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麻雀マスターズ レポート

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第25期マスターズ トーナメントレポート 宮崎 皓之介

2016/05/12
執筆:宮崎 皓之介


100

 

1卓(前原VS小川VS谷VS松田さん)
注目選手はやはり前原。豪腕かつ繊細な麻雀で場を支配する前原。対して3名がどのように対抗するかがポイントとなるだろう。

1回戦
起家の前原が驚異的な爆発力をいきなり見せる。東1局で大物手を連発し、80,000点近くまで点数を伸ばす。圧巻の麻雀で1回戦を制し、通過候補に名乗りを上げた。
こうなると残り3名はなんとしても2着に食らいつきたいところだろう。途中、小川が東場の親で持ち点を伸ばし、前原・小川のワンツーかと思われたが、連盟の新人である谷が最終局で、リーチツモドラ3の満貫をツモアガって粘りの2着。見事にアガリを決めた谷の表情は普段の彼からは想像もつかないほど真剣な表情で、マスターズにかける思いの強さが感じられた。

2回戦
2回戦、起家は1回戦にオーラスで3着に落ちた小川。2回戦の結果次第では最終戦が絶望となってしまう。「この親はかなり重要となる・・・。」そう感じながら観戦していた私の目に映った小川の配牌は以下の通り

一万二万三万四万五万七万八万九万六索七索八索二筒二筒  ドラ東

なんとダブリーである。さらに高めの六万なら一通まである大物手。小川はあっさり高めの六万をツモアガって6,000オール。このアガリで勢いづいた小川は連荘を決め、2回戦のトップを決めた。

3回戦
谷、松田さんはなんとか逆転したいが、1、2回戦でリードを作った前原、小川にそのまま逃げ切られ1卓は決着となった。

1卓勝ち上がり
前原・小川

 

100

 

2卓(瀬戸熊VS石川正VS井上美VS竹内)
2卓における私の注目は「卓上の暴君」瀬戸熊と「新人王」井上の対決だ。「クマクマタイム」の圧倒的破壊力で卓上を制圧してきた瀬戸熊の強さは誰もが知るところであろう。しかし、新人王決勝において圧勝した井上の親番の爆発力も負けてはいない。この2名の親を如何にして制するかが勝負のポイントになるだろう。

1回戦
予想に反して苦しい立ち上がりになったのは瀬戸熊。3者の厳しいマークによってなかなか自分のリズムにさせてもらえない。石川、竹内、井上の実力の高さがうかがえる。
さらにオーラスの親である井上の

二万二万六万六万七万七万八万八万二索三索四索五筒七筒  リーチ  ドラ二索

このリーチに対して石川が丁寧に打ちまわし、ヤミでかわす。やはりここまで勝ち上がるだけにあってなかなか楽をさせてくれない。

2回戦
2回戦、キーポイントとなったのは南3局。北家の井上が以下の手牌

三万四万五万六万七万三索四索五索三筒四筒五筒七筒七筒  リーチ  ドラ八万

本手リーチ。さすがにこのリーチには戦えないだろうと考えているとなんと瀬戸熊が真っ向勝負を挑む。ソーズのホンイツの瀬戸熊は四万六万と無筋を勝負する。この打牌を見て、3者の顔に緊張が走る。
「ここで瀬戸熊を止めなければ3回戦は瀬戸熊の時間となる・・・」勝負局となった南3局、「ツモ」の発声は井上からだった。
五をツモアガリ3,000・6,000の会心の一撃。このまま勢いに乗った井上はオーラスもあっさりと満貫をツモアガって2回戦をトップで終える。

3回戦
3回戦を制したのは石川。東場から勝負手をアガって優位に進めてそのまま勝ち上がりを決めた。勝負局を制し切れなかった瀬戸熊、無念の敗退となった。

2卓勝ち上がり
井上・石川

 

100

 

