中部プロリーグ レポート

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第23期中部プロリーグ 第5節レポート

2014/07/01
執筆:A:樋口新    B:中谷彰吾   C:大西義則


Aリーグレポート:樋口新

6月だというのに真夏のような暑さの中、中部プロリーグは最終節を迎えた。
決勝戦進出をかけて、各々が熱い闘牌をすることは、対局が始まる前から容易に想像できていた。そして、その異常な熱気の中、冷静かつ気持ちを込めた一打ができた者だけが決勝戦への切符を手に入れることになる、と私は思っていた。

結果として、今期の中部プロリーグ決勝戦への切符を手に入れたのは
1位:伊藤 2位:長谷川 3位:毛受 4位:太田(充)

1位で通過した伊藤は、言わずと知れた前期の中部プロリーグ覇者である。
2期連続の決勝進出は、伊藤の実力からいえば当然とも言える。連覇に期待したい。
そしてこの中で初の決勝進出となったのは、24期生の毛受と25期生の太田(充)である。
決勝戦をかけての対局は相当なプレッシャーの中での戦いだったであろう。
初めての決勝戦はかなりの重圧の中での戦いとなるであろう事が予想されるが、決勝戦での活躍も期待したい。

そして最後に2位通過の長谷川。今回、私はこの長谷川に注目していた。
第4節終了時、長谷川の順位は暫定5位であった。
今期は上位が拮抗しており、またボーダーがどの程度上がるかも予想できない中での戦いだったが、長谷川は冷静に対局を進めていた。

1回戦の東4局。長谷川は丁寧に手作りをしていき、9巡目に

二索二索三索三索四索五索六索七索発発中中中  ドラ一筒

このテンパイ。10巡目に一索で8,000のロンアガリをするのである。
目先の点数のために安易に仕掛けず、しっかりと打点を作っていく長谷川の姿勢を見て、この時私は「今日の長谷川は冷静で勢いがある。」とメモをしている。

その私のメモ書きが現実のものとなったかの如く、2回戦、3回戦と順調にポイントを伸ばしていき、最終戦では親で大連荘。結果として+54.4Pという、今節のAリーグでの最高スコアを叩きだし、決勝戦への切符を手にしたのだった。

今期の長谷川はリーグからの昇級組であった。今期にかける思いも人一倍強かったであろう。
その中でしっかりと「決勝戦進出」という結果を出したのである。
長谷川の決勝戦での戦いも注目していきたい。

最後に。
私が書くレポートは以上となります。
文章を書くのが苦手な自分ですが、精一杯中部プロリーグの雰囲気や熱気などを伝えたつもりです。半年間、拙い文章にお付き合い頂き、ありがとうございました。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 伊藤 鉄也 4.8 35.9 28.7 65.5 ▲ 11.0 123.9
2 長谷川 弘 8.5 29.1 ▲ 2.3 29.7 54.4 119.4
3 毛受 俊 26.2 17.5 3.9 20.6 39.6 107.8
4 太田 充 39.6 26.9 35.3 ▲ 28.6 22.4 95.6
5 寺戸 孝志 28.1 ▲ 52.3 41.8 28.5 41.2 87.3
6 杉村 泰治 ▲ 15.8 8.4 1.7 41.4 48.3 84.0
7 村瀬 寛光 38.1 17.0 44.7 ▲ 24.0 ▲ 3.6 72.2
8 三戸 亮祐 17.1 ▲ 20.7 53.0 ▲ 8.2 ▲ 15.8 25.4
9 日下 健司 64.3 30.9 ▲ 71.1 34.7 ▲ 62.1 ▲ 3.3
10 掛水 洋徳 ▲ 52.1 ▲ 50.4 ▲ 23.4 75.5 9.1 ▲ 41.3
11 森下 剛任 0.6 6.8 ▲ 22.3 ▲ 54.2 ▲ 12.0 ▲ 81.1
12 樋口 新 ▲ 15.2 ▲ 40.1 ▲ 12.3 ▲ 43.8 30.1 ▲ 81.3
13 杉浦 貴紀 10.8 ▲ 27.7 ▲ 40.9 ▲ 19.6 ▲ 43.0 ▲ 120.4
14 佐藤 あいり ▲ 49.5 ▲ 20.3 14.6 ▲ 63.1 ▲ 48.8 ▲ 167.1
15 木村 東平 ▲ 51.8 4.2 ▲ 69.3 ▲ 75.4 ▲ 68.8 ▲ 261.1

 

 

Bリーグレポート:中谷彰吾

W杯開幕も近づき街中が熱気に包まれる中、ここ中部プロリーグでも熱い最終節が始まった。
Aリーグ行きの切符を手にする者、同時に降級してしまう者が今日の一戦で決まる。
昇級を決めた2名のレポートを紹介させて頂く。

