麻雀マスターズ レポート

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第22期マスターズ 本戦レポート

2013/05/09
執筆:大木 亮典


masters22

午前10時受付開始。総勢208名の選手が満を持して登場した。
ある者は高揚感につつまれ、ある者は緊張の表情を浮かべ、そしてある者は、過度の緊張からは解き放たれ、リラックスした表情を浮かべている。

第22期麻雀マスターズ本戦の幕開けである。
これは、日本プロ麻雀連盟主催のプロアマオープン戦であり、特徴としては、連盟Bルールを採用しており、一発、裏ドラがある。持ち点30,000の30,000返しで順位点は以下。

1位 +15,000点
2位 + 5,000点
3位 ▲ 5,000点
4位 ▲15,000点

本戦のシステムとしては、まず半荘4回戦(同一メンバーではない)を行い、合計得点がプラスの者のみ勝ち上がりとなり、次に得点持ち越しのまま5回戦目を行う。
5回戦終了時の成績が1位の者はベスト16へ。これは前年度優勝者に与えられるシードと同じ位置である。
そして、その本戦1位を除いた上位51名に現鳳凰位、現十段位、前年度決勝進出者(2~4位)の5名を加えた56名でトーナメント戦の開始である。
現鳳凰位・現十段位:瀬戸熊直樹 前年度決勝進出者:平田孝章・高沢智・浅井裕介 ご覧の通り前年度鳳凰位と十段位を瀬戸熊直樹が二冠しているため、 今回はグランプリMAX優勝の前原雄大がここに加わる。

さて、注目の顔ぶれであるが、連盟からは

masters22 灘麻太郎 masters22 小島武夫 masters22 森山茂和
masters22 荒正義 masters22 伊藤優孝 masters22 前原雄大
masters22 瀬戸熊直樹 masters22 藤崎智 masters22 沢崎誠
masters22 朝武雅晴 masters22 古川孝次 masters22 望月雅継
masters22 猿川真寿 masters22 ダンプ大橋 masters22 勝又健志
masters22 山井弘 masters22 佐々木寿人 masters22 白鳥翔
masters22 稲森英子 masters22 藤原隆弘 masters22 奈良圭純
masters22 魚谷侑未 masters22 黒沢咲 masters22 安田麻里菜
masters22 蒼井ゆりか masters22 和久津晶 masters22 京平遥

他多数。
最高位戦日本プロ麻雀協会からは、
近藤誠一、水巻渉、石橋伸洋、村上淳、鈴木優等、予選勝ちあがり者を含めた16名。

日本プロ麻雀協会からは、
五十嵐毅、鈴木たろう、鍛冶田良一、二見大輔、金太賢等、予選勝ちあがり者含めた12名。

また、一般参加はこれまた厳しい予選を勝ち上がってきた48名の参加となった。

新会長に就任した森山茂和会長からの挨拶が終わり試合開始。

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まずは本戦。注目選手の中で好調をみせたのは、滝沢和典。

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滝沢和典

2回戦を終えた時点でのポイントは+43.0P
続く3回戦、南1局での親番。西家からの先制リーチを許すも、テンパイまでこぎつけ流局連荘。
続く1本場でも西家から2巡目リーチと苦境にたたされるが、8巡目に追いつきリーチで対抗。

四万五万六万七万七万一索二索五索六索七索七索七索六筒 ツモ四索 ドラ三索 裏五万

15巡目、滝沢に軍配があがる。4,100オール。
2本場、滝沢の配牌。

四万二索二索三索一筒三筒四筒六筒七筒八筒南南南白 ドラ五万

6巡目に以下の手牌。

四万一索二索三索一筒三筒四筒六筒七筒八筒南南南 ツモ四筒

配牌から考えると、理想的なテンパイではないが、迷わず即リーチとでる。
これが裏2枚のり4,200オール。続く3本場は12,900と加点し、7万点オーバーで終局。
早くもトータルポイントを+101.7Pとした。

