中部プロリーグ レポート

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第23期中部プロリーグ 第1節レポート

2014/02/26
執筆:A:樋口新    B:中谷彰吾   C:大西義則


●Aリーグ(執筆:樋口 新)


22期生の樋口新です。初めての観戦記で拙い文章になるかもしれませんが、半年間お付き合い頂ければ幸いです。
中部プロリーグのAリーグでは全5節で総当たりとなる。そこで私と対局したプロの紹介を交えながら、決勝までの道のりをお伝えしていきたい。

第1節の対局相手は以下の通りである。

杉村泰治プロ 12期生
中部プロリーグ決勝4回 優勝1回
静岡リーグ決勝5回
ロン2でも人気の杉村プロである。今期よりAリーグ復帰を果たした。

伊藤鉄也プロ 22期生
中部プロリーグ決勝3回 優勝1回
前期の中部プロリーグ覇者である。麻雀に対しての人一倍の熱情を持っているイメージがある。

毛受俊プロ 24期生
Aリーグ在籍 5年半
決勝経験がないのが不思議な毛受プロは、キレのある攻めが持ち味である。

誰しもが決勝進出、そして優勝を目指してスタートした第1節の1回戦。
私はなによりもこの第1節はもちろん、1回戦の入りも重要だと信じている。
しかしこの日の私の入りはあまりよくなかった。結果だけ見ると3着だったが、Aトップだった毛受プロに圧倒されていた。
感触が良くないまま迎えた2回戦。私は東3局の親番で、下家の伊藤プロのソウズの仕掛けを気にするあまり、ソウズを溜めてしまう。そして、ノーマークだった杉村プロにテンパイ打牌のソウズで8,000点を放銃してしまう。ここで悪かった点は、ソウズで染めている伊藤プロがいることを理解しながらも、親番を維持したいがためだけにリャンメンチーをして、1,500点のカンチャン、しかもソウズのテンパイを取った点である。
そして、15,000点持ちで迎えた南1局。親は好調の毛受プロである。私は3巡目に北単騎のチートイツドラ2のリーチを打つが、毛受プロに押し返され、結果、毛受プロへの5,800点の放銃となってしまった。放銃した瞬間、「現在の私の状態では、8,000点だからという理由でリーチを打つべきではなかったのだろうか?」「リーチを打っていなかったら6,400点のアガりにつながっていたのだろうか?」など、様々な事が頭を駆け巡った。そこには体勢的な事もあるのだろうか。答えはまだ見つかっていない。
結果として、2回戦は箱下のCラスとなってしまい、合計のマイナスは50を超えてしまった。
ここで私は気持ちを切り替えた。現状、マイナスは大きいが、目先にとらわれず、丁寧にアガりに向かおうと思った。
そして3回戦。毛受プロは相変わらず好調で50,000点近くを叩きだしていた。そして東3局で迎えた親番。私は6巡目に白とドラのシャンポン待ちでテンパイをする。普段なら即リーチをかけるところだが、ここはダマとした。その結果、ドラをツモってきて、3,900オール。このアガりを皮切りに連荘することが出来、大きくプラスとすることが出来た。
▲10まで戻せた4回戦。プラスで一日を終えることができる可能性も見えてきた。実際、東1局に7,700点を和了し、持ち点を37,700点としたのである。しかし、私はそこでなぜかホッとしてしまった。あれだけ反省したのに、である。そしてドラマは南3局に待っていた。3回戦まででマイナスポイントとしていた伊藤プロが四暗刻を和了。前回中部プロリーグ覇者の底力を見せつけられた。
前述したように、第1節の入りは重要だと信じている私の第1節は、若干のマイナスポイントで終えた。しかし、反省点や課題は多い。きちんと修正して、第1節以降に臨んでいきたい。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 日下 健司 64.3 64.3
2 太田 充 39.6 39.6
3 村瀬 寛光 38.1 38.1
4 寺戸 孝志 28.1 28.1
5 毛受 俊 26.2 26.2
6 三戸 亮祐 17.1 17.1
7 杉浦 貴紀 10.8 10.8
8 長谷川 弘 8.5 8.5
9 伊藤 鉄也 4.8 4.8
10 森下 剛任 0.6 0.6
11 樋口 新 ▲ 15.2 ▲ 15.2
12 杉村 泰治 ▲ 15.8 ▲ 15.8
13 佐藤 あいり ▲ 49.5 ▲ 49.5
14 木村 東平 ▲ 51.8 ▲ 51.8
15 掛水 洋徳 ▲ 52.1 ▲ 52.1
16 鈴木 基芳 ▲ 53.7 ▲ 53.7