まずは1位昇級の櫛田。
第4節を終えた時点で+51.3Pの5位でした。
昇級枠は2人なので最低でも3人抜かなければなりません。

そこで重要となってくる卓組ですが、1位葛山(+102.5P)、3位朝岡(+57.2P)と同卓だった私は、1位の葛山との約50P差をひっくり返すこと。
それを第1目標とし、それが叶わない場合は朝岡を抑えポイントを加算し別卓の状況に委ねる。
戦略と言える程のものではないですが、それを念頭に置いて対局に臨みました。

ターニングポイントだったのがラス目で迎えた2回戦のオーラス。
中盤に差し掛かっての手牌がこれ。

二万三万四万四万四万四万五万六万八万八万七索八索九索

500・1,000ツモでラス抜けだが、手牌にドラは無くその上フリテン。
ヤミテンにしていると、六索,五万と引き、リーチで浮きまで見える手に。
宣言牌の四万を下家の葛山がチー。その葛山から高めの六万がツモ切られ浮きの2着をものにした。
この局のアガりが非常に大きかったと思う。

7,700をアガってラス▲8.0P)から浮きの2着(+4.0P)になったことで+19.7P。
葛山が7,700を放銃して沈みの2着(▲1.0P)からラス(▲8.0P)に落ちたことで▲14.7P。
約35P分の価値があった。

2回戦を終え横並びではあるが1位に躍り出る。
この日は終始展開に恵まれていて、3、4回戦も浮きの2着で昇級を決めることができた。

続いて2位昇級の土岐。
第4節を終え2位につけた私。
降級争いの多い私にとっては、まさに千載一遇のチャンスを迎えた最終節。
悔いを絶対残さないよう打つと心に決め、対局に臨んだ。

同卓である安藤に対局前「せっかくの昇級チャンスなのにすみません。」という言葉をかけられた。後がない彼にとってこの言葉は「絶対に引かない」「必ず勝ちます」という自信に満ち溢れた言葉のように感じ取れた。

私の卓は安藤、浅野、斎藤、土岐の組み合わせ。
1回戦、2回戦と、私と安藤が宣言通り前に出て、斎藤、浅野が受ける形が多く見られた。
なんとか競り合いをものにすることができ、プラスを伸ばすことが出来たのだが、続く3回戦、ここで大きな過ちをしてしまった。

東1局、私の親番でドラ3のチャンス手が入る。

二万四万四万一索二索三索四索四索七索八索九索三筒三筒三筒  ドラ三筒

場に五索,六索が2枚ずつ、四万が1枚切れていることもあり、私が選んだ牌は切られたばかりの比較的安全な四万だった。
今でも悔やむが、ここで四万を選んだのならリーチであったと思う。
今日は真っ直ぐ攻める日と決めていたにも関わらず、トータルプラスという安堵感から意思の伴わないヤミテンを選択してしまった。結果、浅野にメンホンの8,000の放銃。
危険牌を止めずヤミにした意味もなく、打って当然の結末であった。

こうなると次の問題がまた発生する。マイナスを取り戻そうと必死になるが、今まで以上に慎重になってしまい、他の卓の結果まで気にしだしてしまった。
余計な雑念が入り、麻雀が薄く、縮こまってしまったのである。
3回戦1人沈みのマイナス。
4回戦になっても親の安藤に立ち向かうことができず、安藤の独壇場となった。
奇跡的にも南3局、オーラスと牌勢にも恵まれ、アガることができ、トータルで昇級することも出来たが課題が大きく残る日となってしまった。

改めて麻雀は精神面の強さも重要であると痛感した。
窮地に立った時にこそ、いかに牌に意思を込められるのかが今後も大事になるであろう。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 櫛田 利太 14.1 72.2 ▲ 54.3 19.3 57.3 108.6
2 土岐 雄太 ▲ 7.0 13.0 22.7 35.9 20.9 85.5
3 葛山 英樹 3.0 27.2 49.6 22.7 ▲ 39.4 63.1
4 朝岡 祐 10.6 56.9 ▲ 15.5 5.2 ▲ 19.0 38.2
5 大滝 聡 ▲ 5.5 52.1 29.2 ▲ 21.3 ▲ 27.0 27.5
6 鈴木 雄介 22.7 ▲ 63.5 0.1 53.2 10.0 22.5
7 牛尾 信之 12.2 23.3 27.6 ▲ 28.4 ▲ 13.7 21.0
8 菅野 直 1.9 ▲ 2.1 13.3 2.3 ▲ 32.8 ▲ 17.4
9 中西 栄二 ▲ 2.7 9.0 ▲ 19.7 ▲ 10.4 1.1 ▲ 22.7
10 山本 拓哉 49.8 ▲ 71.9 ▲ 29.5 ▲ 12.2 29.1 ▲ 34.7
11 安藤 大貴 ▲ 36.9 ▲ 42.2 17.4 ▲ 32.3 54.5 ▲ 39.5
12 中谷 彰吾 ▲ 19.9 ▲ 18.9 ▲ 15.8 ▲ 32.9 46.6 ▲ 40.9
13 若松 正和 ▲ 1.5 ▲ 39.4 ▲ 2.6 7.3 ▲ 12.1 ▲ 48.3
14 斎藤 寛生 ▲ 32.9 ▲ 9.2 6.3 30.4 ▲ 43.0 ▲ 48.4
15 太田 峻也 0.1 ▲ 8.3 0.7 ▲ 15.3 ▲ 50.1 ▲ 72.9
16 浅野 文雅 ▲ 8.0 1.8 ▲ 79.5 ▲ 25.5 ▲ 32.4 ▲ 143.6