今年の4回戦を終えた時点でのプラスポイント保持者は108名となり5回戦へ。
そして、次のベスト56トーナメントに進めるボーダーは+42.0Pとなり、多くの注目選手達が姿を消す事となった。

見事トータルポイント1位となったのは、+147.9Pを叩き出したプロ連盟の四柳弘樹。
そしてベストアマには、+128.9Pの都築尚道さんが輝いた。

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1位通過:四柳弘樹
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ベストアマの都築尚道さん

いよいよトーナメント1回戦の開始。
こちらは同一メンバーで半荘2回を戦い、各卓トータルポイント上位2名が翌日のベスト28トーナメントへと駒を進める。
2回戦目には、上位2名に入るための条件がそれぞれに発生するため、麻雀の技術と同様に、相手3人との的確な距離感の把握も要求される。

前述したとおり、ここから5名が加わりベスト56トーナメントの開始。

ここまで勝ち抜いてきた選手には、残り2回を戦う体力、集中力の維持が求められると同時に、シード選手には、いかに早くその温度差を肌で感じ、離される事なく追いつき、自分の麻雀に入り込めるかがポイントであろう。

やはり注目は瀬戸熊直樹、前原雄大。

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瀬戸熊直樹
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前原雄大

まずは瀬戸熊。初戦、東場、南場ともに親番を軽く落とされ、いまいちな様子。
オーラス29,700持ちで迎え、9巡目の手牌が以下。

三万四万五万五万四索六索六筒六筒七筒七筒白白白 ツモ七筒 ドラ八筒

五万切りヤミテンを選択し、次巡、ツモ七索でリャンメンに変わったところでリーチ。
しかし数巡後、右田勇一郎の7,700につかまってしまう。

一索二索三索八索九索南南南中中 チー四索三索五索 ロン七索

続く1本場も、右田が6,000は6,100オールと、この回を瀬戸熊は3着で終える。

1回戦目順位とポイントは以下。

1着:右田勇一郎 +59,9P
2着:井出一寛  + 6,9P
3着:瀬戸熊直樹 ▲20,1P
4着:鈴木優   ▲46,7P

順位点の分も考慮すると、下位2名もまだ射程圏内。
そんな中、2回戦目トップをものにしたのは鈴木優(最高位戦)であった。
なんと7万点にも迫るトップで、鈴木が見事2着に滑り込んだ。
現鳳凰位、十段位である瀬戸熊は惜しくもここで敗退となる。

続いて前原。初戦東1局、6巡目に親のリーチを受けるも、8巡目に七対子のドラ単騎リーチで応戦。
まるでこの日の自分の状態を測っているようである。
これを流局で終えると、この後は前原らしい鋭いアガリを積み重ね、危なげなくベスト28に駒を進めた。
トーナメント2回戦への勝ち上がり者28名、組み合わせは以下。

1卓:平岡理恵 (連盟) vs 鈴木基芳(連盟) vs 設楽遙斗 (最高位戦) vs木村東平(連盟)

2卓:藤崎智(連盟) vs 黒川源悟(一般) vs横山毅 (連盟) vs長山雅幸(連盟)

3卓:勝又健志 (連盟) vs 西岡慎泰(連盟) vs 鈴木優(最高位戦) vs斉藤桂史(連盟)

4卓:前原雄大(連盟) vs 右田勇一郎(連盟) vs 老月貴紀(連盟) vs吉井健人(連盟)

5卓:小車祥(連盟) vs五反地清一郎(連盟) vs 山本拓哉(連盟) vs 佐藤聖誠(最高位戦)

6卓:平賀聡彦(最高位戦) vs 菰原昭如(一般) vs 橘哲也(協会) vs菅野哲也(一般)

7卓:森山茂和(連盟) vs 都築尚道(一般) vs 伊賀則夫(連盟) vs井田憲孝(連盟)

これで第22期マスターズのベスト28が出揃ったわけであるが、選手達に安堵の表情はない。
翌日9回戦にも及ぶ長丁場が待ち受けているのである。
そこを勝ち抜いた4名が決勝の舞台へと辿り着くことができる。