中部プロリーグ レポート

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第22期中部プロリーグ A・B・Cリーグ 第3節レポート

2013/11/05
執筆:A:杉浦貴紀  B:安藤大貴   C:大町篤志


Aリーグ:杉浦貴紀

5節を戦うリーグ戦において、3節は折り返し地点のような役割を果たしています。
しかし、私は第3節を後半戦の、始まりだと考えています。
その理由は、最終節は各選手の戦略目標の総仕上げだと思っているからです。
1~4節と異なり、最終節においては、おおまかに言えば2つの戦略に分けられます。
まず、決勝戦もしくは昇級を目指すこと。もう1つが、降級を避けること。
例えば、迎えた最終節で8位であったとします。
そんなときに、「現状8位だからちょっとでも順位をあげよう」とは誰も思いません。
ポイントを稼ごうと思うのは、決勝戦や昇級を狙ってのものや、大きなマイナスによる降級の危険性を排そうとするものです。
このように、見据えるべき次がない状況では行動も限られてきます。
すると、普段より選択肢の幅が狭まることで、戦略の自由度が下がります。
そこで、1、2節を前半戦、3、4節を後半戦と考えて最終節をより有利に戦える状況を整えるのが戦略です。
3節を迎えた時点で、もう折り返しているものと考えて対局に臨みます。
この日の組み合わせは以下の通り。

1卓 日下・鈴木(基)・伊藤・毛受
2卓 佐藤・太田(充)・村瀬・掛水
3卓 杉浦・古川・寺戸・木村
4卓 山田・森下・三戸・樋口

伊藤や古川といった2節の時点で上位であった選手がポイントを伸ばしました。
太田充は1131で大きくスコアを伸ばし、3位につけました。
同じく大きくポイントを上げた寺戸も降級圏から一気に脱しました。

私は前述した通り、折り返しはすでに過ぎているものと考えて対局に臨みました。
降級争いをしている状況において最も避けたいのは、「前に出るしかない」という状況です。
取れる選択肢は多ければ多いに越した事はありません。
マイナスが一切許されず、アガリに向かう為に前に出る一択という状況を作ることをとにかく避けたかったからです。しかし、結果は振るわずに終わりました。

降級争いの私とは対照的に決勝戦を目指せる位置にいた山田は、
「2節までのリードは考えずに自然に打つように臨みましたが、麻雀の内容は自分の満足いく内容とは離れたものでした。」とのこと。
しかし、3節ではマイナスであったものの現在4位と決勝戦を目指すのに充分な位置です。
上位の選手はポイントを盾に大胆な攻めを行うことや、ポイントを失うことを避ける丁寧な打ち回しなど、選択肢の幅が広くなりやすいのです。

マイナスが「許される」のと、「許されない」の違いです。
これが、自分にとって有利な状況を作る、戦略に繋がるものと考えます。
来節は戦略性を発揮させる最後の機会ともいえます。
そこで、次回は様々な立場の選手において有利な状況作りについて触れていきたいと思います。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 伊藤 鉄也 39.8 68.7 24.8 133.3
2 古川 孝次 46.2 17.0 41.1 104.3
3 太田 充 14.3 10.7 71.6 96.6
4 山田 優駿 39.8 62.8 ▲ 30.2 72.4
5 毛受 俊 21.5 51.1 ▲ 13.9 58.7
6 森下 剛任 8.0 ▲ 22.2 61.7 47.5
7 佐藤 あいり 61.9 ▲ 4.5 ▲ 54.8 2.6
8 三戸 亮祐 ▲ 52.9 20.4 27.2 ▲ 5.3
9 寺戸 孝志 ▲ 30.5 ▲ 46.6 64.8 ▲ 12.3
10 村瀬 寛光 22.4 ▲ 52.3 ▲ 29.5 ▲ 59.4
11 鈴木 基芳 ▲ 65.3 11.3 ▲ 8.0 ▲ 62.0
12 掛水 洋徳 0.4 ▲ 84.9 12.7 ▲ 71.8
13 木村 東平 3.1 ▲ 7.1 ▲ 75.7 ▲ 79.7
14 日下 健司 ▲ 54.6 ▲ 24.0 ▲ 2.9 ▲ 81.5
15 樋口 新 ▲ 1.2 ▲ 23.8 ▲ 58.7 ▲ 83.7
16 杉浦 貴紀 ▲ 52.9 ▲ 26.6 ▲ 30.2 ▲ 109.7

 

Bリーグ:安藤大貴

折り返しとなる第3節、この結果で第4節5節のテーマが決まる重要な節目。
その事もあってか、各選手大きく順位が入れ替わる結果となった第3節であった。

1卓 長谷川・菅野・櫛田・浅野

首位を走る櫛田を抑え、長谷川が1人浮きの+27.6P、2節連続の卓内トップで上位を維持した。
今期安定してポイントを伸ばしてきている、今後に注目したい。

2卓 葛山・牛尾・安藤・鈴木(雄)

1回戦、2回戦と静かなスタートの葛山だったが3回戦、親で跳満をツモアガリペースを掴む。
その流れのまま4回戦もトップで+65.3Pを叩き出した。
流石Aリーグに居た選手、ギアの入れどころが見事という印象だった。