3卓(木原VS塩原VS石川VS江隈)
3卓の注目選手は昨年の決勝選手である木原と石川さんの2名だろう。その2名に塩原、江隈が如何にして戦うかが非常に楽しみな卓である。

1回戦
1回戦を制したのは木原。勝負所をすべて競り勝ち、ダントツのトップ目で迎えたオーラスで3巡目に以下のリーチ

四万五万六万一索二索三索四索五索六索七索九索八筒八筒  リーチ  ドラ五万

一通確定の高打点が見込めるリーチ。1回戦で勝ち上がりを決めてやると言わんばかりのリーチに対抗したのはラスの塩原。

四万五万六万六万七万七万八万九万二筒三筒四筒六筒六筒  リーチ

5巡目に追いかけリーチを打ち、木原の勢いを止めようとするも、ツモった牌は木原のアタリ牌である8。12,000の放銃で苦しい立ち上がりとなった。

2回戦
1回戦、好スタートができた木原と石川。なんとかして両者を止めたい塩原と江隈だが、木原を止める事ができない。塩原が途中、トップ目に立つもお互いホンイツのテンパイから木原に12,000の放銃。1回戦のオーラスと同じくあと一歩のところで競り負けてしまう展開。この遠い一歩が木原という男の壁の高さを表しているのだろう。2回戦も同じくワンツーを決めた木原と石川さん、このまま逃げ切ることはできるのだろうか?

3回戦
木原が2連勝を決めたため、勝ち上がり枠はほぼのこり一席となった3卓。最後の親番でここまで我慢を続けた江隈が脅威の追い上げを見せる。

四万五万六万六索七索八索八索八索四筒四筒五筒五筒六筒  リーチ  ツモ三筒  ドラ四万  裏六筒

この6,000オールを皮切りに持ち点を伸ばしていく。さらにこの親番でトータル2位の石川さんから値千金の3,900をアガリ見事逆転を果たす。
このまま木原、江隈の勝ちあがりかと思われたが最終局に石川さんが奇跡のアガリを見せる。

二索二索三索三索七索七索八索八索九索九索西西中  ツモ中

ノーミスの3,000・6,000のツモアガリ。これには観戦記者の私も思わず声をあげてしまった。
途中まで我慢を続け、唯一の勝負所で逆転を果たした江隈の麻雀も素晴らしかったが逆転されても胆力でそれを押し返しきれた石川さんもまた素晴らしかった。

3卓勝ち上がり
木原・石川

 

100

 

4卓(紺野VS望月VS海谷VS安村)
4卓も面白い組み合わせ。連盟Aリーガーである紺野・望月、昨日のベスト56トーナメントで勝又・前田の新旧鳳凰位と同卓し、見事1位で勝ち上がりを決めた安村。さらに歴代マスターズである海谷さんと実力派ばかりの卓となった。

1回戦
1回戦をリードしたのは紺野、望月の2名。要所を押さえるアガリを続け、安村、海谷さんにつけいる隙を与えない。
オーラスは望月が1,300・2,600をツモアガリ逆転トップ、Aリーガーの実力を見せつけた半荘となった。

2回戦
2回戦も紺野、望月が場面をリードする。特に苦しい立場となったのは歴代マスターズである海谷さん。
南1局の親番に安村に8,000の放銃で1回戦、2回戦と続けてラスになってしまう。逆転の糸口をつかめることはできるのだろうか。

3回戦
1・2回戦をともに連帯し、逃げ切りを図る紺野、望月。オーラスの親で安村が脅威の追い上げを見せる。

一万二万三万六万七万二索三索四索七索八索九索五筒五筒  ドラ二索  ツモ八万

僥倖の一発ツモで4,000オールのアガリ。このアガリでトップ目に立ち、トータルで望月からの逆転を果たす。
最終局、望月も満貫ツモ等で再逆転のためアガリを目指すも及ばず、4卓の勝ち上がりは紺野、安村の2名となった。

4卓勝ち上がり
紺野・安村

 

100

 

