中部プロリーグ レポート

中部プロリーグ レポート/第24期中部プロリーグ 第1節レポート

Aリーグ:長谷川弘
今期レポートを担当させていただく20期生長谷川弘です。
拙文で読みづらい点も多々あるかとは思いますが、最終節まで御清覧いただければ幸いです。
連日うだる暑さが続く。
第24期中部プロリーグが荒天のもと開幕した。こちらも灼熱の闘いが繰り広げられることだろう。
第1節に臨むにあたって各対局者の胸中は如何なるものか。前期惜敗の無念を晴らそうと意気込む者、連期決勝卓進出を虎視眈々と狙う者、昇級組は初の対戦相手に畏敬の念を抱きながらも踊る心を抑えられず、といったところか。
いずれにしても各者プラススコアでの開節を目論んで臨んだにちがいない。
私自身の対戦相手3名に、第1節に臨むにあたってどんな点に留意しているか、また対局を振り返っての感想についてそれぞれ話を伺ったのでご紹介したい。
杉村「第1節はいつも通り丁寧に打つことを心がけています。今日は他の対局者に比べ自分が最も手が入っていたと思いますが、成就しなかった局も多かったので少し悔やまれます。でも自分の持ち味は出せたと思います。」
杉浦「第1節から3節は決勝進出の芽をつぶさないよう対局しようと意識しています。今日は先手を取れた局が多く、後手を踏んでも押し返せるだけの手材料と展開に恵まれました。」
森下「第1節は浮きよりも原点維持をいつも考えています。対局全体の感触は悪くなかったが、展開には恵まれなかったと感じています。」
第1節は第5節と同等、もしくはそれ以上に重要な節と私自身は捉えている。
それだけに、ふがいない成績に終わった私は3者の言葉に身をつまされた。
1節を終えて各者ともそれぞれ最初の岐路に立たされた。
開期前には存在しなかった道が各々の歩みによって創り出された。
やがて訪れる最終結果に向けて後悔のない一歩を踏み出せただろうか。
後悔に価値はない。違う道を選択することもできない。選択は既に行われたのだ。
選択した行為によって生まれたのが結果である。
ここからは自分が置かれた状況を拒むことなく受け入れ続けなければならない。
さもなくば、ただ淡々と対局を消化するに留まり、そこからは無意味な成果しか生まれないだろう。
次節以降取りうる最善策はそれらを認めることによってはじめて効を成すのではなかろうか。
地力を昇華させるのは対局への執念だけではないはずだ。
決勝卓への道のりはわずか5節と短い。
次節が終わればまた違う岐路に立たされることだろう。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 三戸 亮祐 46.9 46.9
2 杉村 泰治 43.4 43.4
3 杉浦 貴紀 43.1 43.1
4 寺戸 孝志 36.7 36.7
5 村瀬 寛光 23.9 23.9
6 太田 充 15.5 15.5
7 佐藤 あいり 10.5 10.5
8 森下 剛任 8.0 8.0
9 伊藤 鉄也 7.2 7.2
10 樋口 新 7.1 7.1
11 日下 健司 ▲ 5.8 ▲ 5.8
12 櫛田 利太 ▲ 12.4 ▲ 12.4
13 毛受 俊 ▲ 41.4 ▲ 41.4
14 掛水 洋徳 ▲ 41.7 ▲ 41.7
15 土岐 雄太 ▲ 47.5 ▲ 47.5
16 長谷川 弘 ▲ 94.5 ▲ 94.5

 
 