3卓 小坂・朝岡・土岐・山本

この卓で大きく順位を上げたのが、前期Cリーグから1位でBリーグに昇級した山本だった。
1回戦+30Pオーバーの1人浮きトップ、2回戦10巡目に小坂から国士無双をアガるなど、この日+120.4P、順位を10位も上げ2位まで駆け上がった。
同卓者も「手がつけられなかった。」と圧勝だった。
国士を放銃した小坂、2回戦までで▲78.6Pだったが、残り2回戦を1人浮きのトップで終え、▲12.1Pまで巻き返し見せ場を作った。

4卓 若松・杉村・大滝・中西

この卓は、上位陣と中位陣の選手の対局となった。
上位陣の大滝、杉村がさらにポイントを伸ばし、中位陣の若松、中西が痛い失点となってしまった。

この結果を踏まえて次節以降のテーマが決まった第3節だった。
対局後、先輩プロの方からアドバイスを頂いた。まだまだ課題が残るが吸収出来ることは多く、日々成長していきたい。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 櫛田 利太 102.8 45.2 ▲ 8.2 139.8
2 山本 拓哉 ▲ 16.2 ▲ 20.1 120.4 84.1
3 杉村 泰治 4.3 37.6 29.0 70.9
4 大滝 聡 11.5 3.7 44.9 60.1
5 葛山 英樹 ▲ 5.5 ▲ 1.7 65.3 58.1
6 長谷川 弘 ▲ 7.8 20.8 27.6 40.6
7 鈴木 雄介 38.8 ▲ 13.9 ▲ 19.3 5.6
8 土岐 雄太 31.9 20.8 ▲ 69.7 ▲ 17.0
9 安藤 大貴 16.1 ▲ 52.8 2.0 ▲ 34.7
10 朝岡 祐 ▲ 21.8 24.7 ▲ 38.6 ▲ 35.7
11 若松 正和 ▲ 37.3 18.5 ▲ 21.4 ▲ 40.2
12 菅野 直 ▲ 8.6 ▲ 26.4 ▲ 18.2 ▲ 53.2
13 浅野 文雅 ▲ 27.9 ▲ 26.7 ▲ 1.2 ▲ 55.8
14 小坂 美樹 ▲ 21.0 ▲ 25.4 ▲ 12.1 ▲ 58.5
15 中西 栄二 ▲ 18.6 7.7 ▲ 54.5 ▲ 65.4
16 牛尾 信之 ▲ 43.7 ▲ 32.0 ▲ 49.0 ▲ 124.7

 

Cリーグレポート:大町篤志

最初に第3節を終えての結果をみると、4半荘をオールプラスで終えた中谷と八木がポイントを大きく伸ばし、それぞれ1位と3位に順位を上げた。また、第2節まではマイナスだった太田もポイントを大きく伸ばし、昇級を狙える位置まで順位を上げてきた。
残すところあと2節となり、それぞれ目標とするものが異なってくる中、20名それぞれがさまざまな考えを持って第4節以降の対局に臨むことになるだろう。

さて、ここからちょっと話が変わりますが、今これを読んで下さっている皆さんにとって「麻雀プロ」とはどういう人でしょうか?

私の知人の1人はこのように答えてくれました。
「麻雀にプロなんてものはない。なぜなら麻雀はアマチュアでもプロに勝ててしまうから。」
私はこれを聞いて、確かにアマチュアでも短いスパンであればプロに勝つことがあるのはその通りだと感じた。
プロのライセンスを持っているからといって、麻雀でアマチュアの人には絶対負けないと言い切れるプロの人はいるだろうか?おそらくいないだろう。

麻雀の勝ち負けには運という要素も大きく作用する以上、勝てるかどうかなんてわからない。
「勝つのがプロ」と考えると、麻雀プロはその考えからは外れてしまうだろう。

では、どのような人のことを麻雀プロと言うのだろうか?

続きは次節のレポートにて。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 中谷 彰吾 57.1 24.1 91.9 173.1
2 斎藤 寛生 32.6 85.8 14.1 132.5
3 八木 悠 15.3 ▲ 9.5 78.7 84.5
4 小野 雅峻 39.3 19.1 14.7 73.1
5 鈴木 淳 10.5 71.8 ▲ 26.7 55.6
6 太田 峻也 ▲ 13.9 ▲ 9.0 63.2 40.3
7 大町 篤志 126.1 ▲ 73.6 ▲ 23.0 29.5
8 大高坂 松城 60.7 ▲ 32.6 ▲ 5.7 22.4
9 山神 達也 6.1 ▲ 25.8 34.8 15.1
10 三谷 卓也 34.4 14.5 ▲ 35.9 13.0
11 大西 義則 10.8 ▲ 30.8 28.3 8.3
12 吉井 友直 25.7 ▲ 30.3 ▲ 4.9 ▲ 9.5
13 岡本 丈司 ▲ 59.5 43.8 1.7 ▲ 14.0
14 原 尚吾 ▲ 14.9 10.8 ▲ 34.2 ▲ 38.3
15 家田 みゆき ▲ 79.4 28.3 ▲ 6.9 ▲ 58.0
16 河合 慎悟 65.2 ▲ 67.6 ▲ 66.7 ▲ 69.1
17 原田 知彦 ▲ 27.4 ▲ 24.6 ▲ 22.6 ▲ 74.6
18 越川 清一 ▲ 90.6 6.4 ▲ 28.2 ▲ 112.4
19 角谷 和幸 ▲ 125.3 12.0 ▲ 30.5 ▲ 143.8
20 加藤 泰史 ▲ 94.8 ▲ 12.8 ▲ 44.1 ▲ 151.7