5卓(勝又VS仲田VS吉田直VS高橋)
5卓の注目選手はやはり、現鳳凰位の勝又。隙のない麻雀で勝ちあがりを決めることはできるのだろうか。

1回戦
1回戦、勝又が粘りの麻雀を魅せる。本手は決まらないがアタリ牌を的確に止め、形式テンパイやかわし手で失点を最小に抑えて2着で1回戦を終える。
体勢は決していい状態ではなかったが、その崩れない麻雀は勝又の雀力の高さを如実に表している。

2回戦
1回戦ラススタートと苦しい立ち上がりだった吉田がオーラスの親で意地を見せる。

三万四万四索五索五索五索六索六索七索八索六筒七筒八筒  リーチ  ドラ三索

このリーチを仲田から一発で捉えて12,000のアガリ。その後も加点を狙う吉田は再び仲田から12,000をアガってトップ目に立つ。
このまま勢いに乗って猛連荘をすると思ったが、次局やや悩ましい局面が吉田にきてしまう。
吉田は中盤で以下の手牌

六索七索二筒三筒四筒四筒五筒六筒七筒七筒七筒八筒九筒  ドラ五索

高めドラのピンフテンパイ。一通やチンイツの変化が考えられるが、一発・裏ドラ有りのマスターズのためだろうか、吉田はこの手をリーチと勝負に出る。私もおそらく同じ選択をしただろう。
しかし、リーチ後に一筒五筒六筒とツモりチンイツのアガリを逃してしまう。結果論だが3倍満をアガれず、さらにリーチ後につかんだ中で仲田に8,000の放銃となってしまった。

五索六索七索七索八索九索西西中中  ポン北北北  ドラ五索  ロン中

最悪の結果となったこの局、決してミスとは言えないが吉田の心境は複雑だっただろう。

3回戦
2回戦を終えて、吉田、勝又、仲田が小さいマイナスで競っており混戦の5卓。1人浮きの高橋がラス目となって誰が勝ち上がるかわからない状況だったが、最後は高橋がアガリを決めて決着。
現鳳凰位の勝又は最後まで粘りを見せるもここで敗退となった。

5卓勝ち上がり
吉田直・高橋

 

100

 

6卓(藤崎VS阿部VS吉田幸VS愛内)
6卓は「忍者」藤崎、RMUの阿部、吉田幸雄、愛内と今日随一の技巧派が集まった卓となった。誰が場を制するかが非常に楽しみな組み合わせである。

1回戦
開幕をリードしたのは藤崎、阿部。阿部は藤崎から跳満、藤崎は倍満をツモアガるなど2人のデッドヒートが繰り広げられた。
吉田もオーラスに三色でリーチを打つも、藤崎の得意のヤミでかわされ1回戦終了。吉田と愛内は苦しい立ち上がりとなった。

2回戦
1回戦と同じく藤崎、阿部がリードするかと思われたが吉田が脅威の爆発力を見せる。
まず吉田が東場の親番で阿部とのリーチ合戦を制し、阿部から18,000のアガリ。次局も藤崎から18,000をアガリ、ダントツのトップとなる。
2回戦は吉田がなんと87,900の大トップでトータルでも逆転する。

3回戦
3回戦は2回戦でラスであった藤崎がトップを取り、勝ち上がり。6卓は藤崎、吉田の2名の通過となった。

6卓勝ち上がり
藤崎・吉田幸

 

100

 

7卓(優木VS中川VS矢島VS井出)
7卓は優木、中川と女流2名と華やかな卓。対局は終始、中川、優木とリードする展開が続く。
3回戦に矢島が粘りを見せるもあえなく敗退。女流2人が見事勝ち上がりを決めた。

7卓勝ち上がり
中川・優木

 

 

ベスト16トーナメント

ベスト16トーナメントは14名の勝ちあがりに昨日の本選1位通過の栗野さん、昨年度覇者の白鳥が加わり、計16名で準決勝の椅子をかけて戦う。

100

 