 

●Bリーグ(執筆:中谷 彰吾)


今期、中部プロリーグBリーグのレポートを担当させていただく29期生の中谷彰吾です。よろしくお願いします。

前期Cリーグから昇級した3名を加えて対局が行われた。前期3位と惜しくも昇級を逃した山本だったが、3回戦と4回戦を連勝で飾り+49.8Pと好成績で暫定首位とした。気持ちだけは負けないように打ったと語っていた。そして鈴木(雄)、櫛田、牛尾もスタートダッシュに成功か。
逆に出鼻を挫かれたのは安藤、斎藤、中谷。第2節以降の巻き返しに期待したいところだ。

ここで私が印象深かった局面を書かせていただきたい。それは対局の最後の最後4回戦のオーラス。
南4局0本番 ドラ1
東家 中谷 5,300点
南家 葛山 35,900点
西家 斎藤 24,100点
北家 山本 54,700点

私は3回戦までオールプラスだったものの、このままでは一気にマイナスになってしまう状況で何としても連荘して巻き返そうと思っていた。
しかし早々に山本が白をポン。そして葛山が二索チーに続き九索ポン。私の手牌はとても戦える状況ではなかったがトイツが4組だったため七対子一本に決めた。局が中盤にさしかかった時、山本がテンパイ打牌であろう一索を切り葛山がすかさずポン!山本はテンパイ濃厚。葛山もホンイツもしくはチンイツテンパイ。まさに絶体絶命。
その時、私の手牌は
一万一万三万三万七万七万三索六索二筒二筒西西発 のイーシャンテン。
三索六索発のどれが重なっても打ち出される牌は超危険牌。そして終盤に発をツモり三索六索を切ればテンパイとなる。この時私は長考した。
一索は4枚見え、三索は1枚見えで六索はションパイ。ペンチャンはないがシャンポンの可能性を考えるなら尚三索切りの選択しかなかった。しかしふと思ったのが山本と葛山の点差だった。2人の差は18,800点差。
この点差が意味する事は葛山が倍満ツモなら逆転トップとなる点差なのだ。葛山がチンイツ・ドラ3なら文句なく倍満。この瞬間私は九分九厘チンイツと思った。その最大の理由は、葛山とはよくセットで一緒に打たせてもらっているが、条件戦においては、中々妥協してくれず、極力条件をクリアする手を作ってくる。その事もあり私は長考の末に絶対安牌の西を切った。
都合よく私の手がテンパイするわけもなく流局。葛山の1人テンパイで終わったが、公開された手牌は二索四索六索六索のカン三索待ちであった。この時は本当に震えそうになった。
ラス目の親でテンパイをとらなかったのはほとんど記憶にない。ラスを自ら受け入れる打ち方をしたことがなかったからだ。その日、私は寝られるはずもなく朝方までずっと対局を思い返し考えていた。そして今思える事は"勝つために負けを受け入れた"と言うこと。リーグ戦は第5節までの長丁場。
勝つ=昇級するために第2節以降の巻き返しを胸に誓った。これからどんな展開になるのか!?最後まで目が離せない中部プロBリーグ。
来月もお楽しみに。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 山本 拓哉 49.8 49.8
2 鈴木 雄介 22.7 22.7
3 櫛田 利太 14.1 14.1
4 牛尾 信之 12.2 12.2
5 朝岡 祐 10.6 10.6
6 葛山 英樹 3.0 3.0
7 菅野 直 1.9 1.9
8 太田 峻也 0.1 0.1
9 若松 正和 ▲ 1.5 ▲ 1.5
10 中西 栄二 ▲ 2.7 ▲ 2.7
11 大滝 聡 ▲ 5.5 ▲ 5.5
12 土岐 雄太 ▲ 7.0 ▲ 7.0
13 浅野 文雅 ▲ 8.0 ▲ 8.0
14 中谷 彰吾 ▲ 19.9 ▲ 19.9
15 斎藤 寛生 ▲ 32.9 ▲ 32.9
16 安藤 大貴 ▲ 36.9 ▲ 36.9

