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王位戦 レポート

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第41期王位戦準決勝レポート  猿川 真寿

2015/12/16
執筆:猿川 真寿


100

今期の王位戦も16人に絞られた。勝ち残れば、決勝進出になる。
システムは60分打ち切りの5回戦総当たり戦で下位4名が敗退。まわり順で時間制限なしの6回戦を行う。
昨年から、このベスト16を連盟チャンネルで放送することになった。
今年は前王位の清原の卓を5回戦までと、6回戦は各卓すべて放送される。

1回戦

1卓 山脇 藤井 山田 清原
2卓 櫻井 渋川 老月 野方
3卓 石井 柴田 高谷 中岫
4卓 半沢 鈴木 谷 海老沢

1卓
一般の藤井さんが緊張しているように見えた。
初の放送卓であと1歩で決勝となるのでそれが普通だと思うが、多分山田も初めてだと思うが落ち着いているように見え、順調にアガリを重ねていった。

南1局2本場
藤井さんがリーチするも山脇3,000・6,000のアガリでトップ目になる。

二万三万三万三万四万四索五索六索六索七索八索七筒七筒  ツモ三万  ドラ三万

1着山脇 2着山田

 

2卓
点数に動きがあまりなく進んだ、東4局。老月が野方から白三暗刻ドラ3の12,000をアガリトップ目に立つ。
南4局各自の持ち点は 櫻井27,700 渋川31,000 老月36,300 野方25,000。
櫻井が九を暗カンしてイーペーコードラドラの8,000をテンパイするが、野方が片アガリの500オールをアガルと、次局

七索八索九索二筒二筒七筒八筒九筒発発  チー七万 上向き八万 上向き九万 上向き  ロン発  ドラ八索

この5,800は6,100を老月からアガリトップ目に。

2本場は櫻井が老月から2,000の出アガリ。

1着野方 2着渋川 

 

3卓
石井が2,600オールスタート。大きな加点はないがそのまま4本場までつむ。
そのあとも安定した卓回しで局を進めていく。
南2局 親の柴田がリーチツモ三暗刻をツモリ、38,800点持ちながらトップ目に。
オーラスは石井がアガリ捲り返した。。

1着石井 2着柴田

 

4卓
東1局、鈴木が気合い十分のリーチの発声。半沢さんから7,700をアガリいいスタートを切った。
東4局の親番でも4,800、2,000は2,100オールとアガリ加点する。
南3局、4着目だった半沢さんが2,000オールをアガリ海老沢が4着目になる。
南4局、鈴木ドラポンのテンパイに海老沢が5面待ちのリーチを打つが、安パイに窮した半沢さんが谷にダブ南ホンイツの放銃。谷が100差で鈴木をまくる。

1着谷 2着鈴木

 

2回戦
1卓 渋川 鈴木 柴田 清原
2卓 石井 野方 谷 山脇
3卓 山田 半沢 中岫 櫻井
4卓 海老沢 高谷 藤井 老月

1卓
東1局、前回大きく沈んだ前王位の清原が柴田から8,000の出アガリするが、鈴木が4,000オールをアガると、2,600オールをアガリ50,000点越えに。
東3局、親の柴田が細かいアガリで連荘する。
柴田といえば、新人王からのオーラス国士で十段位をとった新人。しかし見た目は新人というよりも貫禄がある。
東4局柴田が5,200を清原からアガリ、鈴木以外が接戦に。
南2局で時間打ち切り。2着争いを制したのは高谷。

1着鈴木 2着高谷   

 

2卓
現状1位2位4位6位の戦い。空中戦になりそうな面子だ。
谷の雀風はまだわからない。
親の石井が小さいアガリとテンパイで2本つんだ。
1回戦を見てて思ったが、こういうところが本当上手い。バランスがいいのだろう。
さらにアガリ3本場で持ち点は44,900。
まだ分からないが手もそれなりに入っているし、石井は決勝に残りそうだなと感じた。
石井の親を落としたのは谷。少し見ていたが、Aルール歴が短いわりにはよくわかっているという印象を受けた。
東4局1本場、野方が3,000・6,000をアガリ40,000点オーバーで石井を捲る。

九索九索九索白  カン六万 上向き六万 上向き六万 上向き六万 上向き  ポン中中中  ポン発発発  ツモ白

次局、野方が6巡目リーチ。

五万六万七万五索六索七索六筒七筒南南南北北  リーチ  ドラ白

12巡目に石井の追いかけリーチが入るが、山脇が700・1,300。
南3局で時間打ち切り。
山脇のドラ3と石井のリーチを野方がかわして石井と2人浮き。

1着野方 2着石井

 