1卓(白鳥VS前原VS優木VS吉田幸)
1卓は現マスターズの白鳥の卓。連覇を期待する者が多いのか観戦者が最も多い卓となった。連覇を果たすことはできるのだろうか、非常に注目の卓である。

1回戦
連覇が期待される白鳥の初アガリは以下の通り

三万四万四万五万五万六万三索四索七索七索三筒三筒三筒  リーチ  ロン二索  ドラ六索  裏三筒

前原のテンパイ打牌を捉えた親のリーチでなんと裏3。白鳥のマスターズにかける思いの強さが裏に現れたのだろうか、12,000のアガリで好スタートを切る。
このままトップを取りたい白鳥、しかし、吉田が「ツモ」とアガリの発声。

「8,000・16,000」

国士無双である。
「さすがに白鳥のトップは厳しいか・・・」そう考えていると南場の親番で白鳥が怒涛のアガリをみせる。

二万二万五万六万七万五索六索七索二筒三筒五筒六筒七筒  リーチ  ツモ一筒

4,000オール、続いて

二万二万二万四万五万六万六万七万二索二索二索六索六索  リーチ  ツモ八万  ドラ一筒  裏二筒

八万を一発でツモり、この半荘2回目の裏3で6,000オールのアガリ。この後もアガリを続けて7本場まで積む大連荘で80,000点近くの逆転大トップ。現マスターズの貫禄を見せつけた。

2回戦
なんとしてもこの2回戦でトップを取りたい優木、オーラスの親で4,000オールのアガリを決めトップ目に立つ。
現状2着目の吉田がラスのためこの順位のまま逃げ切りたいところだが、前原に痛恨の3,900を放銃し2着に転落。3回戦に望みを託す形となった。

3回戦
吉田とのポイント差から考えると、吉田からの直撃が欲しい優木。東場の吉田の親番で以下の手牌

一索二索三索四索五索六索六索七索七索八索九索西西

吉田が親のためリーチと勝負に出るかと思ったが優木の選択はヤミ。この選択が見事正解。前原よりリーチがかかり、前原の現物である五索を吉田から捉えて12,000のアガリ。ここ一番の局面で判断を間違えない優木の集中力は圧巻である。
だが、吉田はこれでは終わらない。南場で盛り返し、トータル2位で最終局を迎えた。現状トータル3位の優木の通過条件は「満貫ツモ」、「吉田から5,200」「前原、白鳥から12,000」の3つ。皆の視線が集まるなか、優木から「リーチ」の発声。

五万五万五万六万六索六索六索一筒一筒一筒七筒八筒九筒  リーチ  ドラ六索

ツモれば文句なしの満貫。一牌、一牌ツモるごとに力が入る、残りツモが1回となり「もう駄目か・・・」と誰もが思ったが最後のツモはなんと「七万」。
苦しい場面を乗り切り、勝ち上がった優木と白鳥。準決勝の対局も非常に楽しみである。

1卓勝ち上がり
白鳥・優木

 

100

 

2卓(栗野さんVS中川VS石川正VS吉田直)
2卓には昨日の本選で1位通過を決めた栗野さんが加わり開始となった。

1回戦
1回戦を制したのは中川。今期のマスターズでは、苦しい場面からでも親番を丁寧に連荘して加点できている印象があるが、この半荘でもそれが光る。
南場の親で20,000点近く加点し、ラスからトップに駆け上がる。

3回戦
1、2回戦と苦しい展開が続き、トータルで1人沈みとなった石川。3回戦目に跳満、倍満とツモアガるも及ばず。終始、場面をリードした中川と勝負所を丁寧に抑えた吉田の勝ち上がりとなった。

2卓勝ち上がり
中川・吉田直

 

100

 

3卓(石川さんVS紺野VS小川VS藤崎)
1回戦
先ほど奇跡の逆転を決めた石川さんがアガリを続け、トップ目に立つ。さらに加点をすべく北家の石川さんが仕掛けに入る。