 

 

Cリーグレポート:大西義則

いよいよ最終節となる第5節を迎える事となりました。
5ヶ月間に渡る昇級争いの結果が出揃う日です。
昇級圏内にいる選手は一様に緊張した面持ちで、また、その他の選手は次期昇級を目指して腕を磨こうと、皆明るい表情に見えました。

前節まで昇級枠3名に、原田、越川、山神が抜ける形で名を連ねていましたが、最終半荘を前に、河合が越川をかわして食い込んでくる、もつれた展開となりました。
結果は1位:原田知彦、2位:越川清一、3位:山神達也の3人が昇級を決めました。

表彰を終えて、早速、3人に今期の感想と来期に向けての意気込みを伺ってみました。

山神「最終節、河合プロの追い上げでもつれる展開になり、とても緊張しました。来期から初めてのBリーグでの対局となるので、すぐに降級とならない様にがんばります。」

越川「最終回の前に90P差のあった河合プロに逆転されてしまった。2年前に同じような展開で昇級を逃した苦い経験があったので、今回はそうならないように、冷静さを保つ事を
心がけた結果、昇級できて素直に嬉しいです。Bリーグは2回目の挑戦となりますが、来期はAリーグ昇級を目指して努力します。」

原田「昇級できた事もそうですが、自分で立てた全節プラスの目標を達成できた事を嬉しく思います。しかし、これに奢らず、がんばっていきます。前回、Bリーグに挑戦した時は、すぐに降級してしまったので、少しでも長くBリーグに留まり、Aリーグを目指したいです。」

3人とも晴れやかな表情の中に、少し疲れた眼差しが印象的でした。

今回、レポートを担当させていただく事で、改めて多くの参加選手にお話を伺う事ができました。
そこで感じたのは、皆、過去の反省を積み重ねて、大きな目標にむけて、あくなき挑戦をするという中部プロリーグへの参加姿勢の素晴らしさでした。

すべての選手の今後の活躍を期待したいと思います。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 原田 知彦 87.4 38.8 39.4 7.4 11.6 184.6
2 越川 清一 40.6 62.4 79.5 ▲ 21.2 ▲ 14.0 147.3
3 山神 達也 4.3 4.0 71.3 51.7 13.3 144.6
4 河合 慎悟 ▲ 23.3 38.2 6.2 49.5 24.5 95.1
5 加藤 泰史 ▲ 8.0 31.8 ▲ 11.0 16.0 32.6 61.4
6 池沢 麻奈美 15.9 16.1 0.9 20.9 ▲ 13.2 40.6
7 都築 友和 25.1 ▲ 10.8 34.1 ▲ 21.2 5.0 32.2
8 鈴木 淳 ▲ 2.7 ▲ 52.4 30.1 3.9 52.8 31.7
9 小野 雅峻 39.0 ▲ 12.4 29.6 ▲ 76.9 11.4 ▲ 9.3
10 大高坂 松城 ▲ 3.9 38.9 ▲ 54.1 9.3 ▲ 11.7 ▲ 21.5
11 清水 哲也 31.4 21.0 ▲ 51.0 20.8 ▲ 43.9 ▲ 21.7
12 三谷 卓也 21.9 ▲ 54.7 23.7 ▲ 12.0 ▲ 2.7 ▲ 23.8
13 吉井 友直 ▲ 15.1 ▲ 34.8 105.6 ▲ 48.8 ▲ 36.9 ▲ 30.0
14 大町 篤志 ▲ 32.9 ▲ 13.9 ▲ 84.2 67.9 27.3 ▲ 35.8
15 大西 義則 ▲ 33.4 ▲ 16.0 ▲ 52.1 4.5 8.2 ▲ 88.8
16 上田 利華 ▲ 47.1 ▲ 54.8 ▲ 16.6 15.5 ▲ 13.7 ▲ 116.7
17 角谷 和幸 ▲ 12.4 ▲ 15.2 1.6 ▲ 98.6 0.8 ▲ 123.8
18 家田 みゆき ▲ 85.2 15.1 ▲ 58.4 32.3 ▲ 64.1 ▲ 160.3
19 岡本 丈司 ▲ 24.6 ▲ 4.3 ▲ 96.6 ▲ 52.0 ▲ 8.3 ▲ 185.8