3卓
点数に大きな動きもなく迎えた南1局。櫻井が三色のリーチ、半沢さん追っかけリーチ。
ここは櫻井が5,200のアガリをものにして浮きにまわった。
前局ドラ3の手を半沢さんにかわされただけに少し安心したのではないか。
南4局、先行した中岫が厳しい仕掛けだったが、櫻井のドラポンをかわしトップで終わる。
櫻井の調子は厳しいなと映った。

1着 中岫 2着 櫻井 

 

4卓

東1局1本場 藤井さんがホンイツ、発の1,300・2,600。
緊張は解けたように映った。
東4局、海老沢がトップ目の藤井さんからリーチ七対子の3,200。
海老沢とはベスト72のときに対戦したが、勝つ麻雀というよりは負けない麻雀という印象があったので、トータルマイナスとはいえこのリーチは意外。
南1局、老月がリーチをかけていた海老沢から8,000をアガリ藤井さんに迫る。
南2局、親の高谷がリーチするも藤井さんの3,900に捕まる。
南4局、高谷が3,000.6,000をアガリ浮きの2着になる。

二万三万四万五万六万七万八万九万二索二索五筒六筒七筒  ツモ一万  ドラ三万

1着藤井 2着高谷

 

3回戦
1卓、高谷 櫻井 谷 清原
2卓 半沢 柴田 野方 藤井
3卓、鈴木 中岫 山脇 老月
4卓 石井 海老沢 渋川 山田

1卓
東1局、高谷の3色の6,000オール。
3本場、清原が3,000・6,000をツモる。前王位復活なるか。
しかしそのあと点棒を減らし4着に。

1着高谷 2着谷

 

2卓
東2局、またしても柴田が連荘。基本的に親を長く続けれるのは技術が高い場合が多い。
2本場に柴田が藤井さんからメンタンリャンペーコーをアガリ45,000点オーバーで断トツに。

三索三索四索五索五索七索七索一筒一筒二筒二筒三筒三筒  ロン四索

現状厳しい藤井さんは次局、高め一通のリーチを打つが、安めツモで柴田の親を落とした。
南3局、ラス目の野方がメンタンツモドラの3,900オールで浮きにまわる。藤井さんの1人沈みに。
オーラスは半沢さんがアガリ終了。

1着柴田 2着野方

 

3卓
小場で進んでいる。南1局に安めながら山脇が1,300・2,600で1人浮きに。
唯一のGⅠタイトルを持っている清水をはじめ、筒井、手塚など女流の活躍が目立つ王位戦。
山脇も決勝にいくことができるのか?
南2局、老月がダブリーピンフを中岫からアガリ浮きにまわる。
南3局、鈴木が700・1,300をアガリ浮きに。
南4局1本場、ラス目の中岫が早い巡目で七対子ドラドラの北単騎リーチ。微差なのでツモればトップ。
これに安パイに窮したトップ目の山脇が放銃。山脇の1人沈みに。

1着老月 2着中岫

 

4卓
東1局に渋川が2,000・3,900をアガリ反撃かと思われたが、次局石井にメンホン七対子の8,000の放銃。
南1局、渋川の2,000・3,900リーチに、山田が積極的に仕掛けていって、3,900を渋川から打ち取り48700点になる。
南3局、山田四暗刻をテンパイするが、親の渋川と2人テンパイで流局。
次局、山田がメンホンをつもりトップを盤石に。

1着山田 2着石井

 

4回戦
1卓 清原 石井 老月 半沢
2卓 山田 鈴木 高谷 野方
3卓 中岫 谷 渋川 藤井
4卓 桜井 海老沢 柴田 山脇

1卓
南1局少し苦しい位置にいた石井が3,000・6,000をツモり浮きになる

二万三万三万四万四万五万三索四索九索九索二筒三筒四筒  ツモ二索  ドラ二索

南4局 後がない半沢がツモ七対子ドラドラの4,000オールで石井に迫るが、次局、石井が3,900をアガッてトップで逃げ切る。
ここで、前王位・清原はほぼ敗退が決まった。

1着石井 2着半沢

 

2卓
3回戦終了時の上位4人の戦い。
この卓でトップとったものは、高確率で決勝進出になるだろう。
3回戦 大トップをとった山田が3,900オールスタート。調子があがってきたみたいだ。

三万四万五万八万八万二索三索五索六索七索東東東  ツモ一索  ドラ四索

南3局2本場に、ラス目の野方が鈴木から8,000は8,600のアガリ。
鈴木は痛い放銃となった。
熾烈な山田との接戦をものにしたのは高谷。

1着高谷 2着山田

 

3卓
谷が安定して持ち点を増やしていく。東4局で4万点オーバー かなり安定した打ち手なので沈むことはなさそうだ。
南3局渋川が2,600オール。
次局、谷が中岫からタンピン三色ドラ1をアガッて50,000点オーバー。
南4局は渋川が藤井さんから8,000をアガッて浮きにまわった。