四万五万二索二索二索七索八索中中中  チー四索 左向き二索 上向き三索 上向き  ドラ中

石川さんの捨て牌は中張牌が目立っている捨て牌だがスピードは十分。さすがに石川さんのアガリかと思ったが紺野のサバキが光る。紺野は仕掛けを見て以下の仕掛け、

一万二万三万六万七万七万八万九万九筒九筒  チー五万 左向き四万 上向き六万 上向き

普段であれば、メンゼンテンパイやチンイツまで見る手牌だが紺野は一通のみのテンパイを取る。これは石川さんのドラ暗刻と速度が読みきれていないと出来ない仕掛けだろう。紺野は狙い通りあっさりと八をツモアガリ石川さんの本手をかわす。こういった繊細な麻雀こそが紺野の魅力だと私は思う。

1回戦は石川さんと紺野のワンツー、藤崎、小川は追いつくことはできるだろうか。

2回戦
2回戦に勝負にでたのは小川。1回戦に大きい沈みの3着だったためなんとしても浮きに回りたいが劣勢で迎えた南3局、小川は以下のリーチ。

七万九万六索六索六索七索七索五筒六筒七筒九筒九筒九筒  リーチ

一見するとただのリーチ、だが藤崎から八万を見逃しているフリテンリーチ。一瞬、小川が凡ミスをしたのかと思ったが、これが小川の勝負局。私の予想だが、八万が山にいる読みの自信と六索九筒を暗カンしての打点向上を狙っての見逃しだろう。確立で考えれば不利かもしれない、だが点数状況を考えての見逃しだろう。結果は六索を暗カンして、読みどおりの八万ツモ。小川の強さが感じられた2回戦であった。

3回戦
ここまで連勝している石川さんが止まらない。8,000オールをアガリ、3連勝ムードとなってきた。こうなると3者の焦点は2位通過の一点。だれが残り一枚の切符を手にすることが出来るのだろうか。
さきほど見事なアガリを決めた小川がトータル2位の紺野を猛追する。仕掛けてテンパイしている親の紺野から8,000をアガって紺野をラスに落とし、一時逆転を果たす。
だが紺野もこれで終わらない。南2局、親番の紺野に対して小川がリーチと勝負に出る。紺野もリーチを受けて以下のテンパイ、

五万六万七万一索二索三索五索六索七索五筒六筒七筒七筒

もちろん、リーチで真っ向勝負。それを受けてより強い緊張に卓内が包まれていくのが感じられる。
この勝負を制したのは紺野、一発で四筒を小川からアガリ、安めとはいえ大きな大きな5,800。さすがに決着かと思われたが、小川はまだ諦めない。紺野から執念の6,400をアガリ、再々逆転でオーラスを迎える。

オーラスの親は小川のため、実質最終局となった紺野。ツモアガリならば1,600・3,200が通過条件で以下のリーチ、

六万六万七万七万六索六索七索三筒三筒五筒五筒八筒八筒  ドラ八索

数巡、ヤミで構えていたが脇からの跳満条件も考慮して白をツモ切ってのリーチ。
だが自分のツモ筋にいたのはなんと白、最後の最後でアガリ逃しとなってしまいあえなく流局。逆転に次ぐ逆転で大熱戦を制したのは小川。惜しくも紺野はベスト16で敗退となった。

3回戦勝ち上がり
小川・石川さん

 

100

 

4卓(木原VS井上VS高橋VS安村)
1回戦
ここでも木原が勝負強さを見せる。

二万三万四万八万八万五索六索六索六索七索七索七索八索  リーチ  ドラ三万

これに対し、高橋が追いかけリーチ、親の安村がヤミに構えるも競り勝ったのは木原。五索をツモって3,000・6,000のアガリ。
井上も負けていない。南2局の親番で

六万七万八万六索六索七索八索三筒四筒五筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ九索  ドラ三筒  カンドラ七筒