Bリーグ:山神達也
28期生の山神達也です。今期の中部プロリーグBリーグのレポートを担当させていただきます。
初めてのレポートで拙い文章になるかもしれませんが、半年間宜しくお願いします。
中部地方に台風が接近する荒天のなか、会場はそれにも負けない熱気を帯びて第24期中部プロリーグが開幕した。
私自身、初のBリーグへの挑戦となるので、より一層気を引き締めて結果を出したいところである。
まずは第1節の結果から。
前期のBリーグでは7位と悔しい思いをした牛尾だったが、今節+89.8Pと2位の越川を30P以上離すプラスとし、頭ひとつ抜けた首位となっている。
逆に苦しいスタートを切ったのは山本。
同じ卓内の中西が親番で四暗刻をアガったこともあり、今節を大きなマイナスで終えている。
また、今節をマイナスとした木村・鈴木(基)・葛山らベテラン勢の次節以降の巻き返しにも期待したいところである。
私はというと、+27.5Pとプラスで終えることができた。
対局者は鈴木(基)・葛山・中谷。
1回戦目は序盤から葛山に手が入り、葛山が1人浮きのトップをとる。
2回戦、3回戦目は私がトップをとったものの、常に誰かとアガり牌をめくり合うような状況にしてしまったので、とても危なっかしいトップであった。
4回戦目、それまで手が入らず苦しい印象の鈴木(基)だったが、東1局の親を活かしリードすると、終盤南3局で中谷の親番での巻き返しはあったものの、安定した卓回しをした上で加点し、トップを維持した。
私は今節をプラスで終えられたものの、次節への課題が残ることとなった。
すぐに修正を必要とする点は、打点を簡単に読まれてしまう仕掛けが目立った点。
常に自分と誰かが戦っている状況に陥ってしまう原因である。
これが修正できないと今後Bリーグを戦っていくのは厳しいと感じているので、なんとしてでも次節までに改善し、次に繋げていきたい。
最後に、今回の反省点を前向きに捉え、麻雀技術を向上させたうえで次節に臨みたいと思う。
私はまた次節、卓につくのが楽しみである。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 牛尾 信之 89.8 89.8
2 越川 清一 59.6 59.6
3 大滝 聡 42.3 42.3
4 安藤 大貴 31.6 31.6
5 山神 達也 27.5 27.5
6 中谷 彰吾 23.8 23.8
7 朝岡 祐 13.6 13.6
8 古川 孝次 2.6 2.6
9 中西 栄二 ▲ 4.7 ▲ 4.7
10 葛山 英樹 ▲ 11.8 ▲ 11.8
11 菅野 直 ▲ 16.3 ▲ 16.3
12 原田 知彦 ▲ 24.4 ▲ 24.4
13 鈴木 基芳 ▲ 39.5 ▲ 39.5
14 木村 東平 ▲ 48.8 ▲ 48.8
15 鈴木 雄介 ▲ 57.6 ▲ 57.6
16 山本 拓哉 ▲ 87.7 ▲ 87.7

 
 
Cリーグ:池沢麻奈美
はじめまして。29期生の池沢麻奈美です。今期Cリーグのレポートを担当させて頂きます。
まだまだ未熟な私ですが、全5節に渡るリーグ戦で感じた事を素直に綴っていけたらと思います。
初めてのレポートで拙い文章になるかもしれませんが半年間お付き合い頂ければ幸いです。
台風11号の影響で雨と風の吹き荒れる中始まった第1節。
私の第1節対局相手はAリーグ経験者でもある岡本、若松、さらに1年前の新人王戦では決勝卓まで残った清水の以上3名。実力者揃いの対局に自分自身の麻雀ができるか不安ではあったが、気持ちだけは負けないようにと気合を入れて対局に臨んだ。
私は日頃から負けない麻雀を心掛けている。しかし今回は第1節目。
プラスで終えて今後に勢いをつけたいと考えた私は「強気でいく」を目標にしていた。
そして始まった1回戦目。
若松が1人浮きの+40.4Pと大きくリード。
逆に私は、大きなラスの▲27.8Pとなり焦っていたのだろう。
2回戦目からはただひたすらにリーチを打ち打点を上げにいった。
だが、気づけばことごとく私の勝負手はかわされ第1節終了時、蓋を開けてみれば私は▲78.4Pと大きなマイナスを背負う事となってしまった。
これが格上との戦いか。リーチのメリット、デメリットをわきまえていたつもりだったが、今回私はリーチに大きく頼り過ぎてしまったのかもしれない。
さまざまな反省と課題を残して私の1節目は終えた。
Cリーグの成績を見てみるとそれぞれの卓内トップ者が上位に名を並べた。
ルーキーである都築が+102.0Pで首位に立ち、ベテランである大高坂が+98.9Pで次位、惜しくも前期Bリーグから降級してしまった若松が+72.4Pで3位という結果に。
幸先いいスタートをきれた者もそうでない者も今期はまだ始まったばかりある。
各選手昇級に向けての次節以降の戦いに注目したい。
今回は私の主観での記述が多くなってしまったので、次回はもっと周りの選手に目を向けたレポートをお送りできればと思います。
Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 都築 友和 102.0 102.0
2 大高坂 松城 98.9 98.9
3 若松 正和 72.4 72.4
4 河合 慎悟 56.4 56.4
5 加藤 泰史 39.5 39.5
6 岡本 丈司 27.5 27.5
7 中山 千鶴 26.0 26.0
8 太田 峻也 14.1 14.1
9 大町 篤志 ▲ 15.2 ▲ 15.2
10 上田 利華 ▲ 18.0 ▲ 18.0
11 清水 哲也 ▲ 21.5 ▲ 21.5
12 小野 雅峻 ▲ 25.8 ▲ 25.8
13 浅野 文雅 ▲ 37.9 ▲ 37.9
14 鈴木 淳 ▲ 41.8 ▲ 41.8
15 大西 義則 ▲ 44.7 ▲ 44.7
16 斎藤 寛生 ▲ 71.0 ▲ 71.0
17 池沢 麻奈美 ▲ 78.4 ▲ 78.4
18 家田 みゆき ▲ 83.5 ▲ 83.5
19 角谷 和幸 ▲ 100.0 ▲ 100.0