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プロクイーン決定戦 決勝観戦記

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第15期プロクイーン決定戦二日目観戦記 白鳥 翔

2017/11/13
執筆:白鳥 翔


5回戦 起家から 清水 魚谷 西嶋 山脇

2日目に入って何とか巻き返しを図りたい清水が起家。
しかし魚谷が遠いホンイツでやる気満々で仕掛けて行く。上家の清水も対応しながら何とかテンパイにこぎつけ、その仕掛けにしっかり対応した西嶋もテンパイを入れてアタリ牌の発タンキでテンパイし流局。
繋げた親番だったが、次局は2巡目リーチ。これはどうだろうか。

 

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まだ2巡目、九筒が1枚切れていることを考えると打三索の1シャンテン戻しが本手と思われる。
そんなことは清水は百も承知だろうが、トータルのビハインドからかリーチ宣言。本人は2日目が終わった後このリーチを一番悔いていた。

 

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この局秀逸だったのは魚谷の選択。

 

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山脇の打三筒を見てすかさず一索切りのリーチ。
リーチのみの追いかけというリスクを伴う選択だが、自身の捨て牌と清水の捨て牌から他家のオリ打ちなどを狙った。
次巡。山脇が放銃かと思われたが、西嶋がこの手牌から八万を通したことにより山脇も安全牌が繋がって放銃回避。結果は清水が三筒を掴んで魚谷に放銃となった。
この半荘魚谷はリスクはあるがリターンもある攻め返しで放銃もあったが、南3局で勝負所をしっかりと押して制してきた。

 

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この2人リーチも三筒をチーして超ド級の危険牌の打六万!しっかりと八万を手繰り寄せて1,000・2,000をアガってトップ目を捲った。こういう勝負所を判断早く勝負に行けるのが魚谷の強さだ。

 

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しかし南4局は西嶋がメンホンのツモアガリで西嶋トップで5回戦が終わった。

5回戦終了
西嶋+40.9P 魚谷+25.9P 清水▲20.5P 山脇▲46.3P

5回線終了時
西嶋+82.2P 魚谷+47.7P 山脇+24.5P 宮内▲52.2P 清水▲102.2P

 

6回戦 起家から 西嶋 宮内 清水 山脇

5回戦が終わって全員1回ずつ抜け番があった為、6回戦目から2周目。抜け番を選択できる順番は5回戦終了時の成績の為、西嶋から選択権があった。抜ける順番は6回戦から魚谷、宮内、山脇、西嶋、清水の順番となった。
西嶋が選んだのは9回戦目の抜け番。9回戦目とは最終日の初戦。本日初戦トップで出来も良いので今日は全て打ってしまおうということだろう。

どうにか巻き返したい宮内、清水だが東1局、西嶋、山脇の2人リーチに宮内が押し返してドラポンをいれるもポンテンで打ち出した牌が山脇に捕まり満貫の放銃と苦しい展開。
東3局、親番の清水は攻めたいところではあるが手牌がどうにも追いつかず宮内からのリーチ。それを西嶋が冷静にヤミテンで躱す。尚も攻め続ける清水、宮内だったが悉く西嶋に捕まってしまう。

 

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しかし、この放銃は少々もったいなかったか。薄い四筒七筒の方ならと反応した西嶋は見事だが、これまでこの様なリャンメンチーはしてこなかったのも事実。ほぼ高い手であることは濃厚だったので、冷静な時の宮内であれば自身の手牌的にも止めることができた牌だと思う。

 

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これ以降も西嶋は後がなくなってきている親の清水から加点に成功し、この半荘を終えた。

6回戦終了
西嶋+46.8P 山脇+7.8P 清水▲18.6P 宮内▲36.0P

6回戦終了時
西嶋+129.0P 魚谷+47.7P 山脇+32.3P 宮内▲88.2P 清水▲120.8P

 

7回戦 起家から 魚谷 西嶋 清水 山脇

西嶋がトータル100Pを超えて、何とか追いつきたい3者。しかし3者だけでなく、西嶋もまだまだ加点しようとこの半荘は全員が前に出てかなり点棒移動の多い半荘となった。
そんな中抜け出したのは山脇。東場の親でトップ目からリーチを打ち西嶋からの直撃に成功。

 

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九万を6巡目に打っていて、11巡目の九万手出しリーチ。西嶋はオリていて現物もあったが八万を打ち出して放銃となってしまった。攻め返しを常に狙うのは良いが、この辺りが西嶋の課題となってくる部分だろう。
やはりこれだけ差が広がってタイトルという栄冠が頭にちらついたか、次局も魚谷への放銃でこの半荘ラス目に。
傍目からは相当プレッシャーがかかっている様に見えた。

 

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南1局には清水も意地のリーチ!これを引きアガって裏ドラが乗って3,000・6,000。ようやく実ったという感じだ。
南2局も清水がリーチを打つが、今度は魚谷がらしくない放銃で5,200を献上。
これにより40,000点台に山脇、清水10,000点台に魚谷、西嶋となり、どうにか西嶋より着順が上で終わりたい魚谷が満貫をツモるも、西嶋もアガリ返し西嶋が価値ある3着でこの半荘は終了。

7回戦終了
山脇+27.3P 清水+11.3P 西嶋▲12.6P 魚谷▲26.0P

7回戦終了時
西嶋+116.4P 山脇+59.6P 魚谷+21.7P 宮内▲88.2P 清水▲109.5P

 

8回戦 起家から 西嶋 清水 宮内 魚谷
東1局から西嶋が凄い。

 

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親とはいえトータルトップ目。一発で二万を打ち抜いた。ここから五筒をツモると無筋の八索打ち。

 

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この巡目で上家から打たれた七索を見送ると次のツモが七索でここから打四筒で放銃回避のテンパイ取り。
テンパイをいれていた清水の海底牌は発。これを打って西嶋が12,000のアガリとなった。
このアガリは凄すぎる。
清水は本手を入れ続けるも空振り、実った時は宮内からという悪循環。
ここから魚谷が着々と加点していき南4局の親で西嶋を突き放すと、西嶋がこれ以上は加点させまいとタンピンをしっかりヤミテンでアガリ2着キープ。トータルポイント上位と下位の明暗がはっきりと出た半荘だった。

8回戦終了
魚谷+25.5P 西嶋+10.2P 清水▲7.9P 宮内▲27.8P

8回戦終了時
西嶋+126.6P 山脇+59.6P 魚谷+47.2P 宮内▲116.0P 清水▲117.4P

これで2日目が終了。残すは最終日のみとなった。
下位2人はかなり大きい4連勝条件。現実的なポイントの魚谷、山脇が捲るのか、それとも西嶋が逃げ切るのだろうか。