4,000オールのツモアガリ。乱打戦の様相を呈してきたが、1回戦で高橋が出遅れてしまう。
安村がドラの二筒をポンし、タンヤオドラ3を四万-七万待ちでテンパイしているなか高橋がリーチと勝負に出る。

一万二万三万三万四万四万四万六索七索八索白白白  リーチ  ドラ二筒

私は正直にこのリーチは焦りすぎのように感じた。もちろん、待ちは良形で一発裏ドラがあるルールのためリーチをかけるのが当然のように思われる。それが正解に近いかもしれない。だがこれは3回戦のトータルで競うトーナメントルールなのである。おそらくだが、この手はリーチをかけるとほぼ安村との一騎打ちとなるだろう。そうなった場合、「安村に放銃し、一人沈みのラス」という可能性が強くなってしまう。これが最悪のケースであり、上位2名通過の椅子が一人だけ遠い存在になってしまう。ならばここはヤミで我慢し、2、3回戦に勝負を掛ける選択でも良かったのではないだろうか。もし、危険牌を引いたのならば三万を切って単騎に構えても良し、白の暗刻落としで回し打ちの選択もある。ヤミならば木原、井上からのアガリだって考えられる。結果が全てではないが結果はカンができない四万をツモって安村へ痛い8,000の放銃となった。高橋にとって苦しいスタートとなった。

2回戦
2回戦で高橋が意地を見せる。

五万六万七万七万八万九万二索三索四索九筒九筒中中  リーチ  ツモ中  ドラ九筒  裏二索

3,000・6,000のツモアガリ。次局、

二索三索四索五索五索六索六索六索東東  ポン発発発  ツモ東

2,000・4,000の怒涛の2連続アガリで一気に詰め寄る。
こうなると苦しいのは3着スタートの安村、なんとか自分もアガリをしたいところ。そんな安村に南2局、大物手が入る。

二万二万二万三万三万四万四万四万五万七万発発発

ヤミでも跳満、さらには一手変わり四暗刻まで見える。もちろん安村は四暗刻変化と手変わりを考えてヤミを選択。だがここで井上より親のリーチがかかる。

七万八万八万八万三索四索五索六索七索八索二筒二筒二筒  リーチ

これを受けて安村は、ヤミで数巡押し続けるも変化はないと判断したかリーチと勝負に出る。
お互いに決着が付かず流局かと思われたが、ハイテイで安村が掴んだ牌はなんと七万、安村も七万が井上のアタリ牌と確信したのか一瞬表情が強張っていた。安村が7,700の放銃となり劣勢は続く。
この局が響き、安村は苦しいラスとなってしまう。逆に高橋はトップで2回戦を終えて、3回戦に望みを託す形となった。

3回戦
ここでも木原が強さを見せる。安村の最後の親をあっさりヤミのピンフで流し、南3局の親番にこれで止めだと言わんばかりのリーチを打つ。

五万六万二索三索四索五索六索七索四筒五筒六筒七筒七筒  リーチ

ラス目の高橋も今日一番の手でテンパイ。

一万二万三万四万四万四万四万五万五万五万六万七万八万  リーチ

木原のアタリ牌を5枚抑えてのチンイツリーチ、しかし掴んだ牌は無常にも七万。 高橋は天を仰ぎ、七万を静かにツモ切った。
この局で事実上のゲームセット、4卓勝ち上がりは井上、木原の2名となった。

4卓勝ち上がり
木原・井上

以上の激戦を終え、準決勝のメンバーが決まった。
現マスターズの白鳥も危なげなく勝ち上がりを決め、連覇へ一歩前進といった所だろう。
また前年決勝進出者である木原、石川さんも勝ちあがっておりリベンジできるかどうかも注目したい。
いったい誰がマスターズの栄光を手にするのか・・・白鳥の連覇か、はたまた新王者の誕生か?4/30の決勝戦に胸が躍るばかりだ。