 

●Cリーグ:大西 義則

 

はじめまして、今期Cリーグの観戦レポートを担当させていただきます、22期生の大西義則です。
私自身、平成18年より中部プロリーグへの参加資格を頂いてから、対局以外の交流をあまり持てていなかった事もあり、この度、レポートを担当させて頂くにあたり、対局選手にインタビューを行い、それぞれの考え、また、心情をご紹介できればと思いました。拙い文章になりますが、選手たちの麻雀に対する熱意を少しでもお伝え出来ればと、一生懸命、レポートさせていただきます。

さて、今期は新人プロ2名を迎え、19名で3名のBリーグ昇級枠を目指す事となりました。今回、私の興味は「これから、全5節を競うにあたり、全員がスタートラインに並ぶ、第1節をどのような思いで臨むか。」でした。その為に、時間の許す限り、対局の始まる前にメモ帳片手に動いてみました。

数名と話した中で特に印象的だったのは原田、小野の答えでした。
「第1節への意気込みは?」の問いに原田は一言、「とにかくプラス。」でした。これは、当たり前のように聞こえますが、私はその一言に「全節プラスで昇級を掴み取る。」という原田の気迫を感じました。
小野の答えはこうでした、「第1節を特に意識はしていません。前期、打ち方を変えたら、内容も成績も好感触が得られたので今期も更に工夫して臨みます。」と答えてくれました。詳しい打ち方は明かしてくれませんでしたが(私も対局相手の1人であるので)目標を目指す為に半年、1年前の悔しさを明確な反省として持ち続けて、地道に努力、工夫を重ねる姿勢が垣間見られました。

全員の話を聞く事は出来ませんでしたが、対局の合間に次節の対戦相手の観戦にまわり、研究をする者、終了したばかりの対局内容について論じ合う者、言葉少なげに帰路につく者。それぞれの第1節がありました。
次節以降もできるだけ選手の声をご紹介できればと思います。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 原田 知彦 87.4 87.4
2 越川 清一 40.6 40.6
3 小野 雅峻 39.0 39.0
4 清水 哲也 31.4 31.4
5 都築 友和 25.1 25.1
6 三谷 卓也 21.9 21.9
7 池沢 麻奈美 15.9 15.9
8 山神 達也 4.3 4.3
9 鈴木 淳 ▲ 2.7 ▲ 2.7
10 大高坂 松城 ▲ 3.9 ▲ 3.9
11 加藤 泰史 ▲ 8.0 ▲ 8.0
12 角谷 和幸 ▲ 12.4 ▲ 12.4
13 吉井 友直 ▲ 15.1 ▲ 15.1
14 河合 慎悟 ▲ 23.3 ▲ 23.3
15 岡本 丈司 ▲ 24.6 ▲ 24.6
16 大町 篤志 ▲ 32.9 ▲ 32.9
17 大西 義則 ▲ 33.4 ▲ 33.4
18 上田 利華 ▲ 47.1 ▲ 47.1
19 家田 みゆき ▲ 85.2 ▲ 85.2