ドラ条件を見事クリアーした。

100

滝沢 和典

100

丸江 茂さん

 
1位通過 丸江茂さん 2位通過 滝沢和典
 
5卓(瀬戸熊VS近藤VS仲田VS市橋)
十段位瀬戸熊と現在A1リーグで1位の近藤の一騎打ちと思われたが揃って敗退。

100

近藤 久春

100

仲田 加南

 
1位通過 市橋篤文さん 2位通過 仲田加南
 
6卓(渋川VS太田VS西島VS岡本)
このルールでは渋川、新人王・岡本、予選2位の太田、準決勝常連西島の戦いは最終戦オーラス珍しい出来事が。
親番の西島は、通過確定で他の3者はなんと全員が27,300点の同点。
満貫をツモれば全員通過。
2位から4位の順位点は上下20ポイント(順位点は5P-15P)
流局なら渋川。
太田が跳満リーチをかけるも流局。

100

太田 優介

100

渋川 難波

 
1位通過 西島一彦 2位通過 渋川難波
 
7卓(金VS荒木VS木原VS甲州)
ここは協会3名相手に、本戦常連の甲州さん成す術なし。

100

金 太賢

100

荒木 栄二

100

甲州 龍太さん

 
1位通過 木原浩一 2位通過 荒木栄二
 
8卓(山田VS中村VS柴田VS小西さん)
初戦ラスの山田が75,000点の大トップ。連続2着の小西さんが番手につけた。

100

柴田 弘幸

100

山田 浩之

100

小西 隆之さん

 
1位通過 山田浩之 2位通過 小西隆之さん
 
9卓(宮崎VS小南VS山本VS中西)
条件確認に大変時間のかかる大接戦。
一般2名VS地方プロ2名の対決は1名ずつの勝ち上がり。
 
1位通過 中西正行さん 2位通過 宮崎皓之介
 
10卓(櫻井VS葛山VS伊藤VS杉浦)
こちらは充実著しい若手コンビが圧勝

100

伊藤 優孝

100

櫻井 秀樹

100

杉浦 勘介

100

葛山 英樹

 
1位通過 杉浦勘介 2位通過 櫻井秀樹
 
11卓(寺戸VS西野VS平山VS船木)
一般2人VSプロ2人対決はまたもや1名ずつの両成敗。

100

寺戸 孝志

100

船木 伸一

 
1位通過 西野圭介さん 2位通過 寺戸孝志
 
12卓(芝VS坂本VS鈴木VS前原)
こちらは一般参加の芝さんが強い。前原、鈴木の連盟両名揃って敗退。

100

前原 雄大

100

坂本 大志

 
1位通過 芝美穂子 2位通過 坂本大志
 
13卓(和久津VS水沼VS谷口VS萩原)
元最強位でもある水沼さんが初戦で突破を決める。
番手にはアマゾネス和久津。

100

和久津 晶

100

水沼 利晃さん

 
1位通過 水沼利晃さん 2位通過 和久津晶
 
14卓(森下VS奈良VS蛯原VS浅井)
元マスターズ奈良、現王位・森下、元新人王・蛯原、そして連盟のタイトル戦に滅法強い浅井の若手4人の対決は、蛯原、浅井の2名が勝ち上がり。

100

森下 剛任

100

奈良 圭純

100

蛯原 朗

100

浅井 裕介

 
1位通過 蛯原朗 2位通過 浅井裕介
以上が明日のベスト28トーナメントに駒を進めた。
後2つ勝てばいよいよテレビ対局へと移る。