1着谷 2着渋川

 

4卓
山脇が東3局で4万点オーバーのトップ目だったが 海老沢がメンホンをツモり迫る。
次局は櫻井が柴田から8,000をアガる。柴田は苦しくなった。
その柴田が南2局に七対子ドラドラのリーチを打つが流局。
南4局、3人浮きで迎えた南4局。海老沢のリーチに親の山脇が放銃し沈みに。

1着櫻井 2着海老沢

 

5回戦
1卓 海老沢 清原 野方 中岫
2卓 半沢 高谷 山脇 渋川
3卓 山田 老月 谷 柴田
4卓 石井 藤井 櫻井 鈴木

ここで下位4名が敗退となる。
どの卓も進行が遅くなってきたポイントの条件が出てきて慎重になってきたからであろう。
この日の調子も含めて好不調がはっきりしてきた。ポイントのないものはますます苦しくなっていく。
アガリに制限がつく者と局を進めたい者との差は難易度が歴然。
ここで、海老沢、清原、渋川、藤井さんが敗退となった。

6回戦終了時の上位4人が決勝進出となる。
得点は持ち越しなので、トータルマイナスの選手は大トップが必要。
連盟チャンネルの生配信のため、同時に対局をはじめないので当然、あとからやるC卓のほうが、ボーダーがわかって打てるため多少有利。
よってA卓の選手は1人残るケースが多い。

 

6回戦A卓(起家から 鈴木、半沢、老月、櫻井)
各自のここまでの持ち点は 鈴木+45.2P 櫻井+26.5P 半沢▲2.2P 老月▲10.7P
とりあえずこの卓のトータルトップになることが条件だが、半沢、老月はそれなりに加点しないと残れない場合も高い。
東2局、櫻井が鈴木からホンイツの2,000は2,300をアガリ。
鈴木をとりあえずかわして卓内トップになる。
東3局、鈴木が1,300、2,600をアガリ捲り返す。
南2局、鈴木が親の半沢の待ちを止めたが、老月に5,200の放銃で4着に。

三万五万六万六万三索四索五索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  ロン四万  ドラ九索

しかし南3局1本場。
12巡目に鈴木が絶好の五万を引き入れリーチ。

一万二万三万四万五万六万七万八万四索五索六索八索八索  リーチ  ドラ四筒

これに同巡テンパイが入った、櫻井が打九。
A卓のトータルトップは浮きの3着で鈴木に。
トータル4位になったので別卓の結果次第となった。

6回戦B卓(起家から 中岫、谷、石井、野方)
持ち点は  石井+53.0P 谷+35.8P 野方+18.5P 中岫▲6.0P
このトータルトップはほぼ決勝進出。
石井は谷や野方に捲られても、鈴木より上になれば決勝の可能性は高い。

1人テンパイ、1,500は1,800とアガった谷、ドラ3のテンパイが入るが、野方にうまくまわられる。
東2局2本場、石井が2,000・3,900の大きなアガリをものにする。

五万六万七万二索三索四索四索四索五索六索七索発発  リーチ  ツモ一索  ドラ発

東4局 親の野方が国士にむかっていた中岫から12,000のアガリをものにする。

二索二索二索四索五索六索七索七索八索九索  ポン三索 上向き三索 上向き三索 上向き  ロン七索

道中、白トイツの高め5,800のテンパイとらずがおかれてる状況的にとてもいい。
このアガリでトップ目に立って3人浮きになるが次局、中岫に5,200の放銃。
南2局に石井が700.1,300のアガリでトップ目に立ってそのまま逃げ切る。

 

6回戦C卓(起家から高谷、柴田、山脇、山田)
持ち点は 山田+84.6P 高谷+68.5P 柴田▲27.8P 山脇▲12.0P

東1局、柴田のリーチを上手くまわって高谷もハイテイ間際にテンパイする。
この連荘を生かして2本場で追っかけリーチをしてきた柴田から、リーチドラ3の12,000は12,600を討ち取り、決勝進出を決めたかと思われたが。
東2局4本場、柴田のリーチに手詰まりした高谷がハイテイで中を選択。

二万三万三万四万四万五万六万七万八万西西中中  ロン中

18,000は19,200の放銃となった。。
高谷のその後の動揺は視聴者の人たちにも伝わったのではないだろうか?
東3局6本場 親の山脇がドラ3のリーチを打つが流局する。
しかし7本場で2,600は3,300のアガリで1人浮きになる。
8本場は山脇がリーチするも高谷が攻め勝ち。
そのあとは山田、高谷でうまく卓をまわし決勝進出を決めた。
1週間後の決勝の椅子を手にしたのは、山田、高谷、石井、鈴木の4名となった。